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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
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魔王の狙い

今回で魔王側の狙いが判明(ちょこっと伏線も?)

例の火山地帯から帰ってきた俺たちはギルドで作戦会議をしていた

「なるほどな・・・魔王がそんなことを・・・」

火山地帯で言われたことを言うとドゥクスが頭を悩ませる

「完全にアルバちゃんは魔王に気に入られてしまったわね」

マスターは顎に手を当てて笑顔でそう言った

「いや別に気に入られたくて戦ってるわけじゃないんだけど・・・」

と俺が困った顔で言うと

「そうだな・・・俺たちもここまで魔王がこだわるとは思っていなかった」

頭を悩ませていたドゥクスが口を開く

「俺たちにとって魔王に対抗できるのはおそらくお前だけだろう

 そしてそれを知ったからこそ魔王もお前を気に入った・・・

 となればこの先お前たちは悪魔の戦いに身を投じることになってしまうな・・・」

とドゥクスは暗い顔をしながら悔しそうに言う

「・・・てか・・・今更じゃね?」

ドゥクスは申し訳なさそうに言うがこれまでのことを考えると

もう今更な感じしかなかった

そう俺が言うとドゥクスは目を見開いて驚きそして急に笑い出した

「そうだな・・・思えば国の反乱に巻き込み黒騎士の件もお前に押し付けたのだからな

 それを考えれば・・・フッ確かに今更だったな・・・」

そう言ってドゥクスは頭を下げて

「今回もすまないが頼む・・・どうかこの国を・・・世界を守ってくれ・・・」

と俺にお願いしてきた

それに対し俺は

「まぁ・・・できる限りはやるけど・・・てか騎士団長が子供に頭を下げるなよ」

と笑いながら答えた

「・・・ふふ・・・それじゃあ会議を再開しましょうか?」

マスターにそう言われて俺たちは再び会議することにした



「しかし・・・話を聞いて思ったのだがなぜ魔王は四将軍を倒せなどと言ったのだろうな?」

とドゥクスは疑問に思う

「四将軍は魔王にとって代わりのいない部下たちのはずだ・・・

 なぜわざわざそれをけしかけるような真似をする・・・」

と言ってドゥクスが頭を悩ませる

だが聞いてみれば確かにそうだ

これまでの戦いで俺は四将軍全てを退けてきた

そんな負けるかもしれない相手にわざわざ戦いを挑ませるなど

まるで四将軍を捨て駒にする気みたいだ

(一体何が目的なんだ・・・)

と俺も考え始めると

「・・・もしかしたらあれが関係あるのかしら・・・」

マスターが気になることを呟いた

「あれって一体?」

俺がマスターにその心当たりを聞くと

「実は古い文献を漁っていた時に魔王に関する文献を見つけたの

 それによれば魔王はとある者との戦いに敗れて半身を失い眠りについたとするされていたわ」

マスターはそう答えた

「半身を失った?ならば今の魔王はまだ完全な状態ではない・・・ということですか?」

とマスターの話を聞いたドゥクスが聞く

「ええ・・・だとするなら四将軍との戦いはおそらく・・・」



「自分が完全に復活するまでの時間稼ぎ・・・」



「・・・そう考えれば今回の一件も辻褄が合うわ・・・」

とマスターが言った

「となるとこちらが打つ手としては魔王に悟られることなく

 魔王本人の居場所を突き止めること・・・ですか・・・」

とドゥクスは言うがおそらく・・・

「それともう一つ・・・俺たちがしなくちゃいけないのは魔王の完全復活を阻止することだ・・・」

俺がそうみんなに言うと

「なんで本人を倒すことじゃなくて復活の阻止が必要なの?」

ルーブルムが俺の言葉に疑問を抱く

「さっきのマスターの話を聞く限り魔王の半身は普通のことでは元に戻らないんだろう

 だが奴らが元に戻す方法を知っているとしたらこれまでの時間稼ぎをする流れも納得がいく」

俺がそう説明するとみんなも納得したのか頷いていた

「なるほど・・・確かに魔王の復活のために時間を稼ごうとしているのだからな・・・

 彼らにとってもそれは大変なことなんだろう・・・となれば邪魔が入らないように

 一番厄介なお前には四将軍をぶつけるってわけか・・・」

とドゥクスは魔王たちの狙いに気づく

「だがこっちも時間を稼ぎたいのは一緒だ・・・

 魔王が完全に復活する前になんとしても奴の居場所を知らなくちゃいけないからな・・・

 だからこそ魔王の復活を阻止しないと・・・」

と言いながら俺はマスターの方を向いて

「例の文献を見してもらっていいか?」

俺がそう言うとマスターは静かに頷きその文献を持ってきてくれた



「・・・なるほどな・・・」

一通り読み終わると俺はみんなにわかったことを言う

「どうやら例の半身ってのは奴の体のことじゃないらしい」

とみんなに伝える

「半身ってのは魔王の持っている双剣のことだ・・・

 そしてそれがとある奴との戦いで折れてしまいそれを直すために

 長い間表に顔を出さなかったらしい・・・」

とみんなに説明すると

「剣?魔王がただ剣を折られただけで閉じこもっていたのか?」

ドゥクスが最もな疑問を抱く

「おそらくだが奴の剣は俺や黒騎士と同じく剣自体が力を持っていたのだろう・・・

 だが折れた影響でその剣の能力が使えなくなったんだろう・・・」

と俺は折れた剣についての考えを述べる

「なるほどな・・・それならば奴らが躍起になって直そうとしているのにも納得がいくか・・・」

俺の説明を聞いてみんな納得する

「だが・・・この剣が何でできているか・・・どうやって修理するのかはわからなかった」

そう言って俺はその文献をマスターに返す

「何言ってるのよ!むしろそれだけわかっただけ上出来じゃない!!」

と文献を受け取ったマスターが俺を慰めてくれる

「確かにな・・・それにその壊れた剣だって

 他の文献を調べたらもっと情報が得られるかもしれないしな」

そう言ってドゥクスは立ち上がり

「これから城に戻って調べてくる」

と部屋を後にした

「さて私もツテを使って調べてみるわ・・・アルバちゃんたちは家に帰って休んでなさい

 色々あって疲れたでしょう?」

とマスターが気を遣ってくれた

俺はありがたくその厚意に乗ることにし家に帰った



家に帰ってきてすぐに俺は自分の部屋のベッドに寝っ転がった

(さすがに疲れたな・・・)

さすがに鎧でも疲れが取れるわけではないので俺はそのまま眠りについた

「・ル・ん・・・アルくん!」

そう耳元で叫ばれて俺は急いで起きる

すると目の前にルーブルムが心配そうにしていた

「大丈夫?何回も起こしたんだよ?」

とルーブルムは言う

「・・・悪い・・・ちょっと疲れが溜まっていたみたいだ・・・」

そう言って俺はベッドから降りて

「それで?一体どうした?」

ルーブルムに何の用か聞く

「ああうん・・・ご飯の時間になったから呼びに来たんだ・・・」

とルーブルムは答える

「そうか・・・なら下に降りて行くとするか・・・」

そう言って俺はルーブルムと一緒に食堂に向かった

食堂に着くとみんながもう席に座っていた

「さて・・・ではこれからすべきことを話そうか」

食事を終えるとウインレチアがそう言った

「これからはアルバが魔王にとって一番の障害となるだろう・・・

 そしてそれを倒すと時間を稼ぐために四将軍を送ってくるだろう」

ウインレチアは今後魔王側がどうしてくるのかを説明する

「そしてそれはこちらにとっても同じこと・・・

 私たちも魔王復活を食い止め魔王の居場所を突き止めるために

 魔王の半身と言われる剣をどうにかしないといけない」

とウインレチアは言いそして

「そこで私たちは今後の方針として悪魔側が動いたらその場所に向かうことにしよう」

ウインレチアはそう提案した

「いいの?あいつらの言うことが本当ならそれは四将軍の誰かで

 アルバとの戦いの為だけに暴れたっていう罠の可能性もあるのよ」

アウレアは先ほどの提案に対しそう質問すると

「確かにその可能性もないわけではない・・・だが逆に考えてみろ・・・

 もし本当にそうならわざわざ別の場所で騒ぎを起こさず

 この場所に来るか前に現れた場所に来るはずだろう

 そうしなかったということはおそらくそこには剣を修理する為の何かがあるはずだ」

とウインレチアは答える

「確かにそうですね・・・だとするならこれまでの行動も

 その剣を修理するための何かの可能性もありますね・・・」

それを聞いたプレシカがこれまでの悪魔の行動を思い出して言う

「そう思って色々調べてみたが・・・これといって特に何かあるわけではなかった」

とウインレチアは報告する

「だが・・・一つ・・・わかったことがある」

ウインレチアはそう言った

「それって?」

アウレアはそのわかったことが何か聞く

「これまでに四将軍がしてきたことはすべて大勢の人間に対しての行動だった

 国の転覆に自然災害・・・そしてそれによって少なからず人々は恐怖したはずだ」

そうウインレチアが言った瞬間俺はわかってしまった

「まさか・・・魔王復活に必要なのは・・・」



「負の感情か」



俺がそう言うとウインレチアは静かに頷き

「おそらくはそうだろう・・・だがただ人の感情を集めるだけでは魔王の剣は復活しないはず」

とウインレチアは言う

「ってことは感情を具現化させる為の何かがあるってわけね」

そうアウレアが言うと

「ああ・・・その為にこれまで人々に対して攻撃していたのだろう・・・」

ウインレチアはそう言った

「なるほど・・・つまり俺たちが今後すべきは悪魔たちがこれ以上人間に危害を加えないようにすること

 そしてその感情を具現化できる何かを壊すことか」

俺がそう言うとみんなが頷き同意する

「あとは騎士団長殿とギルドマスター殿からの情報が先か・・・

 それとも悪魔が動くのが先か・・・

 ある種の賭けみたいなものだな・・・」

七瀬はそう言って頭を悩ませる

「ああ・・・だがこればかりは時間の問題だからな・・・

 俺たちはいつ何があってもいいように準備をするだけだ・・・」

そう言って俺は椅子から立ち上がり

「今日はもう寝るぞ!この先はいつ悪魔が来てもいいようにしておけよ!!」

みんなにそう言って俺は自分の部屋に帰って行った

部屋に入って俺はその場にあった椅子に座る

(・・・みんなにはああ言ったが問題はまだあったりするんだよな〜・・・)

俺はとある可能性を考えていた

・・・それは

(もし魔王の剣が俺たちと同じものならそれを俺の剣は超えることができるのか・・・

 その場合も考えて何か対策が欲しいところだな・・・)

そう思いながら俺は窓から夜空を見上げる

果たして完全な魔王の実力はどんなものなのか?!

主人公に戦う術はあるのか?!


次回、神獣たちの試練

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