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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
36/200

神秘の場所へ

今回は意外な人物がキーマン?!

ニドレから家に戻ってきた俺たちは

孤高の聖獣の居場所がわかるまで

しばらく休息をとることにした



「いや〜久々にのんびりお風呂に入れるよ〜」

とルーブルムが湯船に浸かりながら言う

「確かに・・・ここのところ全然ゆっくりできなかったしね〜」

ルーブルムの言ったことにアウレアが頷く

「だがあまりゆっくりもしてられないぞ」

とウインレチアが二人に言う

「そうですね・・・黒の騎士団は今もなお何かの目的で動いていますからね」

ウインレチアの言ったことにプレシカが同意する

「・・・油断・・・大敵・・・」

湯船からちょっと顔を出してヴィリディが言う

「そうですね〜・・・早く聖獣さんの居場所がわかるといいんですけどね〜」

カエルラが困ったような顔で言う

「・・・・・てかお前ら

 なんで俺も一緒に風呂に入れられてるんだよ?!」

俺はさすがに我慢できず一緒に風呂に入っていることにツッコむ

すると全員息を合わせてこう言った



「「「「「「えっ?何か問題があるの?」」」」」」



(あまりの息の合いっぷりに俺はドン引きだよ!!)

思わず俺は心の中でみんなの息の合いっぷりにツッコんでしまった

「だってアルくん私たちに遠慮して入らないとか言ってたじゃ〜ん

 だったら私たちと一緒に入ったら遠慮しないでしょ」

とルーブルムは言うが

「一緒に入りたくないから遠慮したんだろうが!!」

俺が何故遠慮したのか理由をちゃんとはわかってはいなかったらしい

「それにあんただって色々汚れてるんだから

 私たちがちゃんとお風呂に入って汚れを落とすか確認しておかないと」

と今度はアウレアがそう言った

「別にそのまんまに何かしねぇよ!!」

俺だって汚いままでいたいとは思わない

「まぁ・・・実際はゆっくりしながら

 今後の方針を話したいだけなんだがな・・・」

ウインレチアが二人のフォローをする

「うっ・・・」

さすがにそう言われると

俺もどう反応すればいいのか困る

「とりあえずは例の聖獣の居場所を突き止めることだろ」

俺は今の方針を伝える

「そうですね・・・結局黒の騎士団の目的はわからずじまいですけど・・・」

とプレシカは言う

「確かにな・・・奴らはこれまで会ってきた

 全ての聖獣を操ろうとしていた・・・

 だがその理由は未だにわかっていない・・・」

俺はプレシカの言葉に同意する

様々な不安がほとんどの者の脳裏によぎる中

「大丈夫!大丈夫!アルくんがいればなんとかなるって!」

ルーブルムだけは微塵も不安に思ってはいなかった

その言葉でみんなも不安な顔を止めることができた

(別に俺は何でもできるわけじゃないんだけどな・・・

 でもルーブルムのおかげでみんなは

 何とか気持ちを落ち着けれたみたいだな)

俺はルーブルムに心の中で感謝する

だが実際はまだ考えてしまう

黒の騎士団・・・彼らは一体何を成そうとしているのか

それに・・・・・



(黒騎士・・・奴は一体何がしたいんだ・・・?)



「ハァ〜・・・風呂に入ったはずなのに

 疲れを取るどころか逆に疲れた・・・」

ようやく地獄のお風呂タイムから解放された俺は

ベッドの上で寝っ転がっていた

すると部屋に誰か入ってきた

「アルくん・・・」

部屋に入ってきたのはルーブルムだった

「あの・・・そのね・・・」

部屋に入ってきたルーブルムは何か言いたそうにしていた

「どうしたんだ?」

仕方なく俺は部屋に入ってきた理由をルーブルムに聞く

「・・・今日・・・一緒に寝ていい?」

とルーブルムは恥ずかしそうに言った

だがいつもは勝手に入ってきているのである意味今更である

「いいよ」

と言って俺は自分の布団をめくる

「・・・・・」

ルーブルムは無言のまま俺の布団に入り

そのまま俺に抱きつく

そしてその時に気付いた

ルーブルムが震えていることに

(・・・もしかしてさっきのことを気にしていたのか・・・?)

どうやらルーブルムはお風呂の時に言ったことを引きずっていたらしい

だがみんなの前だったので明るく元気に振舞っていたのだ

「・・・ルーブルム・・・」

俺はルーブルムを抱き返し

「大丈夫だ・・・俺はちゃんとみんなのことを守るよ・・・」

と安心させるために頭を撫でながら言った

それを聞いたルーブルムは

「・・・グゥ〜・・・グゥ〜」

普通に寝ていた

(さっき言った俺の恥ずかしいセリフを返せぇぇぇぇぇ!!)

俺は恥ずかしさで顔を赤くする

するとまた部屋の扉が開き

「「「「「アルバ(くん)(さま)」」」」」

他のみんなも枕を持って中に入ってきた



(・・・俺・・・今日は疲れ取れないかもしれない・・・)



朝起きて俺は早速情報を集めるためにギルドに向かった

「ん〜・・・知られていない秘密の場所ね〜・・・」

前回の件をマスターに伝え聖獣の居場所に心当たりがないか聞いてみていた

「残念だけど私はそう言った場所は知らないわ〜・・・ごめんね〜」

とマスターが謝る

「別に気にしないでくれ・・・

 しかしどうするかな・・・」

俺はどうやって探すか悩んでいると

「ああ!そういえば地図に載っていない場所で

 暮らす種族がいるっていう伝説を聞いたことがあるわ!」

とマスターが思い出す

「本当か?」

俺はマスターに確認する

「ええ・・・確かその中でたまに

 外に出て他の種族と交流する者もいたとか・・・

 でもその人物がどこにいるかまではわからないのよ・・・」

とマスターは申し訳なさそうに言う

「いやその情報だけでも十分だ!ありがとう!!」

俺はマスターにお礼を言いながらギルドを後にする



「しかし・・・その交流をしているって奴がどこにいるか・・・」

俺が頭を悩ませながら歩いていると

「おや・・・また会ったの〜」

後ろから突然声をかけられた

俺が振り向くとそこには

「ああ!お久しぶりです・・・あの時は通行証をありがとうございました」

以前に通行証をくれた商人がいた

「いえいえ・・・あれくらいでお役に立ったなら何よりです」

と商人は笑う

「それにあなた方のおかげで

 あの国の治安はだいぶ良くなりましたわい

 おかげで商売が楽になって・・・

 逆にこちらがお礼を言いたいくらいですわい」

と商人は言う

あの双子の兄弟がいる国が良くなったと聞いた俺はちょっと嬉しくなった

(そうか・・・あいつらもちゃんとやっているのか)

と思いしみじみしていると

「それで・・・何かお悩みごとですかい?」

と商人は聞いてきた

「確かに悩んでいたけど・・・そんなに顔に出てた?」

俺は商人に悩んでいたのを当てた理由を聞くと

「そりゃあもうバッチリと・・・」

商人は完全に顔に出ていたと言った

俺は観念して悩みを打ち明けた



「なるほど〜・・・秘密の場所と

 そこに暮らす種族ですか・・・」

俺が悩んでいた理由を聞いた商人は考え込む

「さすがのあんたも知らないか・・・」

俺は全ての大陸で商売しているこの人なら何か知っているかもと思い

聞いてみたがどうやらこの人も思い当たるものはないらしい

「すいません・・・ただ・・・」

商人は謝ると同時に

「昔の話ですが・・・とある場所で見たことのない種族を見たと

 言っていた友人がいましたね〜・・・」

と言った

「それどこで見たって?!」

それを聞いた俺は商人の肩を掴んで聞く

「確か・・・ディアドリの近辺だったかと・・・」

と商人は答える

それを聞いた俺は

「そうか!ありがとう!」

と商人にお礼を言いながら急いで家に戻った



家に急いで帰ってきた俺は

みんなをリビングに集め

例の種族の話をする

「へぇ〜・・・そんな種族がいたんだ〜・・・」

話を聞いたアウレアはその種族に興味が湧いていた

「しかし・・・私がディアドリにいた時は

 そんな話は聞いたことがなかったぞ・・・」

とウインレチアは自分はそんな話は知らないと言った

確かにディアドリにいたウインレチアが知らないのは変だと思ったが

これ以外の情報はないのも事実・・・なら

「たとえ違ったとしても確認してからじゃないとわからないし

 とりあえず行ってみるぞ・・・」

と行って俺たちはディアドリへと向かう



ディアドリについた俺たちは手分けして

その種族のことを聞いて回った

しかし収穫はなかった

一度みんなと合流することにした

「みんなどうだった?」

合流しみんなの方の収穫を聞いてみると

みんなして首を横に振った

どうやらみんなの方も収穫はなかったらしい

するとみんなの後ろから子供が走ってきていた

「どうしたんだ?」

俺はその子供を呼び止めた

なぜならその子供は傷だらけだったからだ

「・・・村が・・・村が・・・」

子供は取り乱し説明しようにも説明できずにいた

「カエルラ」

俺はカエルラを読んでこの子の治療を頼んだ

「大丈夫か?何があったんだ?」

治療が終わり俺は再びこの子に何があったか聞いてみた

するとその子は

「村が・・・魔獣に襲われて・・・」

と泣きながら教えてくれた

「そうか・・・その村はどこにあるんだ?」

それを聞いた俺は村に向かおうと場所を聞く

「助けてくれるの?」

と子供は聞いてくる

「ああ!」

と俺が笑顔で答えた

その時だった

「おお!ここにいたんですか!」

商人が現れこちらに走ってきていた

「実はお探しになっていた人を見つけました!」

と商人は息を切らしながら教えてくれた

・・・だが



「悪いな・・・これから人助けしてくるから行けないわ」



「いいのですかい?もしこれを逃したら次はまたいつ会えるか・・・」

と商人は言うが

「ああ・・・ここに来るってことさえわかったんだから

 あとは気長に次の機会を待つさ!」

俺はそう言ってその子の村へと急ぐ



しばらく走って村に着くと

そこではライオンのからだに蛇の頭が尻尾になっている魔獣がいた

「あれは・・・人工魔獣か!」

魔獣を見たウインレチアが言う

「人工魔獣・・・なるほどあの伯爵の遺品ってわけか・・・」

そう言って俺は剣を抜き魔獣に突っ込む

「ハァ!!」

魔獣自体は強くなく結構余裕で倒すことができた

「うっし!これでもう安全だぞ!」

と子供に言うと

「ありがとう!・・・それとごめんね」

そう言って子供は謝る

「?」

なぜ謝っているのかわからずにいると

「さすがじゃの〜」

いつの間にか商人が後ろにいた

「何で・・・?」

俺が商人の存在に驚いていると

「すまんの〜・・・実はわしらがあんたらの探している種族なんじゃわい・・・」

商人は驚愕の事実を言う



「・・・マジか・・・」



「わしらはノーム・・・いわゆる小人というやつじゃ・・・

 お前さんがあのお方に会うにふさわしいか

 ずっと監視していたんじゃ・・・悪かったのう」

と商人は説明する

「いいよ・・・それで?案内してくれるんだろ?」

俺がそう聞くと商人は頷き言った



「ああ・・・案内しよう・・・

 わしらの故郷である

 隠されし国チュナレへ・・・・」

まさかの商人が小人だった!そして彼らの故郷チュナレとは?!


次回、隠された国 チュナレ

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