赤ちゃんの沐浴指導
ご飯を食べ終わり、なごみの授乳とミルクをあげて、のんびり過ごしていると、看護師さんから、電話がかかってきた。
「田中さん、赤ちゃんを連れておりてきて下さい。赤ちゃんの沐浴の見学に来て下さい。」
オムツやミルク、1通りのお世話に慣れてきたと思ったら、何ですって、
確かに、今日まで看護師さんがお風呂に入れてくれていたんだよなぁ、と改めて感謝の念が湧いてきた。
下に降りると、なごみよりも1日前に生まれたと時々、朝の健診ですれ違っていた時に、看護師さんに聞いた、赤ちゃんとそのお母さんと一緒になった。
「まず田中さんの赤ちゃんをお風呂に入れて、お手本を見せるので、その後、明日退院なので、高木さん、実際にしてみて下さい。
田中さんは、明日の夜、実際にしてもらいますね。」
明日なごみの沐浴をするのか。首も腰も座っていな、あんな小さな赤ちゃんをどうやって沐浴するんだろう、と、
もし何かあったら、どうするんだ、と手のひらに汗をかいたものの、真冬とはいえ、新生児の体温の高さ、汗の量、代謝の良さを考えると、
当たり前だけど、入浴させない訳にもいかないし、ここは、しっかりマスターしないと。看護師さんがなごみの洋服を脱がせると、
ぎゃあああっと寝ていたなごみが大号泣して目を覚まし、
「まず利き手じゃない方の手で、親指と中指で赤ちゃんの両耳を水か入らないように塞ぎながら、2本の指と手のひらで首を固定します。」
と説明しながら、泣いて暴れるなごみをお湯につける。
あんなに本気泣きでのけ反って、暴れて両手で運ぶだけで、冷や冷やするのに、
首を支えるのは利き手じゃないの、怖すぎると、思ったけれど、
お湯で温めたガーゼで、器用に目や、頬や鼻や口元、顔を拭って、その後、片手で石鹸を泡立てて、
髪や体を洗ったり、お湯を手で優しくかけているのを見て、これは、利き手でした方がいいな、と思った。




