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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
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命なき大地

今回は新しい国に向かいます

レリクイットを倒した俺たちは少しの間のんびりできていたが

魔王の軍勢はすぐさま動き始めた

「気温の上昇によって捨てられた国か・・・」

俺はギルドでマスターからとある国についての話を聞いていた

「そうなのよ・・・その国では急に気温が上昇して

 生態系はめちゃくちゃ・・・もはや植物すら育たない地になってしまったらしいわよ」

マスターはその国について教えてくれる

「それで?その国がどうかしたのか?」

俺がその国について聞くと

「その国が最近になってまた気温が上がり始めたの・・・

 このまま上がっていってしまったら他の国にも影響が出かねない・・・」

マスターがそこまで言って俺は何が言いたいのか理解した

「なるほど・・・それで俺たちに行って欲しいって訳ね」

俺がそう言うと

「さすがアルくん!話が早いわね!」

マスターはすごい喜んだ後すぐにその国への地図を渡してくれた

(これ絶対に断れないやつだったやん・・・)

俺はそこまでの綺麗な流れを見て最初から頼むつもりだったのだ確信するのだった

地図を受け取った俺はすぐにみんなのところに帰り依頼の件を話すと

「なるほど・・・よかったではないか」

と依頼の話を聞いたウインレチアが言う

「どういうことだ?」

俺はそれがどういう意味なのか聞く

「私たちはそれに似た一件を前にも一度体験してるではないか」

そうウインレチアに言われて

(そんなことあったかな?・・・!)

しばらく過去の出来事を思い出してようやく気付いた

「そう・・・火山での出来事・・・そしてそれを引き起こしていたのは・・・」



「インフラ・・・」



その後俺たちはその国へと向かうべく海を進んでいた

「・・・にしても魔王軍が早速動き出すなんて・・・よほど魔王復活を焦っているのかしら?」

アウレアがそう言うと

「それはないはず・・・もう何年も復活には時間をかけているのだ・・・

 今更急ぐ理由もないはずだろう」

七瀬がそう言うと

「それもそうね・・・じゃなんでかしら?」

アウレアは納得した後ならばなぜ魔王軍は急いでいるのか疑問に思う

「おそらくだが・・・理由はアルバだろうな・・・」

ウインレチアはそう言いながら俺を見る

「アルバは魔王を倒すことができる唯一の人間だろう・・・

 そんな存在が現れたのだ・・・向こうとしてもすぐに排除しないと魔王の障害になりかねない

 だからこうやって事件を起こして私たちを誘っているのだろう・・・」

そうウインレチアが説明すると

「それって罠ってことじゃない!なんで早く言わないのよ!!」

アウレアはなぜ言わなかったのか怒ると

「問題はそこだ」

ウインレチアはそう言って指をさす

「?何が?」

アウレアは何のことか首をかしげると

「確かにこの事件はアルバを誘い出すための罠だろう・・・

 だがこのまま放っておけば被害は増え魔王復活の糧になってしまう・・・

 つまり私たちは罠だとわかっていても行かなくてはいけないのだ」

ウインレチアは今回の事件についてそう説明した

それを聞いたアウレアは苦い顔をする

「まぁ・・・理不尽なことだとわかってはいるが・・・理解しろとは言わない・・・

 だが本人が行くと言っている以上私たちに止める権利はない・・・

 私たちにできることはアルバと一緒に戦うことだけだ・・・」

それを見たウインレチアは諭すように言う

「・・・わかってるわよ・・・」

アウレアは不貞腐れながらも舵を切るのだった



長い海路を経てようやく俺たちはその国に着いた

「しかし・・・聞いていた通り暑いな・・・」

着いてすぐに俺は薄着になった

「全くだ・・・これでは本当に生き物が住めないな・・・」

ウインレチアは俺と同意見だった

・・・だが・・・

「なんでみんなすぐに薄着になってるの?」

いつの間にかみんなも薄着になっていた

「仕方ないだろう?この暑さではもはや服もただ邪魔なだけだ」

そう言ってウインレチアは服を脱ぐ

「あっ・・・そう・・・」

その発言を聞いて俺はすぐに何を言っても無駄だと悟るのだった

「でもどうするの?この時点でこんなに暑いんじゃ元凶の場所はそれ以上よ?」

とアウレアが言うと

「それについては既に対策を打ってある」

ウインレチアはそう言って一つの写真を見せる

「この鉱石はこの国で取れる物でこれを加工すれば常に涼しい状態にしてくれる魔道具が作れる」

とウインレチアが説明する

「なるほどね・・・それで?それってどこで取れるの?」

それを聞いたアウレアはそれを取りに行こうと場所を聞く

「場所はそう遠くはないが・・・どうやらこの事件の場所からは遠回りになってしまうな・・・」

ウインレチアはそう言って困った顔をするが

「だからと言って何の対策もなしに向かうわけには行かないだろう

 だったら遠回りでも何でもそれを取りに行こう!」

俺はそう言ってその鉱石を取りに向かった



「どうやらここみたいだな・・・」

ウインレチアに案内されたその場所は海辺の洞窟だった

「まさかこんなところにあるなんて・・・」

アウレアは洞窟を見て驚いていた

「確かにな・・・だがこの洞窟は自然にできたものだ・・・おそらく危険はないだろう」

ウインレチアは危険性は多分ないと告げ俺たちは洞窟の中に入っていった

そしてすぐにモンスターの大群に囲まれた

「・・・で?危険はないんじゃないのか?」

俺がそう言うと

「おそらくと言っただろう?この国は悪魔の住処なのだからいても不思議ではあるまい」

ウインレチアはそう言っているが

(さっきと言ってることが違くない?!!)

明らかに先ほどと言っていることが違っていた

そんなことをやっているとモンスターたちは問答無用で襲いかかってきた

「アイシクルレイン」

ウインレチアは氷の雨を降らして道を切り開き前へ進む

「食らいなさい!インテンススマッシュ!!」

そしてアウレアがモンスターたちの行く道を塞いだ

「これでしばらくは大丈夫でしょう」

とアウレアは言う・・・だが

「これ・・・俺たちはどうやって出るの?」

俺がそう聞くと

「・・・あっ・・・」

その問いで俺は何も考えていなかったことがすぐにわかった

「だっ大丈夫よ!他にも出口はあるはず!さぁ・・・行くわよ!!」

とアウレアは誤魔化すように前に進んでいった

(先行きが心配になってきた・・・)



その後洞窟を進んでいくと一つの大きな空間に出た

「おぉ〜・・・これはすごいな・・・」

そこは長い年月を掛けて出来た鍾乳石が空間いっぱいにできていた

(前にアウレアと一緒に見た鉱石の洞窟と同じくらい綺麗だな・・・)

俺はその光景に感激していると

「どうやらここには鉱石はないみたいだな・・・」

ウインレチアは周りを見て鉱石が無いことを確認する

すると少しずつだが周りの鍾乳石が動いていることに気がついた

「なぁ?まさかと思うが俺たち・・・囲まれてる?」

俺がそう言った瞬間鍾乳石がヤモリ型のモンスターへと姿を変えた

「どうやら擬態をしていたみたいだな・・・」

ウインレチアは冷静に分析する

「いや冷静に言ってる場合じゃ無いでしょう!!」

それに対してアウレアがツッコむ

「ハァ!!」

俺はそのモンスターを攻撃して回ると

「ゲェ?!」

そのモンスターは倒された瞬間液体のようになってその後すぐに固まった

それにより足が動かなくなってしまった

「これじゃあ倒せないわよ!」

アウレアは倒せないと言うと

「だったら倒さなければいいだけだ・・・ロックプリズン」

ウインレチアは呪文でモンスターを一塊にして捕まえた

「これで襲われる心配はあるまい?」

とウインレチアは言うが

「いやそれさ・・・解けたらどうなるの?」

俺が解けた場合を聞くと

「もちろん出てくるさ・・・ちなみにこの魔法は五分ぐらいしか持たないぞ?」

ウインレチアはつらっとそう言い放った

「それを早く言えぇぇぇぇぇ!!」

俺たちは急いでその場を離れるのだった



「ハァ・・・ハァ・・・ひどい目にあった・・・」

俺は息を整えながらそう愚痴ると

「全くだ・・・これでは遠回りどころの話ではなくなるな」

ウインレチアはまるで自分は関係ないように言う

「ハァ〜・・・私あんたのそういうところは尊敬するわ・・・」

アウレアはそれを聞いて呆れる

「まぁいいではないか・・・どうやら目的地にもついたらしいしな」

ウインレチアにそう言われて周りを見ると

そこは先ほどとは違う本当の鉱石たちがあった

「だが・・・目的の鉱石がないな・・・」

しかしウインレチアが周りを見ると目的の鉱石がなかったのだ

するとその下から地響きのような揺れを感じ次の瞬間

「?!」

地面から巨大なモグラが現れた

「おいおい・・・ここでもかよ・・・」

さすがのモンスターの連戦にさすがの俺も飽きてきてしまった

するとモグラを見ていたウインレチアが何かを発見した

「アルバ!どうやらそいつの体に例の鉱石がついている!!」

そう言われて俺は急いで奴の体を確認すると確かに背中の方に鉱石がくっ付いていた

「マジかよ・・・何でモンスターについてんだよ・・・」

俺がそう疑問を口にすると

「どうやらあのモンスターは鉱石を食べてそれを自分の毛皮として使うようだな」

ウインレチアがそう分析していた

「ってことはあいつを倒さないと鉱石は取れないってわけ?」

そうアウレアが確認すると

「仕方あるまい・・・こうなったらとことんやるぞ!」

ウインレチアがそう言った瞬間モグラは地面に潜った

「気をつけろ!どこからくるかわからないぞ!」

ウインレチアがみんなに注意すると

「しまっ?!」

俺の足元が急に崩れて俺はそのまま下に落ちてしまう

モグラは俺を地面の下に落とした後食うつもりらしいが

「食えるもんなら食ってみろぉぉぉ!!」

俺は剣を構えてそのまま奴の胃袋に突っ込んでいった

そして

「オラァ!」

奴のお腹を切り裂いて中から出てきた

「これで無事に鉱石は回収だな・・・」

俺はそう言って背中のついている鉱石を剥がす

だがここで一つ問題が発生してしまった・・・それは・・・

「・・・どうやって地上に戻ろう・・・」

そう思い何かないか探していると

「・・・・・」

そこには前に見たエレベーターがあった



(・・・またかよ・・・)

鉱石を無事にゲットしたアルバたち・・・いよいよ原因の場所に向かおうとするがその道を阻む者が現れる


次回、烈火の軍勢

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