グルチャで娘の幸せアピールをする母親。
和やかなひとときを遮るかのように、トントン、ドアをノックする音がして、
「茉莉ちゃん、仕事がお昼休みになったから来たよ。」
田中茉莉の母親が息をきらして駆け込んできた。
「あら、創さんにオムツを換えさせてるの?」
とちょっと棘のあるニュアンスで伝えて来た。
命令した訳でも、強要した訳でもないのたか、何か問題があったのだろうか。
「僕がやってみたいと言って、茉莉さんにお願いして、やり方を教えてもらったんですよ。」
とさらっと、さりげなく、私を庇うように前に出て、私の変わりに、伝えてくれた。
「そ、そうなの。今は男の人も育児に参加するって言うものねぇ。」
と納得したのかは、表情ではよく分からないが、この件に関しては、深入りされず、とりあえずこの話で完結しそうだ。
「昨日のマインの件ごめんね。あんなになるって思わなくて、みんなあんな夜遅くまで返信してくるなんて、びっくりしちゃった。昨日は寝れた?
私はあんまりにうるさいから、途中で電源切って寝ちゃった。」
「昨日、2時間しか結局寝れなかったよ。」
「それは、大変、深夜遅くまで、ひっきりなしに来るなんて、どうして、そんなことになったんだか。みんな夜は寝ないかしら?常識的な時間にしてもらいたいわよね。」
何でこんなことになったんだか、ってあなたがマインを送ったからではないのか、
と実の親ならぶちギレそうだが、ぶちギレたところで、正直話が通じるかは、分からない。
「それに、お祝いをいうために、いとこの美奈ちゃんが叔母さんに呼ばれて、グループに入ったでしょ。
美奈ちゃん、独身だし、叔母さんに何か言われたんじゃないかしら?あれは本当に申し訳なかった。」
昨日は、返信するのに必死で、よく分からなかったけれど、わざわざそのためだけに、グループに叔母さんが自分の娘を招待したってこと?
と言うか、母は、自分が娘の報告をしたことで、どんなことになるのか、全く想定してなかったのだろうか、むしろ、わざと娘のと言うより、自分の幸せアピールをしたかったのだろうか。




