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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
63/200

北将軍 スープラ

今回は北将軍スープラ戦です

アルバくんの弱点を分かります

テェスぼ活躍でどうにか門を突破できた俺たちは

今回の一件を引き起こした悪魔たちのいる遺跡に向かっていた

「しっかしデッケェな・・・」

ようやく遺跡に着いた俺はマジマジと見て言った

「確かにな・・・これほどの規模となるとおそらく神殿と同じぐらい古くから存在しているのだろう」

とウインレチアが説明する

そんあ感じで話しながら遺跡の入口を探していると

「・・・お!あれだな!」

ようやく遺跡の扉を見つけたのだが取っ手が見当たらなかった

俺はもしかしたら押して開けるのかと思い

「フヌゥゥゥゥゥン!!」

思いっきり体重をかけて押してみるが開かなかった

なら扉の間に手を入れて開けるのかと今度は思い

「このぉぉぉぉぉ!!」

今度は力を入れて引っ張るがそれでも開かなかった

「ちきしょ・・・なんで開かないんだ・・・?」

息を切らしながら扉を開ける方法を考えていると

「どうしたの?」

ルーブルムが心配してきてくれた

その瞬間だった

「「?!」」

急に遺跡の扉が大きな音を立てながら開き始めたのだ

俺があんなに苦労したのにルーブルムが来ただけで開いてしまった

なぜか理由を考えていると一つの推測が浮かびそれを試すために

「ルーブルム・・・すまないがちょっと離れてくれないか?」

と俺はルーブルムに扉から離れるように指示すると

再び扉が大きな音を立てて今度は閉じ始めた

(・・・間違いなくこの扉・・・自動ドアじゃねぇか!!)

推測が当たってしまった俺は思わずツッコんでしまった

(しかも旧式って・・・俺の体重じゃ起動しねぇじゃねぇかよ!!」

俺は旧式の自動ドアに絶望するのだった

「アルくん大丈夫?」

先ほど離れたルーブルムが俺を心配して戻ってきた

そしてみんなと合流して中に入っていくのだった



「なるほど・・・中はかなり入り組んでいるようだな・・・」

中に入って遺跡を見渡したウインレチアが言う

「ここからは何人かで別れた方が良さそうだ・・・

 ただしさっきみたいな扉が存在する可能性があるからアルバは単独行動禁止だ」

とウインレチアがみんなに指示する

(・・・てかさっきの話をするなよ・・・意外に引きずってるんだから・・・)

俺はウインレチアに心の傷を抉られて泣きそうになった

「とりあえず三組に分かれるか・・・

 ヴィリディ・プレシカ・七瀬は右の道に

 アウレア・カエルラ・エレウムは左の道に

 最後にアルバ・ルーブルム・咲間そして私が真ん中の道を行く」

ウインレチアはそれぞれがどこの道に行くか指示を出し

俺たちはそれぞれの道を進んでいくのだった



ルーブルムたちと道を進んでいく俺はこの先も

自身の身体的特徴によって進めなくなるトラップが数多く待ち構えているのだった

まず一つ目のトラップが壁からトゲが出てくるトラップだった

だがそのトラップには抜け道があり壁の上が空いていたのだ

俺はその壁を咲間におぶさる形で脱出した

(女の人におぶさるとか恥ずかしすぎるわ!!)

次のトラップは下がってくる天井だったのだが

なぜか解除する為のレバーが天井に付いているという

馬鹿らしいしようになっていた

(普通は足元とかだろ!!)

そんなことを思いながらこのトラップは唯一空を飛べるルーブルムが解除してくれた

三つ目のトラップは振り子のように左右に揺れている鉄球なんだが

解除する為のボタンがなぜか鉄球から伸びている鎖を伝っていった先の天井裏にあったのだ

(そもそも鉄球がデカすぎて登れねぇよ!!)

とか思いながらこれは素早く動ける咲間が解除しに行ってくれた

そして最後のトラップが壁から矢が永遠と出てくるというものだった

止める手立ては床にあるスイッチに立っているだけなのだが

俺の重量だと押しているという判定にならなくて矢が止まらなかった

(いやもうさ・・・こんなん俺より重い物を置いたら誰でも通れるじゃねぇかよ・・・)

このトラップの意味のなさに唸る俺であった

このトラップはルーブルムがスイッチを押しておき

その間にウインレチアが前に進んで壁の発射口を魔法で塞いで通るのだった



(・・・てかこの遺跡なんでこんなに俺に対して厳しいんだよ!!)



こうして俺たちは遺跡の奥まで進むことができたのだが

(なんだろう・・・この遺跡の警備装置は何か間違っている気がする・・・)

俺はこの遺跡を作った人に一抹の不安を抱えるのであった

すると大きな扉の前で他の道を行っていたみんなと合流することができた

「どうやらすべての道がここに繋がっていたらしいな・・・」

と合流したウインレチアが言う

「そしておそらくこの中にこの事件を起こした奴がいるわけね・・・」

大きな扉を見ながらアウレアはそう言った

確かにこの扉の中からとてつもない威圧感のようなものが感じられてきた

「ああ・・・行くぞ!」

俺は満を持して扉を開けると

「ああ・・・なんて美しい氷像なんだ・・・」

何かやばげな悪魔が自分にそっくりな氷像を愛でていた

「・・・・・」

俺は静かに扉を閉じて



「さて・・・帰るか・・・」



「「「「「「「「「いや駄目だよ?!!」」」」」」」」」



みんなに言われて渋々もう一度中に入ってみると

「おや?どうやら僕の美貌に怯えて逃げてしまったのかい?」

氷の玉座に座りながらドヤ顔で言ってくる

(・・・ウゼェ・・・)

俺はあまりのウザさにこめかみを抑える

すると奴は氷の玉座から立ち上がり

「僕の名は北将軍スープラさ!」

と髪をたなびかせながら名乗る

(・・・こいつが四将軍とか嘘だと思うんだけど・・・)

そんな風に思っていると

「そうだね〜・・・まずは君たちが僕と戦うにふさわしいか・・・こいつで試させてもらおうか・・・」

そう言ってスープラが指を鳴らすと上から大きな白い猪が現れた

「さぁ!存分に戦いたまえ!!」

スープラのその言葉と共に猪が突っ込んできた

(こっちの意見は全部無視かよ!!)

そんな風に心に中でツッコミながら俺たちは猪の突進を避けた

すると後ろにウインレチアが来て

「こいつの相手は私たちがする!お前はあいつを倒せ!!」

そう俺に言って猪に向かっていく

俺はその言葉にあやかりスープラの方に向かっていく



「さて・・・こちらも任せろと言った手前負けるわけにはいかないぞ」

とウインレチアがみんなに言う

みんながその言葉を聞き構えるとそれを見計らったように猪が突っ込んでくる

「私にお任せですよ〜」

カエルラが猪の直線上に出て突進を受け止める

「・・・シャドウ・・・クロウ・・・!」

するとヴィリディが猪の影を利用して前足を攻撃する

「なんの拙者も!忍法・ツムジイタチ!!」

負けじと咲間も手裏剣を投げて後ろ足を攻撃する

ダメージを食らった猪は痛がり後ろに下がる

「そこもらいです!ゴスペルスマッシュ!!」

その隙をカエルラがきっちりと追撃して猪を後方に殴り飛ばす

「一刀流・・・軌跡!!」

そして地面に叩きつけられた所を七瀬と

「ガーベラストライク!!」

プレシカがさらに切りつける

その攻撃を食らった猪は暴れ始めた

「そこでおとなしくしてなさい!!バーサークインパクト!!」

そこへアウレアが渾身の一撃を放ち暴れていた猪が動きを止める

「ナイス!アウレアちゃん!お次は私の番だよ!ヴィシャススラッシュ!!」

そしてルーブルムが動きの止まった猪の胴体を真っ二つに切り裂いた

「やれやれ・・・私の出番はこれだけか・・・フレイムバーナー!」

最後にウインレチアが真っ二つになった猪を焼き払い跡形もなく消え去った

「ふっ・・・こちらは終わったぞ・・・アルバ・・・」



「やれやれ・・・ずいぶんと無粋な真似をしてくれるねぇ〜」

スープラの前に着いた瞬間にそう言われた

「悪いな・・・無粋だろうと何だろうとこっちには時間がないんでな・・・」

そう言って鎧を身に纏うと

「へぇ・・・すごく綺麗な鎧じゃないか・・・」

そう言ってスープラは俺をジロジロと見てくる

「いいね・・・その鎧・・・僕のコレクションに加えたくなった・・・」

どうやらスープラは本気になったようで三又に別れた槍を構えた

そしてその直後その槍から俺に向かって冷気が飛んできた

「?!」

あまりの早さに俺は反応できずに食らってしまいそのまま氷づけにされてしまう

「ふふふ・・・これで君も僕のコレクションだ・・・」

そう言いながらスープラは氷づけになった俺に近づいてくる



・・・だが



「?!」

あと一歩までのところまで近づいた瞬間に氷づけになっていたはずの俺は

その氷を抜け出しスープラに攻撃を仕掛けたのだ

「ちぃ!・・・外したか・・・」

完全に不意をついた俺だったが間一髪のところで躱されてしまう

「・・・なるほど・・・結構やるみたいだね・・・君・・・」

間一髪で交わしたスープラは体制を立て直す

俺も同じく剣を構え直すと

「っ?!」

後ろから氷の槍が飛んできた

鎧のおかげで傷はなかったが何もなかった後ろから突然現れたそいつに俺は驚いていた

(一体何が?!)

そう思い後ろを見てみると

(・・・水たまり?)

俺の後ろには大きな水たまりが二つできていた

するとその水たまりが急に固まりだしさっきと同じ氷の槍に変貌した

「何っ?!」

俺はその槍を交わしてスープラの方に向き直ると

奴はしてやったりという顔でこちらを見ていた

「残念だけど僕の能力は氷を操るだけじゃなく

 氷を水に・・・水を氷にすることだってできるのさ・・・」

そう自分の能力について説明するスープラ

その話を聞いて俺は内心で焦ってしまった

その理由は俺の身に纏うこの鎧は外部からの攻撃には強いが

内部からの攻撃にはすごく弱いのだ

つまり奴の言うように水の状態で攻撃されて

俺の鎧の隙間から水が入ってきた場合だと防ぐ術は何一つない

(なんとかしないとな・・・)

俺はどうやってあいつを倒すか考えていると

奴は先ほどと同じように氷の槍を水に変えて配置しておく

「ちぃ!」

俺はなんとかしようと剣閃を放つが難なく避けられてしまう

そしてスープラも俺を攻撃しようとしてきたので

ジャンプして躱したのだが

(しまった?!)

俺の着地したところは先ほど奴がいた場所だったので

先ほどの水がここに残っているのだ

すぐに俺はその場所から離れようとしたが

「させないよ!!」

それよりも前にスープラが氷の槍を生成して攻撃してきた

俺はそれを鎧で受けたのだが違和感があった

(あれ?さっき二つしか槍が飛んでこなかったような?)

俺はその違和感が気になって後ろを見てみると

なにやら俺の後ろに湯気のようなものが立ち込めていた

(?・・・!これだ!!)

俺は奴を倒す策を閃きそれを実行に移すことにした



「やれやれ・・・僕も飽きてきたよ・・・そろそろ終わりにしようか!!」

そう言ってスープラは城のあちこちを氷から水に変えた

「どうやら君はこの攻撃を警戒してるみたいだからね・・・これで終わらせてもらうよ!!」

スープラがそう言った瞬間だった

「オラァ!!」

俺は無造作に剣閃を放ちまくった

だがもちろんそんな攻撃がスープラに当たるわけがなく

「全く・・・最後の悪あがきだね!!」

スープラが手をかざして攻撃をしようとするが

「・・・あれ?!なんで?!」

なぜか氷の槍は生成されなかった

そして俺はその隙をついてスープラの懐に潜り込み

「ハァ!」

剣を振った

だがそれは頬を掠めただけですぐに距離を取られてしまった

「・・・一体何をした?・・・」

頬の血を拭いながらスープラは何が起きたのか聞いてくる

「なぁに・・・お前が操れのは水と氷だけだって言うからさ・・・

 試しに水を別の物にしてみたのさ・・・」

そう答えた瞬間スープラはそれが何なのか気がついたようだ

「なるほどね・・・水を全て水蒸気に変えたのか・・・」

そう水は蒸発した瞬間に水蒸気という気体へと変化する

俺はそれを狙って剣閃をがむしゃらに放っていたのだ

「どうやら今回は僕の負けのようだ・・・でも・・・次は負けないよ」

そう言ってスープラは消えていった

おそらくこれでこの国は救われたであろう



(・・・あっ!・・・魔王の居場所を聞いてなかった・・・)

アルバくんの弱点・・・ちゃんと最後のは弱点らしい弱点でした


次回、新たなる家

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