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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
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西将軍 イウストゥム

今回はいよいよ将軍戦です・・・さらには?!

「イウストゥム様!!」

悪魔の一人がとある者の前に立つ

「どうした?」

その者はその悪魔にどうしたか聞く

「はっ!実は先ほどエルフの国に侵攻していた

 斥候部隊からの連絡が途絶えました!」

悪魔は頭を下げて報告をした

「そうか・・・

 それほどまでにエルフの連中はできるようになったのか・・・」

そう言ってその者は椅子から立ち上がる

「いえ・・・」

だがそれを答えづらそうに悪魔は否定する

「・・・何?」

その者が悪魔に振り向くと

「おそらく・・・倒したのは・・・」

そう悪魔が言い終わる前に

「「?!」」

本拠地が攻撃された

急いで外に出て被害を見ると

「なっ?!」

本拠地の半分が削られていた

「おい・・・さっきの話・・・続きは?」

その光景を見たそいつは先ほどの悪魔に聞く

「はっ!実はエルフの国に味方として人間がいるとのことです!!」

と悪魔は報告した

それを聞いたそいつは武器を手に取り

悪魔たちの前に立つ

そして武器を掲げて

「貴様らぁぁぁ!!突撃だぁぁぁぁぁ!!」

と叫ぶと悪魔たちも同じく叫び声をあげてエルフの国に侵攻する



一方俺たちの方は

「・・・暑い・・・」

俺は今みんなに囲まれて一緒に寝ている

だがそのおかげで暑苦しくどうしても寝れない

そしてみんな薄着になるから目のやり場に困る

(仕方ない・・・起きて散歩でもするか・・・)

俺は起きて外に出る

そしてしばらく外をぶらぶらしていると

「ん?」

とある人影が見えた

その人影に近づくと

「何してんだ?エレウム」

その人影はエレウムだった

俺がエレウムに話しかけると

「あっ・・・アルバくん・・・」

エレウムは振り返るだがその表情は暗かった

「別に・・・寝れないからちょっと散歩してただけ」

と笑顔で答えるがその表情は固かった

「そっちは何してるの?」

と聞かれて俺は

「俺もほとんど同じだよ・・・」

と正直に答える

(まぁ・・・寝れない理由は答えづらいが・・・)

と内心ではすごく顔を逸らしたい思いだった

するとエレウムが

「ねぇ・・・」

と声をかけてきた

「なんだ?」

俺はエレウムに何か聞くと

「アルバくんはどうしてそんなに強いの?」

エレウムは真剣な顔で俺に聞いてくる

「・・・・・」

俺は少し黙って空を見ながら

「別に・・・自分を強いと思ったことはないよ・・・

 でも俺には守りたいものがある・・・だから戦う・・・・それだけ・・・

 だから強さなんて関係ない・・・最強じゃなくてもいい・・・

 みんなを守れればそれだけでいいんだよ・・・俺は・・・」

とエレウムを真っ直ぐ見ながら答える

「そっか・・・それがアルバくんの強さなんだ・・・」

エレウムは俺の答えを聞いて何かを納得していた

「だったら明日の戦いは絶対に勝たないとね!」

と今度こそ本当の笑顔でエレウムは言った

「ああ!」

俺はその笑顔を見て安心しながら返事をした



「・・・でもちょっと痛い目にも会いたいかも・・・」



(・・・締まらねぇ〜・・・)



そして決戦の日・・・



「・・・!見えたぞ!!」

族長は双眼鏡で敵を捉える

「なんて数だ・・・」

その数は斥候隊の五倍はいた

それを見てエルフの戦士たちは絶望するが

ウインレチアは逆に疑問に思っていた

「どうした?ウインレチア」

俺はその考えている顔を見てその理由を聞くと

「いや・・・本隊にしては数が少ない気がしてな・・・」

とウインレチアは答える

「確かに・・・斥候隊の十倍ぐらいは覚悟してたけど

 それの半分ぐらいしかいないわね・・・」

とアウレアが同意する

「「・・・まさか・・・」」

ウインレチアとアウレアは俺の方を見る

「・・・・・」

俺は全力で顔を逸らす

なぜなら俺も半分しかいない理由がわかったからである

「ハァ〜・・・なるほどね・・・この前のアルバの攻撃は

 宣言通り悪魔の本陣に直撃してその大半を倒したってわけね」

とアウレアは蔑むような目で俺を見てくる

「やめて!俺だってこんな風になるなんて思っていなかったんだよう!!」

と俺は目を覆いながら答える

「とにかく・・・これで対等に戦えるってわけだ」

とウインレチアが俺をフォローする

そして俺たちは砦の下に降りて悪魔たちに迎撃に当たる



「オラァ!」

俺は地道に敵を倒していく

本当は一気に倒していきたかったのだが

それをしようとした瞬間

みんなに睨まれたのでやめた

と言うかやめざるえなかった

だがそのおかげでみんながそれぞれに活躍している

「ふん!」

アウレアは斧を振り回し

「ハァ!」

プレシカは敵を貫いていき

「・・・えい・・・」

ヴィリディは影から敵を切り裂き

「はい!」

カエルラはハンマーで敵を潰し

「やぁ!」

ルーブルムは鎌で敵を真っ二つにし

「メイルシュトローム!!」

ウインレチアは魔法で敵をなぎ倒していく



(・・・あれ?・・・俺の方が優しかったんじゃねぇ?・・・)



しばらく敵を倒していくと

奥から先ほどとは違う精鋭たちが出てきた

「いよいよ大詰めか?」

俺が剣を構えると

「?!」

その精鋭たちの奥から一際でかい魔力を感知した

そしておそらくそいつが・・・



「来たか・・・イウストゥム!!」



そいつはあまりに巨大な体でその手には中国の槍を持っていて

その巨大な体のサイズに合う黄色い熊の毛皮を身に纏っていた

「お前が人間の援軍か・・・」

イウストゥムは俺の目の前に立ち聞く

「ああ・・・そうだ・・・」

と俺が答えると

「ヌゥン!」

答えを聞くと同時にその槍を振ってきた

「・・・危ねぇな・・・問答無用か?」

俺はその槍を受け止めてイウストゥムに聞く

「ほう・・・俺の槍を受け切るか・・・

 どうやら先ほどの言葉は嘘ではないようだな・・・」

と槍を引きながらイウストゥムは言う

「ならば・・・これはどうだ!!」

とイウストゥムは先ほど以上の速度で槍を振ってくる

「うぉぉぉぉぉ?!」

俺は必死でその槍を避ける

別に当たってもダメージはないだろうが

当たってしまったらどこまで飛ばされるがわからないから

比較的に当たるのを避けようと思ったのだ

・・・だが

「ヌゥン!!」

俺はその攻撃を食らってしまう

「グゥ?!」

やっぱりダメージはなかったが

その衝撃で吹き飛ばされそうになり

「ぬぁぁぁぁぁ!!」

俺は咄嗟に剣を地面に刺し

吹き飛ばされそうなのを堪える

「今の一撃を耐えるか・・・面白い・・・」

一撃を受け切った俺をイウストゥムは称賛する

「そうか?結構大丈夫なもんだぜ?」

と俺はイウストゥムを煽るが

(あっぶねぇ〜・・・マジでやばい威力だな・・・)

内心ではすごい焦っていた

「今度はこっちの番だ!!」

俺は剣を地面から抜いてイウストゥムに突っ込む

「ヌゥ?!」

イウストゥムは俺を近寄らせないように槍を振ってくるが

俺はそれを華麗に避けて

「ハァァァァァ!!」

イウストゥムを切り裂く

「グヌゥゥゥゥゥ?!」

体を切り裂かれたイウストゥムはひるむ・・・だが

「?!」

イウストゥムの切り裂かれた体が再生を始めてすぐに傷が治った

「おいおい・・・それはずるくないか?」

俺がその再生能力に驚いていると

「フッフッフッ・・・我ら四将軍は魔王の力の一部を与えられているのだ

 その能力の一端がこの再生能力だ」

とイウストゥムは能力の説明をする

「どうだ?貴様に俺が倒せるかな!!」

そう言って再びイウストゥムは槍を振ってくる

「ちぃ!」

俺は一旦避けて距離を取る

(どうする?・・・あの体のせいで俺の攻撃は全部効かない・・・か

 ・・・ん?・・・再生?・・・!)

俺は奴の弱点を考えている最中とあることを閃いた

(・・・試してみるか・・・)

そう思いながら俺は剣を鞘に収める

「ん?・・・どうした?諦めたか?」

イウストゥムは槍を振るのをやめて聞いてくる

「・・・いや・・・そうでもないぜ?」

そう言って俺はイウストゥムの懐にジャンプで入り込み



「オラァ!!」



その腹を思いっきり殴った



「グァァァァァ?!」

その威力に思わずイウストゥムは悲痛の叫びをあげる

「うし!」

俺は着地して確かな手応えを感じる

(読み通りだ!あいつの能力は傷の回復だけで

 ダメージ自体は残るんだ!だったらひたすら殴り続ければいいだけだ!)

俺はそう考え拳を構える

するとイウストゥムはゆっくりと起きあがり

「まさか・・・たかが人間にここまで追い詰められるとはな・・・」

と腹をさすりながら言う

「だが・・・本当の勝負はこれからだ!!」

そう言ってイウストゥムが槍を構えると



『そこまでだ』



「「?!」」



突如どこからか頭に声が聞こえてきた

「誰だ?!」

俺は辺りを見回すがどこにも気配がなかった

するとその声を聞いたイウストゥムが

「マルム様!!」

跪きながら言う

「マルム?」

俺はその名前に聞き覚えはなかったが

イウストゥムのこの反応を見るにおそらく

そのマルムというやつは魔王にちがいない

そう思った俺は

「そんな声だけじゃなくて顔も見せてくれないのか?」

とその魔王を煽ってみた

「貴様ぁ!!」

イウストゥムは怒り俺に槍を向けてくるが

『よい・・・気にするな・・・』

魔王がそれを止める

「しかしマルム様!!」

イウストゥムは魔王に異議を唱えるが



『我の言うことが聞けぬのか?』



「「?!」」



魔王のその一言にはその場にいないはずなのに

とてつもない殺気を含んでいた

(これが・・・魔王か・・・)

俺はようやく声の主が魔王だと実感した

すると魔王から

『イウストゥムよ・・・この場は引け・・・』

撤退の指示が下された

「・・・・・はっ!」

イウストゥムは渋々撤退を始める

そして最後に俺の方を向いて

「・・・次は必ずお前を倒す・・・」

そう言い残してイウストゥムたちは去っていった

(・・・あれが四将軍・・・そしてその背後の魔王マルムか・・・)

俺はこの後の戦いを思いながらみんなのところに帰る



「あっ!アルく〜ん!!」

ルーブルムは俺を見つけて手を振ってくる

そしてみんなのところに着くと

「急に悪魔たちが撤退していったんだけど・・・

 何があったの?・・・」

とアウレアが聞いてくる

俺は先ほどあったことを伝えると

「なるほど・・・魔王直々の撤退命令・・・か」

ウインレチアは頭を悩ませる

「とりあえず今日は俺たちの勝ちってことでいいんじゃないか?」

俺は悩んでいるウインレチアに言う

「ふっ・・・そうだな・・・」

ウインレチアは笑いながら答える



こうして俺たちの戦いは終わったのだが



「・・・なんでお前がいるんだよ?・・・」

帰りの馬車の中にエレウムが乗っていた

「フッフッフッ・・・なんと私はアルバくんをご主人様に決めたのだ!!」

とエレウムは言う・・・そして



「これからよろしくね!ご主人様!!」



「・・・勘弁してくれぇぇぇぇぇ!!」

というわけでエレウムがハーレムに追加されました!そして魔王の名前も判明!

次回は一体どうなる?!


次回、将軍の居場所

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