大規模戦闘 潜入編
今回は潜入組のお話です
砦に潜入すると道が狭くなるぐらいの悪魔たちがいた
それを回避しながらイウストゥムの場所に向かおうとしているのだが
「・・・スゲェ辛い・・・」
ここまでの道を思い出すとさすがに場所の測らない所に行かないといけない上に
この大群を躱していかないといけないのでぶっちゃけ難易度高いんです
「さすがに限界かな〜・・・」
ルーブルムも限界を感じ始めていた
そして俺はとあることを考えついた
「・・・もう面倒くさいから砦ごと壊すか・・・」
そう俺が思い立った不穏な作戦をつぶやくと
「さすがにそれはダメですよ・・・」
プレシカは苦笑いをしながら却下した
(やっぱりダメか・・・)
やはり作戦を却下された俺はならばどうしようと考える
しかし特にいいアイディアも思いつかなかったのでやはり強硬策に出るかと思ったその時だった
「あの〜・・・」
エレウムを恐る恐る手を挙げる
「何?」
俺はどうしたのか聞く
「えっと〜・・・敵を捕まえて居場所を聞き出せばいいんじゃないんですか?」
エレウムのその発言に俺たちは目を見開いて驚いた
(((その手があったかぁぁぁぁぁ!!)))
自分たちにはその考えが思いつかなかったので
さすがに恥ずかしくなった
「おほん!・・・そうだな・・・敵を捕まえて居場所を吐かせるか・・・」
俺はエレウムの作戦に乗り敵を捕まえることにした
だがその作戦にも問題があった
それは敵側が二人一組で歩いているのだ
なので捕まえるなら二人同時に無力化しなくてはいけないという難しさがあった
だがここで退くわけにもいかないので俺たちはとある作戦を立てた
しばらくすると見回りの悪魔が二人やってきた
「よし!作戦に移すぞ!」
俺は作戦を実行することにした
そうして道のど真ん中に出てきたのは
「あぁ・・・もっときつく縛ってぇ〜・・・」
なぜか全身を縛られているエレウムが出てきた
すると不審に思った悪魔たちがエレウムを捕まえようと近寄ってくる
そこを俺とプレシカが後ろから這い寄って攻撃し気絶させる
一人はそのまま縛り付けてもう一人を起こして居場所を聞き出す
だがここでももう一つ問題があった
「・・・なんで捕まえた奴が人型じゃないんだよ・・・」
せっかく捕まえた二人は人型の悪魔ではなかった
なので居場所を聞こうにも全然話が分からなかった
「これは・・・作戦失敗だな・・・」
俺たちは作戦に失敗したので再びこの悪魔を気絶させて縛って放置する
「しかしどうする?結局こいつら捕まえてしまったからすぐ増援が来るかもしれんぞ?」
俺はこの後の行動をどうするか聞いてみる
「そうですね・・・とりあえず・・・逃げましょうか!」
プレシカは笑顔でそう言い俺たちはすぐに場所を移動した
「なんとか逃げ切れたか?・・・」
俺たちはあそこから場所を移動して調理場に来ていた
「そのようですね」
プレシカは扉から廊下を見て安全だと判断した
「そうか・・・しかしこれだと余計に遠ざかった気がするぞ・・・」
俺としては目的地から遠ざかった気がしていた
これではいつイウストゥムの場所につけるか分からなかった
「そうだね〜・・・でもみんな警戒し出しちゃったから下手に動けないよ?」
ルーブルムは迂闊に動けないことを告げる
確かに先程の行動のせいで警戒度合いが上がってしまった
これでは先ほど以上に気をつけて移動しなくてはならない
だがそれほどの隠密スキルを持った奴はここにはいない
なのでここからどうしようか考えていると
「でしたらちょっと私に作戦があります」
プレシカが自分に作戦があると言った
俺たちはその作戦を聞いて驚いた
「マジか・・・しかしうまくいくか・・・」
俺はこの作戦に対して不安になると
「彼らは直接指示を出されていないみたいなのでおそらく大丈夫なはずです」
プレシカはこの作戦に自信があったようだ
俺はその言葉を信じて作戦を実行することにした
しばらくすると俺たちのいた調理場から水が溢れ始めていた
不審に思った見回りの悪魔たちが中を覗いてみると
そこでは水道管が見事に破壊されていた
悪魔たちはなんとか水道管を塞ごうとするが手が足りず
他の悪魔にも手伝ってもらうようにお願いした
そして俺たちはその隙をついてその場から逃げ出した
「なんとかバレなかったな・・・」
俺たちはあの騒ぎを利用して逃げていた
「そうだね〜おまけにあっちで人数を割いてくれるから見張りも手薄になったし
これでようやくイウストゥムを探せるね!」
ルーブルムはそう笑顔で言う
「ああ・・・ただそう時間をかけてられないぞ・・・
おまけに時間が切れたらすぐに俺たちの存在がバレるからな・・・
ここからは完全に時間との勝負だ・・・二手に分かれて探すぞ!」
俺はみんなにそう伝えた後ルーブルムと組んでイウストゥムを探しに向かった
「そう簡単には見つからないか・・・!」
手当たり次第に部屋を開けて探しているがまだ見つからなかった
「つかこの砦でかすぎだろ!!」
おまけにこの砦は無駄に広くそのせいで探すのに苦労していた
おそらくここは国境なのでほぼすべての戦力が来る可能性もあるから大きくしているのだろうが
今の俺からして見ればいい迷惑だ
「しかしこれじゃあすぐに時間が来てしまうぞ」
俺は時間を気にしながら探していると
「そうだね・・・そろそろやばいかもしれないね・・・」
ルーブルムも時間を気にしていた
しかもその結果としてはすぐに敵側は警報を鳴らした
「あちゃ〜・・・さすがに時間かかりすぎたか・・・」
さすがに時間が切れてしまい敵が来てしまった
「おぉう・・・さすがに早いね・・・」
あまりの対応の早さに驚く俺だったがすぐに気持ちを切り替えして逃げる
「アルバ様!」
逃げている途中でプレシカたちと合流した
「おう!その様子だと見つからなかったらしいな」
そう言いながらも俺たちは逃げている
それを聞いたプレシカは顔を暗くしながら頷いていた
「そうか・・・なら仕方ないな・・・」
俺は急に敵側の方へ振り向き
「最初の作戦通りこの砦のやつら全員倒すか・・・」
鎧を身に纏って剣を抜いた
「ハァァァ!!」
俺は剣閃を放ち目の前の敵を一掃する
「よし!さっさと続きを調べるか!!」
逃げてきた道を逆走しながら俺たちは部屋を順番に調べていく
道中で邪魔してくる敵もいるが
「邪魔だぁ!!」
俺が一蹴していくためあまり気にはならなかった
そして部屋を隅々まで探してくが
「全然見つかりませんね・・・」
肝心のイウストゥムは見つからなかった
(どういうことだ?あいつはこれくらいの奇襲では逃げないはずなんだが・・・)
以前俺がうっかり奴の率いていた軍隊の大半を消滅させた時も臆せずに攻めてきた
そんなあいつがこれぐらいで引くとは到底思えなかった
(じゃあなんでこんなに探してもいないんだ?)
俺はなにか別の何かがあるんじゃないかと考えていた
だがそんな浅はかな考えでルーブルムたちを不安にさせるわけにもいかないので
俺は心に留めて置いたまま部屋探しを続行した
こうして順調に部屋を探して行っていよいよ最後の部屋となった
「ここで最後ですね・・・」
プレシカはそう言って扉の前に立つ
だが俺はそれ以上に気になることがあった
(・・・もしかしなくてもこれで全滅か?・・・)
そう思った俺の後ろには先ほどまで戦っていた悪魔たちの死体がたくさんあった
実は途中で悪魔たちの増援がなくなり追いかけられることがなくなったので
おかしいとは思っていたのだがさすがに全部とは思っておらずそのまま走っていたのだ
(・・・さすがにやりすぎたか・・・すまん・・・特にドゥクス)
俺はその見るに耐えない光景を見て後で処理する人たちに謝っておいた
「では・・・開けますよ・・・」
そんなことを思っているうちにプレシカが最後の扉を開ける
すぐに中に入ってイウストゥムがいるかどうか確認するが
「あれ?」
中には誰もおらずその代わり何か書かれた一つの紙が置いてあった
俺はそれを拾い紙に書かれた内容を見る
「?!」
それを見た瞬間俺はすぐさまルーブルムたちに覆いかぶさるようにした
「「「えっ?!」」」
ルーブルムたちは突然のことで驚いていたがここからさらに驚くことが起きてしまう
急に地面が揺れて何が起こっているのかと思えば砦が壊れ始めていたのだ
そして砦は数時間足らずで全て崩れ去った
「・・・ダァ!ハァ・・・ハァ・・・」
そしてその崩れ去った砦の瓦礫から俺とルーブルムたちが出てくる
「ハァ〜・・・助かった〜・・・」
何とか助かったルーブルムは安心していた
「アルバ様・・・これは一体?」
プレシカは一体何が起きたのか聞いてくる
「これは罠だったんだよ・・・」
俺は先ほど拾った紙を渡しながらそう言った
プレシカはその紙を受け取り内容を読む
「?!」
それはとある指示書だった
”部隊を二つに分けた後その一方を街に向かわせそれ以外を砦の防衛に当たらせろ
ただし侵入者が来た場合速やかに撤退して砦を破壊しろ”
そう指示書には書かれていた
つまりこれは罠だったのだ
俺たちがここにイウストゥムがいると思い込み侵入したが奴は最初からここにはいなかったのだ
そして俺たちをおびき出しここで殺す予定だったのだ
おそらく街に攻め入ったのも俺の仲間であるウインレチアたちを捕まえて人質にするつもりだったのだ
だから奴はここまで暴れても姿を現さなかった
だが俺は罠に嵌められた以上に腹が立っていることがある
(あの野郎・・・まさか味方ごと俺たちを倒しに来るなんて・・・一体何考えてんだ!!)
そう俺が腹を立てていたのはイウストゥムが味方の部隊ごと俺たちを倒そうとしたことだ
仮にもイウストゥムを中心に集まった部隊なのにそれを奴は平然と見捨てやがった
それに対して俺は怒りを覚えた
「イウストゥム・・・絶対に許さない・・・」
その怒りはプレシカも同じようで拳を握りしめていた
「そうだね・・・同族をまるで道具のように扱うなんて・・・」
その気持ちに対してルーブルムも同意し悔しそうにしていた
「とにかく今はウインレチアさんたちと合流しましょう・・・」
一人冷静なエレウムがそう言い俺たちはウインレチアたちのいる街へと帰ることにした
最後の将軍イウストゥム・・・奴は冷酷な罠を仕掛けていた
果たしてこの悪魔にアルバたちはどう戦うのか?!
次回、華麗なる刺突




