烈火の軍勢
今回はウインレチアとアウレアがメインの回です
洞窟をようやく抜けた俺たちはその後船のある場所に戻って
ウインレチアの魔道具ができるのを待っていた
「・・・まだかな?・・・」
そう俺が言うと
「さすがに人数分となると時間がかかるんでしょ?だったらそれくらい待ってなさい」
アウレアにそう諭されてしまった
そしてしばらく待ってみると
「待たせたな」
ようやくウインレチアが船から出てきた
「おぉ!これでようやく先に進めるわね!」
アウレアがそう言うと
「確かに先に進めるだろうが長居は出来ないぞ?
おそらくこれを使っても五時間ぐらいが限界だ・・・それ以上はこの魔道具が保たない」
ウインレチアは魔道具についてそう説明する
「なるほど・・・だったら早めに行って早めに倒すとするか!」
俺たちはすぐさま元凶の元へと向かったのだが
「・・・マジか・・・」
その途中に待っていたのは悪魔の軍勢だった
「どうすんのよ!これじゃあとても五時間以内なんて無理じゃない!!」
とアウレアは叫ぶ
「ああ・・・かと言ってただ通してくれるわけもないだろう」
ウインレチアがそう言って武器を構える
「だったら速攻全員倒して進むだけだ!!」
俺はすぐに鎧を身に纏って悪魔の軍勢に突っ込む
「ハァァァ!!」
そして剣閃を放って道を切り開く
「全く・・・少しは私たちの分も残して欲しいものだな」
ウインレチアはそう言いながら魔法を唱える
「フリージングストーム」
ウインレチアの放った巨大な吹雪が敵を飲み込んでいく
「それはあんたもでしょうが!スリミングラッシュ!!」
アウレアはそうツッコんだ後縦に回転しながら今度は敵に突っ込んで行った
「・・・シャドウ・・・ティアリング・・・」
ヴィリディは影で敵を切り裂いていく
「ユウフォリアストライク!!」
カエルラは敵を叩き飛ばして別の敵にぶつける
「ミッドナイトロール!!」
ルーブルムは横回転で敵に突っ込んでいく
「シランアサルト!!」
プレシカはレイピアを構えて敵陣を切り込んでいく
「アベリアシュート!!」
エレウムが放った矢は敵に当たる直前に分かれて敵を貫く
「一刀流・・・樹業・・・」
七瀬の振った刀がまるで枝の如く分かれて敵を切り裂く
「忍法・霧雨の術!」
咲間は高く飛び上がり敵の頭上から針を飛ばして攻撃する
「なんだこいつら?!まるで止まらない!!」
みんなの攻撃を食らって悪魔たちは怯んでいた
「オラァ!倒されたい奴からかかってこい!!」
俺はどう敵に向かって挑発する
「お前らは下がっていろ!」
すると奥から先ほどとは違う巨大な悪魔たちが現れた
「お前が次の相手か?」
俺がそう聞くと
「ああ・・・その通りだ!!」
悪魔はそう言いながら俺を攻撃してくる
俺はその攻撃を回避すると
「ハッ・・・人間のくせにやるじゃないか!」
そう言いながら巨大な悪魔は俺を見る
「だがな・・・人間ごときが俺たちに勝てると思うなよ!!」
悪魔はそう言って再び攻撃をしてくる
・・・だが・・・
「あんまり人間をなめるなよ・・・」
その攻撃は俺の鎧を前に呆気なく防がれた
「なっ?!」
驚いている悪魔に対して俺は
「今度はちゃんと強くなってから出直してこい」
そう言って俺はその悪魔を殴り飛ばした
するとそれを見ていた他の悪魔たちがすぐさま逃げ出して行った
(さすがに勝てないと悟ったか・・・)
俺はその逃げていく軍勢を見ながら悪魔にも恐怖心があるのだと思っていた
だがその恐怖心もすぐに別の奴へと変わった
「お前たち・・・ここより先への逃亡は許さん・・・」
どこからかそう聞こえると
「ギャァァァァ?!!」
逃げていた悪魔の一人が何者かによって燃やされた
「全く・・・君は味方にも容赦ないな〜・・・」
そして先ほどとは違う声が聞こえて先ほど燃えた悪魔の後ろから
二人組の悪魔が俺の前に立ち塞がった
「やぁ!初めまして僕の名前はフミリス」
先ほど聞こえた声の主が名乗る
「もう一人のこいつはカロルって言うんだ・・・よろしくね!」
そう言ってもう一人の悪魔について紹介する
するとそのカロルと言われた悪魔は問答無用で俺に炎を飛ばして燃やしてきた
「ちょっと!僕がせっかく自己紹介したのにそんなすぐにやっつけないでよ!!」
フミリスと名乗っていた悪魔は炎を飛ばしたカロルに対して怒った
「黙れ・・・敵に名乗る暇があるなら先に倒すのが当たり前だろう・・・」
だがカロルはそれに対して最もな意見を述べてその意見を否定する
「・・・てか何で勝った気になっているの?」
「「?!」」
俺が無傷で炎の中から出てくると二人の悪魔は驚いていた
「なるほど・・・インフラさまが警戒するのも納得出来るね・・・」
フミリスたちはすぐに冷静さを取り戻して再び俺に向き直る
「フミリス・・・こいつの相手は俺がする・・・お前はこいつの仲間を任せる」
するとカロルはフミリスにルーブルムたちの相手を任せて自分は一人で俺の相手をすると言っていた
「・・・わかった・・・その代わり!負けたら交代するからね!!」
そう言ってフミリスはルーブルムたちの方へと向かって行った
「へぇ〜・・・随分と舐めてくれるじゃん・・・」
それを聞いた俺は頭にきてそう言うと
「舐めてなどいない・・・むしろお前を倒すのは無理だと判断した・・・
だから人質をとってお前の行動を封じることにしたのだ・・・」
カロルはそう言って俺の実力を賞賛しその上で足止めをすると宣言した・・・だが
「俺が言ったのは俺に対しての戦う数じゃねぇよ・・・」
俺が自分に対してのことではないと告げると
「何?」
カロルはそれに驚いていた
「確かに俺の相手にお前一人は少ないが・・・別にそんなもんじゃ怒らねぇよ・・・
だが俺と一緒に旅をしてきたあいつら相手にお前みたいな奴が一人だけってのはさすがに腹が立つ」
俺がそう怒っている理由を説明すると
「なるほど・・・確かにそうだな・・・だがお前もあいつを見誤りすぎだ・・・
あいつは俺以上に強いぞ・・・」
カロルも俺に対抗するかのようにそう言った
「そうかい・・・だったらお互いに確認することにするか・・・」
俺はそう言いながら剣を構える
「ああ・・・そうだな・・・」
そしてカロルも同じく武器を構えて
「「お前を倒してからな!!」」
その頃ルーブルムたちの方ではフミリスと対峙していた
「さぁて・・・悪いけど僕と戦ってもらうよ・・・お姉さん方」
フミリスは不気味な笑顔をしながらそう言った
「どうやら相当なやばいやつが来てしまったらしいな」
それを見たウインレチアたちはすぐさま戦闘態勢に入る
「ハァ!!」
フミリスは手のひらサイズの火炎弾を放つ
「させません!」
それをカエルラが前に出て盾で防ごうとすると
「なっ?!」
その火炎弾は急に軌道をズラして盾を回り込んできた
「アクアビット」
だがウインレチアが魔法でそれを相殺した
「ありがとうございます!」
カエルラがお礼を言うと
「いや礼には及ばん・・・それよりもあいつ・・・やはり簡単には倒せなさそうだな」
ウインレチアは相手の力量を見て静かに呟いた
「そうね・・・でも私たちだって負けてないわよ!!」
アウレアはそう言ってフミリスに突っ込んでいく
「ハァ!!」
アウレアはフミリスを攻撃してフミリスは真っ二つになった・・・だが
(手応えが・・・ない?!)
フミリスを切り裂いた手応えがなかったアウレアはすぐにそれが偽物だと気付いて距離をとった
「気をつけて!あいつは偽物よ!」
アウレアはみんなにそう注意する
「さすがですね・・・偽物とわかった瞬間すぐに退くとは・・・
さすがはインフラさまが警戒した人間と行動を共にするだけはありますね・・・」
フミリスはそう言って笑っていた
「ですが・・・たとえ偽物だとわかっていても・・・
本物がどこかわからないんじゃないんですか?」
そう言って再びフミリスは攻撃してくる
「くっ!」
ルーブルムたちはそれを防ぐので精一杯だった
「ああもう!何か手はないの?!」
アウレアは斧で防ぎながら叫ぶ
「仕方あるまい・・・奴の実体を暴き出さないと攻撃のしようがないだろう・・・」
ウインレチアはそう言いながら魔法を放って防御する
「さぁ!さぁ!どうしましたか?!」
フミリスはそこへ更に攻撃を加えていく
するとウインレチアが急にこう言った
「・・・少し・・・涼しくなってきたかな・・・」
「何を言って?・・・!しまった!!」
「デャアァァァァァ!!」
いつの間にかフミリスの上空に飛んでいたアウレアが落下しながら切り裂いた
「馬鹿なっ?!・・・いつから僕の実体を・・・?!」
フミリスがそう聞くと
「君の姿が偽物だとわかった瞬間にその正体はわかっていたさ・・・
偽物の正体は・・・蜃気楼だろ?」
ウインレチアはそうフミリスに話す
蜃気楼とは気温の上昇や下降によって発生する錯覚のことである
「だから攻撃を防ぐフリをしながら周りの気温を下げていたのさ・・・
君の本体を暴き出すためにな・・・」
そうウインレチアは水系の魔法を使ってここら辺一帯の気温を下げて蜃気楼を無効化したのだ
「そして出てきた本体を私が攻撃するって話だったのよ」
アウレアはそう言うと
「なるほど・・・本当に強いお姉さんたちだ・・・まさかここで倒されるなんて・・・
ついて・・・ない・・・な・・・」
フミリスはそう言い残して消えていった
「これぐらいのことができなくてはアルバと一緒にはいられないからな・・・」
ウインレチアはそう言って俺の戦いを見守るのだった
次回はアルバ対カロル・・・そして?!
次回、すべてを飲み込む瀑布




