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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
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氷雪

今回はヴリディ・カエルラ・咲間対スープラ戦

果たして助っ人は誰か?!

ヴィリディとカエルラそして咲間は北の塔を登っていた

「しかしこの塔・・・寒くないでござるか?」

咲間は階段を登りながらそう呟く

確かにこの北の塔は他の塔と比べて気温が低かった

「「そうかな?」」

しかし他の二人は全く寒さを感じていなかった

というのも・・・

「そりゃ悪魔を倒しながら進んでいたら体もあったまるでござろうよ・・・」

咲間は二人して悪魔となぎ倒していく光景を見ながらそう言った

「とにかくこの上に誰がいるのかはこれで判明したね・・・」

カエルラがそう言いながら最上階に上がっていくと

「「「寒っ?!!」」」

なぜか建物の中なのに吹雪いていた

「やっと来たか・・・待っていたぞ・・・」

そしてそこにはやはりというべきかスープラが待ち構えていた

「やっぱりあなただったのですね・・・」

カエルラは予想通りと言った顔をしていた

確かにスープラと戦ったことのある二人からして見れば

先ほどの時点で誰が相手なのかはすぐにわかっていた

「さて・・・もはや問答など無用だろう・・・」

そう言ったスープラからはとてつもないほどの殺気を放っていた

「「「?!」」」

それを見た三人は一旦距離をとった

「なるほど・・・向こうは完全に本気ですね・・・」

カエルラはスープラを見てそう呟いた

「確かにそうでござるな・・・しかし・・・」

咲間はそれに同意する

「・・・絶対・・・負けない・・・」



「それじゃ・・・行くぞ!!」

そしてスープラとの戦闘が始まった

まずスープラが氷の槍を放つ

それをカエルラはハンマーと盾で防いでいく

「?!」

すると攻撃していたスープラの影からヴィリディが出てきて攻撃しようとするが

「させぬわ!!」

事前に気づいたスープラは影から出てきたヴィリディを攻撃する

ヴィリディはなんとかそれを防いだが再び影へと逃げることはできなかった

「ヴィリディどの!!」

咲間が助けようとスープラに向かって攻撃するが

「ヌゥン!!」

氷の壁を作って防がれてしまった

「邪魔だぁ!!」

そしてスープラがいよいよヴィリディを追い詰めた瞬間に

「私を忘れてますよ!!」

先ほど作った氷の壁を壊してカエルラが懐に入り込み攻撃してきた

「グゥ?!」

攻撃を食らったスープラは勢いよく吹っ飛ぶ

そしてその隙をついてヴィリディが一旦撤退する

「なるほど・・・貴様らもあの時とは違うというわけか・・・

 ならばもう一度この攻撃を受けるがいい!!」

そう言ってスープラはあの時と同じ雪崩を引き起こす

「何の!今度は拙者にお任せでござる!!」

すると咲間が二人の前に出て

「忍法・龍戦火の術!!」

炎の龍を作り出し雪崩と激突させる

そして炎の龍が勝ちスープラに襲いかかる

「グォォォォォ?!!」

炎に包まれたスープラは一旦距離をとるが

「・・・一気・・・決める・・・」



「?!」



「・・・トライ・・・ソニック!!」

影から現れたヴィリディは三人に分身しスープラを攻撃した

「ガハァ?!」

その攻撃を食らったスープラは上空に吹き飛ばされた

「これで終わりです!!」

そして落ちてきた所をカエルラが待ち構えていた

「ゴスペル・・・スマッシュ!!」

カエルラは渾身の一発をスープラにぶつける

「ガァァァァァ?!!」

攻撃を受けたスープラは派手に転がりながら壁に激突した

「勝ち・・・ましたか?・・・」

カエルラは安心したようにそう言ったが

「・・・いや・・・まだ・・・」

ヴィリディはまだだと判断していた

それもそのはず先ほど壁にぶつかったはずのスープラがもう立っていたのだから

「・・・どうやら俺は貴様らのことを過小評価し過ぎていたらしいな・・・」

スープラは怒りの表情を浮かべていた

「ならば・・・こちらも本気だ!!」

そう言ったスープラは赤い靄を身に纏い始める

「「「?!」」」

それを見た三人は驚いていた

そして次の瞬間に現れたのは氷の魔人だった

「あれが・・・四将軍の本気・・・」

三人はそれを見て警戒を強めた

「それでは・・・行くぞ!!」

スープラはそう言って先ほどとは比べものにならない数の氷の槍を作り出した



「「「クッ?!」」」

三人はそれを防ぐので精一杯だった

「後ろがガラ空きだぞ!!」

そしてガラ空きになったヴィリディに攻撃した

「クゥ?!」

咄嗟に後ろに下がって威力は下げることができたが吹き飛ばされてしまった

「ヴィリディどの!!」

咲間がヴィリディを庇うためにスープラを攻撃しようとするが

「なっ?!」

スープラは氷の柱を作って上空に逃げた

「残念だったな!!」

そう言ってスープラは上空から氷の槍を攻撃してきた

「クァ?!」

咲間はその攻撃を食らってしまう

「咲間さん!!」

カエルラもそちらに行きたかったが先ほどの氷の槍が捌ききれずに

「キャア!!」

攻撃を食らってしまい倒れてしまう

「どうだ?これが四将軍の本気だ!」

スープラは自慢げにしていた

確かに三人は力の差を感じたであろう・・・だが

「まだ負けてませんよ・・・」

三人の戦う意思はまだ折れてなかった

「そうでござる・・・ここで折れてしまっては

 さすがにアルバどのに会わせる顔がないでござるからな・・・」

咲間はそう言いながら立ち上がり

「・・・絶対に・・・勝つ!」

ヴィリディは武器を構えた

「そうか・・・ならば今度こそ散るがいい!!」

スープラは雪崩を巻き起こして三人に襲いかかる

三人はさすがに覚悟を決める

だがその衝撃が来ることはなかった



「させるかぁぁぁぁぁ!!」



「何っ?!」

突如吹いた暴風により雪崩が押し戻されていった

「馬鹿な?!一体何が?!!」

みんなが一斉にその方向を見るとそこには

「シューリ?!」

本来の姿になったシューリがいた

「おう!俺も戦いに参加するで!!」

シューリは三人にそう言った

今の三人にとってこれほど心強い増援はないだろう

「わかりました!よろしくお願いします!!」

それを聞いた三人は再び武器を構える

「たかが神獣一匹ごとき加わったくらいでいい気になるなぁ!!」

スープラはそう言って再び氷の柱を作り上空に逃げる

「俺の背中に乗りな!!」

シューリは近くにいたカエルラを背中に乗せて飛びあがる

そして激しい空中戦を披露する

「今です!パニッシュメントブロォォォォォ!!」

そして途中でカエルラがスープラの上に飛びあがり叩きつける

「グァァァァァ?!!」

攻撃を受けたスープラはそのまま地面に落下した

「貴様らぁ!!俺を甘く見るなぁぁぁぁぁ!!」

激怒したスープラは再び氷の槍を飛ばしてくる

「させません!ホーリーシールド!!」

しかし今度は全てカエルラの盾で防がれた

「何っ?!」

スープラがあまりのことに驚いていると

「隙だらけでござる!」

その隙を咲間がついてくる

「忍法・裏千本!!」

スープラを囲むように無数のクナイが投げられて

「グァァァァァ?!!」

その全てがスープラに突き刺さった

「・・・まだ・・・いく・・・」

さらにそこへヴィリディがさらに追撃する

「・・・シャドウ・・・メイデン・・・!」

影から伸びた無数の針がスープラを襲う

「ガァァァァァ?!」

さすがのスープラもこの攻撃で膝をついた



「貴様らぁぁぁぁぁ!!」



だがスープラはそれでも倒れなかった

「これでも喰らえぇぇぇぇぇ!!」

そして空には雪の竜巻を起こして反撃してきた

「さすがにそう簡単にはやられないか!!」

シューリはそう言って空へと飛び上がる

「いくぜぇぇぇぇぇ!!」

そしてスープラの起こした竜巻とは逆の回転をした竜巻を起す

どうやら竜巻をぶつけて相殺しようとしているようだ

「チィ!」

だがスープラの竜巻の方が強いらしく徐々にシューリが押され始めていた

「シューリどの手助けするでござる!忍法・大回転旋風!!」

すると咲間がシューリの手助けをするべき自分でシューリと同じ回転をし竜巻を発生させた

「・・・私も・・・手伝う・・・シャドウ・・・ストーム・・・!」

そこにヴィリディも加わり影で竜巻を発生させた

「グゥゥゥゥゥ!!」

さすがのスープラも三人が発生させた竜巻には勝てずに相殺されてしまう

「何ぃ?!」

そしてその隙をついてカエルラが突っ込んでいく

「ねぇちゃん!俺の力も使いな!!」

さらにシューリがカエルラの武器に自身の力を加える

「これで・・・終わりです!!」

スープラの懐に入ったカエルラが渾身の一撃を放つ

「テンペスト・・・ブレイクゥゥゥゥぅ!!」

シューリの力をもらったカエルラに一撃はまさしく暴風の一撃だった

「ガァァァァァ?!!」

攻撃を受けたスープラは回転しながら吹き飛びそして壁に激突した



「なぜだ・・・なぜ俺が人間ごときに・・・!」

攻撃を受けたスープラは悔しそうにしていた

「そんなもん当たり前だ!お前はねぇちゃんたちを甘く見た

 仮にも神獣を従える人間と一緒にいるんだぜ!そんな奴らが弱いわけあるか!!」

シューリは自慢げにそう言った

「それにな・・・お前は人の持つ想いの力を甘く見すぎたんだよ・・・」

シューリが真剣な顔でそう言うと

「想いの力か・・・確かにな・・・だがそんなもんじゃ・・・魔王さまには勝てねぇぞ・・・」

そう言い残してスープラは消えていった

「勝つさ・・・大将はいつも誰かのために戦っているんだからな・・・」



シューリが三人のところに戻ってみると

「さすがにもう無理でござるよ・・・」

三人は疲労困憊らしく倒れこんでいた

「すいませんがシューリさん・・・先に行ってもらっていいですか?」

カエルラはシューリに先にいくように言う

「・・・わかった・・・その代わりねぇちゃんたちも早く来いよ!」

そう言ってシューリは塔を降りていく

姿が消えたのを確認して三人は再び倒れこんだ

「やっぱり無理でござるな・・・これ以上は立てないでござる・・・」

そう言いながら咲間は寝っころがる

「そうですね・・・さすがは四将軍というのはありましたね・・・」

カエルラも同意見らしく座り込んだままそう言った

「・・・大丈夫・・・旦那さま・・・絶対・・・勝つ・・・」

心配する二人にヴィリディはそう言った

「そうですね・・・今はアルバくんを信じましょう」

それを聞いた二人は頷きアルバに全てを託した



そして紋章の壁では上側が光っており残る場所はただ一つとなった

残る四将軍はあと一人果たしてアルバは魔王の元へと行けるのか?!


次回、炎魔

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