朝から母のメッセージで目覚める!?
その後は、晩御飯を食べて20時になごみを看護師さんに託して、
1日のおしっことうんちの回数と、ミルクと授乳の時間を書いた紙を渡す。
「ミルクも飲む量も順調に、増えているようですし、もう40リットルから、今晩の様子にもよりますが、増やしてみても良さそうですね。」
と所定の用紙に記入したのを見て、ひと言、アドバイスをもらった。
順調と言う言葉に、とりあえず少しほっとした。母乳が出てるのかは、よく分からないけれど、赤ちゃんの成長に問題がないようなら良かった。
と安心して、裾の長いパジャマを翻して、階段を上った。
明日はまた6時に下に降りて、母子ともに健診があるので、今日こそはしっかり休まないと。
と明かりを暗くして、ベットに横になり、目を閉じる。
体はとても疲れているのに、なかなか寝つけない。枕の高さか、マットレスの高さか、布団で体が温まると足にできた湿疹に痒みが増すからなのか、
途中で起きて温かい飲み物を飲んで、リラックスを試みたり、田中茉莉の詰めたカバンをあけてみて、
持ち物から何か、田中茉莉について、そして、この世界について、情報収集出来ないか調べてみたり、
足が浮腫むから、足を上に上げてみたりしたものの、寝ようと思っても眠れず、どんどん目が冴えていく。
住んでいる世界が180度変わったんだ、環境が変わりすぎて、眠れなくなって当たり前だ、と思って諦めたことろに、ようやくうつらうつら、眠り始めた。
次の日、スマホがブルッと震える音で目が覚めた。
「おはよう、あれから母乳は出た?」
誰から来たか、見ようとしなくても分かる、母からだ。
「出ない。」
何てよいか分からず、憂鬱な気持ちのまま、正直にひと言書いた。
彼女なりに心配しているのだろうが、正直、その親切心が執拗でありがた迷惑とさえ感じるのはなぜだろう。
「なんでだろうね。なごみちゃんがかわいそう。」
と返信が返ってきたので、そっとスマホを消した。




