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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
37/200

隠された国チュナレ

今回は久々のダンジョン攻略です

<7月19日 修正>

自分たちの正体を明かした

商人は自分たちは小人だと言い

その故郷であるチュナレに案内されているところである



「しかし・・・なんで小人だってことを隠しているんだ・・・」

案内される道中で俺はなぜ今まで正体を隠していたのかを聞く

「・・・ワシらの先祖は人間たちに蔑まれてきたんじゃよ・・・

 それによく奴隷なんかにも強制労働されておっての〜・・・」

と商人は説明し始める

「それを孤高の聖獣と呼ばれるトゥニトゥラ様が助けてくださったのじゃ

 トゥニトゥラ様も何かの理由で人間が嫌いになられての〜

 そこで人間に二度と関わらないよう身を隠すようになったのじゃ・・・」

と商人は説明してくれた

「なるほどな・・・そして人間から蔑まれていた

 お前たちを哀れに思い自分の住処を貸している・・・ってわけか」

俺は小人とトゥニトゥラという聖獣の関係を理解する

「その通りですじゃ・・・」

商人は俺の言ってることは当たっていると頷く

だがその話を聞いて俺は余計に考えていた

(なるほど・・・人間を嫌う聖獣か・・・

 ちゃんと話を聞いてくれるかどうか不安だな・・・)

自分の身を隠してまで人間を嫌う聖獣なら

俺たちの話をまともに聞いてくれるかどうか

いや・・・おそらく聞いてはくれないだろう

そうなってはここまで来たのが無駄足になってしまう

そんなことを考えながら歩いていると

「ん?」

大きな岩壁が目の前にあった

「どういうことよ?私たちを故郷に案内するんじゃなかったの?!」

とアウレアは怒鳴るが

俺はこの岩壁の正体に見当がついていた

「これは一つの結界ですじゃ」

商人は怒鳴るアウレアにそう言った

やはりここが隠された国チュナレへの入り口だった

すると商人は懐から一つの鈴を取り出した

「これを使えば道が開かれます」

そう言って商人が鈴を鳴らすと

「「「「「「?!」」」」」」

大きな振動とともに岩壁が下に沈んで行った

そして岩壁がなくなると大きな門が現れた

「あれが我らの故郷・・・チュナレの入り口です」



門をくぐると大きな森が広がっていた

「離れないでくださいね・・・もしワシらを見失ったら

 この森は二度と抜けれませんよ・・・」

と商人は注意する

確かにこの森は霧に包まれていて

一度見失えば見つけることはほぼ不可能だろう

そんな森をしばらく歩き

ようやく・・・

「抜けた〜!!」

とルーブルムが森を抜けて喜ぶ

俺たちも後に続き森を抜けると

「おお〜・・・!」

そこには自然豊かな緑の草原があった

「なるほどな・・・確かにここはいいところだ・・・

 さすが聖獣が住処にするだけはあるな」

俺は澄んだ空気を吸い込みながら言う

「喜んでいただけて何よりです・・・

 さて先に進みますよ・・・」

商人はそう言って先に進む



「ここがワシらの暮らしてる場所です」

商人に案内されようやく村についた

「今日はもう遅いですしトゥニトゥラ様に会うのは明日にしましょう」

と商人は言う

それに俺たちは賛成し村の中に入る

村に入ると商人が言っていた通り

ここには小人しかいなかった

しかもほとんどの建物が小人サイズなので

なんか自分たちが突然大きくなったようだった

そして村人全員が俺たちに怯えていた

おそらく商人の言っていた過去の出来事が関係しているのだろう

すると商人がこちらを向き

「今日はワシの家に泊まって言ってください」

と言ってくれた

俺たちはその厚意のあやかり

商人の家に泊まることにしたのだが



「・・・狭っ!!」



商人の家も小人のサイズなので

みんなが入るにはかなり狭かった

しかも中に入ってわかったことがあった

家具も小人サイズだった

つまりベッドも小人サイズだということだ

これではみんなで寝ることなどできはしない

そう思った俺は商人の家から出て

外で野宿することにした

幸いにもルクスが引いてきた馬車の中にはテントとかが入っていたので

野宿するのに事欠くことはなかった

夜になり夕食をご馳走になった俺たち

「そういえば・・・例の聖獣ってどんなやつなの?」

とアウレアは商人に聞く

「そうですね・・・トゥニトゥラ様は雷を司る聖獣で

 おそらくこの世界で生きている聖獣の中で一番強いです・・・

 そして人間にはとても冷たく

 それ以外の生物にはすごく優しい・・・

 そんなお方です」

と商人は説明する

「ふ〜ん・・・そうなんだ・・・」

と質問をしたアウレアは言う

俺はその話を聞いていて考えていた

(なぜやつは人間が嫌いになったんだ?)

俺はやつが人間を嫌う理由を考える

おそらくは商人が言ったように過去に何か関係があると思うが

それを知る術は本人から聞くほかなかった

(どのみち明日会ってみないとわからない・・・か)

俺はそれ以上考えず

明日直接本人にそれを確かめることにした

「とりあえず今日はもう寝るぞ・・・」

俺はみんなにそう言ってテントに戻り寝る



朝になって起きた俺たちは

商人にトゥニトゥラがいるという場所に向かっていた

「本当にそこに行けば会えるのか?」

俺は歩きながら商人に確認する

「さぁ・・・あのお方の人間嫌いは相当ですからね〜

 その場所に行っても会えるかどうか・・・」

と商人は自信なさげに言う

「なるほど・・・会えるかどうかは聖獣さまの機嫌次第ってわけか・・・」

俺たちは会えることを願いながら先に進む



商人に案内されて着いたのは大きな遺跡だった

「この奥にトゥニトゥラ様がいますが・・・

 中にはモンスターたちも徘徊しているので

 そう簡単には近づけませんよ」

と商人は言う

だがそれぐらいでは俺たちの心は折れない

「大丈夫だ・・・中に入るぞ・・・」

そう言って俺たちは遺跡の中に入る

中に入るとすぐにインヴィクタが反応する

(うぉ?!ここはダンジョンなのか・・・)

俺はいきなり鎧を身に纏ったので驚いていた

遺跡の中を見てと改めてこの遺跡の巨大さがわかった

遺跡は奥の方に広がっていて

多数の扉に上に行く階段

それ以外にも地下に行くための階段とかもあった

「じいさん・・・どこに進めばいいのかわかっているんだよな?」

俺は不安になり商人にルートを確認する

すると商人は勢いよく顔を逸らし

「いっいえ・・・ワシもどこを行けばいいのかは知りません・・・」

と震えた声で言う

「マジか・・・」

俺たちは仕方なくしらみ潰しに探すことにした



まず下からつぶしていこうと思い

地下に向かった

地下も結構な広さをほこっていた

それを見て思わず

(・・・これ帰り道がわからなくなるやつじゃ・・・)

と不安に思ってしまう

とりあえず地下のいろんな部屋に入った

中にはモンスターや罠などもあったが

鎧を身に纏っていたおかげで特に苦労はしなかった

そして地下の奥に着いた

「ここが最後か・・・」

そこには大きな扉があり俺はそれに身に覚えがあった

「ここって・・・ボス部屋?」

とルーブルムが言う

ルーブルムの言う通り確かにここはボス部屋だろう

だが俺は同時に不思議に思った

(なぜ聖獣がわざわざボス部屋なんて作るんだ?)

これではまるで自分がここにいると言っているようなものだった

(おそらくこれは罠だ)

そう思った俺はみんなに戻るように言おうとしたその時だった

「?!」

その扉が勝手に開き始めた

そしてその奥から巨大なサソリ型のモンスターが出てきた

「おいおい・・・ボスがボス部屋から出てくるなよ・・・!」

俺は愚痴りながら武器を構える

みんなも戦闘態勢に入り

戦闘を開始する

「ハァァァァ!!」

最初にプレシカが突っ込みレイピアを突き刺そうとするが

「グゥ?!」

サソリの甲羅に弾かれた

「・・・後ろ・・・がら空き・・・」

今度はヴィリディが影から甲羅の境目を攻撃するが

「?!」

それすらも弾かれてしまった

「どうやら生半可な攻撃は効かないらしいです」

とプレシカはみんなに言う

すると

「デヤァァァァァ!!」

カエルラが突っ込みハンマーで殴った

それを食らったモンスターは傷こそなかったが

衝撃までは受け止められず地面に倒れた

そして

「喰らいなさい!!」

アウレアが上空に飛び

急降下してサソリを一刀両断にする

「いっちょあがり!」

とアウレアは笑顔で言う

真っ二つになったサソリは光になって消える

するとサソリのいた場所に一つの赤い玉があった

「なんだこれ?」

俺はそれを拾ってみるが

特に何が起こるわけでもなく

とりあえず持って行くことにした



地下の探索を終えた俺たちは次に一階を探索していた

しばらく探索して奥の方に着くと

そこにはボス部屋の扉より大きな扉があった

「もしかしてここか?」

俺はここに聖獣がいると思い何とか開かないか周りを見てみる

「・・・ご主人様・・・これ・・・」

とヴィリディが何かを見つけたらしい

ヴィリディのいる場所に近づくと

そこには三つの台座があった

一つは赤い台座でもう一つは青い台座そして最後は緑の台座だった

そして二つとも上に何か丸いものを乗せるくぼみがあった

「・・・これもしかして・・・まだ他にもボスがいるから倒してこいってことか?」

俺はみんなの方を見るとみんな頷いていた

(・・・マジか・・・)

俺はありがちなこのパターンに絶望する



仕方ないので俺たちはもう二つの玉を探すため

もう一度一階を探索していると

やはり先ほどと同じボス部屋があった

「やっぱあんのか・・・」

俺はできればない方が良かったと思いながらも

その扉を開けるすると中には

ハイエナのようなモンスターがいた

俺たちは武器を構えて戦闘態勢に入る

するとハイエナはすごい速さで動き出した

「早っ?!」

とアウレアはハイエナの動きを見て驚く

「これでは攻撃を当てれませんね〜」

とカエルラは困った顔で言う

するとハイエナの影からヴィリディが出てきて

「・・・遅い・・・」

ハイエナの足を切り裂く

足を攻撃されてバランスを崩したハイエナ

その先にはプレシカが待ていた

「ハァァァァ!!」

プレシカはハイエナの頭をレイピアで貫いた

頭を貫かれたハイエナは光になって消滅

緑の玉を落とした



最後の青い玉を探して俺たちは上の方に上がっていった

そして頂上に着くとこれまでと同じボス部屋があった

さすがにもう飽きてきた俺はすぐに扉を開けた

中には大きなワシ型のモンスターがいた

そのモンスターはすぐに上空に飛び逃げた

「・・・あ・・・」

俺は思わず声を漏らすと

後ろでウインレチアが呪文を唱える

「エアリアルバースト」

ウインレチアが呪文を唱えると

ワシの上から突風が吹き

ワシは地面に叩きつけられる

それでも再び飛び上ろうとするが

「逃がさないもんね!アイアンソーン!」

ルーブルムが呪文を唱える

すると地面から鉄の棘が生え

ワシを拘束する

「これで終わりだ・・・サンダーパイル!」

最後はウインレチアの呪文を唱え

大きな雷がワシを貫いた

ワシはそのまま光になって消え

最後の青の玉を残した

「これでやっと聖獣に会えるね!」

とルーブルムが喜ぶ

「ああ」

俺たちは早速聖獣のいるであろう部屋に向かうのだった



(てか今回・・・俺の出番なくね・・・?)

主人公・・・次回はちゃんと出番あげるからね・・・


次回、孤高の聖獣トゥニトゥラ

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