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私の時はしてくれなかったって、言われましてもね。

「ねぇ、それより、お父さんがなごみちゃんを抱っこしたって言うの本当?、


茉莉と利奈の時は首の座っていない時は、怖くて抱っこできないって、してくれなかったのに、何で孫は抱っこするの?私の時と全然違う、許せない。」


とぷりぷり怒り出した。利奈って言うのは、明け方にメールくれた田中茉莉の妹だったなぁ、と思いつつ、


「首は座ってないから小さくて怪我でもしたらと、ずっと遠慮してたけど、なぁさんが、この時期はあっという間に過ぎていくからと、創さんと私ですすめたんだけど、いけなかった?」


と答える。そんなこと正直、実の娘のようで、中の人が他人である私に言われてもな、と言う感じなのだが、


「お父さんは私に何もしてくれなかった。抱っこもしてくれないし、あやしてもくれないし、悪阻で動けなかった時に、ご飯も自分だけ外で食べてきて、私のことは何も考えてくれなかった。」


と怒り出した。


「赤ちゃんを(と言うか、私と妹のことだけど)抱っこしてほしい、あやして欲しい、悪阻で辛いから食べられるものを買ってきて欲しい、言葉にして伝えたことはあったの?」


と思わず聞いてしまった。昨日の父の様子を見て、そこまで体調とメンタルが追い込まれている相手に言われて、全く何もしないで、見てみぬふりをする程、冷酷なようには、流石に見えなかったからだ。


「それはないけど…。」


と黙り込む。言葉にしないのに、私のためにして欲しいことを、してくれ、とな、と思った時に、なごみが目が覚めて、泣いてしまった。

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