そこら辺のモンスターより、メッセンジャーアプリのシステムは恐ろしい。
結局、その日寝たのは、深夜3時、
そして、5時にスマホが鳴って、びっくりして目が覚めると、マインが鳴っていた。
昨日スマホのアドレス帳で名前を確認したところによると、
どうやら私のと言うより、田中茉莉の妹であるらしい。
「お姉ちゃん、おはよう。グルチャ従姉妹の美奈ちゃんの返信を飛ばして、譲君に返信してるから、謝った方がいいよ。」
と個人マインで、仕事に行く前に、連絡をくれたようだ。
全員にまんべんなく返信ができていないとな!?、
我が妹と名乗る者よ、信じられない話であるが、そなたの知る姉は、ここにはいない。
我は、昨日、異世界から転生してきて、マインの伝達速度、皆の既読の速さに怯える勇者であるぞ。
眠い目をこすって、必死でメッセージを書いているのじゃぞ。連絡する順番間違えたくらいで騒ぐでない。
何とか使えているだけ、及第点であろう。
と言いたくなったが、そこら辺のモンスターよりも正直、このマインの、メッセンジャーアプリなるもののシステムを通した、
人間関係が正直恐ろしく、迂闊なこと、書面に残って、後で読み返せるものなので、
「体が辛くて、気づかなかった、ありがとう。」
書いて、グループチャットに、お詫びを投稿することにした。
朝から夜まで相手にメッセージがリアルタイムで送れる、そして相手が読んだことが確認できる仕組みと言うのは、
すごく便利なようで、それによる摩擦もあるような気がするし、不便な面もあるように思う。
結局寝たのは2時間か…。鞄に入っていた「はじめてのひよっこ育児」なる色鮮やかな大型の本でも読もう。




