表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
48/200

白銀と黒の決着

今回でいよいよ黒騎士編決着!!

それは光り輝いていた

かつての白い鎧に銀の装飾が施されており

握られていた剣もかつての物とは違っていた

刀身が変わっており柄の部分についている

宝石も青から白になっていた

「馬鹿な?!その姿は一体?!」

黒騎士は俺の新しい鎧を見て驚いていた

そして俺自身も



(一体なんだこれぇぇぇぇぇ?!!)



めちゃくちゃ驚いていた



「フッ・・・だが所詮条件が対等になっただけだ・・・

 その状態でも俺を傷つけることはできまい!!」

と言って黒騎士は突っ込んでくる

俺は突っ込んできた黒騎士を

「ふん!!」

思いっきり殴った

「グバァ?!」

殴られた黒騎士は鎧の上からなのにダメージを喰らい

後ろに後ずさり膝をついた

「馬鹿な・・・?!こんなことが・・・?!」

黒騎士は驚いていた

だがそれはダメージを喰らったことにではない

「俺の鎧がへこむとは・・・!!」

無敵であるはずの鎧がへこんでいたことに出会った

「まさか・・・奴は俺を・・・俺の鎧を超えたと言うのか?!」

黒騎士は俺の鎧が黒騎士の鎧を超えたことに驚いていた

「いいや!!そんなはずはない!!」

だがその事実を認めたくない黒騎士は大剣に魔力を込めて

「喰らえ!!」

黒い剣閃を放つ

その黒い剣閃は真っ直ぐに俺に飛んできたが

俺はそれを片手で軽く受け止めた

「何っ?!」

自身の一撃を防がれ驚く黒騎士

「こんなものか?」

そう言いながら俺は受け止めた剣閃を砕いて見せるが

(あっぶね〜・・・受け止められて良かった〜・・・)

内心は受け止められるとは思ってなかった

「舐めるなぁぁぁぁぁ!!」

黒騎士は自身の持つすべての魔力を大剣に込める

「これで・・・終わりだぁぁぁぁぁ!!」

黒騎士が大剣を振ると

要塞を両断できるぐらいの大きな黒い剣閃が放たれる

俺はそれを新しくなったインヴィクタを構えて

「・・・フッ!」

真っ二つに切り裂いた

「なっ?!」

全魔力を使った攻撃を防がれた

黒騎士は驚きとともに恐怖が湧いていた

俺はその隙をついて黒騎士に突っ込む

「ぐっ?!」

黒騎士は咄嗟に迎撃しようと大剣を振るう

「ハァ!!」

俺は防ぎ大剣を弾き飛ばす

「ハァァァァァ!!」

俺は攻撃を弾かれた黒騎士のガラ空きだった胴を突き刺した

「・・・グフゥ?!・・・」

貫かれた黒騎士は膝から崩れ落ち

俺が剣を抜くと地面にうつ伏せに倒れた

「・・・まさか・・・俺と同じはずの人間に倒されるとはな・・・」

黒騎士は自分が負けるとは思ってなかったらしい

「なぁ・・・教えてくれ・・・俺は・・・なんで・・・お前に負けた?

 鎧の性能も・・・同じで・・・力も・・・同じ・・・

 何に・・・俺は・・・負けた・・・何でだ・・・?」

息を切らしながら黒騎士は聞いてくる

「さぁな・・・強いて挙げるなら・・・何かを守る為の戦いかどうか・・・

 それが俺たちの勝敗を分けたんだろうな・・・」

と俺が答える

「何かを・・・守る為の・・・戦い・・・か・・・意外に恥ずかしい・・・回答・・・だったな

 いつから・・・だろうな・・・誰かを・・・守ろうと・・・思う・・・気持ちが・・・

 なくなった・・・のは・・・」

と黒騎士は俺の答えについて考える

「しらねぇよ・・・だがお前を守ろうとしていた奴はいたぜ」

俺が黒騎士にそう言うと

「・・・な・・・に?」

黒騎士は驚いていた

それもそうだろう黒騎士はこれまで自分のために戦っていたのだ

そんな自分を守ろうとしてくれる人物などいないと思っていたのだろう

すると部屋の入り口から



「黒騎士さん・・・」



傷ついたグラディオが来ていた

「グラ・・・ディオ・・・」

黒騎士はグラディオの名前を呼ぶ

「黒騎士さん・・・いやニグルムさん・・・

 僕はあなたに救われました・・・だからあなたのことをお手伝いしたかった」

と言いながらグラディオは近づきながら言う

「でもそれは間違いだった・・・本当にあなたのためにするべきだったのは

 あなたを止めること・・・それこそがあなたを救う道だった・・・」

グラディオは黒騎士の側に行き座り込む

「だけど僕にはその勇気がなかった・・・

 あなたを間違っていると言う勇気を・・・

 あなたと戦う勇気を・・・

 ごめんなさいニグルスさん・・・本当にごめ・・んなさ・・い」

グラディオは泣きながら黒騎士に謝る

それを見た黒騎士は

「そうか・・・そんな・・・風に・・・思って・・・いて・・・くれた・・・のか・・・」

グラディオの頭に手を置いた

「すまな・・・かったな・・・俺の・・・存在が・・・お前を・・・傷つけて・・・いた・・・

 だが・・・これ・・・からは・・・お前の為・・・だけに・・・

 生きろ・・・それが・・・俺の・・・願い・・・だ・・・」

とグラディオの頭を撫でた

それはまるで泣いている子供をあやす父親のようだった

「ううん?」

するとアウレアの背中で寝ていたスペクラが起きた

「ここは?・・・!黒騎士様!!」

スペクラは急いで黒騎士の側に行く

「黒騎士様・・・すいません・・・私は・・・」

スペクラは泣きながら自分の失敗を謝るとするが

「別に・・・構わん・・・むしろ・・・謝るのは・・・私の方だ・・・

 スペクラ・・・よ・・・お前の・・・気持ちに・・・何・・・一つ・・・

 答え・・・て・・・やれな・・・かったな・・・」

黒騎士はどうやらスペクラの気持ちに気づいていたようだ

「そんな・・・私にはその言葉だけで十分です・・・」

スペクラは泣きながらも嬉しそうな顔する

その時だった



『爆発まで残り10分』



「?!」



黒騎士の後ろにあった装置からカウトダウンがされる

「嘘だろ?!なんで?!」

何もいじっていないのに起動した装置に驚く俺

「あの・・・装置・・・には・・・大量の・・・

 爆薬が・・・仕掛け・・・られて・・・いる・・・」

と黒騎士が言った

「なっ?!」

それを聞いて俺は驚いた

「もし・・・俺が・・・負けた・・・場合・・・には・・・

 この・・・要塞・・・ごと・・跡形も・・・なく・・・

 なく・・・して・・・しまう・・・計画・・・だった・・・のだ・・・

 そして・・・お前に・・・負けた・・・ことで・・・それ・・・が・・・

 発動・・・した・・・お前・・・たちも・・・早く・・・逃げろ・・・!」

と黒騎士は説明し早く逃げるように言った

「わかった!お前ら逃げるぞ!!」

俺はルーブルムたちに言って逃げるように指示

だが何故かグラディオとスペクラは動こうとしなかった

「おい!早く逃げるぞ!!」

と俺が急かすと

「いえ・・・僕たちは残ります・・・」

とグラディオは言った

「僕たちは結局の所ニグルムさんと一緒に許されないことしました

 だから僕たちもニグルムさんと運命を共にします・・・」

グラディオとスペクラは黒騎士と運命を共すると言った

「・・・いや・・・お前・・・達は・・・生きろ・・・!」

グラディオの言葉を聞いた黒騎士は立ち上がり二人に言った

「ですが!」

黒騎士の言ったことを否定しようとしたら

「フッ!」

黒騎士が二人を気絶させた

そして二人を俺に渡し

「二人を・・・頼む・・・」

そうお願いされた

「お前は?」

俺は黒騎士にどうする気か聞くと

「お前は・・・二人を・・・持つの・・・で・・・精一杯・・・だろ?

 それに・・・俺は・・・もう・・・長く・・・生きた・・・

 あっちで・・・友に・・・会って・・・くるさ・・・」

と黒騎士は笑って答えた

「黒騎士・・・」

俺はどうして黒騎士を助けることを諦めきれないでいると

黒騎士は落ちていた自身の大剣を拾い上げ

「すま・・・ないが・・・これを・・・あいつに・・・

 トゥニトゥラ・・・に・・・返し・・・といて・・・くれ・・・」

トゥニトゥラに返すように託された

「・・・わかった・・・」

俺はそれを受け取り走り出した

「・・・友よ・・・ようやく・・・お前の・・・ところ・・・に・・・行ける・・・な・・・

 また・・・二人・・・で・・・語り・・・合おう・・・あの時の・・・よう・・・に・・・」

そう言って残された黒騎士は静かに息を引き取った



『爆発まで残り3分』



「チクショォォォ確かに足踏みしてる場合じゃなかったぁぁぁぁぁ」

俺は残り時間を聞いて焦っていた

その理由はこの要塞の道にあった

この要塞はまるで迷路のような道になっていて

とてもじゃないがあと3分で脱出できる気はしなかった

「絶対に間に合う気がしねぇぇぇぇぇ!!」

そんなことを叫んでいると

「・・・なんだこれ・・・」

なぜか壁に外まで一直線の穴が空いていた

「・・・まさかと思うが・・・これって・・・」

と俺はこれをやった犯人を考えるが



『爆発まで残り1分』



「!ええい!考えるのはあとだ!!」

俺は急いでその穴を通り外に向かう

「アルくん!!」

外に出ると俺たちの船が待っていて俺は急いでそれに乗り込んだ

こうして要塞から脱出した俺たちは急いでその場を離れた

そのすぐ後で要塞は爆発した

その爆発を見ながら俺はこれまでの戦いを思い出していた

(思えば俺がこの世界に転生しなければ黒騎士は救われなかったのか・・・

 いやそもそも俺は黒騎士を救えたのだろうか・・・)

と俺は考える

「黒騎士・・・せめてあっちではトゥニトゥラと楽しくやってくれ」

俺は沈み行く要塞を見ながら黒騎士が親友に会えることを祈った



その数日後俺たちはグラディオとスペクラを連れて黒騎士に託された

黒い大剣をトゥニトゥラの墓の隣に置きに来ていた

「これがあいつの墓標だ・・・」

俺はトゥニトゥラの墓のすぐ横に黒い大剣を突き刺した

「もうあっちで会えたのかな?」

ルーブルムは黒騎士とトゥニトゥラが会えたか聞いてくる

「きっと会えてんだろ」

俺はそう言って墓を後にする

俺たちは商人に挨拶をして村を離れて街道に出ると

「では僕たちはこれで・・・」

グラディオたちとお別れることになった

「お前たちはこれからどうすんだ?」

俺はグラディオたちにこれからのことを聞いた

「とりあえずは僕たちがめちゃくちゃにした村をお手伝いするつもりです

 それが僕たちに残された・・・せめてもの役目ですから・・・」

グラディオは暗い顔をしながら答えた

「そうか・・・だったら止めねぇよ・・・元気でやれよ」

俺はそう言って二人を見送った

「二人とも大丈夫かな?」

二人が見えなくなった後ルーブルムは二人を心配する

「大丈夫だろ・・・あいつが最後に救った命なんだ・・・無駄にはしないさ」

俺はそう答えた後みんなのほうを向いて言った



「帰るぞ・・・俺たちの家に!」

黒騎士編はこれで終わりです!次回は新しくなった装備の説明回をやろうと思っております


次回、新しいインヴィクタ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ