アルバの器
今回はちょっとエロい回・・・かな?
聖なる力を手に入れることのできなかった俺は
その原因を調べることになった
そして俺は今なぜかカエルラの前で上半身を裸にされている状況だった
「う〜ん・・・別におかしな所はありませんけどね〜・・・」
と俺の体をマジマジと見ながらカエルラは言う
「あの〜・・・もういい?」
恥ずかしがりながら聞くと
「すいません!後ちょっとだけ!・・・以外と筋肉ついてますね・・・・」
そう俺の体を見ながらカエルラが呟く
「てかもう完全に目的が変わってきてるだろうが!!」
その言葉を聞いて俺はツッコむ
「カエルラだけずるい〜!私もアルくんの裸見たい〜!」
それを見ていたルーブルムが混ざりに来た
「いや混ざりに来るな〜!!」
そんな俺たちをよそにウインレチアたちとルクスが話をしている
「やはりアルバの器ができていないのか?」
ウインレチアがそう聞くと
「いや・・・主なら器を持っているはずだ・・・
もし可能性があるとするなら主の持つ剣・・・インヴィクタだ」
ルクスは力の継承ができないのがインヴィクタにあるのではと考える
「なるほど・・・確かにあの剣はアルバを守る為の剣
その剣が聖なる力を不純物と判断したなら・・・可能性は十分にあるな」
ウインレチアはルクスの考えが正しいと思い
「だとするなら・・・インヴィクタ自身の手入れが必要になるということか・・・」
その原因であるインヴィクタをなんとかしようと思うが
「いや・・・それは無理だろう・・・」
ルクスがそれを否定する
「どういうこと?」
アウレアがなぜダメか聞くと
「主の強さは全てインヴィクタのよるものだ・・・
その上で聖なる力を持たなければ魔王には対抗できないだろう・・・
つまりどちらかを失ってしまえば魔王には勝てないということだ・・・」
そうルクスは説明する
「そうだな・・・しかしそうなるとどうするばいいのか・・・」
ウインレチアがそう言った後で三人はどうするかを考える
「まぁ大丈夫なんじゃないか?」
声のする方へ振り返るとそこには
なぜか身体中にキスマークがついた俺がいた
「・・・何があった・・・?」
何故そんなことになっているのかウインレチアが聞くと
俺はただ無言で後ろを指差す
それを見てウインレチアたちが後ろを見ると
「アルく〜ん・・・」
何故かはだけているルーブルムと
「アルバくんたら甘えん坊なんだから・・・」
何故か胸を押さえるカエルラがいた
「「マジで何があった?!!」」
身なりを整え直して俺はもう一度ルクスたちに向きなおす
「さて・・・まぁ考えても仕方ないしとりあえずここから出ようぜ」
俺がそう言いみんなと一緒に城に戻った
「おぉ!戻ったかアルバ!!」
城に戻るとすぐにドゥクスが駆け寄ってきた
「で?どうだった?」
と結果を聞かれたので俺は素直に答えた
「そうか・・・それは残念だったな・・・」
結果を聞いたドゥクスは暗い顔をしていた
「まぁ別に大したことはないだろ・・・それより何か魔王の事で手がかりはあったか?」
俺はあまり気にしていないと告げ魔王についての情報を聞く
「いや・・・あれから調査の方は全然進んでいないな・・・」
とドゥクスは首を振りながら答える
「そうか・・・とりあえず疲れたし帰るか」
そう言って俺たちは城を後にし家に帰って行った
家に着いてすぐに俺たちは食事にした
そして俺はみんなより一足先に風呂に入っていた
「ハァ〜・・・さすがに疲れたな〜・・・」
俺は湯船に浸かりながらゆったりしていた
(しかし聖なる力が手に入らないとなると本当に魔王に勝てるか不安になるな・・・)
みんなの前ではああ言ってしまったがやはり聖なる力を
手に入れることができなかったことが心残りである
(やっぱそうなると魔王の剣を復活させるわけにはいかないよな・・・)
俺はそんなことを考えながら風呂場を後にする
風呂を上がった俺はそのままリビングに行った
すると部屋の中で何かをしているらしく小声で喋っているみんなの声が聞こえた
俺はその部屋の中に入り
「何してんだ?」
と言いながら皆の方を見ると
みんな何故か水着姿になってリボンを巻いていた
「いやマジでなにしてんのぉぉぉぉぉ?!!」
その後みんなに服を着せてそこに正座させる
「で?結局なにがしたかったのよお前ら?」
と聞くと
「アルくんが落ち込んでいるんじゃないかと思って
何とか励ますことができないかな〜っと・・・」
ルーブルムはそう答えるが
「だからって何であんな格好になるんだよ・・・」
俺は額を押さえながら言うと
「だって・・・元気がない時は女の裸がいいかなって・・・」
そう言ってルーブルムは不貞腐れる
「サキュバスの頭はそんなんしかないのか?!!」
それを聞いて思わず俺はツッコんでしまう
「そうだよ!!大抵エロいことしか考えてないよ!!」
するとルーブルムは開き直って言う
「そこは威張っていいところじゃねぇよ!!」
そう言ったルーブルムに俺はツッコむ
(ダメだ・・・こいつと話していたらなんか自分が間違っている気がしてくる・・・)
俺はそう思いながら椅子に座ると
「さて茶番は終わりにするか・・・」
そう言ってウインレチアも椅子に座り直す
「あれ?!自分だけなかったことにしようとしてる?!」
それに対してルーブルムはずるいと文句を言う
(まぁ実際にやってたしなこいつ・・・)
そのやりとりを見て俺が呆れていると
「しかし本当にどうするの?アルバは聖なる力を使えないし
魔王の復活は着実に近づいているわけだしさすがにまずいんじゃないの?」
アウレアが話を戻す
確かに今の状況は最悪と言えるだろう
聖なる力が手に入らなかった上に魔王の居場所もわからない
そして魔王の持つ剣の情報もまだ掴めていない
・・・・・だが
「別に負けているわけじゃないからな・・・なんとかなるだろう・・・
焦ったって何にもならないだろ?」
俺は特に焦ってなどいなかった
むしろみんなよりはるかに冷静だった
「ふっ・・・この状況でそんなことを言えるのはお前ぐらいだろうな・・・」
それを聞いたウインレチアはそう言って笑った
「そうね・・・でもアルバの言う通りなのも事実だわ
焦った所で何ができるわけでもないし今は待つしかないでしょうね・・・」
アウレアは俺の意見に同意する
「そうですね!それじゃあみんなで寝ましょうか!」
「・・・はい?・・・」
カエルラのその発言でなぜかみんなして俺のベッドで寝ることになってしまった
(なんで毎回こうなるんだぁぁぁぁぁ?!)
そんな俺の心を知ってか知らずかみんなして俺に抱きついてくる
「アルく〜ん・・・大好き〜・・・」
しかもルーブルムは寝言まで言っている
(こいつ・・・絶対ワザとだろ・・・)
そんな風に思っていると
「どうした?先ほどの発言に恥ずかしくなったか?」
そうウインレチアが耳元で囁く
「・・・びっくりさせないでくれる?」
俺がそう言うと
「すまないな・・・だがあまり驚いているようには見えないぞ?」
ウインレチアは意地悪そうな笑みを浮かべながら言う
(いや実際はめちゃくちゃ驚いていますけど?!
こんな美人に耳元で囁かれて尚且つそんなに体を密着させられているんですから
そりゃあ俺の心臓はドキドキもんですけど!!)
そして俺はマジで内心はすごいドキドキしていた
「まぁいいさ・・・それよりも本当に何もしなくていいのか?
これからの戦いは本当に何があるかわからないぞ?」
とウインレチアは本題に戻す
「確かにな・・・実際のところはどうしようかって悩んではいるけど
どんな状況だろうと戦うことに変わりないし
いざとなったら聖なる力なしでも戦うさ」
そう俺が答えると
「そうか・・・私としては・・・いや・・・私たちとしては
あまり無理などして欲しくないのだがな・・・」
ウインレチアはそう言って暗い顔になる
「ハァ・・・まったく・・・」
その顔を見た俺はウインレチアをそっと抱き寄せ
「ルクスたちにも言ったけどちょっとは信用してほしいんだけど・・・
それに俺はみんなを残していなくなったりしないよ・・・」
と耳元で囁きながら頭を撫でるとウインレチアは
「・・・・・キュ〜・・・」
「・・・あれ?・・・」
顔が真っ赤になって気絶した
「ぶ〜・・・ウインレチアだけずるい〜!」
そしてそれを見ていたルーブルムたちが自分たちもと俺に抱きついてくる
「お前ら・・・寝てたんじゃねぇのかよ・・・」
俺がそう聞くと
「いやぁ〜二人の会話が聞こえてきて起きちゃった!てへっ!」
と舌を出しながら言う
「ハァ〜・・・わかったよ・・・その代わり!やったら全員寝ろよ!!」
そう言って俺は全員の頭を撫でると
「「「「「「「「・・・キュ〜・・・」」」」」」」」
先ほどのウインレチアと同じように顔が真っ赤になって気絶した
(・・・まぁ・・・確かに寝たからいいか・・・)
俺もそのまま眠りについた
そして翌朝になると
「フゥ〜・・・やっぱりアルくんの撫で撫では絶品ですね〜!」
そう言っているルーブルムを筆頭にみんなしてなぜか頬を赤くしている
「あぁ・・・はいはい・・・よかったですね・・・」
そして肝心の俺は寝不足だった
なぜならみんなして俺の耳元で艶っぽい声を出してくるので
もう恥ずかしくて寝れなかった
すると俺のその反応を見ていたのか
ルーブルムがニヤッと悪い顔をした後
「え〜い!」
俺に抱きついてきて
「寝不足ならもう一回寝る?・・・私と」
そう耳元で囁いてくる
それを聞いて俺の何かが切れたのだろうプチっとした音とともにみんなの方を振り返り
「そうか・・・ならありがたくルーブルムだけじゃなく全員でお寝んねしましょうか・・・」
先ほどとは違う完全に獣の目になっていてそのままみんなを引っ張って寝室に戻って行った
その後俺たちが再び起きたのは翌日の朝だった
そしてその被害にあったルーブルムたちは頬を上気させ満足そうな顔をしながら口を揃えてこう言った
”女として生まれてきたことを嬉しいと思ったと同時に後悔した”っと
ダメだ・・・アルバくんが子供だとは思えない・・・
次回、鬼の住む島




