春のぬくもり
今回はスープラの居場所が判明!そこに主人公たちが向かいます!
フレアマとロズウスの力を借りて俺たちはウインレチアの作戦を実行することにした
「それで?一体何をするんだ?」
ウインレチアにどんな作戦なのか聞くと
「考えとしてはいたって簡単だ
フレアマとロズウスの力を借りてこの世界全ての気温を上げるのだ」
そう説明した
「そうか!気温が上昇する中で気温が変わらない場所があったするなら!」
アウレアはそれを聞いて作戦の意味を理解し
「ああ!これで元凶の場所をあぶりだせる!」
俺たちはすぐさま二人の力を借りることにした
「なるほどな・・・だが俺たちの力でもそう長くは維持できないぞ」
フレアマは自身の力を持ってしても長くは続かないと言う
「だろうな・・・そこでロズウスに手伝ってもらうわけだ」
ウインレチアはそれを承知してロズウスにもお願いをしようとしていたのだ
「ほう・・・それで私は何をすればいいのだ?」
ロズウスは自分の役割について聞く
「お前には全世界の風を感じてもらいたい
おそらく一箇所だけ急激に気温が下がる場所があるはずだ」
ウインレチアはロズウスの風を感じる能力で場所を割り出してもらおうと考えていた
「わかった」
ロズウスは了承しすぐに準備にかかった
「そんじゃ・・・行くぜぇ!!」
フレアマはいつも以上にたてがみを燃やしている
「オラァァァァァァ!!」
そしてその炎は空高く飛んで行き世界の気温を徐々に上げていった
「・・・暖かい・・・」
その熱量はまるで春の訪れのような暖かさだった
そしてフレアマが気温を上昇させている間にロズウスが場所を探す
「・・・見つけた!!」
ロズウスは場所が特定できたようである
それを聞いてフレアマは炎を抑える
「それで一体どこなんだ?」
俺はその場所を聞くと
「この世界で一番高い山・・・フリッグスだ」
俺たちは二人と別れた後で家に帰り山登りの準備をした
「しかし山の上か〜・・・また面倒な場所にいるものね〜・・・」
アウレアはそう文句を言いながら荷物をまとめる
「そればっかりは直接本人に文句を言ってくれ」
七瀬がそう返すと
「そういえば七瀬たちは山登りは初めて?」
アウレアは七瀬たちに山登りの経験を聞く
「私はないな」
七瀬はないと答え
「拙者は修行の時に登ったでござる!」
咲間は修行で登ったと答える
「そうなんだ・・・エレウムはどうなの?」
アウレアはエレウムにも聞いてみると
「私はいつも薬草や獲物を捕りに山へ行きますよ?」
そう返された
それを聞いて少し安心すると同時に変な不安も残ってしまった
それは・・・
(・・・こいつら・・・ちゃんとした山登りをしたんだろうな?・・・)
ちゃんとした山登りなら安心できるのだが
もし特殊な山登りだった場合完全に後者の二人は使えない
(・・・不安になってきた・・・)
俺は先行きが不安になるのだった
準備ができた俺たちは早速フリッグスに向かった
「おぉ〜・・・高い・・・」
フリッグスの下に着いた俺たちはそれを見上げていた
「これは・・・登るのに時間がかかりそうですね・・・」
プレシカがあまりの大きさに尻込みする
「ああ・・・だが上に奴がいる以上登っていくしかない」
俺はそう言って山を登りだした
だがここには俺を阻むものが待ち構えていた
・・・それは・・・
「ん〜しょ!ん〜しょ!・・・届かない・・・」
山は断崖が多く身長の低い俺はそもそも届かなかったりする
しかもそのせいでルーブルムに抱っこされた状態で登って行っているので
(・・・超恥ずかしい・・・)
俺は今完全に恥ずかしい状態だった
こんな感じで順調に登って行っているのだが
「どうやら吹雪いてきたな・・・」
ウインレチアは山の天候が変わってきたと言う
俺たちは仕方なくその場でキャンプを張った
ウインレチアの持っていた魔道具を使って吹雪を避けているので
中は基本的に快適だっただが他の問題があった
「・・・狭い・・・」
テントの大きさにも限界があったので実質みんなで肩を寄せ合っている感じである
「アルく〜ん・・・アルく〜ん」
しかもルーブルムが抱きついてきているので外は寒いのに俺は暑かった
「あんた・・・アルバに抱きつくのはいいけど今はテントの中暑くなるからやめてくれない」
アウレアはルーブルムにやめろというと
「え〜!・・・アルくんに触ってないと私やる気なくす〜」
ルーブルムはそう言って項垂れる
「さて・・・いつになったら止むかな・・・」
ウインレチアは外の様子を見ながらそう言う
吹雪がようやく止んで俺たちは再び山を登り始めた
しばらく登っていくと
「あらま・・・」
そこにはモンスターたちが立ちふさがった
「まぁ・・・いるとは思っていたよ」
俺たちはすぐに臨戦態勢に入った
「ハァァァァァ!!」
モンスターを倒して回っているが
「うぉ?!」
雪に足を取られてしまいなかなかうまく戦えていなかった
(クッソ!!めんどくさいな!!)
なんとか雪と格闘しながら敵を倒していく
「ハァ・・・ハァ・・・」
なんとか倒し終わったが普段の戦闘より体力を使ってしまった
「これでは先の登りはきついな・・・どこかで休憩するか・・・」
ウインレチアは休めるところがないか探して俺たちは休憩していた
「さすがにこの地形で戦うのはきついわね」
アウレアは肩で息をしていた
「疲れた〜・・・」
ルーブルムも疲れたようで寝っ転がっていた
俺もしばらくは動きようがなかった
「この先は遠距離ができる私たちが率先して戦った方がいいらしな」
ウインレチアはそう言っていた
それを聞いて俺は思っていた
(・・・剣閃で攻撃すればよかった・・・)
だが戦闘が終わった今もはや後の祭りである
休憩を終えて再び登り始めると
「ここは・・・?」
中腹ぐらいの場所におかしな建物のようなものが建っていた
「これって人工物よね?一体誰がこんなところに・・・」
アウレアは建物を見ながらそう言うと
「・・・どうやら敵のようだ・・・」
ウインレチアにそう言われて後ろ振り向くと
そこには大量の悪魔たちがいた
「ケケケ!ようやく来やがったか!」
どうやらこいつらは俺たちを待っていたようである
「ふ〜ん・・・待っていたってことは何かあるんだろうな?」
俺がそう聞くと
「ケケ!てめぇらを倒すためのものがここにはあるんだよ!!」
悪魔はそう言った後何かのスイッチを取り出しそれを押すと
「何だ?!」
急に地面が揺れて先ほどの建物が変形し始める
そして一体の巨大な雪だるまになった
「これぞ!人間が作り出したゴーレムに改良を加えたアイスゴーレムだ!」
その悪魔は自慢げに言うが
(・・・どう見てもファンシーなんだよな・・・)
その見た目のせいかあまり強い感じがしなかった
だが悪魔が言うほどなのだ舐めてかかるとひどい目にあうと思い警戒していると
「さぁ!やっちまえ!!」
悪魔の掛け声を聞きアイスゴーレムはこちらを見ると
頭をとってこちらに投げつけてきた
(どんな攻撃方法だよ?!!)
俺はその攻撃方法にツッコミながらもちゃんとその攻撃を避ける
すると頭を失ったアイスゴーレムはそこらへんの雪を集めて頭を再び作り出す
(・・・自前かよ・・・)
まさか本人が自身の一部を作るとは思っていなかったので
俺としては驚きと同時にだったら別の武器をつけろよと思った
「どうだ!これが我々の力を加えたゴーレムの力だ!!」
と悪魔は自慢していた
だが俺的にはそこまで威張ることではないと思っていた
だが他のみんなは
「まさかゴーレムがここまで進化するとはな・・・」
なぜかみんな驚きと恐怖に打ち震えていた
(・・・やっぱりこの世界の強い基準がわかんない・・・)
俺はとりあえず破壊しようと剣閃を飛ばして攻撃する
その攻撃によりアイスゴーレムは真っ二つになるが
その傷は雪をかき集めて自分で直していた
(・・・シュールだな・・・)
そのシュールな光景に思わず俺は攻撃の手を止める
「ケケケ!そんな攻撃じゃアイスゴーレムは傷つかないぜ!
こいつのどこかにある核を壊さない限りな!!」
その悪魔は親切なのか何なのかなぜか弱点を教えてくれた
それを聞いた俺はアイスゴーレムに突っ込みその中に入り込む
(さぁ〜て核はどこかな?・・・・・!見つけた!!)
俺は核を見つけてそれを切り裂くとアイスゴーレムは
みるみるうちに形を崩して倒れていった
「馬鹿な?!アイスゴーレムを簡単にだとっ?!!」
アイスゴーレムを倒された悪魔は驚いていた
そして雪の中から出てきた俺を見ながら
「こうなったら・・・お前達!!やるぞ!!」
悪魔達は覚悟を決めて突っ込んでくる
それを見ていたルーブルム達が代わりに戦ってくれた
「これでどうやら全部らしいな」
ルーブルム達は悪魔達を容赦なく倒し終わった後
他に敵がいないか確認していると
「ケケケ・・・てめぇらはまだ知らねぇ・・・本当の恐怖を!」
倒れていた悪魔が先ほどとは違うボタンを取り出すて押すと
「またかよ!!」
アイスゴーレムがたくさん出てきた
「ケケケ・・・こいつらはまだ敵味方の判別ができないから使わないつもりでいたが
ここまできたらてめぇらも・・・道連れだ!」
悪魔がそう言った瞬間本当に敵味方関係なく攻撃してきた
「おいおい・・・こんな不良品を出しても勝ちに来るとか・・・どんだけ恨まれてるの・・・俺」
俺はそう言いながらアイスゴーレムと戦う
だが先ほどの戦いで核の場所は大体わかっていたのですぐに数は減っていった
そして最後の一体になったその瞬間だった
「?!」
倒したアイスゴーレムの雪をかき集めて最後の一体はさらに巨大化した
「これじゃあ攻撃できない!」
アウレアはそう言って悔しがる
確かに接近戦をする俺たちからしてみれば核の場所が届かないので苦戦すること間違いなしだった
するとカエルラが前に出てきて
「ここは私に任せてください!」
と言ってきた俺はそれを聞いてとりあえずカエルラに任せることにした
するとカエルラは何か呪文を唱える
だがそれに気がついたアイスゴーレムが阻止しようと攻撃してくる
「・・・シャドウ・・・ブロック・・・」
だがその攻撃はヴィリディが影で防いだ
「太陽の慈悲を!サンシャインコンパーション!!」
カエルラの魔法で周囲が暖かい光に包まれた
それによりアイスゴーレムは溶けていき核だけが残った
「・・・えい・・・」
そして最後にヴィリディがその核を壊して戦闘は終了した
いよいよ次回はスープラ戦!!
次回、神罰の打撃




