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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
70/200

神獣たちの想い

主人公対神獣たちの対決果たして?!

みんなと別れて何時間経っただろう・・・

しばらく看板の前で立っていると

「へっ?」

突如立っていた床に穴が空いた

「嘘だろぉぉぉぉぉ?!!」

俺はその穴に落ちそのまま下まで落下していく

「グェ?!」

しばらく落ちるとそこには地面があったのだが

俺は見事に着地に失敗した

(あぶねぇ〜・・・鎧を着てなきゃ死んでたぞ・・・)

そう思いながら立ち上がると

「よく来た・・・我が主よ・・・」

後ろからそう言われて振り返ると

「ルクス・・・シューリ・・・テェス・・・」

そこにはルクスたちが立っていた

「皆はちゃんと我らの試練に勝ちました・・・

 そして残る試練はただ一つ・・・」

そう言ったルクスは暗い顔をする

「俺の試練・・・だろ?

 そしてその試練の相手はお前たち三匹でやるってことだろ?」

そう俺が確認すると

「ええ・・・それこそが我ら最大の試練・・・

 おそらく主でも無事ではすみませぬぞ?」

ルクスはそう言って脅してくる

・・・だが

「そんなもんで俺がビビると思うか?

 こんなことはいつもやってるんだぜ?」

元々俺はこんな戦いをやってきているのでそんな脅しは通用しない

「・・・フッ・・・そうでしたね・・・

 主にとってはこんな戦いは日常茶飯事・・・

 だったらもはや何も言いますまい・・・」

そう言ってルクスたちは俺を囲む



「「「ここからは力で語ろう!」」」



その瞬間に勝負は始まった

まずはシューリが空に飛びそこから強風を放つ

「ちぃ!」

俺は吹き飛ばされないように堪えるが

「も〜らい!」

そこをテェスに攻撃される

「ぐっ!」

ダメージはないがその衝撃により体勢が崩れてしまう

「そこだ!」

そしてその隙をルクスがタイミングよく攻撃してくる

(ちぃ!ダメージはないけど反撃する隙がない!)

俺は完全に防戦一方となってしまっていた

(どうする?・・・!そうだ!)

打開策を考えながら移動していると

「隙あり〜!」

テェスが俺の頭上まで来ていてそのまま踏みつけてきた

「ふん!!」

俺はそれを受け止めるがこれで完全に攻撃する手がなくなった

「これで・・・終わりだ!!」

ルクスが身動きの取れない俺に突っ込んでくる



「なんて思ったか?」



「「「?!」」」



俺はテェスを受け止めている手を片手にして

「オラァ!!」

もう片方の腕で突っ込んできたルクスを殴り飛ばす

「グォォォォォ!!」

そのままルクスは地面を転がる

「まだまだぁ!!」

そして今度は両手でテェスを掴み

「飛んでけぇぇぇぇぇ!!」

シューリに向かって投げ飛ばす

「マジか?!グァ!!」

テェスの巨体に潰されてシューリは天井にめり込む

「なぜ・・・まさか?!このタイミングを狙っていたのか?!」

ルクスは俺の作戦を理解した

俺にとって一番脅威だったのはシューリの起こす風だった

それに対処するためには風を起こすシューリを倒すか

風に吹き飛ばされないように体を固定することだった

だが空を飛んでいるシューリを倒すのは困難だった

もし失敗したら反撃を簡単に許してしまい尚且つこっちの作戦が読まれてしまう

だから俺は自分の体を固定することにした

そのために俺は攻撃を躱すフリをしながらテェスのところまで行った

テェスの体重ならばシューリの強風でも吹き飛ばされないからだ

そして案の定近くに来た俺にテェスが体重をかけて踏み潰そうとしてきた

その隙をついてルクスが攻撃してくるが体を固定することができた俺は

全体重をかけてルクスを攻撃できた

あとは空を飛んでいるシューリだがこれの対処は簡単だった

あいつは空を飛んでいるが躱すにはそれなりの時間がかかる

つまり広範囲かつ平面の攻撃は躱しきれないということだ

だからテェスという巨体を投げ飛ばすことで逃げる場所なくしたのだ

「なるほど・・・あの戦いの最中でここまで考えて反撃してきますか・・・」

そう言いながらもまだルクスたちは立ち上がる

「おいおい・・・まだやるのか?」



「ええ・・・本当の戦いはこれからです・・・」



「?!」



ルクスたちが立ち上がった後その体が変化していく

・・・そして

「マジかよ・・・!」

その体は先ほどの倍以上の巨体になっていた

「これが我ら神獣本来の姿・・・さて・・・行きますぞ?」

そう言った瞬間ルクスの姿が消える

「?!グァ!!」

そして次の瞬間に俺はルクスに突き飛ばされていた

(マジかよ!あの巨体でさっきより早いって?!)

なんとか体勢を立て直したが

「まだまだ行くぜ!!」

そのすぐ後にシューリが先ほどと同じく風を起こす

(つかもはやこれ風じゃなくて台風の間違いだろ!!)

俺はあまりの強さに堪えきれずに吹き飛ばされてしまう

「え〜い!」

そして浮き上がった所をテェスが両足で踏みつける

「グゥ?!」

先ほどと同じように受け止めることができずに俺は床にめり込んでしまう

しかも先ほどと同じように支えることはできず立つことすらできない

(さすがに・・・まずいか・・・?!)

俺はこの状況に焦っていた

するとルクスがこちらに近づいてきた

「主よ・・・どうか諦めてください・・・」

ルクスは悲しそうな顔をしながらそう言った

「どうしてだ?」

俺はなぜか聞くと

「確かに主は強い・・・ですが次の相手は魔王しかも主と同じ人知を超えた剣を持つ者

 対する主はただの人間・・・その剣が・・・インヴィクタがなければあなたは勝つことなどできない

 それこそ黒騎士と戦ったあの時のようにいいように遊ばれて殺されるだけ・・・

 だから・・・今度の事からはどうか手を引いてください」

ルクスはそう言って俺に諦めさせようとする・・・だが

「そんなんで俺が諦めるかよ・・・」

その瞬間インヴィクタが輝きを増す

そして上に乗っているテェスを持ち上げ立ち上がる

「なっ?!」

あまりの出来事にルクスは驚く

「確かにお前の言いたいことはわかる・・・そりゃ俺はインヴィクタがなければ

 ただの子供と同じだ・・・悪魔と比べたら絶対に勝てないだろう・・・

 だがな・・・だからと言って諦める理由にはならない・・・

 それに俺が戦わなかったら誰が戦うんだ?

 どれだけの人間が被害を受けるんだ?

 一体何人の人が悲しい思いをする事になるんだ?

 俺はそんな思いは誰にも・・・ルーブルムたちにも・・・そしてお前たちにもさせない!」



「それに・・・俺はまだ負けてないぞ?」



「?!」



俺は踏みつけているテェスの前足を掴んで投げ飛ばす

「マジかよ?!」

シューリは驚いて風を起こすのをやめてしまう

(今だ!!)

俺はその隙をついて剣を抜き魔力を込める

「オラオラオラァァァァァ!!」

そしてそのまま回転し一種の竜巻を発生させる

「グァァァァァ?!!」

シューリはその攻撃を食らって壁に叩きつけられる

「そんな?!一瞬であの二体を倒したのか?!」

ルクスはそれに驚いて一瞬だが俺を見失ってしまう

だが俺にとってはその一瞬で十分だった

「よそ見してんじゃねぇ!!」

俺がルクスの懐に入るのは

「?!」

ルクスは懐に俺がいて驚愕する

「喰らえぇぇぇぇぇ!!」

俺はルクスの胴体を思いっきり殴り飛ばす

「ガハァ?!」

胴体を殴られたルクスはちょっと浮き上がった後地面に倒れこむ

「はっ!・・・まさか本気になった俺たち三人を相手して勝っちまうとは・・・

 やっぱり強いな・・・大将は・・・」

と倒れているシューリが呟く

「そうだね〜・・・僕たちの心配もどうやら無駄だったみたいだね〜

 これだけ強ければ魔王にだって勝てるよ〜きっと〜」

同じくテェスも俺を賞賛する

「ふぅ・・・それで?お前は何かないのか?」

そう言って俺は何も言わないルクスの方を見る



「あいつ泡吹いて倒れてるけど?」



(・・・やりすぎたか・・・)



しばらくして意識が戻ったルクスは頭を下げ

「先ほどまでの無礼な態度と言葉遣い・・・どうかお許しください」

と俺に謝ってくる

「別に気にしてないよ・・・俺を思って言った言葉なんだろ?

 まぁでも・・・もうちょっと俺の事を信用してほしいけどね」

そう俺は苦笑いで言った

「そうですね・・・我らは主を甘く見ていたようです・・・

 その覚悟があればきっといえ・・・必ず魔王にも勝てるでしょう!!」

そう言ってルクスは頭を上げる

「これにて無事に試練は合格とさせていただきます!」



その後俺たちはみんなと合流してこの建物のさらに奥へ向かう

「ここが聖なる力を授ける場所です・・・」

そこはまるで祭壇のような場所だった

「しかし・・・どうやってその力を授かるの?」

とアウレアが聞くと

「聖なる力は我々から与えます・・・

 ですがそれを受け止めるための器がなければなりませんが

 あなたたちはすでにそれを試練で示してくれた」

そうルクスは答えて祭壇に登る

「さぁ・・・まずはお前たちだ!」

そう言ってルーブルムたちは祭壇を登る

「では・・・始めるぞ・・・」

そう言った後ルクスたちは目を閉じる

するとルクスたちから白い糸のようなものが出てきて

それがルーブルムたちに送り込まれる

(あれが・・・聖なる力・・・)

その光景に目を奪われていると

「終わったぞ」

どうやら力の継承は終わったらしく

ルクスたちは目を開ける

「最後は主です・・・祭壇の上へ」

そう言われて俺は祭壇の上に登る

「では・・・」

ルクスたちは目を閉じて先ほどの白い帯を俺に送り込む

・・・だが

「・・・あり?・・・」

なぜかその白い帯からは何も送られてこず

そのまま儀式は終わったみたいで

「終わりました・・・」

とルクスたちが目を開ける

「どうですか?何か変わりましたか?」

と聞かれるが

「・・・特に?」

逆に何が変わったのか聞きたいくらいだった

「・・・なるほど・・・」

するとルクスは何かがわかったらしく頷いた

「主よ・・・どうやら継承は失敗のようです・・・」



「・・・はい?・・・」

まさかの主人公だけ継承失敗?!この先いったいどうなるの?!


次回、アルバの器

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