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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
64/200

新しい家

今回は家の建て替え計画です!

スープラを倒した俺たちは再び四将軍の情報を集めようとしたのだが

それ以前に解決しなければならない問題が出来てしまった

・・・それは

「・・・家が狭い・・・」

家も今や10人で暮らすほどの大所帯になってしまった

それにより大きいと思っていた家の屋敷も建て替えが必要なくらいになってしまったのだ

なので俺は建て替えをしてもらえる職人の家に向かっていた

「ここか?」

俺はプレシカの案内で城の建造にすら携わったことのある大工のところに向かっていた

「はい!そうです!」

プレシカはここがその大工の家だというのだが

(・・・どう考えてもワラの家じゃん・・・)

思わず俺は昔に見た絵本を思い出して泣きそうになってしまった

(頼むから狼は来るなよ・・・)

そんなことを思っているとプレシカがワラの家に入っていく

そして中から出てきたのは明らかにワラの家には入らないくらい巨体の男が出てきた

「こちらが今の城を立て直してくれたダグスさんです」

とプレシカがその大男を紹介してくれたのだが

「・・・・・」

当の本人は無骨な顔のままずっとこちらを見てくる

すると急にワラの家に戻って行ってしまった

「何かしたか俺?」

俺は不安になりプレシカに何か無礼な事をしてしまったか聞くと

「いえ・・・ただダグスさんは人見知りがひどい人でして・・・」

そう言ってプレシカが困った顔をしていると

急にワラの家から腕と足が生えて立ち上がった



(・・・これはどうリアクションすればいいんだ・・・)



そんな事があったがとりあえずプレシカに家の建て替えについてお願いしてもらった

すると手足の生えたワラの家からプレシカが何かを言われる

そしてそれを聞き終わったプレシカがこちらに来て

「どうやら仕事道具を壊してしまったらしくて今は仕事ができないらしいです」

とプレシカがダグスから聞いたことを教えてくれる

「仕事道具が壊れたって・・・そんなに貴重な物なのか?」

俺はその壊れた仕事道具について聞くと

「はい・・・壊れた道具と言うのは二つありまして

 金槌とノコギリらしいのですがその二つには貴重な金属が使われておりまして・・・」

プレシカは壊れた仕事道具について説明する

「それって鍛冶屋とかでは手に入らないのか?」

と俺が聞くと

「残念ですが・・・でもその金属さえ手に入れば作ってもらえるそうです!」

とプレシカは説明してくれた

「仕方ない・・・なら取りに行くか・・・」

俺はその金属を取りに行くことにした

「その金属はどこにあるんだ?」

とその金属のある場所について聞くと

「えっとですね・・・金槌に使う金属は湖のある洞窟に

 ノコギリに使う金属は滝のある森にあるそうです」

プレシカはそれぞれのある場所を教えてくれる

「よし・・・なら取りにいくぞ!!」



俺は家に帰って事情を説明して材料を取りにまずは

湖のある洞窟に向かった

洞窟の中に入ると中は薄暗くランプを使って進んでいく

「いいか・・・ここからは水たまりが多いから滑らないように気をつけろよ・・・ 特に咲間!」

とみんなに注意すると

「なんで拙者だけ特別扱いなんでござるか?!」

なぜか咲間は特別扱いされたのが気に食わなかったようだが

みんなは納得したようで首を縦に振っていた

そんな感じで洞窟を進んでいると

「きゃあ?!」

案の定咲間が水たまりにはまって転ぶのだった

「うぅ〜・・・本当に転んでしまうとは・・・悔しいでござる・・・」

そう言いながら立ち上がる咲間なのだが

「なぜでござろう?・・・すごくヌメヌメするでござる・・・」

咲間が転んだ水たまりはなぜかヌメヌメしていた

そして咲間が後ろを見ると

「・・・・・」

巨大なカバが後ろにいた

そのカバは大きな口を開けて鳴くとその口から大量の唾が咲間にかけられる

「・・・ぷっ・・・」

その光景を見たヴィリディは吹き出し笑いをこらえていた

「・・・・・忍法・・・針千本!!」

唾をかけられた咲間は怒り容赦なくそのカバをクナイで串刺しにした

(・・・なんだろう・・・見てて哀れだな・・・どっちも・・・)



そんなことがありながらもなんとか洞窟を進んでいくと

プレシカの言っていた湖にたどり着いた

「どうやらこの湖の下に例の金属があるらしいです」

とプレシカが湖の下を指差す

「ですがここには・・・」

そうプレシカが何かを言おうとした瞬間だった

「?!」

湖の中から巨大な頭にツノのある魚が浮上してきた

「・・・・・」

あまりの光景に俺は呆然としてしまう

「えっと・・・あれがここの主みたいであれをどうにかしないと・・・」

と呆然としている俺にプレシカが困った感じで言う

「・・・ああ・・・うん・・・行ってきます・・・」

なんかあまり気が乗らなかったがとりあえず俺は鎧を身にまとって湖の中に入っていった

すると主は湖に入った俺にすぐさま気付き俺に攻撃を仕掛けてくる

俺はその攻撃を受け止めてツノを掴み

「ウォラァァァァァ!!」

陸に向かって投げ飛ばした

その後のことはみんなに任せて俺はそのまま湖の下に向かって進んでいた

そしてようやく

(・・・!あれか!)

目的の金属を見つけることができた

俺はその金属を手に入れて海面に上がっていく

そして海面に上がってみると

「・・・何してんの?・・・」

なぜかみんなさっきの主を焼いて食っていた



「「「「「「「「「食べる?」」」」」」」」」



「いらねぇよ!!」



こうしてようやく材料の一つを手に入れた俺たちは

次の材料を集めに滝のある森に向かった

「しかし迷いやすい森だな・・・」

この森は滝の起こす水蒸気のおかげで霧が発生していた

「そうだな・・・まぁ湖の面子ならおそらく迷子になっても大丈夫だとは思うが・・・」

そうウインレチアが言った瞬間だった

「なんだ?」

突如として大きな地鳴りが鳴り始めた

そしてその正体が現れ始めた

「・・・マジか・・・」

地鳴りの正体は大量の羊たちだった

その羊たちはまっすぐこちらに向かってきて

「キャアアアアア?!」

プレシカだけを連れ去っていった

「・・・どうする?・・・」

とウインレチアが聞いてくる

「まぁ・・・助けに行こうか・・・」

俺は脱力した状態でそう答え羊たちの後を追って言った



羊たちの後を追った俺たちはようやくその群れに追いついたのだが

「・・・・・」

その羊たちは目的の滝のある川で体を洗っていた

「・・・まっまぁ!結果オーライっていうことでね!!」

ルーブルムが必死でフォローしようとするが

おそらくそれぐらいではフォローできないぐらい俺たちの気持ちは沈んでいた

「皆さ〜ん・・・」

そんな俺たちの耳にプレシカの声が聞こえ始めた

だが声が聞こえるだけで肝心の本人がいなかった

そのまま周囲を見渡すと滝の前に手を振るプレシカを発見した

俺たちはプレシカに近づくと

「この滝の裏に例の金属があるみたいです!」

プレシカは金属がこの先のあると教えてくれたのだが

「・・・完全にいるな・・・」

その洞穴の先にはゴリラが道を塞ぐように眠っていた

「さすがに無視していけないよな・・・」

どうやって進むか悩んでいるとそのゴリラが目を覚ました

そして起きてすぐに目に入った俺たちに向かって襲いかかってきた

「あぶね?!」

俺たちは急いでその洞穴から向け出すとやつもそのまま抜け出してきた

俺はそれをチャンスだと思い鎧を纏って両手を掴みパワー勝負に持ち込んだ

「オラァ!!」

そして俺はそのまま川に向かってゴリラほ放り込むと奴はそのまま下流に流れていった

そして俺は洞穴に戻って例の金属を取りに向かい

「ハァ・・・あれだな・・・」

なんとかその金属を回収することができた

そして洞穴を脱出したのだが

「「「「「「「「「・・・スゥ・・・スゥ・・・」」」」」」」」」

外の川付近では先ほどの羊たちに囲まれてルーブルム達が寝ていた

「・・・なんで寝てんだよ・・・」

と俺は愚痴を垂らしたがみんなの寝顔を見ていたらなぜだか自然と笑みがこぼれてしまった

(まぁ・・・別にいいか・・・)



そしてようやく材料を手に入れた俺たちは

そのまま鍛冶屋に向かい金槌とノコギリを作ってもらった

それをダグスに渡しに行くと彼はものすごく嬉しそうにして

「今から立て直してくれるって!」

とすぐに立て直しの作業に取り掛かってくれた



・・・そしてその数時間後・・・



「・・・マジか・・・」

そこには俺も驚くほどの宮殿が建っていた

(あいつこれだけの規模を数時間で作ったのかよ・・・)

と俺はダグスのことを初めて尊敬した

当の本人は相変わらずワラの家に入ったまま腕だけを出してサムズアップしている

そのまま中に入って内装を確認してみると

「「「「「「「「「「おお〜!」」」」」」」」」」

すごい豪華な装飾とかが施されていた

その後も色々と巡ってみたら室内プールに温室

さらには運動場など色々な物が追加されていた

だがもっと凄かったのはなんとこの宮殿の中にあった家具まで作ってくれていたのだ

俺はこの出来栄えに感激して思わず報酬を払い忘れそうになってしまった

「えっと・・・ちなみに値段はいくらだ?」

ダグスに費用を聞いてみたのだが本人はなぜか手を振って断ってくる

「なんでだ?」

と聞いてみるとプレシカがダグスのところに行って理由を聞く

「どうやらこれは仕事道具を作ってくれたお礼に無料にしてくれるそうですよ!」

とプレシカは説明してくれた

俺はその厚意をありがたく受け取った

そしてそのままダグスは去って行った



「しかしまた掃除とかが面倒になるな・・・」

と俺は大きくなった我が家を見ていると

「そこら辺は大丈夫!!」

そう言ってルーブルムは新しいサキュバスたちを召還する

「この娘達がちゃんとやってくれるから!」

とルーブルムは笑顔で言うが

(むしろそれでいいのかサキュバス達は・・・)

俺は逆に不安になってしまった

そんなこんなで新しくなった家で俺たちは快適に暮らすのであった

こうして新しい家を手に入れたアルバくん

・・・てかサキュバス達が完全にメイドとなってしまっている・・・


次回、灼熱の熱波

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