ヒロインたちの覚悟
ヒロインたちは神獣たちとどう戦うのか?!
三手に分かれてそれぞれの神獣と対峙するヒロインたち
果たして彼女らは無事に試練を乗り越えることができるのか?!
ヴィリディグループside
「ほらほら!どうした!どうした!」
シューリは上空からカマイタチを飛ばして攻撃する
「くぅ!これでは近づくことができないでござる!!」
吹き飛ばされそうになりながら咲間が言う
「・・・止める・・・!」
ヴィリディは自分の影を伸ばして攻撃する
「おぉっと!!」
それをシューリは巧みに避けていく
「・・・ムゥ・・・」
避けられたヴィリディは悔しそうにする
「だったらこれでどうです!!アザレアスティンガー!!」
プレシカはレイピアから鋭い一撃を放つ
「おいおい?!突きを飛ばせんのかよ!!
でも・・・そんなんじゃ俺には当たらないぜ!!」
だがその一撃も難なく躱されてしまう
「これでも・・・ダメですか・・・」
自分が放った渾身の一撃を躱されてしまいプレシカは膝をついてしまう
「どうした?こんなもんか?だったらこれで終わらせるぞ!!」
シューリは先ほど以上の強風を放ちヴィリディたちを吹き飛ばす
「「「キャァァァァァ!!」」」
吹き飛ばされたヴィリディたちは壁に激突し地面に叩きつけられる
「くっ・・・!」
それでもヴィリディたちは立ち上がる
「へぇ・・・!まだ立ちやがるか!!」
それに対しシューリは素直に賞賛する
「当・・・然・・・これ・・・くらい・・・できないと・・・
旦那様・・・迷惑・・・かける・・・」
そう言いながらヴィリディは短剣を構える
「そうですね・・・アルバ様の隣にいるためですもの・・・
これぐらいの事は覚悟の上です・・・」
プレシカもヴィリディの言ったことに同意し再び武器を構える
「拙者だって・・・アルバどのには恩義があるでござる
アルバどのはこんな拙者を何も言わずに仲間に入れてくれたでござる
自分はその恩義に報いるため・・・そしてアルバどのの役に立つために戦うでござる!!」
「「確かに・・・今のところ役に立ってない・・・」」
「お二人とも?!自分的にはそこは否定して欲しかったでござるよ?!!」
「とっとにかく!これしきでは拙者たちの心は折れないでござるよ!!」
そう咲間が言うと
「そうか・・・ならば!こちらもこれ以上の手加減はせん!!」
シューリはそう言ってまた強風を繰り出した
「何の!忍法・大竜巻の術!!」
それを咲間が同じ竜巻を起こして相殺する
「くぅ?!・・・だが攻撃は届いてないぞ!!」
シューリがそう言うと
「だったら道を作るだけです!!
コスモスロード!!」
プレシカはレイピアを地面に突き刺してコスモスの道を作り出した
「何っ?!」
シューリはそれに驚いて動きを止めてしまう
「・・・トライ・・・ソニック!!」
その隙をヴィリディが音速の攻撃を繰り出す
「グォ?!」
シューリはその攻撃をくらい地面に落下する
「・・・フッ・・・まさか俺が負けるとはな・・・
だがこれでお前たちは試練クリアとなる・・・」
そう言ってシューリはその場を後にする
「これで・・・試練は・・・クリア・・・ですか・・・」
疲れたプレシカは膝をつき地面に座る
「ハァ・・・ハァ・・・ちょっと・・・休憩・・・
してから・・・帰ることにするでござる・・・」
そう咲間が言うと
「賛・・・成・・・」
ヴィリディそれに賛成し三人はそこで一休みするのだった
side out
アウレアグループside
「グゥ?!・・・やっぱり硬い!!」
アウレアとカエルラはテェスに攻撃をしていくが相変わらず甲羅の硬さに弾かれる
「ダメダメ〜そんなんじゃ僕は倒せないよ〜」
そう言うとテェスはまたも二人に突撃していく
「あぶね!!」
二人はそれを間一髪で躱す
「ちぃ!!やっぱりあの甲羅に攻撃してもラチがあかない!!」
アウレアはそう言って悔しそうに武器を握りしめる
「そうですね・・・しかし・・・ほとんどが甲羅なのでどこを攻撃すればいいのか・・・」
とカエルラはテェスを見ながら言う
「でしたら私が注意を引きますのでお二人はその間に攻撃してください!」
そう言ってエレウムは注意を自分に向ける
「だ〜か〜ら〜そんなの聞かないよ〜」
テェスはエレウムの誘いに乗り突っ込んでいく
「よし!今よ!!」
その隙をついてアウレアとカエルラが甲羅以外の部位に攻撃しようとする
「残念だけどそれは読んでるよ〜」
だがそれを読んでいたテェスに阻まれて二人は巨体に吹き飛ばされる
「「キャア?!」」
二人はそのまま床を転がる
「アウレアさん!カエルラさん!」
二人を心配してエレウムが近づこうとするが
「行かせないよ〜」
テェスがそれを阻む
「まだ・・・まだ・・・!」
アウレアとカエルラはゆっくりと立ち上がる
「さすがにまだ立つか〜」
テェスがそう立ち上がる二人に言うと
「当たり前じゃない・・・あんたは知らないだろうけど
私たちにとってはこんなことは特別じゃないのよ・・・
だから・・・これくらいじゃ負けられないのよ!!」
アウレアはそう言いながら武器を構えて
「ええ・・・アルバくんはこれ以上のことをいつもしているんですから
ここで私たちが根を上げるわけにはいかないんです!!」
そう言ってカエルラは盾を構える
「えっ?アルバさんってこれ以上のことをやっているんですか?
それって今以上に激しい攻撃ですか?!」
「「ちょっと黙って!」」
「そうだね〜・・・それじゃあ僕も頑張ってやるよ〜」
テェスはそう言って再び二人に突っ込む
「させません!ウッドローブアロー!!」
エレウムは4本の矢を放ちそれを全て足に命中させました
「痛〜い!」
それを食らったテェスは止まってしまう
「今です!プレイズアッパァァァァァ!!」
その隙をついてカエルラは顎を下から叩き上げた
「今度は私よ!フォールスマァァァッシュ!!」
そして今度はアウレアが上から斧を叩きつける
「グブァ?!」
攻撃を食らったテェスはそのまま崩れ落ちる
「あ〜あ・・・負けちゃったか〜・・・まぁいいや〜
それじゃ僕は主さんの元に行くよ〜」
そう言ってテェスはその場から去っていく
「さすがに・・・体力・・・限・・・界」
アウレアはその場に寝そべる
「そうですね・・・あとはアルバくんに任せるとしましょうか・・・」
カエルラはそれに賛同し床に座る
「えっ?私は大丈夫ですよ?」
「「・・・・・」」
side out
ルーブルムグループside
「くぅ?!やはり捉えきれないか!!」
ウインレチアは魔法を放ちながら悔しそうにする
「どうした・・・この程度では我を倒すことはできぬぞ!!」
とルクスが挑発してくる
「だったら!グランドウォール!!」
ウインレチアはルクスの周りに岩の壁を作り出す
「ほう・・・だがこの程度なら我は動けるぞ!」
そう言ってルクスは壁の隙間を進んで行く
だがそれは誘導だった
「「ハァァァァァ!!」」
壁をぬてた先には七瀬とルーブルムが待ち構えていた
「甘い!!」
だがそれをさらに突撃して二人を突き飛ばす
「「キャア!!」」
二人は突き飛ばされて壁に激突しそうになる
「バブルクッション!」
ウインレチアは泡のクッションを作り出して二人を受け止める
「ふぅ・・・」
二人が無事なのを確認してウインレチアは安心するが
「二人を助けて安心するのはいいが我を忘れてはいないか?」
その隙をついてルクスが攻撃する
「くぅ?!」
なんとかウインレチアは避けることができたがそれでも少し掠ってしまい
腕から血が出てしまう
「大丈夫?」
ルーブルムが心配してウインレチアに近づく
「大丈夫・・・ただのかすり傷だ」
そう言ってウインレチアは自分の服を破いて傷を縛る
「しかし・・・本当に強いな・・・」
七瀬は二人に言う
「我は主と共にある者・・・これしきのことで諦めるようでは主と共にはいられないぞ・・・」
ルクスは三人にそう言うと
「何を言っている?諦めるとは一言も言ってないぞ」
ウインレチアはそう言って再び杖を構える
「そうですね・・・私たちは強くなるためにここにいる・・・
それに諦める時は死ぬ時以外ない!」
七瀬は刀を構える
「そうだよね!それにこの試練に勝てばアルくんに・・・グヘへへへへ」
とルーブルムは何かを想像してやばい顔になる
「私・・・初めてそんな言葉を発する人を見たよ・・・」
そう言って七瀬はウインレチアの方を見ると
「・・・・・」
「そなたもか・・・」
「はっ!・・・まぁいいさそれもこれも全て勝ってからだ」
ウインレチアは先ほどのことをなかったことにしようとした
「ふっ・・・ならば我を捉えてみよ!!」
そう言ってルクスは再び光速で動き出す
「ならば私も限界を超える!一刀流居合・・・綺羅星!!」
七瀬の放った居合がなんと光速で動いているはずのルクスを捉えた
「グォ?!」
攻撃を食らったルクスは体制を崩してしまう
「今だ!アイアンソーン!!」
その隙をついてルーブルムが鉄の棘で拘束する
「最後は私だ!雷の杭よ!汝の敵を穿て!
サンダーパイル!!」
そしてそれをウインレチアの魔法で追撃しルクスはダメージを負った
「なるほど・・・それがお前たちの覚悟か・・・その覚悟・・・確かに受け取った!」
そう言いながらルクスは去って行った
「私たち・・・勝ったのかな・・・?」
ルーブルムがそう聞くと
「おそらくな・・・だがギリギリだった・・・」
ウインレチアは肩で息をしながらそう答える
「確かに・・・今すぐ動くのは無理そうだな・・・」
そう言って三人はその場に座り込む
side out
いよいよ次回は主人公対神獣たちです!!
次回、神獣たちの想い




