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初対面の夫…。

「田中さん、ご主人がお見えになりました。お通ししますね。」


看護師に呼ばれて、初めて気づいたけど、そりゃそうだ、赤ちゃんが生まれると言うことは、父親がいるよね?


と自分の事と言えば、事ではあるが、やっぱりどこか他人事のように事実を

受け止めている自分がいる。


「まぁちゃん!!」



と慌てて入ってきた男性は、生まれてきた赤ちゃんに、眉や口元のニュアンスがよく似た、


体格がぽっちゃりして眼鏡をかけた、

優しそうな人だった。


「ごめん道が渋滞して、間に合わなかった。隣の部屋で赤ちゃんを見て、抱っこさせてもらったよ。あの子が俺とまぁちゃんの子どもなんだね。」


と目の前の田中茉莉の夫は、目を細めて笑うのを見て、


今の顔、赤ちゃんと似ているな、

と思った。


元の世界にいた時は、結婚も出産も、自分には縁遠いものだと思っていた。


やるべきこと、やりたいことがあって、諦めているように周りから思われることが多かったが、


正直なところ、家族を持つことに対する憧れは、ほとんどなかったが、


なぜか今のここにいることが、居心地が良いものに感じた。

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