ビーチパラダイス
今回は初の水着回です
なんやかんやあって二人の仲間を迎えた俺たちは
平和な日々を送っていた
というのも帰ってきてから
四将軍の情報が入らなくなったのだ
そんなわけで家でグダグダ過ごしている時だった
「ちょっといいかしら〜?」
家にマスターが訪れた
「どうしたんだ?」
俺はうちに来た理由を聞くと
「今日はあなたたちにプレゼントを持ってきたのよ!」
と言ってマスターは一つの紙を見せる
俺はその紙を受け取り内容を見る
「・・・リゾート宿泊券?・・・」
その紙には団体さま十人まで無料と書いてあった
「これは一体何なんだ?」
俺はこの紙が何なのか聞く
「ほら!この前に依頼を受けてくれたでしょ?
しかも行った先で四将軍の一人と戦って聞いて
そのお礼とお詫びに息抜きとしてその宿泊券を渡しにきたのよ」
とマスターが答える
実際のところ確かに俺たちはこれまで魔王の居場所を知るべく
四将軍の情報を探して色々と動いていた為
心休まる暇がなかったのだ
なので俺はその宿泊券を喜んで受け取った
「・・・というわけでこれもらった」
とみんなにもらった宿泊券を見せる
「やった〜!!アルくんと旅行だ〜!!」
とルーブルムは両手を上げて喜んでいた
他の面々も喜んでいるらしくどんな場所なのか確認していた
「へぇ〜・・・ここは海囲まれた島なんだ〜」
アウレアが宿泊券を見てそう言った
するとそれを聞いたルーブルムが目を輝かせて
「じゃあ水着買いに行かないとね!!」
と力強く言った
俺はその発言を聞いて嫌な予感がしながら眠りについた
朝になってすぐにみんなで水着を買いに向かった俺たちだったが
そこで新たなる問題が発生した・・・それは
「・・・サイズがねぇ〜・・・」
俺に合ったサイズの水着がなかったのだ
それにより膝をついて落ち込んでいると
「アルくん!アルくん!」
後ろの試着室にいたルーブルムに呼ばれた
俺はとぼとぼと歩いていくと
「これ似合ってる?」
と言ってカーテンを開ける
するとそこには赤色のビキニをつけたルーブルムが出てきたのだが
「・・・面積小さくない?・・・」
なぜか普通のビキニより面積が小さいように見えた
「うん!なんかマイクロビキニってやつらしいよ?」
とルーブルムが答える
俺は呆れて溜息をついた後
「・・・いますぐ変えてきなさい・・・」
水着を変えてくるように言った
「えぇ〜・・・わかったよ〜・・・」
ルーブルムは渋々水着を変えに行った
俺は一安心して他の面々を見に行くと
「水着とはこれでいいのでござるか?」
ともう一つの試着室から咲間の声がして見に行くと
「これでは下着と変わりないですぞ?」
と言ってサラシ姿の咲間がいた
「・・・そりゃあ水着じゃないからな・・・」
俺が咲間に間違っていることを伝えると
「えぇ?!そうなんでござるか?!
ヴィリディ殿にはこれが水着と教えられたのでござるが・・・」
と咲間は答える
俺は嘘を教えたヴィリディを見ると思いっきり顔を逸らしていた
「・・・だって・・・胸・・・サラシ・・・潰れる・・・思って・・・」
とヴィリディは答える
(・・・てかそれだけの理由で嘘教えたんかい!!)
と思いながら咲間に本当の水着を教えて俺は再び自分の水着を探しに行った
その後自分に合うサイズを見つけたのだが
(・・・これしかないのか・・・)
俺は仕方なくその水着を買ってみんなと合流するのであった
そして旅行に行った当日・・・
「わ〜い!海だぁ〜!!」
と大はしゃぎでルーブルムが海に入る
ちなみにルーブルムの水着は赤色のチューブトップビキニだった
(いや海なら他にもあるだろ・・・)
俺ははしゃいでるルーブルムに心の中でツッコむ
すると後ろから
「ちょっと!ちゃんと準備運動してから海に入りなさい!!」
黄色のスポーツビキニを着たアウレアと
「別にいいんじゃないか?今回は楽しむのが目的なのだから」
緑色のパレオの水着を着たウインレチアが来た
「他のみんなは?」
俺が他の面子はどうしたのか聞くと
「ああ・・・七瀬と咲間の水着を着けるのを手伝っている」
とウインレチアが答える
そして俺のことをじっと見て
「・・・その格好は一体なんだ?」
と俺の格好について聞かれてしまった
というのも俺の今着ている水着はなぜか上下セットの水着を着ていた
「しょうがないだろ・・・これしかなかったんだよ・・・」
と俺が暗い顔で答えると
「そうか・・・すまない・・・」
ウインレチアは悪いことを聞いたと思い謝った
その後アウレアはルーブルムと一緒に海に入って泳ぎ
ウインレチアはビーチパラソルの下で本を読んでいた
ちなみに俺は海に入ってすぐに足がつかなくなったので
ホテルから借りた浮き輪をつけてプカプカ浮いてる真っ最中である
しばらくするとヴィリディたちがやってきた
「・・・どう?・・・似合って・・・る?・・・」
とヴィリディはフリフリの青い水玉のワンピースを見せる
「私もどうですか〜?お揃いなんですよ〜?」
とカエルラもフリフリの青い水玉のビキニを見せる
「二人とも似合ってるよ」
と俺は二人を褒める
すると二人は顔を赤くして照れる
そして後ろにはエレウムと七瀬がいた
「どうですか?!ご主人様?!」
と白いマイクロビキニを着たエレウムが言い
「それは水着なのですか?」
とピンクのビキニを着た七瀬がツッコむ
「まぁ・・・七瀬は似合っているよ」
と俺は七瀬だけを褒めて
「お前は・・・いますぐ着替えてこい・・・」
とエレウムには冷たい態度で言った
「ああ!なんて冷たい態度!でもそれがいい!!」
俺に冷たい態度を取られたエレウムは喜んでいた
そして俺はもう一人が居ないことをを思い出した
「そういえば咲間は?」
といない一人について聞くと
「咲間?あやつは我々より先に行ったはずですよ?」
と七瀬は答える
「え?来てないけど?」
俺はここには来てないことを伝える
しばらく周りを見て探すと怪しい草陰のようなものが見えた
「・・・・・」
俺はその正体が咲間だと感づいたので
エレウムと七瀬に近づくように伝えると
何か咲間から聞いたようで俺のところに帰ってきて
「どうやら水着の紐が切れてしまったらし今動けない状況らしいです」
と七瀬が咲間に言われたことを伝える
「どうやったら水着の紐が切れるんだよ・・・」
俺はあまりの出来事に呆れながらも
二人に変わりの水着を借りてくるように言った
急いで水着を借りてきた二人は草陰にいる
咲間に貸して水着を着替えさせる
そして水着を着替えた咲間だったのだが
「・・・小さくね?」
その水着は小さくて咲間の胸を押さえきれていなかった
「これが一番大きいサイズだったのだが・・・」
と七瀬は暗い顔で言う
「まぁ・・・ないよりマシでござる・・・」
咲間は苦しい顔をしながらお礼を言う
(まぁ・・・楽しめるんならいいか・・・)
とりあえず全員揃った俺たちは海を満喫していた
(まぁ全員楽しそうでよかったわ)
みんなの楽しんでる姿を見て俺は微笑む
(・・・てかこうしてみるとみんな本当にスタイルいいな・・・)
とみんなを見ながらそう思う
今もたまにお風呂に一緒に入ったりするが
実際は目を瞑っているので今回ちゃんとスタイルがわかる格好で見るのは初めてだったのだ
みんな美人でスタイルが良く男の俺にとっては眼福以外の何物でもなかった
そんなやましい心を持ってみんなを見ている時だった
「ん?」
急に周囲が暗くなったので後ろを見ると大きな波が来ていた
(あ・・・これ・・・やばいやつだ・・・)
俺はその大きな波に飲まれて海に沈んだ
そして海に沈んでいる最中にとんでもないものを見た
海の底に大きな神殿があったのだ
「プハァ!!」
俺は急いで海面に上がり砂浜まで泳いで行った
「アルくん大丈夫?!」
砂浜に上がった俺をみんなに心配される
「ああ・・・大丈夫・・・」
と俺は息を整えて言う
これによってみんなが楽しんでいた空気を壊してしまって俺は落ち込んだ
するとルーブルムが俺の手を取り
「じゃあみんなでスイカ割りでもしようよ!!」
と引っ張っていく
「・・・ああ」
俺はルーブルムのその性格に救われてその後みんなで楽しくスイカ割りをした
そしてあっという間に夜になり俺たちはホテルに戻った
「フゥ〜・・・癒されるな〜・・・」
俺はホテルにある大きな風呂に入っていた
・・・のだが
「本当に・・・いいお風呂だね〜・・・」
と隣にいるルーブルムが言う
そう・・・俺が入っているのは貸切のお風呂でそれにみんなで入っているのだ
つまり家のお風呂と大して状況は変わっていなかった
「楽しいね!アルくん!」
と笑顔でルーブルムが言う
(まぁ・・・別にいいか・・・)
そんなことを思いながら俺はゆっくりお風呂に浸かった
そして寝る時間になり部屋に行くと
「・・・・・」
まさかの部屋全部をカバーできる布団が敷かれていた
(どこに行ったらこんなん売ってるんだよ!!)
俺はこの布団についてツッコんでいると
「まぁまぁ!早く寝ようよ!!」
と浴衣姿のルーブルムが言う
他のみんなも浴衣に着替えており俺はみんなに押されて結局その布団で寝ることになった
そして電気を消して寝ようとしたのだが
(・・・寝れねぇ・・・)
みんなが俺に抱きついてきて寝れなかった
しかもみんな浴衣で下着をつけていなかったので
直に肌に触れているので余計にキツかった
すると起きていたみんなが
「「「「「「「「「アルくん・・・おやすみ」」」」」」」」」
と言って浴衣を脱いで俺に被さってくる
(結局俺は休めてねぇじゃねぇかぁぁぁぁぁ!!)
さて・・・アルくんの見つけた神殿は一体?
次回、海中神殿




