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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
90/200

阿修羅

アルバ対レリクイット戦です!

「ハァ!オラァ!ウラァ!!」

東の塔へと向かっている俺の前にたくさんの悪魔が現れた

俺はそれを倒しながら前へと進んで行く

そしてようやく東の塔には入れたのだが

「マジか・・・」

そこには呆れるほど長い階段が上へと続いていた

「これを登れってか・・・なかなかにきついことを言ってくれるね・・・」

そう思いながらも俺はその階段を上っていく

子供の状態の俺にはこの階段がなかなかに大きく急いで登ることはできなかった

「マジで・・・きついん・・・ですけど・・・」

それでも階段を上っていくがなかなか階段の終わりが見えなかった

「ハァ・・・ハァ・・・」

ようやく終わりが見えてそこを上っていくと

そこにはなんと・・・

悪魔たちが待っていました

しかも後ろにはさらに上へと続く階段がありました

「・・・・・」

俺はあまりのことに考えることをやめた

「いまだ!!やっちまえ!!」

悪魔たちはそれを好機と思い攻撃してきたが

次の瞬間

俺は正気に戻りながらこう叫んだ



「なんでまた階段があるんだぁぁぁぁぁ!!」



俺の魂の叫び声と共に悪魔たちはなぎ倒された

悪魔たちを倒し終わった俺は再び階段を上り始めた

「なんで・・・こんなに・・・長いんだよ・・・」

文句を言いながらも俺はなんとか階段を上りきった

(これ・・・降りる時も一苦労だな・・・)

俺は上ってきた階段を見ながらこれを降りていくかと思い気持ちが沈んだ

「来たか・・・」

そしてそこにはレリクイットが待ち構えていた

「さて・・・早速始めるとするか・・・」

そう言ってレリクイットは金棒を構えるが

「ちょっ・・・待って・・・さすがに・・・疲れた・・・」

肝心の俺は階段の上りだけで疲れてしまっていた

おまけにあれを下っていかなくではいけないというのもあり俺は心も疲労していた

それを見たレリクイットはしばらく黙った後

「わかった・・・しばらく待とう・・・」

金棒を一旦しまい俺の体力が回復するのを待ってくれた

そして俺は目の前で寝っ転がった

我ながら敵を目の前にしてこの態度はすごいと思っている

だがそれ以上に今の俺は疲れていた

だからこそレリクイットの厚意に甘えて俺はゆっくり休むことにした



(・・・もうそろそろいいかな・・・)

しばらくして体力が回復した俺は剣を抜いて構えた

「悪い・・・待たせちまったな」

俺は一応待ってくれたレリクイットに謝る

座って待っていたレリクイットも立ち上がり金棒を構える

「大丈夫だ・・・これまでのに比べたら短い方だ・・・」

レリクイットはそう言いながら俺を見る目を変えない

両者しばらく睨み合った後

「「ハァ!!」」

お互いに突っ込み武器がぶつかって派手な火花が散る

鉄のぶつかり合いはしばらく続き拮抗が崩れ始めたのはレリクイットの方だった

俺はそのまま力で押し切りレリクイットに一撃を加える

「グォォオ?!」

一撃をもらったレリクイットは後ろに下がった

「やはり強いな・・・このままでは勝てぬか・・・」

レリクイットは傷口を押さえながらそう言った

確かに今の俺ならレリクイットにも負けないだろう

以前に一度戦い実力はわかりきっている

そんな風に思っていると

「やはり・・・本当の姿に戻らないといかんか・・・」

そう言いながらレリクイットは立ち上がる

「本当の姿?一体どういう・・・」

俺がそう言い終わる前にレリクイットは叫び出した

「ウォォォォォ!!」

叫び声と共にレリクイットの周りに赤い何かがまとわりついていく

(なんだあれは?!)

俺はそれを見て以前ウインレチアたちが言っていた黒の騎士団のやつらを思い出していた

(まさか?!)

それを思い出して俺の中で嫌な予感がした

そして俺の嫌な予感は当たった

赤い何かがレリクイットを完全に包み込んでその中から



「?!」



姿の変わったレリクイットが出てきた



レリクイットの今の姿は六本の腕に金棒を持ち真紅の体となっていた

「それがお前の本当の姿か・・・」

俺がそう聞くと

「ああ・・・この姿こそ俺の本当の姿・・・

 そしてこの姿になった以上・・・もうお前に勝ち目は・・・ない!」

レリクイットがそう言った瞬間に突っ込んできた

「しまっ?!」

俺はそれに反応することができずに攻撃を食らってしまう

「オラオラオラオラオラァァァァァ!!」

六本の腕から放たれる連撃は俺に反撃の隙を与えてくれなかった

しかし俺も鎧のおかげでダメージはなかった

(だけどこの激しい連撃をどうやって止めるかな・・・

 だめだ・・・何も思いつかん・・・)

一応何か手はないか考えるが特にいい案も思いつかなかった俺は攻撃を食らい続けている

すると何やら床がギシギシと音を立て始めた

「へっ?・・・どぁぁぁぁぁ?!!」

床の方に限界がきてしまい崩れ落ちた

(これどっかで体験したわぁぁぁぁぁ?!!)

俺はそう感じながら先ほどあった中間地点の場所まで落ちていく

(まずっ?!)

地面が見えた俺たちは体勢を崩しながらも何とか着地してお互いのにらみ合う

(さて・・・何とか床が抜けて助かったけど・・・さすがにもう一度俺を食らったらやばいかな・・・

 ダメージがないとはいえ反撃できないんじゃ意味ないもんな・・・)

俺は何とか奴に攻撃する手段を考えながらジリジリと近付いていく

それはレリクイットも同じようで徐々に両者の距離が縮んでいく

そして・・・

「「ハァァァァァ!!」」

再び鉄のぶつかり合いが始める

しかも先ほど以上のスピードで行われている

そして先ほどとは違い押してきているのはレリクイットの方だった

(やっぱり手数が違う分攻撃の数が不利になるか!!)

腕が増えたせいでレリクイットが防御と攻撃の両方をこなすことができるようになってしまい

俺はなかなか攻められずにいた

「チィ!」

俺は一旦距離をとって剣閃を放った

「フン!」

だがレリクイットは難なくそれを弾き飛ばした

(マジかよ?!)

俺はそれに驚きながらも剣閃を放ち続けて何とか距離を取らせた



「やはりやるな・・・貴様の名は?」



「アルバだ・・・」



「そうか・・・アルバよ・・・今こそ真の決着をつけるぞ!」

そう言ってレリクイットは突っ込んできた

俺は剣閃を放って何とか止めようとするが

先ほどと同じようにレリクイットは金棒で弾き飛ばしているので止まるどころかスピードすら落ちなかった

(どうする?!・・・こうなったら一か八か!!)

仕方ないので俺は突っ込んできたレリクイットの懐に飛び込み

「ハァァァ!!」

剣を振り上げる

レリクイットはそれを三本の金棒でガードするが

「?!」

その三本の金棒ごと左の腕を全て切り落とされた

「馬鹿な?!」

レリクイットは驚いていた

そして俺がその隙を逃すはずもなく

「デヤァァァァァ!!」

振り上げた剣を切り返して右側の腕も全て切り落とした

「グゥゥゥゥゥ?!!」

そして六本の腕を失ったレリクイットは膝をついた

そして俺はレリクイットに近づき

「オラァァァァァ!!」

思いっきり顔面を殴り飛ばした

「グォォォォオ?!!」

殴り飛ばされたレリクイットは回転しながら地面に転がった



しばらくして意識を取り戻したレリクイットはこちらを見ていた

「貴様・・・あの時・・・一体何をした?・・・」

レリクイットは倒れたままこちらを見て先ほどの攻撃について聞いてきた

「・・・俺の剣閃は打たないでそのまま剣に付与した状態にしておくと切れ味が格段に上がるんだよ」

そう俺はレリクイットの左腕を斬りとばす時に

魔力を剣に込め剣閃にすることなく振ることで切れ味をあげたのだ

(まぁ・・・本当にあれで切れるかどうかは半信半疑だったがな・・・)

正直なところ俺としては先ほどの攻撃はあまり自信がなかった

というのもこれがわかったのがほんのちょっと前であまり強い相手に使ったことがなかったのだ

「一か八かの賭けだったが・・・なんとかなってよかったよ・・・」

そう言いながら俺は座り込む

その光景を見ていたレリクイットは不思議そうにしていた

「全く・・・勝った者のすることではないな・・・」

レリクイットはそう言って笑っていた

「俺だって疲れるんだよ・・・全く・・・できればもう戦いたくねぇよ・・・」

そう俺が言った瞬間にレリクイットは驚いていた

そして何かを悟ったのか

「なるほどな・・・やはり貴様は強いな・・・俺の負けだ・・・」

と自分の負けを再度認めていた

「だが魔王さまはこうはいかないぞ・・・貴様でもおそらく勝てないだろう・・・」

レリクイットは俺の負けて尚も魔王が勝つと宣言していた

「だからと言って今更引き返せるかよ!」

俺はそう言ってレリクイットに喧嘩を売ると

「そうか・・・ならば俺は一足先に行って・・・お前を待っているとしよう・・・」

そう言い残してレリクイットは消えていった

「嫌なこと言い残して消えていくなよ・・・」

俺はそう言いながら立ち上がり

「それにお前のところに行くのは俺じゃないかもしれないんだぜ?」

そう言って俺はその場を後にした



俺は来た道を戻ってみんなと別れた場所に着くと

そこの壁にある紋章が一つ光っていた

「なるほど・・・これが全部光ればご対面ってわけか・・・」

そう言いながら俺はみんなが上手くいことを願っていた

果たして次は誰と誰が戦うのか?!


次回、黄熊

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