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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
46/200

最後の女

今回は最後の幹部戦です

みんなバラバラになって奥に進んでいたルーブルムたち

その先で黒の騎士団隊長格であるハスタム、カプスル、マレオを倒し

傷だらけになりながらもさらなる奥に進んでいた



「一体どれくらい進んだんだろうね?」

どれくらい進んだのかわからないくらいに歩いたルーブルム

「さぁな・・・だがゴールは間近のようだ・・・」

と先を指差し答えるウインレチア

その先には三本の道が重ねっていた

「どうやらあそこで誰かと合流するのだろう・・・」

そういって歩き出すウインレチアとルーブルム

その道で待っていると

「あれ?・・・あんたたちなんでここに?」

ボロボロになっていたアウレアとカエルラが来た

「・・・なるほどね・・・バラバラになったつもりが

 結局同じ場所に向かっていたってわけね・・・」

とアウレアはウインレチアの説明を聞いて納得した

すると

「「「「?!」」」」

急に壁が崩れて中から

「・・・あれ?・・・みんな・・・いる・・・」

ヴィリディと涙目のプレシカがいる

「・・・あんたたち・・・ちゃんと道なりに進みなさいよ・・・」

アウレアは呆れながら言ったら

「私だって本当は道なりに進みたかったんです!

 でもヴィリディさんがずっと壁を切って

 進むから付いていかざるえなかったんですよ〜・・・」

とプレシカは泣きながらこれまでにあったことを話した

「よ〜しよ〜し大変でしたね〜・・・」

そんなプレシカを慰めるカエルラ

「あんた・・・これからは自重しなさいよ・・・」

その光景を見たアウレアはヴィリディに注意した



その後合流したみんなは

最後の道を歩いていた

奥に進むと先ほど隊長と戦った広間とは比べものにならないほどの

大きな空間に出た

「ここは一体・・・?」

周りを見て驚くルーブルム

「ここはこの要塞の心臓部・・・」

すると後ろから声が聞こえ振り向くと

「この要塞を動かす動力源がここにあるんです・・・」

そこには黒の騎士団副長スペクラがいた

「なるほどね・・・最後の相手はあんたってわけ?」

とアウレアが聞くと

「ええ・・・そしてここであなたたちには死んでもらいます・・・」

とスペクラが言った

「へぇ〜・・・あんた一人で私たち全員を相手にするの?」

そうルーブルムが聞くと

「ええ・・・相手しますよ・・・」

そう言ってスペクラは何かのスイッチを押す

すると床が開き

「これを使いますがね・・・」

そこから巨大なゴーレムが出てきた



「ちょっちょっと!そんなのあり〜〜〜?!」



「まさかそんな切り札を隠していたとはな・・・」

とウインレチアは驚く

「ええ・・・これくらいしないとあなたたちには失礼ですからね・・・」

そう言いながらスペクラはゴーレムに乗り込む

「本当にあれを相手しないといけないのね・・・」

アウレアはピンチだというの笑っていた

「ええ・・・でも勝ちます・・・勝ってみんなで帰るんです」

とプレシカは言った

「うん!いくよ!!」

ルーブルムのその掛け声とともにみんなは武器を構えた

「まずは様子見だ・・・ロックシュート!」

ウインレチアは魔法で大きな岩をぶつける

「なるほど・・・ダメージはないか・・・」

だがその装甲には傷一つなかった

「だったらこれでどう?!」

アウレアは重い一撃を当てようとするが

「くっ?!」

腕で防がれてしまう

「これじゃ攻撃が当てれない・・・」

そうアウレアが言うと

「だったら私たちで動きを封じます!!」

プレシカとヴィリディが突っ込む

するとゴーレムの体から小さな魔導砲が大量に出てきて

「「?!」」

魔力の弾が無数にばら撒かれる

「しまっ?!」

プレシカとヴィリディは避けるのに間に合わず

傷つく覚悟をしたが

「させません!!」

カエルラが間一髪で防いだ

その後急いで物陰に隠れた三人

「何なのよ!あいつ!まるで小さくなった要塞じゃない!!」

とアウレアが愚痴る

「ああ・・・これでは攻撃することは

 おろか近くことすらままならないな・・・」

そうウインレチアは言った

「あんたの盾で防いで近くことはできない?」

アウレアはカエルラに盾で防げないか聞くと

「あの小さな玉は防げますけど・・・

 今の状態ではあの腕の攻撃とかは防げません」

とカエルラは説明した

「じゃあどうすれば・・・」

ルーブルムがどうするか悩んでいると

「なら私たちに任してください!!」

とプレシカは言った

そしてプレシカとヴィリディがもう一度突っ込む

「またですか・・・スピードだけではこの攻撃は防げませんよ!!」

案の定二人に銃弾の雨が襲い掛かってくる

「・・・それ・・・待ってた・・・」

ヴィリディがそう言って

「シャドウ・・・クローズ・・・」

その技でゴーレムの魔導砲の発射口が防がれ爆発する

「今です!!」

プレシカがアウレアに叫ぶ

それを聞いたアウレアは頷きゴーレムに突っ込む

「やらせるものか!」

スペクラは腕を振り上げ迎撃しようとする

「・・・させない・・・バインドシャドウ・・・」

ヴィリディは相手の影を伸ばして振り上げようとした腕を止める

「まだ片腕が残っていますよ」

スペクラはもう一本の腕で攻撃しようとする

「私もいるよ!アイアンソーン!!」

ルーブルムは鉄の棘を腕に絡ませて止める

「バーサーク・・・インパクトォォォォォ!!」

アウレアが渾身の一撃を放つ

「グゥ?!」

だがその攻撃でも深い傷をつけることはできなかった

「次は私です!!」

カエルラがアウレアのつけた傷に

「ゴスペルスマッシュ!!」

もう一撃加えて傷を広げる

「あれだけ大きくなれば中にも貫通するか」

そう考えたウインレチアは呪文を唱える

「雷の杭よ!汝の敵を穿て!サンダーパイル!!」

大きな雷は傷のはいった場所に命中した

「グゥゥゥゥ!!」

どうやらその攻撃は仲間で貫通してスペクラにダメージを与えたようだ

「これでどう?!」

アウレアがやったかどうか確認すると



「まだまだ!!」



「「「「「「?!」」」」」」



ゴーレムのお腹の部分が開き大きな魔導砲が出てきた

「まさかこれを使うことになるとは思っていませんでしたが・・・

 思いの力は元来・・・強いものですね・・・」

そう言ったスペクラはどこか悲しげだった

「ですが私も黒騎士様のために負けるわけにはいきません!!」

スペクラは巨大な魔導砲を発射させる

あまりにも巨大な魔力の弾がルーブルムたちに迫る

「私たちだって負けるわけにはいかない!!」

だがルーブルムたちは諦めていなかった

「ホーリーシールド!!」

カエルラが前方に立ち大きな盾を具現化させる

「グランドウォール!」

ウインレチアは魔法で岩の壁を作り出す

「・・・シャドウ・・・ブロック・・・」

ヴィリディは影の長方形の壁を出現させる

「バーベナガーデン!」

プレシカは巨大な花の壁を作り出す

「ナイトカーテン!」

最後にルーブルムが魔力で作った大量のコウモリで壁を作った

「「「「「グゥゥゥゥゥ・・・!」」」」」

ルーブルムたちの作った壁と魔力の弾が激突

しばらくの拮抗していたが魔力の弾が徐々に押し始めて

「「「「「キャアアアア?!」」」」」

とうとう壁が壊されてしまった

「これで終わりです!!」

スペクラが勝利を確信した瞬間だった



「私を忘れんなぁぁぁぁぁ!!」



「?!」



アウレアが魔力の弾を待ち構えていた

「パワード・・・カウンタァァァァァ!!」

アウレアは魔力の弾を打ち返した

打ち返された魔力の弾はゴーレムを貫通し

大きな穴が空いたゴーレムを爆発した

「ハァ・・・ハァ・・・やった・・・?」

意気消沈しながらアウレアが倒したかどうか気になると

「やってくれましたね・・・」

スペクラが爆発したところからボロボロになって出てきた

「まさか・・・あの壁は受け止めるためではなく

 威力を殺すために作られていたとは・・・」

スペクラはルーブルムたちの作戦に気が付かなかったことを悔しがる

「私の負け・・・ですか・・・」

そういったスペクラは懐から銃を取り出し

「「「「「「?!」」」」」」

自分の頭に当てた

「せめて・・・最後は自分の手で・・・」

そういってスペクラが引き金を引こうとした瞬間



「・・・ダメ・・・」



「?!」



ヴィリディが影で銃の引き金を止めた

「・・・死ぬ・・・ダメ・・・絶対・・・させない・・・」

ヴィリディはそう言ってスペクラから銃を奪い取る

「・・・なら・・・私はどうすればいいのだ!!」

銃を奪われたスペクラは地面に拳を叩きつける

「あの人の理想を叶える手伝いができず

 あの人の願いを叶えることさえできやしない・・・

 そんな私は・・・一体どうすればいいのだ?!」

そう言いながらスペクラは泣いていた

「あんた・・・まさか・・・」

アウレアはスペクラの秘めている気持ちに気がついた

「ええ・・・私は黒騎士様の事を愛してる・・・

 だが・・・黒騎士様が望んでいるのは自身を愛してくれる存在ではない・・・

 自身を・・・倒してくれる存在だった・・・」

スペクラはゆっくりと黒騎士の事を話し始めた

「だがそんな存在はなかなか現れず

 黒騎士様は自分ごとこの世界を壊す事を考えついた

 そんな時にあいつが・・・白騎士が現れた・・・

 黒騎士様は喜んでいた・・・やっと自分を倒してくれる存在が現れた事を・・・

 それが私は悔しかった・・・私・・・は・・・」

そう言っている最中にスペクラは気を失った



「ここまで思ってくれる人がいるのにね・・・」

アウレアは気を失ったスペクラを背負う

「ああ・・・もっと早くこいつが黒騎士に出会っていれば

 あいつの運命も変わっていたかもしれんな・・・」

そうウインレチアは言った

「とにかく今は動力源を止めるよ!!」

とルーブルムが二人を奥に行くよう急かす



「これがこの要塞の動力源・・・」

そこには大きなタンクのようなものがあった

「おそらくあの中に大量の魔力を充電しておいて

 動かしているのだろう・・・」

ウインレチアがそう説明すると

「・・・壊す・・・?」

ヴィリディが首を傾げながら物騒な事を言う

「あんたはそれしかないのか?!」

アウレアが思わずツッコむ

「いや・・・これほどの魔力量を内包しているなら

 少しでも傷が入った瞬間にこの要塞ごと大爆発してしまう・・・」

とウインレチアが冷静に説明する

「だったらどうすれば?」

ルーブルムが聞くと

「何か止めるための装置があるのだろうが・・・」

と言いながらそれを探すウインレチア

その時だった

「ん?」

何かが壊れる音が聞こえたウインレチア

その音のした方を見ると

「・・・・・」

カエルラが何かのレバーを折っていた



「「「「「何やってんのぉぉぉぉぉ?!」」」」」



「ごめんなさぁぁぁぁぁい!!」



「まずいぞ!・・・何かよくないことが!」

ウインレチアが急いで何とかしようとすると

『システムダウン!システムダウン!』

その電子音と共に動力が止まった

「・・・えっと・・・結果オーライ・・・ですか?」

カエルラが恐る恐る聞くと

「・・・ああ・・・非常に遺憾だがな・・・」

そうウインレチアは答えた

「だったらアルくんのところに急ごう!!」

ルーブルムがそう言ってみんな急いでアルバのところに向かった

次回いよいよ黒騎士戦!でも主人公は鎧を使えない!一体どうなる?!


次回、白銀の覚醒

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