なかなかこれは、どうしたものか。
件の小豆の件は、なぁさんは、そのまま家に帰ったので、どうやら父が母に伝えてこのような形で伝わってしまったようだ。
「母乳が出ないなんて、大変でちゅね、なごみちゃん。」
何だか色々めんどくさいので、ふて寝していいっスか?
田中茉莉は、どんな気持ちで日々、母とやり取りをしていたのだろうか。
とぼんやり思いながら、一旦横になると眠気には勝てないので、うつらうつら母の話を右から左に眠ってしまった。
「ぎゃあああああっ。」
なごみの泣き声で目が覚めた、テレビの横にある時計を見て、時間帯的に、次のミルクの時間かな。
母が慌ててなごみを、そっと抱っこしてくれた、ナイス、
「抱っこしても全然、泣き止まないし、こんなに泣いて、体もすごく熱いし熱でもあるんじゃ、ないかしら、茉莉どう思う?」
母にそのままお願いと言う名前の総するーをして、ミルクを作って、授乳ケープと授乳クッションを巻いて、
母からなごみの抱っこをバトンタッチすると、ぴたっと泣き止んだ。
「私より茉莉の方がいいのね。」
と、母がふてくされてしまった。
触らぬ神に祟りなしとは、この事だなと思いながら、今何を言っても導火線に火をつけてしまうな、と感じながら、
なごみに母乳をあげて、と言ってこの環境では、出るものも出ないし、出ないものはますます出ないので、
母乳が出ないのは、こう言っては何だが、精神的なものもあるかもなぁ、と思いながら、ミルクに切り変えた。
ひとつひとつ、相づちを打って、肯定してあげたらいいのだろうな、と思う。
でも、何を言っても攻撃されそうなのは、気のせいだろうか。
「何だかこの子、全然、私になついてくれない。」
なごみの赤ちゃんの顔をじっと見て、呟いた。なごみ本人は理解してなくても、本人は声を聞いているのですが、それは気にしなくていいんですかね、
と半ば呆れながら、なごみにミルクをあげる。
まぁ、哺乳瓶を持っていて、なおかつ普段お世話をして、1番長く一緒にいる母親と比べるのもどうなのだろう。なかなかこれは、どうしたものか。




