表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
52/200

エルフの国 ダリス

今回はヒロイン登場!ちょっと・・・いやだいぶ変わった娘です

依頼通りに妖精を助けた俺たちは

ロズウスの神殿に向かい

取り返した妖精を渡した

「おお!ありがとう!やはり君たちに頼んで正解だったよ!!」

とロズウスは喜んでいた

「とりあえずは依頼はちゃんと解決したからな」

俺はそう言って帰ろうとすると

「う〜ん?」

寝ていた妖精が目を覚ました

「あれ〜?・・・ここどこですか〜?・・・」

妖精はここがどこだかわかっていなかった

「ここは私の神殿だ」

とロズウスが答えると

「・・・ロロロロズウスさまぁぁぁぁぁ?!」

妖精はまるで口から心臓が飛び出るくらい驚いていた

「ちゅちゅちゅみません!わたわたわたちったらちょちょちょんなこととはちぃらずにぃぃぃ!!」

妖精はロズウスの手の上で綺麗な土下座をしながら謝る

「別に構わんよ・・・それよりも怪我とかはないか?」

ロズウスは爽やかな笑顔で聞く

「ハゥゥゥン・・・」

あまりの嬉しさに妖精は鼻血を出しながら気絶した

どうやら妖精たちの間でも聖獣は崇められているらしい

(と言うよりもはやこれはアイドルなのでは?)

そんなことを思っていると

「そうだ!君!彼らが君を助けてくれたんだよ」

とロズウスは思いだしたように妖精に言う

「そうだったんだ・・・ありがとう・・・」

と妖精はお礼を言ってくるが



「・・・とりあえず・・・鼻血拭こうか・・・」



「それで・・・もう帰ってしまうのか?」

ロズウスは寂しそうに言う

「ああ・・・エルフの国に行く方法を見つけないといけないんでな・・・」

と俺が答えると

「エルフの国?私知ってるよ?」

鼻血を拭いた妖精が言った

「・・・何ぃぃぃぃぃ?!」

俺は急いで妖精に近づき

「それって今からでも行けるか?!」

ものすごい顔を近づけて聞く

「近い!近い!近い!!」

妖精は俺の形相に驚いていた

「ああ・・・すまない・・・」

俺は冷静になり顔を引く

「ハァ〜・・・行けるには行けるけど

 どこに出るかは私にもわからないわよ?」

と妖精は答える

「どういう意味だ?」

俺がその言葉の意味を聞くと

「エルフの国はこことは違う場所にあるの

 で私はそこに行くための扉を開けれるけど

 向こうには扉がいくつもあってどの扉に繋がるかは運次第なの」

と妖精は答える

「マジか・・・」

それを聞いて俺は悩む

確かにエルフの国に行けるなら願ったり叶ったりだが

どこに出るかわからないと言われると

おそらく迷子になるだろう

そうなれば悪魔の進行も決定的なものになってしまう

そう考えた俺は一か八か

「・・・わかった・・・エルフの国に連れて行ってくれ」

エルフの国へ行くことにした



「それじゃあ準備はできた?」

妖精は俺たちを囲むように魔法陣を書く

「ああ・・・いつでもいいぞ」

と俺たちが答えると

「了解!」

妖精は魔法を唱え始める

すると魔法陣が光り出し目の前が見えなくなる

そして光りが晴れると

「ここが・・・エルフの国・・・」

そこには霧に包まれた森が広がっていた

「しかし・・・最悪な展開だな・・・」

どうやら俺たちはハズレを引いたらしい

辺りには人の気配どころか前が霧で一切見えない状況だった

(これは・・・まずったかな・・・)

と俺が思っているとルクスが俺の前に来て

「主よ・・・人の匂いがする方へ行ってみますか?」



(・・・そんなことはなかったな・・・)



ルクスの鼻を頼りに俺たちは

霧深い森を進んで行く

森の中には大きな虫型のモンスターや

動物なんかもいたりした

そんな中

「アァン!・・・もっと締めてぇ〜!・・・」

・・・なんか変な珍獣を見つけてしまった

そいつは木と木の間にある白い糸に体を締め付けられていた

「助けようか?」

と俺が聞くと

「ふざけるんじゃないわよ!私からこの快感を奪おうっていうの!!」

なぜか怒られた

「ああ・・・そう・・・」

俺はその答えに呆れそのまま先に進もうと思ったら

巨大な蜘蛛のモンスターが前に現れた

「なるほど・・・糸はこいつの仕業か・・・」

あいつを縛った張本人だとわかった俺は剣を抜き構える

「ちょっとあんた!そいつを倒す気?!やめてぇぇぇ?!」

縛られている奴がなんか言っているが気にしない

俺はそのまま大きな蜘蛛を一刀両断した

「あぁぁぁぁぁ?!」

なんか後ろで叫びごえがしたが気にしない

すると後ろからそいつが近づいてきて

「あんた何してくれてんのよ?!」

と怒られた

理不尽だと思った俺は

「いい加減にしろ!!」

思いっきり拳骨をかました

「キャハッ?!」

・・・なんか悲痛の声じゃなく歓喜の声が聞こえたが気のせいだ

すると拳骨を食らったそいつはゆっくりと立ち上がり

「いい・・・もっと・・・」

と小声で言う

「・・・よし!逃げるぞ!!」

俺たちは急いでその場を逃げ出した




「ハァ・・・ハァ・・・逃げ切ったか?」

俺は息を整えて後ろを確認すると

「ひどい・・・でも放置プレイも捨てたもんじゃないわ・・・」

そいつは背中に引っ付いていた

しかも霧が晴れてきたのでそいつの姿がはっきりわかるようになった

そいつは長い水色の髪にそこから見える長い耳

そして整ったプロポーションをした美少女だった

・・・だが

「さぁ!早く!さっきのをもう一度!

 思いっきり私に拳骨を!!」

・・・中身が完全に残念な人だった

「あ〜・・・お前エルフか?」

と俺が聞くと

「そうです!」

と答えた

「じゃあお前の住んでる場所まで案内しろ」

と俺はそいつに命令した

「ふっ・・・案内して欲しければもう一度あの衝撃を私に・・・」

と図に乗りながらそいつは言った

「そうか・・・ならいいや」

と俺たちはまたもルクスの鼻を頼りに進もうとすると

「ちょちょ!待って!」

そいつは俺たちの前に立って道を塞ぐ

「何だ?早くそこを退かないと踏んづけるぞ?」

と俺が脅すと

「それはそれで・・・じゃない!」

何か最初に聞き捨てならないこと言っていたが

「助けて欲しいんです!」

今度は真面目にお願いされた



俺たちはそいつを馬車に乗せて話を聞く

「私の名前はエレウム・ヴェナディと言います

 実は今私たちの村に悪魔の軍勢が向かってきているんです」

とその少女は名乗り今の状況を説明した

「それを率いているのが西方将軍のイウストゥムと言う

 魔王が従える将軍の一人です」

とエレウムは言う

(どうやらドゥクスの言っていたことは間違っていなかったようだな)

そう思った俺は

「じゃあなんで人間からの協力を拒んだんだ?」

と聞いてみた

「・・・それは・・・」

とエレウムは黙りこんだ

どうやら知られたくないことらしい

とりあえずはその村の偉い人に話しを聞こうと思い

俺たちは先に進む



しばらくすると

「あそこが私の村です」

とエレウムが指を差す

そこは大きな木がたくさんありそこの上に家などの建造物が建っていた

俺たちは村の手前で止まり

「ここで待っていてください」

とエレウムだけが村の中に入って行った

残された俺たちは馬車の中で待っていた

「アルくん・・・私・・・嫌な予感しかしないんだけど・・・」

とルーブルムが言う

「奇遇だな・・・俺もだ・・・」

と俺はルーブルムに同意する

そしてエレウムが帰ってくると

その後ろにいた兵士たちが俺たちに弓を向けてくる



「だと思ったよ・・・」



その後拘束された俺たちはその村の族長の所に連行された

「さて・・・お前たちの目的を聞こうか?」

族長は俺たちにここに来た目的を聞いてくる

「・・・俺たちは魔王の居場所が知りたくて

 ここを襲おうとしているイウストゥムに会いに来たんだ」

と俺は正直に答えた

「ほう・・・あのイウストゥムに会いに・・・か」

族長は顎を指で掻きながら何かを考える

そして

「いいだろう・・・会わせてやる」

族長はそう言った

だがその後すぐに

「ただし!ここで一番強い戦士を倒すことができたらな・・・」

と族長は条件を出してきた

俺はそれを聞いて

「いいぜ・・・その勝負・・・受けてやるよ・・・」

笑いながらその勝負を受けた




そして大きな広間に着くと

そこには屈強な男のエルフが待っていた

「あれがこの国で最強の戦士だ」

と族長が言う

俺はそいつの前に立ち

「さっさと始めようぜ・・・」

鎧を身に纏った

そして試合開始の笛が鳴る

その瞬間相手は大きく後ろに下がり

遠距離から弓を撃ってきた

だが俺はそれをあえて躱さずに受ける

「アルくん・・・どうしたのかな?

 いつもみたいにズバッと剣閃を飛ばせばいいのに・・・」

と試合を見ているルーブルムが言う

「おそらく手加減しているのだろう・・・

 あれは人に向かって放てば間違いなく殺してしまうからな」

とウインレチアが説明する

だが一つ惜しかった俺が避けずのあえて受け続けているのには狙いがあったのだ

「くっ!」

相手は何発も矢を撃っているのに傷がつかないことにイラついていた

そしてもう一回撃とうとしたその時だった

「?!しまった?!」

男の矢筒にはもう矢は入っていなかった

そしてそれこそが俺の作戦だったのだ矢をあえて受けることによって

相手は撃てば必ず当たるそう思い調子に乗って矢を無駄に消費したのだ

そして俺はその隙をついて近づき

「ハァ!!」

持っている弓をバラバラに切り裂いた

「これで文句はないだろ?」

俺は族長に聞くと

「ああ・・・お前さんの勝ちだ」

と族長は負けを認めた

すると族長の後ろからエレウムが来て

「さすがですね!」

と俺の戦いを賞賛した

だがそのすぐ後で

「できれば私ともその・・・試合を・・・」

とモジモジしながら言ってきた

「ヤダ!お前なんか怖いもん!」

と俺が拒否すると

「そんな〜・・・だったらせめて一発だけ殴ってください〜」

とエレウムはお願いしてくる

「ああもう!いい加減にしないと尻をひっぱたくぞ!!」

と言って俺が怒ると

「えっ?それは私にとってご褒美ですよ?」



(ダメだ・・・こいつ)

新しいヒロインはドMのエルフです

次はいよいよ悪魔との戦い


次回、エルフの国での戦い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ