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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
50/200

残党

今回で黒騎士は終了です!

ドゥクスの報告を聞き終わった俺は

まっすぐに家へ帰る

「おかえり〜どうだった?」

家に帰るとルーブルムがどうだったか聞いてくる

おそらくルーブルムが気になっているのは

グラディオとスペクラのことだろう

「ああ・・・残党が残っているらしく

 そいつらを集めている奴がいるらしい」

と答えた

「へぇ〜・・・まだそんな人がいるんだ・・・」

ルーブルムはそれを聞いて暗い顔をする

俺はルーブルムを抱き寄せて

「大丈夫だ・・・もうあんなことにはさせねぇよ・・・」

と言って慰めた

「うん・・・そうだね・・・」

ルーブルムはホッとしたようで元の調子に戻った



その数日後に俺はギルドに急いでくるように言われた

「何があったんだ?」

俺はマスターの部屋に入ると

「来たか!」

ドゥクスの方がが先に来ていた

「実は例の残党が近隣の村を襲いながらこちらに向かっているらしいんだ!」

とドゥクスは説明する

「そいつらは今どこに?」

俺は残党の居場所を聞くと

「今はこの村を拠点にしているらしい・・・おそらくここで

 武器や食料なんかの調達をしているんだろう」

と地図を指差しドゥクスは答える

「わかった・・・なら俺たちが行ってくる」

俺は自分たちが行くと言って部屋を出た



「というわけで黒の騎士団の残党を倒すことにした」

とみんなに報告する

「全く・・・リーダーがいなくなったのにまだ戦うのね」

とアウレアは呆れていた

「仕方ないだろう・・・あの集団には黒騎士への忠義があった者もいれば

 ただ暴れたかった奴らもいた・・・それが今の残党なんだろう」

とウインレチアが言う

「そうだな・・・」

俺はウインレチアの言ったことに同意した

確かにあの集団には黒騎士への忠義などなく

ただ暴れたいから従っていた奴だっていた

そして・・・

(それを上手い具合に操っているのが五番隊隊長を名乗る者)

俺はそいつがどんな人物なのか気になっていた

「とにかく出発するぞ」

俺はみんなに指示しそいつらが潜伏している村に向かった



村に着いてすぐに目に入ったのは村の入り口に立っている見張りだった

「やれやれ・・・律儀なこった」

見張りを見た俺は統率がとれていることがわかった

「・・・中・・・たくさん・・・」

偵察から帰ったヴィリディが中にもたくさんいると報告する

「なるほどね〜・・・どうやら親玉さんは相当慕われているらしいな」

俺がそう評価すると

「ああ・・・一筋縄ではいかない相手のようだ」

とウインレチアが同意する

「さてどうするかね〜・・・」

俺はどうやって潜入するか悩む

「えっ?正面から突入しないの?」

とアウレアが聞く

「確かにそれも考えてたけど

 ここまで頭が回る奴ならおそらく人質だっているはずだ」

と俺は説明する

するとヴィリディが

「・・・それ・・・ない・・・」

人質はいないと言った

「本当か?」

俺はヴィリディに本当か確認する

「・・・中・・・奴ら・・・だけ・・・他・・・いない・・・」

と頷いて答える

「そうか・・・だったら・・・」



「正面突破だ!!」



俺たちは草陰から出て速攻で見張りを倒す

するとそれを見ていた兵士が

「しっ白騎士だぁぁぁ!!」

他の兵士に聞こえるように叫んだ

「悪いが・・・俺はもう白騎士じゃない

 白銀の騎士だ・・・」

俺は兵士の言ったことを訂正をさせた後で倒す

「本当にいっぱいいるな・・・」

俺は次々に押し寄せてくる兵士たちを見て呆れていた

するとルーブルムたちが俺の前に出て

「ここは私たちがやるよ!」

と目を輝かせながら言った

「うっうん・・・じゃあ後よろしく・・・」

俺はルーブルムの目に押されてその場を任せ先に進んだ



「さて・・・アルバに任されたしやりますかね・・・

 ちょうどこの武器の性能も知りたいところだったしな」

とウインレチアは呪文を唱える

「クリスタルカッター」

ウインレチアの魔法で氷の刃を発生させて

敵の武器を切り裂く

「ウインレチアだけにいい格好はさせないよ!!」

ルーブルムは負けじと敵に突っ込む

「ネイキッドスクリーム!!」

ルーブルムは鎌を振り回し

兵士たちの服を切り裂いていく

裸になった兵士たちは前を隠して悲鳴をあげる

「・・・いや技名の意味ってそれなの?」

アウレアは技名の通りの行為にびっくりしていた

「・・・シャドウ・・・スワロー・・・」

ヴィリディがそう言うと

兵士たちの影が伸びて影に飲み込んでいく

「・・・生首・・・」

なぜか首から上だけを残して地面に埋める技だったようだ

「ブレッシングゲイザー!!」

カエルラは思いっきり地面を叩く

その衝撃で兵士たちが宙に浮き

地面に叩きつけられる

「ダリアストライク」

プレシカは刹那の速度で敵をする抜ける

そしてプレシカがレイピアを下に下げると

次々に兵士が倒れた

「・・・あんたら張り切りすぎでしょ・・・」

アウレアはみんなの戦果を見て呆れる

そのアウレアに敵が走ってくる

「まぁ・・・わたしも人のこと言えないか」

そう言ってアウレアは敵に向き直り斧を振り上げる

「インテンス・・・スマッシュ!!」

斧を振り下ろし地面に叩きつけると

地面が避けて兵士たちを挟む

それを見てルーブルムたちは

「「「「「あんたが一番張り切ってるんじゃん」」」」」

と言っていた



ルーブルムたちの方で大きな音が聞こえる

(・・・絶対にルーブルムたちの起こした音だと思う・・・)

俺はその音の原因が絶対にルーブルムたちだと思った

「まぁいいか・・・てか俺はボスの場所に向かわないと

 行けないんだが・・・道が全然わかんないな・・・どうしよう・・・」

ボスの場所に向かおうと思っているのだが場所がわからずキョロキョロしていると

「なっ?!白騎士」

ちょうどいい具合に兵士たちが現れた

俺は一人だけを残してあとは全員拳骨をかました

「さてと・・・ボスの居場所はどこだ?・・・」

俺はまるでチンピラかのごとく兵士の胸ぐらを掴んで居場所を聞く

「しっ知らねぇよ!」

兵士は目を泳ぎながら誤魔化した

「そうか・・・」

それを聞いた俺は拳を振り上げる

「ふん!!」

振り上げた拳は兵士の真横を通過する

それを受けた兵士は完全に怯えていた

「・・・もう一度聞く・・・お前らのボスはどこだ?・・・」



・・・もはやどっちが悪役なんだろう?・・・



「ここか・・・」

俺は兵士に教えてもらった場所に着いた

そこにはでかい建物があり

いかにも大将がいるって雰囲気があった

俺はその建物の扉を開けると

「イェェェェェイ!!フォォォォォ!!」

なんか裸のやばい奴がいた

俺はそっと扉を閉じて

「・・・間違えたな・・・」

そう言って別の場所を探しに行こうとした

するとさっき閉じた扉が開き

「フォォォォォ!!」

中にいた裸の男が飛び出てきた

「待っていたよ!白騎士くん!

 僕の名はヘデッド!君にとって永遠のライバルになる男さ!!」

そいつは決めポーズをしながら名乗った

(・・・ウゼェ・・・)

俺はそいつを見てまるであの神様を見ている気分になった

「それで?・・・お前は何でこんなことをしてるんだ?」

俺は頭を押さえながら目的を聞くと

「よくぞ聞いてくれた!!」

ヘデッドは俺に指を差しながら叫ぶ

「僕の目的は亡き黒騎士様を超えること!!

 僕はあの人に憧れていた!美しく!カッコよく!強い!そんなあの人に憧れていた

 だがあの人は君に倒されてしまった・・・だから僕は君を倒すことにしたのさ!

 君を倒すことができればあの黒騎士様を超えたと証明できるからね!!」

とヘデッドは自身の目的を説明した

「・・・なるほどね・・・そんな理由のために

 何の罪もない人たちを襲ったのか・・・

 だったら俺も容赦はしない・・・全力でぶっ倒してやる!!」

俺は武器を構えてヘデッドと対峙する

「・・・少しいいかい?・・・」



「何だ?」



「服と武器を持ってきていいかい?」



服と武器を持ってきて身につけたヘデッド

「さてお見苦しい所を見せてしまいましたね・・・」

身だしなみを整えて格好をつけるヘデッド

(全くだよ・・・男の全裸とかそんなの一部の人間しか喜ばないよ・・・)

俺はある特定の人物が思い浮かぶ

「さて・・・それでは戦いましょうか・・・」

ヘデッドは腰に下げていた鞭を持つと

「ほう・・・」

さっきまでの雰囲気が変わった

あのふざけた態度が一切消え強者の顔になっていた

「ハァ!」

ヘデッドは鞭を振ってくる

俺はそれを普通に受ける

「なるほど・・・さすがの防御力ですね・・・」

ヘデッドは自分の一撃で一切傷がつかない鎧に驚く

「ですが・・・これはどうですか!!」

ヘデッドは俺の腕に鞭を絡ませて

「ハァァァァァ!!」

宙に浮かせて岩や地面に叩きつける

だが・・・

「残念だが・・・これぐらいじゃ俺は傷つかない・・・」

俺は逆に鞭を使ってヘデッドを浮かせて

「うらぁ!!」

腹に向かって思いっきり殴った

「グァバ?!」

殴られたヘデッドは先ほど以上に宙に浮き吹き飛ばされた

「・・・一応助けるか・・・」

俺は鞭を使ってヘデッドを引っ張り助ける



ボスを倒した俺はドゥクスに連絡して

ヘデッドたちを連行するようにお願いした

「アルバ!」

連絡してすぐ後ドゥクスが数人の兵士を連れやってきた

「こいつが例の?」

ドゥクスは目の前にいる奴がボスが聞く

俺はドゥクスの問いに頷いて答えた

「そうか・・・おい!連行しろ!」

ドゥクスは兵士たちに指示してヘデッドたちを連行させる

連行される最中にヘデッドが俺の前に来て

「なぁ・・・黒騎士様は・・・満足していたか?」

と黒騎士の最後を聞いてきた

「ああ・・・今頃は親友と仲良くやってるはずだ・・・」

俺がそう答えると

「そうか・・・」

と笑いながらヘデッドは連行されていった

(あいつも黒騎士を慕う男の一人だったってわけか・・・)

俺はヘデッドの今後が気になりながらみんなのところに帰っていった



その後家に帰った俺たち

家に帰るとすぐに

「ねぇねぇ?ボスってどんな人だったの?」

とルーブルムがヘデッドのことを聞いてくる

「ああ・・・すごいウザいやつだった・・・」

と俺は答え

(マジで神様といい勝負だったな・・・悪い意味で)

と神様のことを思い浮かべていた

「そういえば・・・何かを忘れているような・・・」

と俺は何かを忘れていると思い

何とか思い出そうと考えていると

ドゥクスが家に焦った顔しながら入ってきて

「大変だ!魔王が目覚めた!!」



「・・・あっ・・・」

次回からは魔王編が始まります!


次回、魔王の復活

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