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正直なところ、立ち会い出産じゃなくて良かった。


元の自分の家族と折り合いが、特に悪い訳ではないが、


自分自身のことを認めてもらえない、肯定的な目で見てもらえていない、


実際は認めてないとか、否定的である、と言うことではないのだと思うのだか、


育ててもらった恩や感謝の念はあれど、心が平穏で、安心感を得られる空間ではないようにずっと感じていた。


この何ともいえないくすぐったいような、穏やかな幸せを私が、今こうして感じてしまって良いのだろうか、


という何だかここにいてはいけないような、居たたまれない気持ちになった。


「そういえば、お義母さんがね、まぁちゃんの出産に立ち会いたかったみたいなんだけど、


立ち会いはご主人だけです、って、看護師さんに言われて、門前払いされたみたいで、


実の母なのに立ち合えないなんて、

何度か看護師さんにくってかかって

断られた後、としょんぼりしてたみたいだけど、


生まれた赤ちゃんを抱っこしてうれしそうにしてたよ。」


田中茉莉と田中茉莉の母親との関係はどうなのだろう、


彼女は彼女の母親に出産を立ち会ってもらいたかったのだろうか、


もしそうだとしたら、ものすごく仲が良いのだろうなぁ、と思う。


実際に生んだのは田中茉莉ではなく、

突然、異世界から来た全く別人の私なので、


田中茉莉の夫にも、彼女の母親も出産の立ち会いがなくて、申し訳ないけれど、良かったと思う。

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