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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
73/200

鉄の一撃

今回はレリクイット戦です

先ほどの狐のモンスターから情報を聞いた俺たちは

再び会議をしていた

「まさか島に行くためには妖怪の根城となっている港に行かないといけないのか・・・」

俺が困って頭を押さえる

どうやら島の場所を知っているのはそこにいる者だけらしいのだ

「ああ・・・これではバレるのは必至になってしまうな・・・」

ウインレチアもどうしようか考えている

「・・・速攻・・・仕留める・・・」

ヴィリディはそう提案するが

「馬鹿!そんなことしたら誰に場所を聞くのよ!」

アウレアはそう言って却下した

「ハァ〜・・・なかなかに難しいでござるな・・・」

咲間もヴィリディの作戦に乗る気だったのか

すでに武器を磨いていた

「だったら私がわざと捕まって場所を聞き出して」

エレウムがそう言おうとした瞬間

「「却下で!!」」

俺とアウレアがその作戦を言い切る前に却下する

「しかし本当にどうするんだ?正面突破ができないのなら潜入ぐらいしかないぞ?」

と七瀬が冷静に言う

俺はしばらく考えた後

「仕方ない・・・とりあえず行ってみてから考えるか・・・」

その港に行ってみることにした



港に着いた俺たちは離れた場所から中の様子を見る

「確かにこれはきついな・・・」

中の様子を覗いてみると結構な数の妖怪がいた

これではちょっとでも見つかった瞬間にバレてしまう

「しかも見張りが厳重だな〜・・・」

入り口の方を見るとそこは厳しい取り締まりをしていた

これでは潜入も難しいだろう

(どうすっかなぁ〜・・・)

俺はどうするか悩んでいると

「・・・あれ?・・・」

いつの間にかみんながいないことに気が付いた

「あいつらどこ行ったんだ?」

俺はあいつらがどこに行ったのか周りを探すと

「じゃじゃ〜ん!」

なぜか妖怪のコスプレをしたルーブルムたちが出てきた

「・・・何してんの?・・・」

俺が呆れた目で見ながら言うと

「これなら絶対にバレないでしょ!!」

ルーブルムは自信満々と胸を張って言うが

(絶対にバレるだろう・・・)

俺はバレバレな変装というかコスプレを見てダメだと思った

「まぁバレるかどうかはいいとしてとりあえず行ってみようではないか」

とウインレチアが行こうとする

「いいのか?絶対にバレるぞ?」

俺が小声でそう言うと

「さっきも言っただろう?バレたしても強行突破すればいいのだ

 どうせ手を拱いているのなら行動してみた方がいいだろう」

ウインレチアはそう言ってルーブルムたちと一緒に入り口の方へ向かっていく

(マジで大丈夫かな?・・・)

俺は心配しながらもとりあえず外から様子を見てみる

ルーブルムたちは入り口で門番に取り調べられる

そこでバレると思っていたのだが

なぜか何事もなく通れていた

(嘘だろ?!なんで?!)

俺は驚いて見張りのやつを見ると

「・・・・・」

そいつは顔なしだった

(・・・あれを見張りにしたやつは一体何を考えて頼んだんだ・・・)

そう思いながら俺は膝をついて倒れるのだった



その後も外から様子を見ているのだが

「・・・なんか・・・満喫してね?」

中に入って行ったみんなは港を満喫していた

「あいつら・・・目的を忘れてないだろうな・・・」

俺は心配になりながらも連絡する手段がないので仕方なく見守っていた

すると咲間がボロを出しそうになる

そしてそれを素早く七瀬がフォローしていた

「あっぶねぇ〜・・・ここまでくるともはやわざとに見えるな・・・」

俺はもはやわざとなんじゃと思いながらドキドキして見ていた

すると今度はエレウムが何かをしたらしく尻を振って何かを求めていると

思いっきりアウレアがその尻を叩いて連れて行った

(・・・何してんだろう・・・あいつ・・・)

俺はその光景を見て呆れていた

そして最後はヴィリディが何か言われて癪に触ったのか

その妖怪を襲おうとしてそれをルーブルムに止められる

(・・・これってバレるのは時間の問題じゃね?・・・)

そう思っているとその予想通りすぐに警報が鳴らされた

「やっぱりかよ・・・」

俺は再び膝をついて倒れた

そしてそこへ変装がバレたルーブルムたちが走ってくる

「ごめ〜ん!バレちゃった〜!」

と走りながら言ってくるが

「安心しろ・・・そこまで期待はしてなかった」

俺としては最初からバレると思っていたので準備はしていた

俺は鎧を身につけて向かってくる団体に

「オラァ!!」

剣閃をお見舞いした

それにより追ってきた全ての妖怪が倒された

「ありがとう〜アルくん〜」

助けられたルーブルムが抱きついてきた

それに対して俺は

「やっぱりバレてるじゃないか〜!」

とルーブルムの頬を引っ張って怒る

「ずみまぜん〜」

ルーブルムは頬を引っ張られながら謝る

「それで?何か収穫はあったのか?」

何か手に入ったか聞くと

「そんなもんあるわけないじゃん!!」

そうルーブルムは胸を張って言う

「威張って言うな〜!!」

俺は再びルーブルムの頬を引っ張る

するとそれを見ていたウインレチアが

「大丈夫だ・・・地図は手に入れた」

と言ってその地図を懐から取り出す

「そういうことは先に言えよ・・・」



ルーブルムたちが着替えている間俺はウインレチアが取ってきた

島への地図を見ているのだが

「・・・すげぇざっくりしているな・・・」

その地図は島と港の絵を書いてあるだけでどれくらいの距離なのか

どの方向なのかまでは書いてなかった

「よくこれで理解出来るな・・・」

俺はこの地図を理解出来る妖怪たちに素直に驚いていた

すると着替えが終えたルーブルムたちが戻ってきた

「どうしたのよ?」

と難しい顔をしていた俺にアウレアがどうしたのか聞いてくる

俺は見ていた地図をみんなに見せると

「へぇ〜・・・ここに島があるんだ・・・意外と近いじゃない!」

地図を見たアウレアはその地図を見てすぐに理解していた

(マジかよ・・・理解出来るのかよ・・・)

俺はその発言を聞いて驚くと同時に呆れていた

「しかしどうする?場所がわかったところでそこに行くための船がないぞ?」

と七瀬が問題を告げる

確かに先程のルーブルムたちのせいでもう中には入れないので

船を調達することができなくなってしまった

かと言って自分の船がある港まで行くとこの地図は使えないので

どうやって行こうか考えていると

「そういえば・・・ヴィリディはどこ行ったの?」

アウレアがヴィリディがいないことに気づき周りを探すと

「・・・船・・・ある・・・」

俺の後ろからヴィリディが出てきた

「それってどういう?」

俺はヴィリディに聞こうとした瞬間

港が急に爆発した

俺はやったであろう犯人を見ると

「・・・胸・・・バカ・・・した・・・だから・・・全滅・・・」

そうヴィリディは言っていた

そしてそれを聞いた俺思った

絶対にヴィリディの胸をバカにしてはいけないと

「とりあえず港に行って船を調達するか・・・」

俺たちはそのまま船を調達しに行くのだった



船を調達できた俺たちは地図を頼りに島に向かっていた

「・・・なんだか雲行きが怪しくなってきたな・・・」

島に近づくにつれてだんだんと怪しい雰囲気になってきていた

「・・・見えたぞ・・・」

そう言ってアウレアが島を指差す

「・・・マジでやばい雰囲気しかないな・・・」

俺がそう言うと

「確かに・・・鬼が住むと言われるには十分な迫力だな・・・」

ウインレチアはそう言って島を眺める

「しかしどうするの?もし港の事件を知っていたらきっと待ち構えているわよ?」

アウレアは待ち伏せされていることを危惧すると

「いや・・・おそらくだがあの者はそんな事はしないだろう・・・

 待ち構えていたとしてもおそらくそれは一人だけだろうな・・・」

七瀬がそう返す

「なんでそう言い切れるのよ?」

アウレアがなぜそこまで断言できるのか聞くと

「あいつは私たちと同じ強者の目をしていた・・・

 ならばそんな卑怯な真似などせずに真っ向から敵を倒すのが早いと考えているはずだからです」

七瀬は真剣な顔で答える

俺はその顔を見て

(気合が入っているな・・・やっぱり戦うんだろうな・・・)

そう思いながら俺たちは島に降りて行った

しばらく歩いていると巨大な影が見えてきた

その正体は

「待っていたぞ・・・人間」

やはり東将軍のレリクイットだった

「やっぱりお前だったか」

俺がそう言うと

「貴様らがここに来ることはわかっていた・・・

 今こそあの時の続きをしようではないか・・・」

レリクイットはそう言って金棒を構える

俺も剣を抜こうとしたのだが

「アルバ殿・・・どうか我らも戦わせてください・・・」

七瀬と咲間が一緒に戦うと言ってきた

俺はその真剣な眼差しを見て断れる雰囲気ではないと感じ

「わかった・・・その代わり無理するなよ・・・」

俺は二人と一緒に戦うことにした



みんなから少し離れて俺たちはレリクイットと対峙する

「では・・・行くぞ!」

先に攻撃を仕掛けてきたのはレリクイットだった

俺が振ってきた金棒をを受け止めると

「「ハァァァァァ!!」」

七瀬と咲間がガラ空きになった懐を攻撃しようするが

「ヌゥン!!」

レリクイットはそれを片手で防いだ

「どぉぉぉりゃぁぁぁ!!」

俺はその隙をついて受け止めた金棒ごとレリクイットを投げ飛ばす

だがすぐさま投げられたレリクイットは体勢を立て直して着地した

「なるほど・・・そこの二人は我を倒す力を手に入れたか・・・」

片手を切られたレリクイットはそう言いながら嬉しそうな顔をしていた

「だが・・・所詮は人間・・・我を倒すことなどできぬ!」

そう言いながらレリクイットは突っ込んでくる

「ちぃ!」

俺はそれを迎え撃ち凄まじい鉄の打ち合いが始まる

「確かに拙者たちだけでは勝てないでござろう!だが我らにはアルバ殿がついている!

 忍法・沼地獄の術!!」

するとその隙をついて咲間がレリクイットの足元を沼に変える

「ヌゥゥゥ?!!」

それにより体勢を崩したレリクイット

「そうだ!私たちが力を合わせればたとえ魔王であろうと勝つことができる!

 一刀流奥義・・・鉄鋼!!」

そこへ七瀬が飛び上がり渾身の一撃を放つ

「グゥゥゥ?!」

レリクイットはそれを金棒で防御するが

「?!」

七瀬の一撃で金棒ごと切り裂かれた

「フッ・・・我の負けか・・・だがこれで終わりではないぞ・・・いずれ貴様たちは・・・」

レリクイットはそう言い残して消えていった

「・・・さすがに強かったでござるな・・・」

咲間は肩で息をしながらそう言うと

「ああ・・・だが私たちの勝利だ・・・」

そう言って七瀬は笑っていた

だが俺は別のことが気になっていた

(あいつは一体何を言おうとしていたんだ?)

俺はレリクイットが言おうとしていたことが気になりながらも皆を一緒に帰っていった

だが俺たちはすぐにその答えにたどり着くことになる

さて・・・レリクイットが言おうとしたこととは一体何だったのか?!


次回、命なき大地

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