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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
56/200

侍美女現る?!

今回は八人目のヒロインが登場します!

例の関所についた俺たちは遠くの草陰から

中の様子を見ていた

「あ〜・・・これは結構きついな・・・」

遠目から双眼鏡で覗いて俺が唸る

関所には先ほどの鎧武者たちがわんさかいて

しかも関所の所々に色々な兵器があったりする

(さすがにこれは俺しか行けないな・・・)

そんなことを思っていると

「?!」

突如、関所が爆発した

「なんで?!」

アウレアは驚いているが

俺はチャンスだと思い爆発に気をとられている

外の兵士たちを一掃して中に突入する

「なっ?!また別の侵入者だと?!」

中に入ってすぐにバレたが正直バレたところでどうってことはなかった

それにいい情報を聞いた

(俺たち以外にも侵入者がいるのか・・・さっきの爆発もそいつか・・・)

そう考えながらも関所の鎮圧に向かう俺たち

「曲者だ!!者共!!かかれぇぇぇぇぇ!!」

次々に出てくる敵たち

そのおかげで道が塞がれてしまった

「さすがにこの人数は通りきれないか・・・」

とそう俺が悔しがると

「だったら道を作りましょう」「だったら・・・道・・・作る・・・」

なんかヴィリディとカエルラが物騒なことを言うと同時に

二人して左右の壁をぶち壊した

「・・・お前ら・・・ちょっとは考えろよ・・・」

俺は二人のこの行動に呆れるのだった

だが目の前からは相変わらず兵士が向かってくる

「あ〜仕方ないな・・・お前ら〜バラバラに別れるぞ〜・・・」

そう俺が言うとみんな頷いて壁に開けた穴から散らばり

俺はまっすぐ前の敵に向かっていった



「だいたいこんなもんか・・・」

しばらくして俺は敵を倒し終わり

先に進もうと歩き始めて角を曲がると

「キャア?!」

誰かに当たった

「大丈夫か?」

俺は当たったそいつに手を伸ばすと

「ああ・・・すまないな」

と手を取りそいつは立ち上がる

そいつはフードを被っており顔は見えないが

声の高さから女ということはわかった

すると女の走ってきた方から

「いたぞ!!」

続々と敵が走ってきた

「全く・・・しつこい奴らだ」

そいつは腰の刀を抜いて構える

「・・・・・」

俺も剣を抜いて横に立つ

「いいのか?お前には関係ないぞ?」

と隣の女が聞いてくるが

「別に・・・どうせ俺だってこの関所を落としにきたんだし

 ・・・単なるついでだ」

と俺が答えると

「・・・フッ・・・ならばしばしの協力をお願いしよう!」

と女は一瞬驚きその後笑いながらそう言った

女はそのまま敵に突っ込みすごい勢いで倒していく

(へぇ〜・・・すごい剣術だな・・・)

と俺が関心しながら見ていると

「後ろがガラ空きだぁぁぁ!!」

後ろから槍で突かれそうになったが

「・・・誰がガラ空きだって?」

俺はその槍を掴み砕く

「なっ?!」

槍を折られて驚く兵士

そしてその兵士の腹を思いっきり殴る

「グバァ?!」

殴られた兵士は他の奴らを巻きこんで壁に激突した

「へぇ〜・・・なかなかやるじゃないかあんた!」

と今も戦っている女に褒められた

「そりゃどうも・・・あんた結構やるじゃん」

と俺も賞賛を返す



敵を一通り倒し終わった俺たち

すると女の方から話しかけてきた

「いや〜助かったよ・・・しかしなぜ君はこの関所を落としにきたんだ?」

と女は聞いてくる

「ああ・・・実はこの先にある港町が食糧難でな・・・

 どうやらこの関所で食料を奪われているらしいから止めに来たんだ」

と俺は素直に答えた

「そうか・・・やはり・・・」

俺の答えを聞いて女は顔を暗くしていた

「やはり?」

俺はまるで知っていたような口ぶりに疑問を持つと

「いや・・・なんでもない・・・それよりもその格好・・・

 どうやら君はこの国の人間ではないな

 なのにどうしてこの国の人間に力を貸すのだ?」

と女は聞いてくる

確かに俺たちはこの国の人間ではないし

誰かに依頼されたわけではなかった

・・・だが



「誰かを助けるのに国なんて関係あるのか?」



「?!」



「俺はただあの人たちを助けたかっただけだ

 俺がやりたかったからやっている・・・それだけだ」

と俺が真剣に答えるが内心は

(やべぇぇぇぇぇ!!超恥ずかしいこと言ってるよ俺ぇぇぇぇぇ!!)

めちゃくちゃ恥ずかしがっていた

そして女の反応が気になりチラッと見ると

「・・・・・」

なんか驚いていた・・・そして



「・・・ふふふ・・・あははははは!!」



「?!」



女はすごい笑い出した

しばらく笑った後女は俺の方を向き

「いいね!君のこと気に入ったよ!」

と女は俺の背中を叩きながら言う

「まぁ・・・いいけど・・・とにかくこの関所を落とすぞ!」

と俺が言うと

「だったらこの関所のどこかに大将がいるはずだ!

 そいつを倒せばおそらく奴らは逃げ出すだろう!」

と女は説明する

「そうか・・・ならしらみ潰しに探すぞ!」

そう言って俺たちは関所の中を探し始める

(途中でヴィリディやカエルラがこの関所を破壊したり品だろうな・・・)

そんな不安を抱き俺は急いで関所を探しまわった



関所の中を探し回ると一番上の奥の部屋に着いた

「最後はここしかないか・・・」

と言って俺は扉を開けると

「・・・どうやらここまで来たみたいだな・・・」

奥にはさっきのやつらとは明らかに違う大男の鎧武者が待っていた

「貴様がこの関所の大将か?」

と後ろから女が言う

「そうだ」

と言い大男は椅子から立ち上がる

「だが・・・俺は貴様らとは戦わない・・・」

そう言って一つの紐を握る

「この紐を引っ張ればこの関所に入る全ての兵士がこの部屋に来るだろう

 その時こそ・・・お前たちの最後だ!!」

と言って紐を引っ張るが



「「「・・・・・」」」



・・・誰も来なかった



「馬鹿な?!一体どうなって?!」

と大男は焦るが

俺はなんとなくその理由はわかっていた

そしてその元凶がやはりやらかした

「「?!」」

突如関所の下が爆発した

そして関所が崩れ始めた



(あいつらまじでやりやがったぁぁぁぁぁ!!)



「どういうこと?!どうして関所が崩れるんだ?!」

敵の大男はパニックになっていた

「これってもしかして・・・君がやったの?」

と女が後ろから小声で聞く

「いや・・・まぁ・・・なんか・・・ごめん・・・」

と俺は自分がやったわけではないが

なんか申し訳ない気持ちになり謝った

すると大男は長い長刀を抜き

「貴様ら・・・絶対に生かして帰さん!!」

と怒りの叫び声をあげる

「こっちもお前をこのままにして帰るわけにはいかないよ!」

女は刀を抜いて対峙する

(ハァ〜・・・ここまで来たらやるしかないか・・・)

俺も剣を抜いて構える

「キェェェェェイ!!」

大男は刀を振ってくる

俺は女の前に立ち剣で受け止めると

「もらった!!」

女が俺の上を飛び越えて刀を振るが

「グゥ?!」

その刀は鎧によって防がれてしまった

「ふっ・・・死ねぇ!!」

体制が崩れたところを大男は刀を振るが

「させねぇよ」

間一髪で俺が防ぐ

「大丈夫か?」

俺は後ろにいる女に大丈夫か聞く

「ああ・・・だがこれでは攻撃は通らないな・・・」

と女は刃こぼれした刀を見せる

「そうか・・・ならここは俺に任せておけ」

俺はそう言って大男の刀を弾き飛ばす

「なっ?!」

大男は体制を崩し焦るが

俺はそこに攻め入らず剣を鞘に戻す

「クックックッ・・・まさか絶好の機会を手放すとはな・・・馬鹿な奴め」

と大男は笑っているがすぐにそれを後悔することになった

「まぁいいだろう・・・そんなに死にたいのなら貴様から殺してやるわ!!」

そう言って大男は刀を振り上げる

「逃げろ!!」

女は俺を心配して叫ぶが俺は逃げなかった

そして刀が当たると

「なっ?!」

大男の刀は砕け散った

「馬鹿な?!・・・こんなことが・・・?!」

大男は自身の刀が砕け散ったことに驚いている

俺はそのまま大男に向かって歩き出す

「まっ待って!!ななな何が望みだ?!

 欲しいものはくれてやる!!だからな?!見逃してくれよ!!」

と大男は命乞いをしてくる

「・・・悪いが俺はそこまで優しくはない・・・」

そう言って俺は大男を殴り飛ばす

「グオォ?!」

殴り飛ばされた大男は何回か地面にバウンドして壁に激突し気絶する



「それに俺はお前たちのした事を許す気はねぇよ」



こうして関所での戦いは終わったが俺にはまだやる事があった

・・・それは



「おい・・・そこにいる奴ら・・・今すぐ出てこい」



「「「「「「「ギクッ?!」」」」」」」



俺が何もない草陰に向かって言うと

そこからルーブルムたちが出てきた

「さぁ〜て君たち・・・俺に何か言う事は?」

俺はとびっきりの笑顔で聞くが目は笑っていなかった

「「「「「「「すいませんでした」」」」」」」

ルーブルムたちは素直に謝った

すると後ろから

「その娘達は?」

と忘れていた女が聞いてくる

「まぁ・・・身内みたいなもんだ」

と答えると

「そうなのか!よろしくな!」

とみんなに笑顔で挨拶する

「えっと・・・あなたは?」

とアウレアが女の正体を聞く

「そうか!まだ名乗ってなかった!!」

と女は慌ててフードを外す

するとフードの中は美しい桜色の長い髪で

顔はルーブルムたちに負けないくらいの美人だった

「私の名前は七瀬 桜だ!よろしく!」

と名乗った

その後俺たちは自分たちの自己紹介をした後

「そういえば・・・どうしてお前はここに来たんだ?」

と七瀬がこの関所に来たのかを聞く

「私はこの国の殿にお仕えする侍なのだが

 最近どうもこの周辺の村々で食料が奪われるという事件があってな

 その調査をしていたところこの関所が怪しいという情報を掴んでやってきたのだ」

と七瀬は説明してくれた

「なるほど・・・あの港町以外にも食料が奪われていたのか」

と俺は呟いた

「でもこれで一安心だよね!」

ルーブルムが満面の笑みで言う

「いや・・・この事件はあの男を倒さない限りまだ続くだろう」

と七瀬は否定する

「・・・例の謀反を起こした領主か?」

と俺は七瀬に聞く

「・・・知っていたのか」

七瀬は謀反について知っていたことに驚いていた

「ああ・・・港町の町長に聞いたんだ」

と俺が答えると

七瀬はしばらく考えて

「・・・お前たち・・・私のお仕えしてる殿に会ってみる気はないか?」

と聞かれた

確かにその謀反を起こした領主について俺たちは何も知らないし

それにこの国の現状を詳しく知るにはいい機会だと思い俺は

「ああ・・・いいぜ」

と返事をして殿様に会うことにした

新しいヒロインは侍美女の七瀬 桜でした

次回は殿様に会いに行きます


次回、侍の街 フェルム

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