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赤ちゃんが泣いてる理由を…。
「なごみは僕が見てるから、茉莉はご飯を食べよう。食べて体力もつけなきゃね。」
何だかなぁさんに、助けてもらいぱなしだなぁ、と思いながら、ご飯を食べる。
この先の家事と育児、この世界の料理の勉強もしなきゃなぁ。食材もお肉ひとつ、野菜ひとつ、味つけひとつ、何が何やら、正直分からない。
母は、なぁさんに話して、なごみを抱っこさせてもらって喜んでいた。
母が抱っこしている時に、うとうとしていたなごみが目を覚まして、泣き始めた。
「あら、大変。なんで泣いているのかしら?赤ちゃんも熱いし、熱でもあるかもしれない。看護師さんに電話して…。」
「お腹が空いてるだけなんじゃ、朝、看護師さんに測ってもらったら、37度2分っだって、問題なさそうなことを言っていましたよ。」
さっきミルクをあげてから、時間が経過してるしなぁ、と思って伝えると、
「37度2分なんて、高熱じゃない、大変。どうしましょう。」
食いぎみで大騒ぎする母に、なぁさんが、
「子どもは体温高いから大丈夫なんじゃないですか?保育園の登園基準は、37度5分だって、漫画で見ましたよ。」
「あら、そう?。」
とあっさり食い下がった。もしかして、彼女は、身内の娘の声は一切聞こえない病気にでも罹っているのか。




