復活の四将軍
今回はあの方々が復活します!
魔王城に着いた俺たちは中に入っていくと
やはり中にも大量の悪魔たちが待ち構えていた
しかしそれだけではなかった
「ちょっ?!魔獣までたくさんいるじゃない!!」
そうそこには魔獣の群れもいたのだ
「どうやってここまでの数を・・・」
プレシカはあまりの量に驚かされていた
それも仕方ないと思う
ここまで魔獣が集まるところなど見たこともなかった
だがここで足を止めている場合ではないので俺たちは武器を構えて戦い始めた
「ハァァァァァ!!」
アウレアが悪魔を吹き飛ばすと
その攻撃の隙をついて魔獣が炎を吐いてくる
だがそれをカエルラが盾で防いだ
「ありがとう!」
アウレアが戦いながらお礼を言う
「いえそれほどでも!しかしこの数・・・どうやらお互いをカバーしながらじゃないと
一気にやられてしまいますね・・・」
そう言いながらカエルラは魔獣からの攻撃を防ぐ
「ああ・・・お互い間隔を意識しながら戦え!
味方と援護しながら戦うんだ!!」
俺はそうみんなに指示する
みんなは頷いて返事をしそれぞれで戦い始めた
「フッ!」
七瀬は悪魔を斬り伏せていく
それを遠くから悪魔たちが魔法をで攻撃しようとするが
「そうはさせぬでござるよ!!」
咲間が背後に出てきて攻撃し七瀬を守った
「やはりお前とが一番しっくりくるか」
七瀬は背中合わせにそう言うと
「まぁ一応同じ国で戦っていた中でござるからな
合わせるのはそれなりには自信があるでござるよ」
咲間そう言いながら笑っていた
「さすがにあんたと合わせることになるとは思ってなかったわ・・・」
そう言ったアウレアと組んでいるには
「・・・仕方・・・ない・・・私以外・・・組める・・・人間・・・いなかった・・・」
そう言いながらヴィリディは悪魔を影で拘束する
「ハァ・・・まぁいいわ・・・その代わりしっかり仕事はしてよ・・・ね!!」
アウレアはヴィリディが拘束した悪魔を叩き潰す
「・・・わかった・・・でも・・・期待・・・するな・・・」
「いやなんでよ?!!」
次に戦っているのはカエルラとウインレチアのという組み合わせだった
「お前と組むのは初めてだな」
ウインレチアは魔法を唱えながらそう言うと
「そうですね〜これを機にもっと組ようにしましょうか〜」
などとカエルラは冗談を言いながらも盾で魔獣の攻撃を防いでいた
「ああ・・・それもいいな・・・クリスタルカッター!」
ウインレチアはその冗談を返しながら魔獣を倒した
「あれ〜・・・結構真面目に言ったつもりだったんですけど・・・」
カエルラは困ったような顔をしながらそう言っていた
「なんか皆さん初めての人と組んでばかりですね・・・」
そう言っているプレシカと組んでいるのは
「そうですね・・・でも私たちは一回組んだことがありますし大丈夫でしょう!」
エレウムはそう言いながらも矢で悪魔を牽制していた
「まぁ・・・たった一回でどこまでいけるかはわかりませんができるだけ頑張りましょう!」
プレシカはエレウムにそう返した後動きの止まった悪魔たちを突き刺した
「あぁ〜・・・でも私別の人と組んでなじってもらいたかった・・・」
(私・・・組んだ人を間違えたかもしれません・・・)
そして肝心の俺が誰と組んでいるかというと
「ハァ〜イ!私で〜す!」
ルーブルムは誰に言っているのかわからない返事をしていた
俺はそれを軽く無視しながら悪魔を倒していく
「ちょ?!アルくん!!さすがに無視はひどいよ!!」
後ろでルーブルムが何か叫んでいるが俺は知らんぷりで戦っていた
おまけに俺がルーブルムと組んでいるのもここに来るまでずっとルーブルムが抱っこしていたからである
なので俺はさすがに戦闘は真面目にしようと思いながら戦っていた
しかしルーブルムもなぜか引かずに俺の後を付いてきながらまだ怒っている
すると俺の後ろから悪魔が飛んできて不意打ちをしようとするが
「邪魔しないで!アイアンソーン!!」
ルーブルムがそれを阻んだ
「アルくん・・・そんなに私と組むのは嫌?・・・」
さすがの俺もルーブルムに涙目の上目遣いでこんなことを言われたら罪悪感があった
なので俺はルーブルムの頭を撫でながら耳元でこう言った
「お前と一緒にいると一番最初の旅を思い出して・・・楽しいよ」
それを聞いたルーブルムは顔を赤くしながら喜んでいた
「そんな〜アルくんたら嬉しい事を言うんだから〜スクリームサイス」
ルーブルムは照れながらも拘束した悪魔を真っ二つにした
「よ〜し!この調子で頑張っちゃうぞ〜!!」
そう言ってルーブルムは悪魔たちに突っ込んでいった
俺はそれを見ながら思った
(あいつ・・・チョロすぎだろ・・・)
なんとか悪魔を倒していくと最後に大きなドラゴン型の魔獣が立ちふさがった
(おぉ〜!すごい強そうだな・・・)
と思いながら眺めていると
「なぁ〜んだ・・・前に戦ったロードランナー・ドラゴンより弱そうじゃない・・・」
アウレアがそう言ってため息を吐いていた
(・・・そういえばそんなのいたな〜・・・てかそれより弱そうっておかしいだろ・・・)
俺は前に戦ったそいつを思い出していたがあれより弱そうとは一切感じなかった
<詳しくは黒き騎士のお話をお読みください>
それによりみんなはやる気になっていた
魔獣が羽を大きく広げて飛び上ろうとすると
「「させない(でござるよ)!」」
ヴィリディと咲間が左右の羽を切り裂いて飛べないようにする
「今です!!」
そしてエレウムが片目を矢で潰し
「ハァァァ!!」
残ったもう一つの目をプレシカが飛び上がって突き刺した
両目を失った魔獣は尻尾を振ってきたが
「フッ!」
七瀬が居合でその尻尾を切り落とした
それによりさらに魔獣は暴れて今度は炎を吐いてくる
「させません!」
みんなに当たる前にカエルラが盾で防御してくれた
「いい加減口を閉じなさい!!」
そしてアウレアが斧を下からたたき上げて口を閉じさせる
「全く・・・少しは手加減してやればいいのに・・・フリージングストーム」
ウインレチアは魔法で魔獣を凍らせた
「これで終わり!ヘルロンパイアァァァァァ!!」
そして凍ったところをルーブルムが切り裂いて粉々にした
(・・・また俺の出番なかった・・・)
そしてようやく奥の方に進めた俺たちを待っていたのはいきなりのラスボスだった
「やっと来たか・・・来るのを待っていたぞ・・・」
マルムは待ちかねていたからしく悠然とそこに立っていた
それを見てみんなは臨戦態勢に入るが
俺はそれ以上に気になっている事があった
それは・・・
「お前・・・偽物か?」
「「「「「「「「「?!」」」」」」」」」
「ほう?よく気がついたな・・・」
マルムは素直に驚いていた
「その通りだ・・・この姿は最上階から写している映像に過ぎない・・・
故に攻撃をしたところで無意味だぞ?」
マルムはそう今の自分について説明した
「なるほどね・・・俺たちとはまだ戦わないってわけか・・・」
俺がそう言った瞬間マルムは笑っていた
「その通りだ・・・君たちに戦ってほしい者たちがいてな・・・
その者たちはこの城の四方にある塔でそれぞれ待っている・・・
つまりその番人たちを倒せば俺と所にこれるってわけだ」
そうマルムは説明した
(四方の塔にいる番人?一体誰だ?)
俺はその四方の番人が誰なのか気になっていた
「そしてその番人たちも紹介しておこう」
それに気がついたのかマルムは自身の映像を消して
四方の塔それぞれの映像を流し始めた
そこには以前戦った四将軍が創った魔獣たちがいた
だが本番はそこからだった
「「「「「「「「「「?!!」」」」」」」」」」
その魔獣たちがいきなり姿を変え始めたのだ
そして姿が変わり終わるとそこにいたのは
倒したはずの四将軍たちだった
「嘘でしょ?!一体なんで?!!」
アウレアが驚きながらそう叫ぶと
「まさか・・・己の魔獣を自身の体を形成できるように作り変えていたのか・・・」
ウインレチアは復活した方法を理解した
「どういうこと?」
アウレアはその方法を聞く
「奴らは自分たちに何かあった場合の対策として代わりの器を用意していたのだ
そしてそれに魂を入れることで奴らは復活した・・・そういうわけだ・・・」
ウインレチアは復活の仕組みを説明してくれた
しかし分からないこともあった
「だったらなんで俺が倒した時に復活しなかったんだ?
そうすれば不意打ちで俺を攻撃できたはずだろ?」
そう俺がウインレチアに聞くと
「どうしてかは分からないが考えられる選択肢はいくつかある
一つ目はその時点ではまだ魔獣に自身の身体情報を入れていなかった
二つ目は不意打ちしたところでアルバには勝てないと思っていた
そして最後の理由としては・・・アルバと戦わないため・・・」
そう答えられた
確かにウインレチアのいうことは正しかった
自身の身体情報なんてそうそう入れる機会などないだろうし
俺と直に戦った四将軍なら俺に半端な攻撃も不意打ちも効かないとわかっているだろう
だが最後の理由だけは気になってしまった
「俺と戦わないためってどういうこと?」
俺は最後の理由について聞くと
「おそらく奴らはマルムとお前を戦わせようとしているのだろう・・・
だから復活はしないで魔王の復活に勤しんだのだ・・・」
それを聞いて俺は驚いた
それほどまでにマルムは強いのだと
「話は終わったかな?」
そして先ほどまで沈黙を保っていたマルムが口を開いた
俺たちは頷いて返事すると
「ならばいい・・・それでは頑張って四将軍を再び倒すことだな・・・
倒した後にもう一度ここに来れば我のところに来れるぞ・・・では・・・さらばだ!!」
マルムはそう言って姿を消した
「ハァ・・・仕方ないな・・・それではグループを分けるか・・・」
それを聞いて俺は
「それじゃあ俺は一人でいいよ」
単独で行動することにした
それに皆は反対しようとしたがそれはできなかった
なぜならそれが一番四将軍を倒すには丁度いいからである
俺一人が四将軍の一人と戦ってそれ以外を三人グループで戦う
そうすることで四将軍を安全にかつ確実に倒せるはずである
そう思った俺は一人で行動することにしたのだ
「ハァ・・・わかったそれじゃあ私たちも別れるぞ」
ウインレチアは仕方なく俺の案を受け入れ自分たちもグループ分けを始めた
そして分けられたグループは
ルーブルム・プレシカ・エレウム
アウレア・ウインレチア・七瀬
ヴィリディ・カエルラ・咲間
に分けられた
そしてそれぞれどこに行くか聞くと
ルーブルムたちが西側の塔を
アウレアたちは南側の塔を
ヴィリディたちが北側の塔を
そして最後の俺が東側の塔へ行くことになった
果たしてアルバたちは復活した四将軍に勝ち
無事に魔王のところまで行けるのでしょうか?!
次回、阿修羅




