突入!!
今回から最終決戦!!
つい先日黒騎士が
すべての国に宣戦布告をした
それを受けた国は国家会議を開いていた
「まさか黒の騎士団の本拠地が海上とはな・・・
しかも移動しているとなるとこれは・・・」
とドゥクスが悔しがる
「海上か・・・攻めるのは困難だな・・・」
と各国の人たちが議論を重ねる
その頃俺たちは・・・
「あれが移動要塞か・・・」
俺は双眼鏡を覗きながら言う
俺たちは今近くの港町に来ていた
俺の覗く双眼鏡の先には例の黒の騎士団の要塞があった
「どうするのアルくん?」
とルーブルムが聞いてくる
「どうするって言われたってな〜」
俺は双眼鏡でもう一度要塞を見ると
船の正面には大型の魔導砲が三つ
船の側面には小型の魔導砲が大量に配置され
船の上には対空用の魔導砲が四つずつあった
そして甲板を黒の騎士団が大量に徘徊している
(これ・・・単騎で突っ込んだら確実に落とされるな・・・)
そう思った俺の考えは
「とりあえず各国の動きを待つか」
各国の会議が終わるのを待った
しばらくして
「アルバ!!」
ドゥクスが騎士団を連れてやってきた
「どうだった?」
俺はドゥクスに会議の結果を聞く
「各国は黒の騎士団討伐に助力するそうだ」
とドゥクスは答え
「突撃は二日後・・・
それもでには準備を終わらせておけ」
と説明する
「了解」
そう言って俺たちは一旦家に帰ることにした
「明後日・・・いよいよ決着か・・・」
俺は風呂に入りながら呟いた
「結局黒騎士をどうにかする方法・・・見つからなかったな〜」
俺は黒騎士を倒す方法を見つけられず落ち込む
このままいけば黒騎士を倒すことができず永遠に戦うことになるだろう
「どうすっかな〜・・・」
俺が悩んでいると
「アルく〜ん」
急に柔かい感触が顔を包む
(・・・もう何の感触ってわかるよ・・・)
俺は諦めて上を向くと
「えへへ〜」
ルーブルムの顔があった
柔かい感触はもちろんルーブルムの胸の感触である
「・・・何で入ってきてるの?・・・」
俺はジト目でルーブルムに言うと
「え?みんなも後で来るよ?」
とルーブルムが入った
するとなぜかアウレアたちも入って来ていた
「・・・ねぇ?何でみんなして入ってくるの?」
俺は全員に聞いた
すると全員答えたのが
「「「「「「え?何か問題があるの?」」」」」」
という答えだった
「・・・まぁいいんだけどさ・・・」
俺はもうこのことについては諦めていた
するとみんなして風呂に入ってくる
正直男にとってはすごい絶景なのだろうが実際は
(すごい目のやり場に困る・・・ていうか目を開けられない!!)
逆にみんなが堂々としているせいでみたらダメなんじゃないかという
罪悪感が俺の心をよぎるのだった
すると後ろから
「なんで目を閉じてるの〜?」
とルーブルムが背中に胸を当ててくる
「いや・・・特に理由はない・・・」
と俺は答えた
「じゃあ目開けなよ〜」
とルーブルムがちょっと不貞腐れながら
さらに胸を押し付けてくる
「そうだな・・・私たちはお前のものなのだ
ならば何も恥じることはあるまい」
とたぶんニヤついているであろうウインレチアが
正面から俺に胸を押し付けてくる
「だっだったら!私も!!」
とアウレアは焦ったように
抱きついてくる
さずがの俺も我慢ができず
「いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!」
ルーブルムを引き剥がした後
目の前を見ると
「・・・・・」
全裸のヴィリディとプレシカとカエルラがいた
「・・・えっち・・・」
と顔を赤くしてヴィリディが言うが
「・・・なら前を隠してくれませんか?」
その割には胸とかを隠そうとはしなかった
「?」
俺の発言を聞いたヴィリディは首をかしげていた
まるで俺が何を言っているのかわからないと言っているようだった
俺は仕方ないのでプレシカの方を見ると
「えっと・・・私はむしろ・・・」
そう言ってもじもじしていた
俺は最後の頼みの綱であるカエルラを見ると
「私は別に見られて困ることはないですよ〜」
そう言って逆にその爆乳を見せつける
(なんだろ・・・うちの女性陣は羞恥心はないのか・・・)
俺は軽く頭が痛くなり遠い目になる
すると後ろからカエルラに突然抱き寄せられ
「はいはい・・・次は私たちの番です!」
と言ってプレシカも一緒に胸を当ててくる
正直もう俺としてこの扱いは
確実にフサフサの動物の扱いなんだが
というか俺としては男なので結構辛かったりする
・・・色々と・・・
(・・・なんか泣けてきた・・・)
そんなことを思っていると
「明後日はいよいよ決戦だね・・・」
とルーブルムが真剣な顔をする
「ああ・・・そうだな・・・」
俺も真剣な顔に戻った
「・・・勝てるの?」
アウレアは不安な顔をしながら聞いてくる
「・・・さぁな」
俺は正直に言った
黒騎士を倒す手立てなど今はない
つまり勝てるかどうかなどわからない
「大丈夫!アルくんは絶対に勝つよ!!」
とルーブルムは力強く言った
「・・・それ・・・根拠あるの?」
俺はルーブルムに聞くと
「ううん!ない!!」
なぜかすごく自慢げに答えられた
「いやそこは胸張って言うことじゃないから」
俺はそう答えたルーブルムにツッコむ
「とにかくアルくんは勝つの!
勝って私たちのところに帰ってくるの!!」
とルーブルムは頬を膨らましながら言った
「そうね・・・アルバだものね・・・」
と言ってアウレアは同意する
「ああ・・・私たちを置いていったら
私たちは後追って行くからな」
とウインレチアは意地悪く言う
「・・・旦那様・・・勝つ・・・信じてる・・・」
ヴィリディはまっすぐな瞳で言う
「ええ!アルバ様は最強の騎士ですもの!!」
とプレシカは笑顔で言う
「そうですね〜勝ったらご褒美をあげますよ〜」
とカエルラは言った
(最後のはいらないんだけどな・・・)
でもそれを聞いた俺は思わず嬉しくなり
「「「「「「?!」」」」」」
みんなを抱き寄せて
「ああ・・・必ず勝ってみんなの所に帰ってくる」
そう約束した・・・
そしてみんなの方を見ると
「「「「「「きゅ〜〜〜〜〜・・・」」」」」」
「・・・あり?・・・」
そして二日経ちいよいよ決戦の日となった
俺たちは港に行くと
「お〜い!待ってたぞ〜!」
ドゥクスと騎士団が待っていた
俺たちはドゥクスたちに近づくと
「・・・なんか・・・やつれてね?」
と言われてしまった
だがそれも仕方ないと思う
この二日間
ルーブルムたちは何かにつけて俺を襲ってきた
おかげで俺は寝る暇もなく
決戦前だと言うのに気分的にはもう満身創痍だった
「ああ・・・気にするな・・・」
俺はドゥクスに心配ないと言った
「おいおい本当か?頼むぞ・・・お前がうちの切り札なんだぞ?」
とドゥクスが背中を叩く
「わかってるよ」
俺はドゥクスにそう答えた
すると大きな鐘が鳴り響いた
「開戦の合図だ!早く船に乗れ!!」
そう言ってドゥクスは騎士団の船に乗る
「俺たちも行くぞ」
そう言って俺たちも船に向かう
船に乗り黒の騎士団の船に近づくと
「うぉ?!」
やはり迎撃が待っていた
それにより次々と味方の船が落とされる
「これじゃあ近づけないわよ?!」
舵を切るアウレアが叫ぶ
「ルクス!!」
俺はルクスを呼び背中に乗る
「ルクス・・・あの船に飛べぇぇぇぇぇ!!」
俺の言うと同時にルクスは飛び上がり
船に飛び移る
そして剣を抜き
「ハァァァァ!!」
船の側面の砲台を次々に潰していく
すべてを潰し終わり俺は甲板に登った
「白騎士だ!やっちまえ!!」
と俺を見つけた黒の騎士団の連中が突っ込んでくる
「いいぜ・・・かかってこい!!」
そう言って俺は黒の騎士団のやつらを倒していく
「よし!アルバが砲台を潰したわ!
みんな一気に行くわよ!!」
アウレアはみんなのそう言って船を突っ込ませる
「我らも続くぞ!!」
ドゥクスたちもアウレアたちに続く
船に着いてルーブルムたちが甲板に着くと
「おう!遅かったな!」
俺が甲板の黒の騎士団の連中を倒した後だった
「・・・もう驚かないわよ・・・」
なぜかアウレアたちは呆れた顔をしていた
「?」
俺はなぜそんな顔をするのか疑問に思っていると
「主!」
後ろからルクスが呼ぶ
「どうした?」
俺はルクスに何があったか聞く?
「はっ!この船には魔物も乗っていました
しかもこちらに向かっております」
とルクスは報告した
おそらくそのモンスターたちは黒い水晶で
操っているのだろう
「ハァ〜・・・まだくるのか・・・
正直黒騎士とか幹部のやつらと戦うまでは
体力を温存したいんだけどな・・・」
俺はそう呟くと
「だったらここは俺たちに任せてもらおうか!」
後ろからそう言われて振り向くと
「ドゥクス・・・」
そこにはドゥクスと騎士団の連中がいた
「お前たちは急いで中に入って
黒騎士を倒してこい!」
とドゥクスは言う
「しかし・・・」
俺が先に行くか迷っていると
「何のために俺たちがいると思っているんだ?
これくらいやってのけないと
騎士団のいる意味がないんだよ!」
そう言ってドゥクスは前に出る
「・・・任せた」
俺は覚悟を決めてルーブルムたちと先に進んだ
次回からは幹部戦!
次回、グラディオ




