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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
62/200

氷の大陸

今回は北にある大陸で異変が?!

旅行から帰ってきた俺たちは家に向かっていたのだが

なにやら街の様子が騒がしかった

俺は気になりみんなでギルドに向かった

ギルドの中に入るとマスターたちが忙しそうにしていた

するとマスターがこちらに気づき

「あんたたち帰ってきてたの?!」

と言って近づいてきた

「何かあったのか?」

俺は今なにが起きているのか聞く

「実は北にある氷の大陸が溶け始めているのよ・・・」

マスターはそう答えた

「氷が溶けてきている?それのなにが問題なんだ?」

俺はなぜそんなことで慌てているのかわからなかず聞くと

「確かに自然的に溶けたものならこんなに慌てないわ・・・

 でも今氷が溶けている理由は人為的なものなの・・・」

マスターは真剣な顔で答えた

俺はそれを聞いてようやく慌てている理由が分かるのだった

「それで?全ての氷が溶けるまであと何時間だ?」

とウインレチアが氷が溶けるまでの時間を聞く

「そうね・・・今のままだとあと一週間で氷は水に変わり

 ほとんどの大陸を飲み込むことになってしまうでしょうね・・・」

マスターは暗い顔でそう答えた

(一週間・・・結構厳しい時間だな・・・)

俺はその時間を聞いて険しい顔をする

なぜなら普通に北の大陸に行くだけでほぼ潰れてしまう時間だったからだ

しかもその大陸に着いて原因を探せとなれば一週間という時間はないも同じだろう

「なるほどな・・・俺たちだけで行けなくもないが・・・」

と俺はその大陸に行こうとは思っているがとある事が引っかかっている

それはこの現象を引き起こしているものの正体だ

もしそれがやばいものなら俺たちだけで大丈夫なのか不安になってしまう

「まぁ・・・行かない選択肢はないけどな・・・」

そう俺は小声で呟く

俺はギルドを後にし急いで家に帰って準備をする



準備が終わった俺たちは庭に集まる

「さて・・・シューリ!!」

俺は空に向かって叫ぶと

「待たせたな!大将!!」

空からシューリが降ってきた

「とりあえず俺たちを北の大陸まで連れて行ってくれ」

シューリにそう指示して俺たちは背中に乗る

「了解だぜ!!」

そして俺の指示を聞いたシューリは空高く飛び上がり

そのまま北に向かうのだった



「しかし今回の一件・・・何が原因で起きているのだろうな・・・」

ウインレチアがそう呟く

それを聞いてみんなが考え込む

「確かにね・・・人為的にって言っていたけどそんなことを起こせる人間なんているの?」

アウレアが人がそんな事ができるのか聞くと

「いや・・・私でもそんな事はできないな・・・できる存在と言えば・・・」

ウインレチアが答えを濁らせる

「魔獣か・・・悪魔・・・か」

俺がそう言った瞬間みんなが驚く

「なるほどね・・・しかも大陸を溶かすほどになったら

 数は限られてくる・・・ってわけね」

アウレアは俺の答えに納得する

「じゃあ今回の一件を起こしたのって?!」

ルーブルムが大きな声で叫ぶ

「ああ・・・間違いない・・・四将軍の誰かだ・・・」

俺がそう言った瞬間にシューリが急に止まった

「どうした?」

俺がシューリにどうしたのか聞くと

「大将・・・あれを見てくだせぇ・・・」

シューリにそう言われて俺は前を見ると

「これは・・・」

目の前には巨大な台風があった

「さすがの俺でもこれ以上は近づけねぇぜ・・・」

シューリは悔しそうに言う

「そうか・・・なら近場の所に降ろしてくれ」

俺は下から行こうと思いおろしてくれるように頼む



「悪いがここまでになっちまうぜ・・・すまねぇな・・・」

シューリは近場の草原に俺たちを下ろし申し訳なさそうに飛び去って行った

「さて・・・ここからは馬車で行くか・・・」

俺たちは馬車に乗り氷の大陸に向かっていく

だがこの先にも難所が複数待ち構えていた

まず一つ目の難所として待ち構えていたのは氷の大陸が溶けた影響で

逃げ出してきたモンスターたちが襲い掛かってきた

「のっ!・・・おらぁ!!」

雨のように襲い掛かってくるモンスターを捌いて前に進もうとするが

結構な数に圧倒されてしまい中々前に進めなかった

「ああ!!もうメンドクセェ!!」

俺は剣にありったけの魔力を込めて特大の剣閃を放つ

その剣閃に飲み込まれて全てのモンスターが消え去った

「・・・やりすぎたか?・・・」



「「「「「「「「「どう見てもね・・・」」」」」」」」」



みんなに容赦なくツッコまれた俺は馬車の中で落ち込んでいた

そんな俺を無視して前に進んでいると

「あれ?・・・何か見えてきたよ?」

とルーブルムが前を指差す

俺たちがルーブルムの指差した方を見てみると

確かに何かの影のようなものが見えた

俺は荷物から双眼鏡を取り出しその影を見ると

「・・・建物?・・・街か?!」

その影は街の建物だった

しかも中にはチラホラと人影のようなものまで見えていた

(マジかよ?!まだこんなところに人がいんのか?!)

俺たちは急いでその街に向かって行った

街に着いた俺たちは周辺を捜索していると大きな教会が見えてきた

「・・・あの中か?」

俺は扉を開けて中に入ると怯えた街の人々がいた

「安心しろ・・・俺たちはお前たちに危害を加える気はない・・・」

安心させる為にそう言うと

「子供?・・・なんでこんな所に子供が?」

そう住人の一人が呟く

(・・・この場合は容姿に救われたと喜ぶべきなの?

 それとも悔しがるべきなの?・・・)

俺は久しぶりの子供扱いにショックを受けるのだった

すると後ろから来たプレシカが街の人に近づき

「何があったのですか?」

とここで何があったか聞くと

「・・・つい先月のことです・・・急に悪魔の軍勢が北にある遺跡を占拠して

 この大陸の氷を溶かし始めたんです・・・

 それにより逃げようとしたモンスターたちが街を襲い私たちは何とかこの教会に逃げ込めたんです」

街の人は涙ながらに言っていた

「そうだったんですか・・・」

プレシカは街の人たちの表情を見て暗い顔になっていた

しかし有力な情報も掴むことができた

今回の事件を起こした張本人はその遺跡にいるらしい

「その遺跡ってやつはどこにあるんだ?」

俺は街の住人に遺跡のある場所を聞くと

「ここからさらに北の所にあるが・・・今は近づかない方がいいでしょう・・・」

そう住人が怯えた様子で答える

「なんでだ?」

俺はなぜ遺跡に行かない方がいいのか聞くと

「遺跡に行くためには大きな門を一つ越えなくちゃいけないのだが

 そこは例の悪魔たちによって封鎖されているんだ・・・

 おまけに遺跡にはそれ以上の悪魔たちがいる・・・近づけば即あの世行きだ・・・」

住人は震えながら答えた

俺はそれを聞いてなおさら行かなくてはならないと思い

まずはその門に向かうことにした



教会の外に出た俺はその場所にシューリを呼び

先ほどのことをマスターたちに知らせるよう向かわせ

俺たちは門のある場所に向かった

しばらくしてその大きな門が見えてきたのだが

「なるほど・・・住人が言っていたようにかなりの悪魔が見張っているな・・・」

俺は双眼鏡で門の方を見て呟く

(それにあの門・・・なんで凍ってるんだ?・・・)

そんな事を考えていると偵察に出ていたヴィリディたちが戻ってきた

「どうだった?」

俺は中の様子を聞くと

「・・・中・・・悪魔・・・だけ・・・人・・・いない・・・」

とヴィリディは中に悪魔だけしかいないと説明する

「こちらも同じくでござる」

咲間の方も同じだったようでそれを聞いた俺は

(なら手加減の必要はないな・・・)

そう思い悪魔たちの前に立つ

「誰だ?!貴様?!」

俺に気付いた一人の悪魔がそう叫んだ

「はいはい・・・ちょっとそこを通してもらうよ!!」

俺は鎧を身に纏い剣に魔力を込めて先ほどと同じ特大の剣閃を放つ

それに飲み込まれた悪魔たちは一網打尽にできたのだが



「・・・嘘だろ・・・」



俺の最大の一撃を持ってしてもあの凍っている門は破壊出来なかった

「あれで壊れないとかどんな強度で出来てんだよ・・・あの門」

と凍っている門を叩いて愚痴ると

「いや・・・どうやら問題があるのは門の方ではなくあの氷の方らしい・・・」

そう門に触りながらウインレチアが言う

「氷?」

俺がなんで氷の方が重要なのか聞くと

「これはただの氷ではない・・・魔術によって発生した氷だ・・・

 おそらくこれを溶かすのは私でも無理だろう・・・」

ウインレチアはそう説明した

「じゃあこの先には行けないってことか?」

俺がこの先に行けるか聞く

「残念だが今のままでは先に進めないな・・・」

とウインレチアはため息を吐きながら言う

(マジかよ・・・他の道を探すにしたってどこにあるか・・・)

前に進む道を失い落ち込んでいると

「だったら僕の出番だよ〜」

と地面の下から声が聞こえて俺の足元に魔法陣が展開される

そしてその魔法陣からテェスが出てきた

「ここは僕にお任せ〜」

とテェスは自信満々に言う

「本当にこの氷を溶かせるのか?」

俺は心配になり大丈夫か聞くと

「大丈夫だって〜見ててね〜」

そう言ってテェスは門に近づきなにやら呪文を唱える

すると先ほどまで凍っていた門がみるみる内に溶けて行った

「おお・・・!」

俺は驚きの声を上げる

「は〜い!おしま〜い!」

そして氷を溶かし終わったテェスはそのまま魔法陣で帰って行った

「よし!テェスが道を開いてくれたことだし・・・先を急ぐぞ!!」

新しく仲間になったテェスを活躍させたかったので

最後にちょっとだけ出してみました


次回、北将軍 スープラ

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