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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
99/200

咲間のお願い

今回は咲間との絡みですがデート回ではありません!

主人公side



とあるの日のことだった

「アルバ殿!これを見て欲しいでござる!!」

そう言って咲間がとある紙を俺に渡す

「・・・大忍者大会?・・・」

その紙にはそう書かれていた

どうやら忍者が一同に集ってその中から一番を決めるというものだった

「それで?これがどうかしたのか?」

しかし俺はなぜこの紙を持ってきたのかわからずに聞いてみると

「下の段を見て欲しいでござる!」

そう咲間に言われて俺はもう一度紙を見てみる

「・・・なお今回から男女二人一組の参加となりますぅ?!」

俺は最後の文を見て目を見開いた

「・・・まさか・・・」

そしてなぜこの紙を見せられたのか理解して咲間の方を見ると

「お願いします!拙者はこの大会に出場したいのでござる!!」

そう言って土下座をしていた

俺はそれを見ながら考える

(さすがにこの体で忍者大会とか無理だろう・・・でも咲間が出場したいって言ってるわけであって・・・)

結構な悩んだ挙句俺は

「ハァ・・・わかったよ・・・パートナーやるよ・・・その代わり負けても俺のせいじゃないからな!!」

咲間に根負けする形でその大会に出場することにした

「ありがとうでござる!これで念願だった夢が叶うでござる!!」

咲間は嬉しそうに抱きついてきた

(まぁ・・・なんとかなるだろう・・・)



そう思った俺の判断は甘かった

その大会が行われる会場に着いたのだが

(めちゃくちゃ強そうな人しかいないじゃん・・・)

そこには屈強な猛者のような人たちしかいなかった

しかも俺のパートナーは凄まじきドジっ娘というのもあり

(・・・絶対に勝てないじゃん・・・)

俺の心は絶望に満ちていた

咲間がそれに気がついたのか

「大丈夫でござるよ!拙者とアルバ殿が力を合わせれば優勝も目ではないでござる!!」

と笑顔で励ましてくれているのだが

(どちらかというとお前が一番心配なんだけどな・・・)

そう心の中では思ったが本人には言わないでおこう

すると大会のステージに司会者らしき人が現れた

「みんなよく集まってくれたな〜!これより大忍者大会を開催するぜぇぇぇぇぇ!!」

出てきた司会者は軽いノリで会場を盛り上げた

しかもそれで会場が盛り上がっているのだから不思議だ

(本当にここにいるのは忍者なのか?)

あまりのノリの良さに思わず若者の集まりなのかと勘違いするくらいだ

「今回からは特別ルールとして男女の二人一組になってもらったぜ!

 しかし!!競技は男女別で行われるものが多いから覚悟しておいてくれ!!」

と司会者は叫んでいた

(それ・・・男女二人組にした意味あるの?・・・)

俺はその説明を聞いて男女一緒にする必要があったのか疑問に思うが

「早速始めていくぜぇぇぇぇぇ!!」

考える間も無く進行されてしまった



「今からやる競技は忍者ならどこでもいける!障害物競走だぁぁぁぁぁ!!」

場所を移動してきたところには様々なトラップが仕掛けられていた

「ここでは男連中に頑張ってもらうぞぉぉぉぉぉ!!」

しかもここを走るのは俺だった

(・・・勝てる気がしねぇぇぇぇぇ!!)

一同に並ばれるのはなんとも屈強な男の人たち

そしてその中にいる少年

いろんな人からすごく睨まれています

(・・・怖い・・・)

そんな視線にさらされて俺は縮こまっていた

「それじゃ早速始めるぜ!!用意・・・スタァァァァァト!!」

すると司会者は急に開始の合図をした

それによってすぐにみんなは走り出した

例にもれず俺も走り出したが

(まぁ・・・追いつけないよね・・・)

次々と先に行っているのを見て俺は勝てないと思った

すると第一の障害に到着したらしい

「第一の障害は落とし穴だぁぁぁぁぁ!!落ちたら戻ってこれないぞぉぉぉぉぉ!!」

司会者が親切のなんの障害か説明してくれた

そして先に行く人たちが次々と落ちていく

(まぁ・・・どこに穴があるかわからないし適当に行くか・・・)

そう思って走り抜けていくと

「・・・あれ?・・・」

すんなりと通り抜けてしまった

すると他のみんなもその道は安心だと思いその道を走っていくと

「「「「「どぁぁぁぁぁ?!!」」」」」

なんと先ほど俺が通ってきた道が落とし穴だらけだった

なんでか疑問に思っていると

「なんと!アルバ選手のあまりの軽さに罠が発動しなかったようだぁぁぁぁぁ!」

司会者がどうやら原因がわかったらしくてそう答えていた

(体重に助けられたって・・・なんか悲しいな・・・)



「次の障害は棒渡りだぁぁぁぁぁ!!」

そう言った司会者の目の前には大きな池がありその中には何本かの木の棒が刺さっていた

「ここは池に落ちないように棒の上を渡っていく障害物だぁぁぁぁぁ!!」

なにやら司会者が盛り上がっているが

(ここは普通にやるしかないな・・・)

そう思って俺は普通に通過した

それでも先ほどの落とし穴の件でかなり順位が上の方だった

「最後の障害はトンネル抜けだぁぁぁぁぁ!!」

そして最後の障害に差し掛かった

「ここははかなり長くて細いトンネルが続いているぜ!みんなは通れるかぁ?!」

すると司会者の言う通りほとんどの人が通れずに諦めてしまった

(・・・普通に通れる・・・)

しかし俺だけは通ることができて

「ゴォォォォォル!!」

そのままゴールしてしまった

「なんとぉ!!今年の一位はまさかの新星・・・アルバ選手だぁぁぁぁぁ!!」

司会者がそう言った瞬間に会場が一気に盛り上がっていた

(・・・まさかの一位になっちゃったよ・・・)



side out



咲間side



(アルバ殿は一位になってくれた・・・今度は拙者が頑張る番でござる!!)

そう思って拙者は自分の出る競技が行われる場所に行く

「さて皆様お待たせしました!!お次は女性選手の皆さんに頑張ってもらいたいと思います!!」

先ほどの司会者が意気揚々と出てきた

「やってもらう競技はこちらだぁぁぁぁぁ!!」

そう言って司会者が指をさした場所にあったのは

深い森があったのだがそこに生えている木に何かがぶら下がっていた

「その名も札取り合戦だぁぁぁぁぁ!!」

司会者はそう叫んだ後ルールを説明する

「この森にある木にはそれぞれ点数が書いてある札がぶら下がっています!

 今から女性選手の皆さんにはその札を三十分間奪い合ってもらいます!!

 なおこの戦いにおいては先に札を取った人から奪いとるのもありとさせていただいてます!!」

ルール説明が終わり司会者はすぐにスタート位置に立つ

「それでは用意・・・スタァァァァァト!!」

スタートの合図と共にみんな一斉に動き出して見える札を肩ぱっしから取っていった

拙者も同じく大量に取ろうとしていたのだが

「あった!!」

札を見つけて取ろうとすると

「へっ?・・・のわぁぁぁぁぁ?!!」

足場にしていた枝が折れて下に落ちてしまったり

「何の!!」

そう思って札を掴んだ瞬間に

「のぉぉぉぉぉ!!」

強風が吹いて札が飛んで行ったり

「今度こそ!!」

今度こそ札を掴んで地面に着地すると

「キャァ?!」

地面にできていた窪みに足を取られてしまい転んでしまった

「いててててて・・・!札は?!」

そして持っていた札がないことに気づき探してみると

「・・・・・」

鳥さんがくわえていた

「あの〜・・・申し訳ないのだが・・・返してもらってもいいでござるか?」

そう言って少しづつ近づいていくとそのまま羽を広げて飛び去ってしまった

「待ってくれぇぇぇぇぇ!!戻ってきてくれぇぇぇぇぇぇ!!」



「お前ら残り時間があと半分を切っちまったぞ!!」

司会者が残り時間を発表する

(まずいでござるよ・・・今の今まで一枚も札を取れてないでござる・・・)

そう思っていると選手の一人が襲いかかってきた

拙者はすぐに対処してその相手を気絶させた

(あれ?なんで襲ってきたのでござるか?)

拙者は先ほど司会者が言っていたルールを思い出していた

「そうでござった!他の選手から札を奪ってもいいのでござった!!」

ルールを思い出した後の拙者の行動は早かった

すぐさま他の選手を倒して札を奪い取っていった

そして結構な数の選手を倒し終わった頃だった

(結構な数をとったでござるが・・・これで一位になったでござるかな?)

そう不安に思っていると

「残り時間あと五分になったぜ!ラストスパートをかけな!!」

司会者に残り時間を言われて拙者はすぐに動き始めた

するとかなりの札を持っている選手がいた

「どうやらお主が最後の相手みたいでござるな・・・」

そう言って武器を構える

どうやら相手はかなりの使い手らしく全然隙がなかった

(これはなかなか厳しいでござるな・・・)

そう相手を評価していると

「あなたはこの大会で初めて見るわね・・・」

向こうから話しかけてきた

「もしかして・・・障害物競争で優勝した子の相方かしら?」

そう聞かれたので拙者は素直に頷いた

「なるほどね・・・それは・・・手加減するわけにはいかないわね・・・」

お互いにしばらくのにらみ合いが続き



「「ハァ!」」

同時に動き出した

「セヤァ!」

相手が回し蹴りをしてきたので

後ろに下がって避ける

「そこ!!」

すると相手は追撃としてクナイを投げ飛ばしてきた

「何の!!」

それを拙者は全て弾き落とす

(アルバ殿が頑張ってくれたのだ・・・ここで拙者が負けるわけにはいかないでござる!!)

拙者は決死の覚悟で相手に突っ込んでいく

案の定相手に吹き飛ばされてしまうが

「?!」

相手から大量の札を奪い取ることができた

「拙者の・・・勝ちでござる・・・」

そう言った瞬間に時間切れの鐘がなった

「終〜了〜!!これより札の得点を数えたいと思います!!」

司会者がそう言って選手たちは札を預ける

しばらくして結果発表が行われた

「どうやら結果が出たようです!栄えある第一位は・・・咲間選手だぁぁぁぁぁ!!」

拙者はそれを聞いて驚いていた

「拙者が・・・一位?・・・」

状況が飲み込めていない私の背中をアルバ殿が叩いてくれた

「おめでとう!」

その笑顔を見て私は嬉しくなってしまい

「うわぁぁぁぁぁん!アルバ殿ぉぉぉぉぉ!!」

思いっきりアルバ殿に泣きついてしまった

その後総合優勝は拙者たちになりトロフィーをもらった



(これは拙者にとって一生の思い出でござる!!)

次回はちょっとした旅の小話をしようと思います


次回、温泉旅行

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