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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
35/200

風の聖獣

今回は港で出てきたあいつが出てきます

魔獣を退けた俺たちは村人に神殿の場所を教えてもらう



「あそこが神殿の入り口か・・・」

目的の神殿には着いたが

「案の定・・・黒の騎士団がいるわね・・・」

と草の陰から神殿を見ているアウレアが言う

「で?どうするの?」

アウレアはこちらに向きなおしどうするのか聞いてくる

「そんなもんは決まっている・・・正面突破だ」

俺はそう言って短剣を抜き草陰から出る

「白騎士?!」

見張りの兵士たちは驚いている

その隙に正面の兵士たちを倒す

「いいのか?これでは我々が来たことを知らせることになるぞ」

と後ろからウインレチアが言う

「もうバレてるだろ・・・だったら先を急ぐ方が先決だ」

と俺は走りだす

(実際のところ奴らは魔獣を従えるほど黒い水晶は完成に近づいていた

 ならもうなりふり構ってはいられない)

俺はそう思いながら神殿を進む



「?!」

しばらく進むと目の前に

長槍を持った騎士たちが待っていた

「なるほど・・・お前らがいるってことは

 奥にいるのはハスタムの野郎か・・・!」

騎士たちは長槍を構えて突撃してくる

「ハッ!」

俺は上に飛んで躱すと

「?!」

後ろから大きな炎の塊が飛んでくる

「グッ!」

俺は直撃を食らって地面に落下する

だが無敵の鎧のおかげで傷はなかった

「クッソ・・・誰だ・・・?」

俺は攻撃してきた方向を見ると

そこには二体のトカゲの姿をしたモンスターがいた

「なるほど・・・どうやら奴らも本気ってわけか・・・」

とうとう本気になった黒の騎士団の真の実力を感じながら俺は立ち上がる

「気をつけなさい!あれは魔獣の一種よ!!」

と後ろからアウレアが警告する

俺はそれを聞き

「そうかなら早く倒した方がいいな・・・」

と言って武器を構えて魔獣たちの方に向く

すると俺が突撃を躱した長槍を持った騎士たちの何人かが俺の方に向き直る

そしてトカゲ型の魔獣が炎を吐くと同時に後ろから突っ込んでくる

(なるほど・・・挟み撃ちか・・・

 だがこれくらいでは俺は倒せん!)

俺は後ろから突撃してきた騎士の長槍を掴み

「何っ?!」

前にいる魔獣に投げつける

それにより魔獣たちはひるんだので

その隙に俺は後ろから来ていた他の騎士たちを倒した

「さて・・・次はお前たちだな・・・」

俺はさっき投げつけた騎士と魔獣のいる方に振り向く

「くっくそ!やれぇ!!」

騎士は魔獣たちに命令して俺を襲わせる

その命令を聞いた魔獣たちは先ほどの炎の塊を吐いてくる

だが地上にいる俺にとってはそれぐらいの威力では吹き飛ばず

ただ小石をぶつけられているようなものだった

俺は魔獣の攻撃を食らいながら走って近づき

「ハァ!!」

すり抜けざまに倒した

騎士と魔獣を倒した俺はみんなの様子を見るために後ろを振り返ると

みんなも無事に敵を倒したようだった

「まさか魔獣を二体も従えられるとはな・・・

 おそらくあの黒い水晶は完成間近なのだろう・・・

 先を急いだ方が良さそうだぞ・・・」

と俺に近づきながらウインレチアが言う

「そうだな・・・早く奥に進もう!」

俺はウインレチアの言葉に同意し先を急いだ



神殿の奥に着いた俺たちを待っていたのは

やはりハスタムだった

「よう!待ってたぜ・・・白騎士」

とハスタムは俺を睨みながら言う

(俺は待ってないんだけどな・・・)

そう思っていると

「ようやくあの時の借りが返せる日が来たぜ・・・」

とハスタムは港での一件を話す

するとその横から蝶のような羽が背中から生え

頭の上に触覚のようなものがある人のような奴が出てきた

すると俺の視線に気づいたハスタムが

「ああ・・・こいつはここに祀られていた聖獣ロズウスだ

 最初はこいつも逆らっていたが今や黒い水晶のおかげで

 すっかりおとなしくなってくれたぜ」

と説明する

「説明どうもありがとうよ・・・だったら!」

俺は説明を聞いてロズウスに突撃する

するとハスタムがロズウスの前に立ち塞がる

「させるわけがないでしょうが!!」

ハスタムは例の槍から突風を起こして

俺を吹き飛ばす

「おいおい・・・威力が上がってねぇか?その槍」

体制を立て直して着地した俺は

前に戦った時より威力が上がっている槍に驚いた

「おそらくあの聖獣のおかげだろうな・・・」

と俺の近くに来たウインレチアが言う

「あの風の聖獣が槍の力を増幅させているのだろう

 おかげで洗脳を解くために近づくことができないな・・・」

とウインレチアが説明する

確かにこのままではロズウスの洗脳を解けない

なので・・・・・



「よし!先にあのバカ(ハスタム)倒すか!!」



「「「「「「迷いなしかっ?!!」」」」」」



どうやらみんなはハスタムを避けながら

ロズウスの洗脳を解くと思っていたらしい

だが俺はそんな面倒なことはもうしない!!

目の前に邪魔をする奴がいるなら倒して進むだけだ!!

俺はロズウスを無視してハスタムに向き直る

「やっとまともにこっちを見てくれたな・・・」

ハスタムは嬉しそうに言う

そして突然ハスタムは槍を上にかざす

すると風がハスタムの周りに纏わりつく

「これがお前を倒すために編み出した技だ!

 たとえ槍の突撃を躱せてもこの身に纏った風がお前を吹き飛ばす!!」

と言いハスタムは突っ込んでくる

だがハスタムはわかっていない

俺が何故先にお前を倒すと言ったかを

ハスタムの槍を躱すことができないのなら・・・



「?!」



ただ受け止めるだけだ



槍は俺の鎧に激突しその強度の負けて砕け散った

「馬鹿なっ?!」

槍を砕かれたハスタムは驚いていた

それもそのはず俺はハスタムと前に戦った時は奴の攻撃を躱し続けていたのだ

それによりハスタムを俺の鎧より自分の槍の方が強いと思っていただろう

だが実際は槍が発する突風を躱していただけで

槍自体はあまり脅威ではなかった

だから今回の攻撃は体に纏う風の方が突風を起こして

槍自体は風を纏ってなかったので

受け止めることにしたのだ

そして俺は武器をなくしたハスタムを無視して

「しまっ?!」

聖獣を殴った

「これで俺の勝ちだな」

俺は勝ち誇った顔をハスタムに向けると

「ふっ・・・今回は別に負けてなんていねぇよ

 だから次で決着だ!!」

と言い残して煙幕をばら撒き逃げていった

「いや・・・負けを認めろよ・・・」



「・・・ん〜?・・・」

ハスタムが逃げてしばらくしてロズウスが目を覚ました

「大丈夫か・・・?」

と聞いてみると

「ああ・・・にしても」

そう言いながらロズウスは起き上がり

「あのやろぉぉぉぉぉ!!よくもやってくれやがったなぁぁぁぁぁ!!

 次に会ったら覚えてやがれよぉぉぉぉぉ!!」

と怒り叫んでいた

しかも叫ぶたびにさっきのハスタム以上の突風が吹く

(・・・もしかして・・・

 この国に吹く風ってこいつの叫び声か・・・?)

俺はそう思ったがそんなわけはないと心に言い聞かせた

するとルーブルムがロズウスに近づき

「そんなに叫ぶと声枯れない?」

と聞いていた

するとロズウスは

「大丈夫!毎日叫んで鍛えているからね!!」

と答えた

(・・・・・)

それを聞いた俺は黙ってしまった

やはりこの国の風はこいつの叫び声だった

(この事実をこの国の連中には教えない方がいいな・・・)

俺はこの事実を知った国の連中がどうなるか考え

知らない方がいいなと思った

「別にいいわよ!それよりも私を洗脳したやつはどこ言ったの?」

とロズウスは思い出したように聞いてきた

「ああ・・・あいつならとっくに逃げたよ」

と俺が答えると

「なんですって!き〜〜〜!私がこの手で制裁するつもりだったのにぃぃぃぃぃ!!」

とロズウスは悔しがる

「ははは・・・」

俺は思わず愛想笑いをすると同時にホッとした

(よかった・・・先に倒しておいて・・・

 もしハスタムがここにいたら絶対俺らも巻き添えになっていたな)

と今のロズウスを見てそう思った

その後もハスタムの居場所やリーダーが誰なのかとか迫られらた



(おいおい・・・勘弁してくれよ・・・)



そろそろ本題に戻ろうと思い

「悪いんだが伝説の武具について知らないか?」

と目的である伝説の武器について聞いてみた

「伝説の武具?・・・そういえばあいつが持っていたわね・・・」

どうやらロズウスは伝説の武具について知っているらしい

「あいつって誰なんだ?」

と聞いてみると

「私たちの中では孤高の聖獣と言われている奴よ」

とロズウスが答える

だがその顔はすごく嫌そうな顔をしていた

「あいつは私たちの中でも変わり種で

 私たちが人間と暮らすって言った時も

 人間なんかとは暮らせないってそれを断ったのよ!!」

と説明しながらロズウスが怒る

「そうなのか・・・そいつは今どこにいるんだ?」

俺はロズウスの怒りの形相に引きながら

その聖獣の居場所を聞いてみる

「さぁね!・・・あいつはこの世界を捨てて

 人間には絶対にわからない場所に行くって言って消えていったのよ!!」

とロズウスは答えた

(人間には絶対にわからない場所?)

俺はそこがどこか気になるが

ロズウスのこの言い方から察するにそこがどこなのかは知らないだろう

「そうか・・・ありがとうな」

俺はロズウスにお礼を言う



神殿を後にした俺たちは村で待っている

ルクスとシューリのところに向かっていた

「しかし孤高の聖獣ね〜・・・なんか気難しそうね・・・」

と帰り道を歩きながらアウレアが言う

「ああ・・・だがその聖獣の居場所すらわかっていないのだ

 会うことすら困難だろうな・・・」

とウインレチアが返す

「そうだね〜・・・これからどうするの?アルくん」

ルーブルムはウインレチアに同意して

俺にこれからのことを聞く

「そうだな・・・とりあえずその場所について調べるか・・・」

俺はその聖獣の場所を調べると言った

幸いなことにロズウスがヒントをくれた

人間には絶対にわからない場所

つまりは地図に載っていない場所ということだ

それを頼りに昔の文献や伝説を頼りに探していこうと思った

だが俺はその場所より気になることがあった

(孤高の聖獣・・・なぜ人間と暮らすことを拒んだ?)

俺はその聖獣がなぜそこまで人間を毛嫌いしているのか

どうしても不思議だった

(・・・とりあえず会ってから聞いてみるか・・・)

俺は会ってから考えようと思いそれ以上悩むのをやめた

孤高って言葉・・・かっこいいよね


次回、神秘の場所

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