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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
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黄熊

ルーブルムたち対イウストゥム戦です!

助っ人も現れるぞ!!

西側の塔に向かったルーブルム・プレシカ・エレウム

三人はアルバと同様に塔を登っていた

「やっぱり簡単には行かせてくれませんか・・・」

そこには先ほどのアルバと同じように悪魔たちが待ち構えていた

「でも私たちだって止まるわけにはいかない!アルくんのためにもそこをどけぇ!!」

ルーブルムは鬼気迫る勢いで悪魔たちを倒していく

「・・・絶対に敵に回したくはないですね・・・」

その光景を見ていたエレウムはちょっと恐怖していた

「あははは・・・」

それを聞いたプレシカは乾いた笑い顔になっていた

そんな感じで三人は塔を登っていった

そしてようやく三人は塔の最上階についた

「なるほど・・・やはり俺の相手はお前たちか・・・」

そしてそこにはイウストゥムが待ち構えていた

「そりゃあ一度勝ってるんだもん・・・

 だったら私たちが相手に決まっているじゃない!」

ルーブルムがそう挑発気味に言うが

「そうか・・・そうだったな・・・」

イウストゥムは悔しがるどころかむしろスッキリとしていた

「だが今の俺ならお前たちには負けないぞ・・・」

そしてイウストゥムは凶悪な笑顔を浮かべた

「「「?!」」」

それを見てルーブルムたちは一旦距離をとった

「どうやらあの時より強いようですね・・・」

プレシカはその姿を見て再度認識を改めた

「ええ・・・私たちも油断はしないようにしましょう・・・」

それにエレウムも同意して慎重に戦うようにした

「それでも・・・私たちは絶対に勝つ!」

ルーブルムは決心を固めて武器を構える



そして両者は同時にぶつかり合う

「ハァ!」

まずはルーブルムがイウストゥムに斬りかかる

「ふん!」

しかしその攻撃は槍で防がれてしまう

「そこです!」

防いだ隙をついてプレシカが懐に入り突きを放つが

「甘いわ!」

槍の柄本で防がれてしまった

「二人とも!下がってください!」

後ろからエレウムにそう言われて二人は一度距離をとると

その瞬間にエレウムが無数の矢を放つ

「ハァァァ!!」

しかしそれもイウストゥムは槍を振り回し全て弾き落とした

「なるほど・・・本当にあの時とは違うようですね・・・」

プレシカは先ほどの攻防ですでにイウストゥムは自分たちより上だと判断した

「そうですね・・・私たちも捨て身を覚悟でやるしかないようです・・・」

エレウムもそれに同意見らしく捨て身の攻撃をしようとしていた

「行きます!ハァァァ!!」

エレウムは矢を放ちながら突っ込んでいく

それをイウストゥムは先ほどと同じように弾き飛ばす

「ヌゥン!」

そして全てを弾き飛ばすとエレウムに向かって槍を振るう

「キャアァァァァァ!!」

エレウムはその攻撃を食らって吹き飛んでしまうが

「?!」

その後ろに隠れていたプレシカが眼前まで迫っていた

「チィ!」

イウストゥムはそれを見て反撃しようと槍を振り上げるが

「?!」

振り上げた槍が動かなかった

不思議に思って槍をを見ているとそれを鎌で止めるルーブルムがいる

「残念でした!私もいるんだよ!」

そしてその隙をついてプレシカがイウストゥムを貫いた

「グォォォォ?!!」

攻撃を食らったイウストゥムは槍を振り回してルーブルムたちを引かせる



「・・・やはり・・・この姿では限界があるか・・・」

イウストゥムは傷を押さえながらそう言っていた

「仕方ない・・・本来なら声を使う気が無かったのだがな・・・」

そう言ったイウストゥムに赤い靄が集まっていく

「なにあれ?!」

それを見たエレウムは恐怖していた

しかしルーブルムとプレシカはその光景に見覚えがあった

((まるであの時と同じ・・・))

そして二人の予想通りの変化が起きた

「「「?!!」」」

そこには下半身が黄色い熊となり

甲冑を身に纏ったイウストゥムがいた

「ここからが・・・俺の本気だ・・・」

そう言ってイウストゥムが消えた

「?!キャア?!!」

そして次の瞬間にはエレウムが吹き飛ばされた

「エレウム?!」

プレシカが心配して近づくが

「させぬわけがなかろう!」

突然現れたイウストゥムに防がれてしまった

「クゥ?!」

吹き飛ばされたプレシカは体制を立て直すが

「遅いわ!!」

イウストゥムに後ろに回り込まれていた

「しまっ?!」

プレシカは攻撃を食らう覚悟をしたがいつまでもその衝撃が来なかった

不思議に思って目を開けてみると

「ルーブルムさん!!」

ルーブルムが攻撃を受け止めていた

「ほう・・・俺の狙いを読んで先回りしたか・・・だが力が足りぬわ!!」

だがイウストゥムの力はルーブルムより上でプレシカごと吹き飛ばされてしまった



「くぅ・・・!」

あまりの威力に吹き飛ばされたルーブルムたちは動けないでいた

「どうだ?・・・いい加減にあきらめたらどうだ?」

イウストゥムはそれを見て自分の優位性を感じていた

そして余裕とばかりに三人に諦めるように諭してきた

「誰が・・・諦めるもんか・・・!」

しかし三人の闘志は消えずフラフラな体にもかかわらずイウストゥムと再び対峙する

「やれやれ・・・諦めてほしいのだがな・・・」

イウストゥムは首を横に振って呆れている

「ルーブムルさんの言う通りです・・・!これくらいで諦めるわけには・・・行きません!」

プレシカはそう言って武器を構える

「そうです・・・!諦めなければきっと勝てるって信じてますから!」

エレウムはそう言って矢を構える

「絶対に諦めない!だから絶対に勝つ!!」

ルーブルムもそう言って決意を固める

それを見たイウストゥムは笑っていた

「そうか・・・確かに心を折るのは無理のようだ・・・ならば・・・体を壊すだけだ!!」

イウストゥムがそう言って先ほどと同じように見えないスピードで突っ込んできた

さすがの三人も覚悟を決めていた

(アルくん・・・ごめんね・・・)



「グォ?!!」



しかしその攻撃は三人に届かなかった

なぜならいきなりイウストゥムが何かに吹き飛ばされた

「一体何が?!」

三人はその何かを見てみたら

「ルクス?!」

その正体はルクスだった

しかも普段の姿とは違いアルバとの戦いで見せた本来の姿だった

「その姿は一体?」

プレシカがルクスの姿について聞くと

「これは我の本来の姿だ・・・それよりもここからは我も加勢するぞ!」

ルクスはそう答えた後自分も戦いに加わると言った

「なるほど・・・神獣が加わるか・・・面白い!!」

イウストゥムは面白いと笑っていた

そしてまたも見えない速度で動き出す

「させぬ!」

だが今度もルクスが攻撃を止める

その後はルクスとイウストゥムの高速戦闘が行われていた

「なるほど・・・さすがは四将軍ということか・・・」

ルクスは一旦距離をとって相手を褒める

「貴様こそ・・・さすがは神獣だな・・・俺と互角に渡り合うとは・・・

 だがお前一人ではどうすることもできまい!」

イウストゥムはルクスに突撃してくるが

「確かに我一人ではお前には勝てないだろう・・・だが・・・」



「いつから一人で戦うと言った?」



「?!」

イウストゥムの突撃を横から攻撃して止めたものがいた

「貴様ァ?!」

イウストゥムが怒りの視線を向けているのはプレシカだった

「私たちを忘れないでください!!」

プレシカは懐に潜り込み

「サンタンカ・・・スティンガァァァァァ!!」

必殺の一撃を放つ

「グォォォォォ?!!」

攻撃を食らったイウストゥムは後ろに大きく後退する

「今です!!エンジュアロー!!」

そしてその隙をついてエレウムも必殺の一撃を放つ

「ガァァァァァ!!」

エレウムの放った矢が塊となってイウストゥムに命中する

「まだ・・・まだだ!!」

だがイウストゥムは諦めてはいなかった

再度高速で動き始めた

「ルーブルム!乗れ!!」

ルクスはルーブルムを呼んで背中に乗せる

「いいか?!我の力も使って奴に渾身の一撃をお見舞いしてやれ!!」

そう言ってルクスはイウストゥムと同じ速度で動き始める

「わかった!!」

ルーブルムは頷いて返事をし力を溜める

そして両者がぶつかる瞬間

「ライトニング・ストレートォォォォォ!!」

ルクスの力を借りたルーブルム渾身の一撃が炸裂した

「グァァァァァ?!!」

そしてその一撃を食らったイウストゥムは胴体から真っ二つになった



「まさか・・・この俺が負けるなど・・・!!」

負けたイウストゥムは悔しそうにしていた

「だから言ったであろう・・・我は一人で戦うわけではないと・・・」

悔しそうにしているイウストゥムにルクスはそう言った

「ふっ・・・確かに・・・お前の存在に気を取られすぎたか・・・」

とイウストゥムは笑っているがルクスはそれを首を振って否定した

「確かにそれもあるが・・・お前の敗因は・・・あいつらを見誤ったことだ」

そう言いいながらルクスはルーブルムたちの方を見る

それを見てイウストゥムも納得する

「・・・ああ・・・俺は確かに見誤っていたな・・・まさかここまでやるとはな・・・

 これが誰かを思う力か・・・俺たち悪魔にはないものだな・・・」

イウストゥムはそう言って何かを悟った顔をしていた

「まぁいい・・・どうせ俺は魔王さまにとってただの門番でしかないからな・・・

 さっさと消えることにするさ・・・それじゃ・・・地獄で待ってるぜ・・・」

そう言ってイウストゥムは消えていった

「終わった・・・」

三人は疲れ切ったらしくその場に寝っ転がった

「大丈夫か?三人とも」

ルクスは心配して三人に駆け寄る

「大丈夫です・・・それよりもルクスさまは今すぐにアルバさまの元へと向かってください」

プレシカはルクスにアルバの元へ行くように言った

「しかし・・・」

アルバが行くのを迷っていると

「大丈夫!私たちも後でちゃんと行くからそれまでアルくんのことを頼んだよ!!」

ルーブルムは笑顔でそう言った

それを聞いてルクスは大丈夫だと判断し

「わかった!主のことは我に任せろ!お前たちも必ず後で来い!」

そう言い残してルクスはアルバの元へと走って行った



その頃中央広場で待っていたアルバは

「ん?」

中央の壁にある紋章の異変に気がついた

先ほど光っていた場所の反対側つまり右側が光っていたのだ

「なるほど・・・誰かが四将軍を倒したのか・・・ってことは残るは・・・」

アルバはそう考えながらもみんなが無事なことを願っていた

残る四将軍は後二人!

果たして次に戦うのは?!


次回、氷雪

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