色々やばい。
田中茉莉の日記に、悪阻が重くて、動けなくて寝ていると、父の出勤前、昼休み、会社が終わって、夕飯を食べた後、
ちゃんと創くんのために、飯は作っているか、嫁として家事をしているか、
悪阻で寝込むだなんて、情けないと、電話がかかってきて、
電話に出て、話すと、元気じゃないか、と怒鳴られて、精神的に追い込まれて、着信を無視した、とあった。
比較的、体調の良いときに、体調は悪くても座っていられる日に、まとめて書いていると書かれた日記を見て、
なるほど、こうやって、田中茉莉は、自分の気持ちを父に伝える機会を、言葉を失っていっているのだな、と思った。
と、田中茉莉の、他所さまの両親にこういっては何だか、2人が帰ると、いつもひどく、ぐったり疲れてしまう。
弱っている時に、わざと精神的にも肉体的にと、いつもいつも、トドメを刺しに来てるのだろうか、と思うことさえある。
しかしながら、日記によると、
「親になったことない奴が、親の悪口を言うな。」
「親になって見ないと分からないことがある。」
父も母も学歴がわりとしっかりあるから、
「あんなに頭の良い大学を出た立派な両親の悪口を言うなんて、間違っている。」
と愚痴をこぼしたり、両親について聞かれて、率直な感想を述べたり、迂闊なことを言うと、周りから掩護射撃と言う名前の袋叩きにあうらしい。
ひぇぇぇぇ、この世は地獄ですか、ノイローゼになりそう。
そして思うに、この父親と言うモンスターが、もともと情緒不安定な素養を持つ母を、ますますの魔物にしたんじゃなかろうか。ものすごい悪循環である、なんで結婚した?
厳密に言うと、実の両親ではないが、本当に血の繋がった、生まれた時から、一緒にいて、横でずっと、父に元気であることを押し売りされて、母のメンタルヘルスの巻き添えを食らっていたら、普通に病むぞ、田中茉莉は、
と他人事じゃないけど、他人事のように、思った。現実逃避をしたいのかもしれない。




