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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
88/200

魔王城

魔界に来たアルバたちは魔王のいる場所を目指します

インフェロスに着いた俺たちはまずこの国の地図を手に入れることにした

さすがに自分たちがどこにいるかわからないのでは今後動きようがないからである

なのだが・・・

「ここに地図なんてあるのか?・・・」

そういうのも周りには更地の他にモンスターしかいないのだ

こんなところに地図があるとは到底思えなかった

「いや・・・おそらくはあるはずだ」

だがウインレチアはあると言い放った

「なんでそう言えるんだ?」

俺はその根拠を聞いてみると

「ここにはモンスターの他に悪魔もいる・・・ならば彼らの暮らしている場所がどこかにあるはずだ」

そうウインレチアが説明してくれた

確かに悪魔の国なのだから悪魔はいるだろうがそう簡単に暮らしている場所を特定などできるのだろうか?

そう考えている時だった

「・・・ん?・・・」

上空を悪魔たちの群れが飛んで行った

(・・・まさかのフラグ回収・・・)

都合よく現れたその群れを見てそう思ったのだった

とりあえず気をとりなおしてその群れを追っていく



「あそこか・・・」

群れを追っていった先には集落のようなものがあった

しかし中は悪魔だらけでとてもじゃないが中には入れなかった

「これじゃあ地図を取りに行けないな・・・」

そう思っていると

「では拙者が取りに行ってくるでござるよ!!」

一番不安な咲間が地図を取りに行くと宣言した

しかし隠密行動を得意としているので拒否するわけにも行かなかった

なので俺は

「それじゃあヴィリディ・・・頼む」

もう一人の隠密行動ができるヴィリディに行ってもらうことにした

「なんででござるか?!!」

しかしそれを咲間をよしとせず仕方ないので二人一緒に行ってもらった

すると中で案の定騒ぎが起き始めた

「やっぱりか・・・」

俺は呆れながら助けに行こうと立ち上がった時

裾を引っ張られてそっちをみるとヴィリディが地図を持っていた

「おお!これどうしたんだ?」

俺はどうやって手に入れたのか聞くと

「咲間・・・囮・・・その隙・・・取った」

どうやらヴィリディは咲間を囮にしてこれを取ってきたらしい

「・・・お前・・・何気にひどいな・・・」

その方法に俺は思わず恐怖するのだった

「それで?あれはどうするんだ?」

俺はヴィリディにどうやって咲間を助けるのか聞くと

「・・・自分で・・・何とか・・・する」

どうやらそこまでは考えてなかったらしく完全に見捨てる気だった

「ハァ・・・しょうがないな・・・」

このまま咲間を放置するわけにもいかなかったのでとりあえず助けることにした

「よっと!」

俺は咲間を追っている悪魔たちの後ろに忍び寄り気絶させた

そしてその隙に咲間を連れてみんなのいる場所に戻った



「ひどいでござるよ・・・ヴィリディ殿・・・」

助けられた咲間はマジ泣きしていた

「・・・ごめん・・・」

それに対してさすがに罪悪感があったのかヴィリディは素直に謝った

「まぁ・・・なんにせよ地図は手に入ったわけだしよしとしましょう」

そして見かねたアウレアが助け舟を出した

それによりなんとか仲直りはできた

「ハァ・・・それでそっちはどうだ?」

俺は取ってきた地図を見ているウインレチアにわかるかどうか確認する

「ところどころわからないものがあるが・・・なんとなくなら理解した」

どうやらウインレチアは地図の内容を把握できたらしい

「それじゃあ案内よろしく」

俺はウインレチアに案内を任せて魔王のいる場所の向かったのだが

「・・・これは何ですかね?・・・」

その道の途中には大きな地割れがあった

「なるほどな・・・赤い線は地割れのことを示していたのか・・・」

ウインレチアは地図を見ながら分析していた

「あの〜・・・理解したって言ってませんでしたか?・・・」

そう俺が文句を言うと

「何となくと言っていたはずだが・・・それよりもこの地割れは結構なところまで続いているらしいぞ」

ウインレチアは俺の言葉を否定した後話を逸らすようにそう言った

「あっそう・・・それで?どこまで行けばここを渡れるんだ?」

俺がどこに行くのか聞くと

「この先に橋があるらしいが・・・どうやらここは悪魔が見張っているらしいな」

ウインレチアは地図を見ながらそう答えた

「まぁ渡れないよりかはマシか・・・」

俺たちは仕方なくその場所に向かった



「これはまた・・・やばい数がいるな・・・」

橋のある場所には着いたのだがそこにはかなりの数の悪魔がいた

「さすがにこの数はまずいんじゃない?」

アウレアもこの数にはさすがに驚いている

「そうですね〜・・・あまりやり過ぎちゃうと橋を壊してしまうかもしれませんし・・・」

するとカエルラがものすごく物騒なことを言っていた

(いやさすがにそれはやりすぎだろう!!)

俺は思わず心の中でツッコんでしまった

「・・・大丈夫・・・橋・・・壊さず・・・敵・・・みんな・・・倒す・・・」

するともうもう一人物騒なことを言っていた

(だからなんでみんなそんな脳筋脳なの?!!)

俺は頭が痛くなってきた

しかしヴィリディの言い分ももっともなので叱ることはできなかった

仕方なくこの場をどうやって乗り切るか考えていると

「だったらあいつらを引っ張り出せばいいのではないか?」

七瀬が名案を出してくれた

俺たちはその手があったかという顔で驚き

七瀬はそれを見て呆れていた

「まっまぁ中々いい先線じゃない・・・その手でいきましょう」

アウレアは先ほどのことをなかったことにしようとその作戦を受け入れるが

「誰があいつらを釣るんだ?」

俺がその作戦を誰が実行するか聞くと

「へっ?」

みんなして咲間に視線を送った

「ちょっ?!また拙者でござるか?!!」

視線を送られた張本人は驚いていた

「だってあんたそういうの一番得意じゃん」

そうアウレアはまるで咲間がそういうのが好きかのように言う

「別に拙者だって見つかりたくて見つかっているわけではないでござるよ?!」

しかし咲間は別に追いかけて欲しくてやっているわけではないので全力で否定した

「・・・それじゃあ・・・存在意義・・・なし・・・」

するとヴィリディが止めの一撃を言い放った



「が〜〜〜〜〜ん!!」



それを聞いた咲間はまるで雷が落ちたようなショックを受けていた

「まさか・・・それが拙者の存在意義だったとは・・・不覚でござる・・・」

自分の存在意義を教えられた咲間はショックのあまりに膝から崩れおちた

「・・・わかったでござる・・・拙者!命をかけて敵を引っ張ってくるでござる!!」

そう叫びながら咲間は敵に突っ込んでいった

俺はそれを見て言った

「・・・もはややけくそだな・・・」

すると皆もそう思ったのか声を揃えて

「「「「「「「・・・うん・・・」」」」」」」

と頷くのだった

すると咲間が見事に敵を釣ってきてくれて俺たちは橋を気にせずに戦えた

(というか俺の出番なかった・・・)

俺が変身する前にみんなが敵を倒してしまった

おかげでみんなはすごくスッキリとした顔をしている

だが咲間だけは先ほどの精神的なダメージから抜け出せていなかった

とりあえず俺は咲間を慰めながら先を進んで行った



先を進んでいくと大きく歪な城が見えてきた

「なるほど・・・どうやらあそこが魔王の城らしいな・・・」

ウインレチアは地図を見ながらそう言った

「あそこに魔王が・・・」

プレシカはあまりの雰囲気に息を飲む

「・・・先を急ごう・・・」

とにかく俺たちはそこに向かった

するとその前に大きな門があった

しかも先ほど同じく悪魔の軍勢とそいつらを超える巨大な悪魔がいた

「まぁ・・・そう簡単には行かせてくれないよね・・・」

俺は鎧を纏って臨戦態勢に入る

「では我々は周りの雑魚を相手するか・・・」

そう言って七瀬は剣を抜いて他の悪魔と戦い始める

他のみんなも七瀬に加勢して戦う

残っているのは巨大な悪魔と俺だけである

「さて・・・それじゃあこっちも始めますかね・・・」

そう言って瞬間に巨大な悪魔が拳を振るってくる

俺はそれを回避すると追撃として炎の玉が飛んできた

さすがにそれは躱せないので受けたが

(これは・・・面倒くさいな・・・)

大きな巨体とパワーに魔法という組み合わせに俺は苦戦した

なぜなら距離を取られるからだ

さすがの俺でも距離を取られれば剣閃を放つ以外になく

そのためそれが当たらないとなると攻める手立てがないのだ

仕方ないので俺は賭けに出た

逆に巨大な悪魔から距離をとったのだ

そして距離をとった後剣に魔力を込める

「ハァァァァァ!!」

そして俺は巨大な剣閃を放った

それを食らった悪魔は剣閃に飲み込まれて消滅した



後ろの門と一緒に・・・



(・・・これは・・・またやっちまったやつですね・・・)



いつかと同じことしてしまった俺

「全く・・・お前は城に入る時は門を切って入らないといけない決まりでもあるのか?」

とウインレチアに皮肉を言われてしまった

だがそれもしょうがない

俺自身もまさか同じ結末が待っているとは思っていなかったのでさすがに落ち込んだ

「まぁ・・・別にここは悪魔の国なんだから別にいいでしょ・・・何を破壊したって」

するとアウレアがそう言ってフォローしてくれた

俺はそれを聞いて顔を上げると

「でも・・・人間の国ではもうやらないでくださいね・・・」

プレシカが苦笑いしながらそう言った

それを聞いて俺はせっかく上がった気持ちが勢いよく下がった

俺はその心をルーブルムとカエルラに慰めてもらおうと抱きついた

「あらあら・・・皆さんアルバくんをあまりいじめてはいけませんよ」

とカエルラは俺の頭を撫でながらみんなを叱った

もう一人の抱きつかれているルーブルムはあまりの嬉しさに我を失っていた

「ハァ・・・わかった・・・すまなかったなアルバ」

ウインレチアは仕方なさそうに俺に謝ってきた

「そうですね・・・反省していたのに無礼なこと言って申し訳ありませんでした」

プレシカもきちんと謝罪してくれた

さすがにこれで不貞腐れるほど俺も子供ではないので

(身体的には子供だが・・・・・)

「いいよ・・・」

二人を許すことにした

その後俺たちは壊れた門を通って魔王城に乗り込んだ



ちなみに魔王城に行く間ずっとルーブルムが俺のことを抱っこしていました

無事に魔王城に乗り込んだアルバたち

だがそこではまさかの再会が待っていた!!


次回、復活の四将軍

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