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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
59/200

東将軍レリクイット

今回は戦闘シーンが少なめです

領主の館を脱出した俺たちはフェムルに戻り

殿様にことの次第を伝えた

「・・・そうか・・・まさか裏切った本人が殺されていたとは・・・」

先ほどあったことを聞いた殿様は暗い顔になった

「ああ・・・だがまだ終わったわけじゃない・・・」

俺は殿様にまだ終わってないことを告げる

「・・・レリクイットか・・・」

殿様は俺の発言に奴の名前を浮かべる

「一応奴の足取りを追ってもらっているが・・・おそらく・・・」

と殿様は足取りを追ってくれているのだが

今の発言からして見つけるのは困難なのだろう

「別にいいじゃないか?どうせ其の内ここを攻めに来るんだ」

と俺が楽観的に言うと

「そういうわけにもいくまい・・・

 確かに来るのはわかっているが

 この国には対抗できる戦力はないのだ・・・

 だったらこちらから攻めて何としても被害を最小限に抑えたいのだ・・・」

と殿様は拳を握りしめながら言う

「そうか・・・」

それを見た俺は部屋を後にした



「まぁ確かに殿様の言い分は分かるな」

と城から出てすぐにウインレチアが言う

「今の状況では確かに全滅の危険性がある・・・

 それは本拠地に攻め入っても同じだ」

とウインレチアが言うと

「ええ・・・それでもこの国を守るためには仕方ないことです」

七瀬は決意を固めた顔をしていた

「そうか・・・とりあえずどうすっかなぁ〜・・・」

俺は七瀬の意思を聞いて今後の行動をどうするか考える

「主よ・・・」

すると後ろからルクスが近寄ってきた

「どうした?」

俺はルクスに何の用か聞くと

「我ならそのものを匂いで追えますが?」



「・・・・・それを先に言えぇぇぇぇぇ!!」



ルクスの鼻を頼りにレリクイットの後を追っていく俺たち

「・・・てかなんでいんの?」

そう言った俺の視線の先にはなぜか七瀬と咲間がいた

「自身の国が抱えている問題なのに我々が動かないわけには行くまい」

と七瀬は平然とした顔で答え

「それとも拙者たちでは力不足でござるか?」

と咲間は前のめりで迫ってくる

「ハァ〜・・・わかったよ・・・その代わり身の安全は保障しないぞ」

俺は二人の勢いに負けて結局連れいくことになった

そしてルクスに引っ張られてしばらくすると

「ここで匂いは途切れています」

とルクスはとある場所で止まった

「おいおい・・・ここって・・・」

そこは先ほど殺された領主の館だった

「ルクス殿もしかしてここに匂いが残っていて来てしまったでござるか?」

と咲間が聞くと

「いや・・・今もここから匂いが発せられている」

とルクスは答える

「なるほど・・・灯台下暗しって奴か・・・」

俺はまさかの居場所に思わず感心してしまった

とりあえず俺たちはどこかに隠し通路とかが

何かないか探してみるが

「ダメだ・・・ないな・・・」

全くそう言ったものは見つからなかった

「ウインレチアはどうだ?」

と魔術的な観点で調べているウインレチアに聞くと

「・・・ダメだな・・・見つからない・・・」

とウインレチアは返す

どうやら魔術的な隠蔽はされていないらしい

となると

「見つけられていないだけか・・・

 それとも・・・視点が違うのか・・・」

俺は居場所について考えていると

「ちょっと誰か〜・・・」

どこからか咲間の声が聞こえてきた

俺はその声にした方に行ってみると

「申し訳ないのだが・・・助けてほしいでござる・・・」

なぜか井戸に嵌っている咲間を見つけた

「・・・なんでそんなことになったんだ?」

俺はその状況になった経緯を聞くと

「実はこの井戸の下に明かりが見えたので

 中に入って調べようと井戸に入ってみたら・・・胸がつっかえたでござる・・・」

と咲間は井戸に嵌った経緯を説明した

俺はその説明を聞いて嫌な予感がして

後ろを見たが誰もいなくて安心した

「しょうがない・・・助けるか・・・」

俺はヴィリディがこの光景を見る前に助けようと

咲間の腕を掴んで引っ張ってみるが

「・・・おい・・・抜けねぇぞ・・・」

全然抜ける気配がなかった

「今度はお尻がつっかえてしまったでござる・・・」

と咲間はまたつっかえたと言う

俺はそれに何かが切れてしまい

「じゃあもういいよ!」

と言って俺は咲間を残して置いていこうとすると

「あらあら・・・どうしたんですか?」

カエルラが俺の前に現れた

「咲間が井戸に詰まったんだと」

と事の経緯を伝えると

「あらら・・・それは困りましたね〜」

と顔に手を当てて困った顔をする

「ではここは私がなんとかしましょう!」

と言ってカエルラは咲間のところに行き

「では行きますよ〜」

ハンマーは掲げる

「ちょ?!何するつもりでござるか?!

 拙者はモグラ叩きのモグラではないでござるよ?!」

と咲間は必死で説得するも

「え〜い!」

その説得も甲斐無く無情にもハンマーは振り下ろされた

「・・・・・あれ?」

身構えていた咲間は自分に衝撃が来ないことに驚いていた

それもそのはずカエルラは咲間を殴ったのでは無く

その下の地面を殴りつけたのだ

「へっ?・・・ギャァァァ?!」

そしてそれによって起きた地割れにより

咲間は井戸から抜けて下に落ちたのだが

俺たちのところの地面も割れて

「まぁ・・・ですよね・・・」

俺たちも仲良く下に落っこちました



「イテテ・・・本当にうちの連中は壊すしかしないのか」

俺は地下に着地して愚痴る

そして立ち上がりながら周囲を確認してみる

「しかし・・・井戸に隠し通路とか以外とアナログだったな・・・」

そこは洞窟のような形になっておりまだ先が続いていた

しかもインヴィクタが発動しているところを見ると

おそらくここはダンジョンの一種のようだ

「そういえば・・・残り二人はどこ行った?」

俺は一緒に落ちたカエルラと先に落ちた咲間の心配をする

すると遠くの方から

「・・・けて〜・・・」

何か聞こえてきた

俺は声のした方を見てみると

「助けて〜!!」

咲間が大きな犬に追いかけられていた

「・・・何してんだろ・・・あいつ・・・」

俺は呆れながら犬の前に立ち

「オラァ!!」

犬をぶん殴った

「キャウン?!」

ぶん殴られた犬はそのまま逃げていった

「大丈夫か?」

俺は後ろにいた咲間に怪我はないか聞くと

「ハァ・・・大丈夫・・・です・・・ハァ・・・」

すごい息切れをしているが怪我はないようで

心配なかったようです

そしてもう一人のカエルラを探していると

「みなさ〜ん!」

カエルラが遠くから手を振っていた

しかもその後ろには他の面々も一緒にいた

「なんでみんなも来れたんだ?」

と聞いてみると

「いや〜あそこに便利なものがあったんですよ〜」

と言ってカエルラはとある扉を指差す

「あそこに入ってボタンを押すと地上と地下を行き来できるらしいんですよ〜」

とカエルラは説明する

(・・・てかそれエレベーターって言いませんか?・・・)

意外とアナログかと思ったらまさかの近代技術も使われていたことに驚いた俺であった



みんなと合流して洞窟の奥を進んでいくと

「マジかよ・・・」

大きく開けた場所に出た

そしてそこには大きな城みたいな建物があった

「結構大胆不適ですね・・・」

とプレシカは言う

確かにここが地下だと言ってもこれだけ大きな建物があったら

あたかも自分がここにいると言っているようなものだった

だがおそらくあいつにとってはそれほど脅威になる存在はいないのだろう

「おもしれぇ・・・だったらこっちも手加減なしで行かせてもらおうじゃねぇか・・・」

俺たちはその挑発めいた建物に潜入した

「あっ・・・先に言っておくけど絶対にこの建物を壊すなよ!

 特にヴィリディとカエルラ!!」

と中に入ってすぐに注意すると

「・・・ダメ・・・なの?・・・」

とヴィリディは悲しそうな顔をし

「そうですか〜・・・」

とカエルラは残念そうな顔をする

(こいつら・・・絶対にやろうとしてただろ!!)

俺は先に注意しておいてよかったと思いながら先を進んでいくと

「ヒィ?!」

先ほど咲間を追いかけていた大きな犬が鎮座していた

しかも先ほどのことがトラウマになったのか

咲間は俺の後ろで怯えていた



「・・・で?」



一度こいつを倒した俺にとっては今更こいつがいたところで

驚くこともなければ倒そうと思う気持ちもなかった

「では無視していくか?」

と七瀬がこのまま無視して行くことを提案する

「それだ!」

俺はその案に乗っかり完全に無視してそのまま先に進んだ

おそらくこの敵は一番可哀想な敵となっただろう

そして最上階まで来てみると

「やはり来たか・・・」

そこにはレリクイットが待ち構えていた

「まぁ・・・ここまで来てしまったなら仕方ない・・・」

レリクイットはすごい速さでこちらに近づき

「ヌゥン!!」

七瀬と咲間に向かって金棒を振る

「オラァ!!」

だが俺が間一髪で間に入り金棒を弾いた

「ありがとう!」

守られた七瀬はお礼を言う

「気にするな・・・」

俺は七瀬の方を向かずに返事をする

そうしないと目の前にいる奴にやられてしまうからだ

するとレリクイットは俺を見ながら

「・・・さすがはイウストゥムを退けただけはあるな・・・」

と俺を賞賛する

「そりゃどうも・・・じゃあついでに魔王の居場所を教えてくんない?」

俺は賞賛を素直に受け取り魔王の居場所を聞いてみると

「それはできぬな!!」

レリクイットは回答を拒否して金棒を振る

「ドラァ!!」

俺も剣で弾きとばし

激しい金属のぶつかり合いが繰り広げられた

「アルくん!」

しばらくレリクイットと戦っているとルーブルムが俺を呼んできた

「どうした?!」

俺は何の用か聞くと

「外に殿様が来てるよ!!」

とルーブルムが窓の外を指差す

「はい?!」

それを聞いた俺は一旦距離をとって外を見てみると

確かに殿様と兵士たちが来ていた

「おいおい・・・何しに来たんだか・・・」

と俺は呆れていた

すると同じく外を見ていたレリクイットは

「・・・どうやらこの国は手に入らないらしいな・・・」

と言った

「それはどういう意味だ?」

と俺が聞くと

「・・・いずれ貴様にもわかる時が来る・・・」

そう言い残しレリクイットは消えた

「いいの?」

とルーブルムは逃してよかったのか聞いてくる

「さすがに殿様のいるところで戦闘の続行はできないよ・・・」

そう言って俺は殿様たちと合流

かくしてレリクイットとの戦いは終わり

家に帰ろうとしていたのだが



「・・・おい・・・何回目だ?」



なぜか馬車の中には七瀬と咲間が一緒にいた

「私は殿よりレリクイットの討伐を命令されました

 ・・・それにアルバ殿の婚約も・・・」

と最後の言葉を小声で言った後顔を赤くしていた

「ふぅ〜ん・・・でお前は?」

俺は咲間も一緒にいる理由も聞くと

「拙者はその〜・・・クビになりました・・・」

と顔を逸らしながら答える

「お願いします〜!夜伽だろうと何だろうとしますから〜!!」

と俺の服を掴みながら泣いてお願いしてくる



(・・・なんで毎回こうなるんだか・・・)

これでアルバくんのハーレムは9人になりました!


次回、ビーチパラダイス

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