頼るの下手っぴ。
書類も自分で出せればよかったけど、里帰り出産なのと、まだまだ赤ちゃんのお世話は何とかしていても、
経過は順調とはいえ、体も傷口も痛いし、悪露と呼ばれる、生理とも何とも異なる出血をしていて、
とてもじゃないけど、病院内を動くので、精一杯だ。
とても助かっているはずなのに、これまで、自分のことは全部自分でするようにしてきたし、
人に頼るって言うことをあまりして来なかったせいか、この件に関しては、ちょっと、どうしてよいのか分からないのと、
いや、別にどうにもしなくていいし、特に何も出来ることはないけれど、どうにもこうにも居たたまれなさがあるのだ。
このむず痒い気持ちは、味わったことがなく、少し混乱している。
そうだよな、自分が動けない時は、人に頼ってもいいんだな、全部無理に動こうとしなくてもいいのだ。
決して、怠け心が生まれたと言う訳ではなく、
身内や近しい人間関係ですら、何かあった時に、頼ることができたか、と言われると、イエスかノーの2択どちらかで選べと言われると、
今日というこの日に気づいてしまったけれど、悲しいことにノーだと思い、愕然とする。
いや、そんなはずはない、両親も、兄弟も、これまで一緒にひとときでも、パーティを組んだ仲間と呼べる人を、
今まで出会った人を、思い起こしてみても、そんなはずははい、どこかにいたはずだ、頭の中で探してもこれである。
みんなが悪い訳じゃない。優しく接してくれて、時に気遣ってくれて、何かあると手伝ってくれたり、お世話を焼いてくれたり、声をかけてくれたり、
私のためにと思って、考えたり、行動に移してくれたことが、たくさんあったはずなのに、とその答えが出た時に、
私は申し訳ないと、転生前に出会った、今まで出会った全ての人に、心の中でお詫びした。




