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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
45/200

アウレアとカエルラの戦い

今回はマレオ戦!パワー対決だ!

狭い通路を道なりに歩いていくアウレア

「しかし・・・この要塞は完全に迷路ね・・・」

と愚痴りながら歩くアウレア

すると大きな音が通路に響き渡る

「今のは?!」

アウレアは急いで音のなった方に走った

そしてその場所に着くと

「う〜ん・・・どれも似た様な場所ですね〜」

数々の破壊された壁と

破壊したであろう犯人

カエルラがそこにいた

「・・・あんた・・・何してんのよ・・・?」

アウレアは呆れた様に聞くと

「あっ!アウレアさ〜ん実は道に迷ってしまいまして・・・

 なので壁を破壊して中央に真っ直ぐ進めば何かあるんじゃないかな〜と」

そうカエルラは答えた

それを聞いたアウレアは

(・・・これ・・・やられた側は相当迷惑ね・・・

 まぁ・・・敵の本拠地だからいいけど・・・)

と改めてカエルラの危険性を把握したのだった

「それよりどうしますか〜?」

考え込んでいたアウレアにカエルラが聞く

「そうね・・・とりあえず前に進みましょう・・・」

そう頭を抱えながら答えると

「はい!わかりました!!」

とカエルラは元気に返事をした

「・・・言っておくけど・・・普通に行くわよ・・・

 壁とか破壊しないわよ・・・」

とアウレアが注意すると

「いっいやだな・・・そそそそんなことししししませんよ〜」

カエルラはすごい目を泳がせて返事をした



(・・・絶対に破壊する気だったわね・・・)



しばらく二人で進んでいると

大きな広間に出た

そしてそこには静かに佇む人物がいた

その人物は黒の騎士団二番隊隊長マレオだった

マレオはゆっくりと目を開け

「なるほど・・・我の相手は主らか・・・」

と言った

「相手ってことは・・・素直に通してくれないわけね?」

アウレアは武器を構えながらそう言うと

「その通りだ・・・言っておくが我は女であろうと

 黒騎士様の邪魔をする者なら容赦はせん!!」

マレオも巨大なハンマーを肩に掛けて言う

「・・・なんか二人だけで会話してませんか?」

カエルラは二人に仲間はずれにしてないか聞くと

「「・・・・・」」

二人して目を逸らしていた

「・・・忘れてたんですね・・・ひどいです・・・」

カエルラは二人の反応にちょっと涙目になっていた

「ごっごめん!完全に視線があいつに向いちゃってさ!」

その反応を見たアウレアは素直に謝ったが

「別にいいですよ〜何も気にしてませんから〜」

完全に怒っていたカエルラは膨れた顔をしながらそっぽを向いていた

その瞬間だった

「「?!」」

マレオがハンマー振ってきた

「ハァ!」

そしてそれをカエルラが盾で受け止める

「ほう・・・我が一撃を止めるか・・・」

自分の一撃を止めたカエルラにマレオは感心する

「私を忘れんじゃないわよ!!」

とアウレアがマレオの後ろに回り込み攻撃する

「グヌゥ?!」

間一髪でその一撃を受け止めたマレオ

だがアウレアの攻撃は威力が大きく

2メートル以上の巨体を誇るその身が

吹き飛ばされた

「ヌゥ・・・!」

なんとか堪えたマレオは一旦後ろに下がる

「なるほど・・・ここまでできるとはな・・・

 どうやら我はお前たちを甘く見ていたようだ・・・」

マレオは自分がアウレアとカエルラを舐めていたと言った

それを聞いた二人は

「へぇ〜言ってくれるじゃない・・・こっちだって

 伊達にあいつと一緒にはいないのよ!」

とアウレアは強くなったことを言い

「そうですね・・・私たちだっていつまでも

 アルバくんに守られてるわけにはいきませんから!」

とカエルラもいつまでもアルバの後ろにはいないと言った

それを聞いたマレオは

「・・・フッ・・・どうやら本当に我はお前たちのことを

 過小評価しすぎたらしい・・・」

と笑った

「その詫びと言ってはなんだが・・・ここからは全力で相手しよう!!」

そう言ったマレオは呪文を唱え始める

「黒い・・・霧?」

とアウレアはマレオに黒い霧が囲んでいくのを見ていた

そして黒い霧が晴れると



「「なっ?!」」



そこには20メートルを超える

巨体となった異形の存在がいた



異形の存在となったマレオは

太い手と足そして長い鼻になっていた

そして先ほどの巨大なハンマーをまるで小槌のように持っていた

「なんてすごい魔力・・・まるで魔獣みたいです・・・」

カエルラは異形になったマレオの魔力を見て驚いていた

「その通りだ・・・我は魔獣の力をこの身に宿した・・・

 これが我の本気だ・・・覚悟するがいい・・・」

そう言ったマレオは巨大な拳を振り上げてきた

「くっ?!」

すんでのところで二人はその拳を躱すが

「甘い・・・」

マレオは振り上げた拳を広げて

「?!」

カエルラに向かって振る

「んっ?!」

カエルラは先ほどと同じように盾で受け止めるが

「キャァァァ?!」

あまりの威力に耐え切れずに吹き飛ばされる

「カエルラ!!」

アウレアが吹き飛ばされたカエルラを抱きとめて

後ろに下がる

「大丈夫?」

アウレアはカエルラを下ろして傷の心配をする

「ええ・・・ですがすごい威力です・・・

 まともに喰らったら無事ではすみません・・・」

とカエルラはマレオが放つ攻撃の危険性を言った

「なるほどね・・・なら攻撃を躱しながら

 体に攻撃するわ!!」

そう言ってアウレアは突っ込む

「ふんっ!!」

突っ込んできたアウレアを叩き潰そうと拳を振り上げる

「ハァ!!」

その拳を宣言通りに躱したアウレア

「これで・・・終わりよ!!」

飛び上がって攻撃を繰り出すアウレアだったが

「なっ?!」

その攻撃はマレオの硬い皮膚に防がれた

そして弾かれ体制が崩れたところを

「ふんっ!!」

マレオに攻撃された

「グッ?!」

まともに攻撃を喰らったアウレアは壁に激突した

「アウレアさん!!」

カエルラはアウレアに近づき回復の魔法をかける

「・・・まさかあんなに硬い体だったとはね・・・油断した・・・」

治療を受けているアウレアは悔しがっていた

「躱してからじゃ溜めのいる強い攻撃を放つことができない・・・

 かと言って弱い攻撃だとあの硬い皮膚に傷をつけることができない・・・」

アウレアはどうやって攻撃するか考える

するとカエルラが立ち上がり

「だったらその隙を私が作ります!」

とアウレアに言った

それを聞いたアウレアは

「そう・・・だったら防御はあんたに任せて

 私は最強の一撃をあいつにお見舞いしてやるわ!」

と笑いながら立ち上がった

「・・・そこまでして戦うか・・・

 そこまでして戦う価値があの男にあるのか?」

と私たちのボロボロになりながらも諦めない姿勢を見てマレオは聞いてくる

それを聞いたアウレアは

「価値ですって?そんなもんこっちが聞きたいわよ!!」

と叫んだ

「・・・子供で・・・化け物みたいに強くて・・・

 毎回面倒ごとを引き受けて・・・」

とアウレアはアルバのことを言う

「でも・・・優しくて・・・カッコよくて・・・

 アルバの価値なんて私は知らない・・・

 けど私にとってはあいつだけが一番なのよ!!」

アウレアは渾身の叫びをあげた

「そうですね・・・価値は人それぞれです・・・

 でも私たちにとってアルバくんは価値なんて言葉では

 言い表せないくらいの大切で・・・大きな存在なんです!」

とカエルラは答える

「・・・それが・・・お主らの答えか・・・

 ならばもう何も言うまい・・・

 その思いとともに・・・死んでゆけ!!」

そう言ったマレオは再び拳を振り上げる

その攻撃の真正面にカエルラは立った

「どうやらお前からのようだな・・・」

そう言ったマレオは勝ったような顔しているが

「いいえ・・・勝つのは私たちです!!」

カエルラは再び盾を構える

そしてマレオの拳をカエルラに命中し

そのまま拳は地面に突き刺さりその衝撃で砂埃が舞う

「・・・フッ・・・次はお前だな・・・」

そう言ってマレオはアウレアに振り向こうとした時だった



「何を言ってるんですか?」



「?!」



直撃したはずのカエルラがハンマーを構えていた

「ゴスペル・・・スマッシュ!!」

カエルラの一撃がマレオの足に直撃する

「グゥゥゥゥゥ?!」

その攻撃により体制を崩すマレオ

その上空には

「ハァァァァァ」

アウレアが飛んで待ち構えていた

「グライディング・・・インパクトォォォォォ!!」

そしてアウレアは渾身の一撃を放つ

「グァァァァァ?!」

その一撃を喰らったマレオは膝をついて倒れる

「・・・バカな・・・なぜ我の一撃を受けて無事に生きているのだ・・・?!」

マレオはカエルラがなぜ無事だったのか不思議の思うと

「無事ではありませんよ・・・」

そう言いながらカエルラが近づく

「・・・どういうことだ?」

マレオはその言葉の真意を聞くと

「こういうことです」

と言ってカエルラは自身の盾を見せる

「?!」

その盾を見てマレオは驚いた

盾は片側の方しかへこんでいなかったのだ

そしてマレオはカエルラの無事な理由がわかった

カエルラは攻撃を受け止めたのではない・・・

攻撃を受け流したのだ・・・

カエルラは拳が当たる直前に体を反らし盾を使って

拳は弾き飛ばすことで攻撃を受け流し反撃する為の隙を作ったのだ

「なるほど・・・我の攻撃は当たっていなかったのか・・・」

とマレオは言った

「ええ・・・そして私が死んだと油断したあなたを攻撃して体制を崩せば・・・」

カエルラはマレオの説明が正しいと言い

「あとは私が決めるって作戦だったのよ」

とアウレアは近づきながら言った

「・・・ふっ・・・パワーだけで勝負した我の負けか・・・

 結局・・・我はお前たちを舐めていたわけか・・・

 最後くらい正々堂々戦おうと思っていたのだがな・・・無念だ・・・」

そう言い残してマレオは灰になって消えた



「・・・あんたこそ・・・命を懸けて戦うほどの価値があの男にあったの・・・」

アウレアはもはや誰も答えない回答を投げかけた

「そうですね・・・死ぬことがわかっていながら人間の姿を捨てた・・・

 それほどまで忠義を尽したあの人が黒騎士を慕っていた理由を知りたかったですね・・・」

とカエルラは同意する

「考えても仕方ないわ・・・先を進みましょう!」

とアウレアとカエルラは先を進んでいくのだった

残りの幹部はあと一人!


次回、最後の女

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