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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
32/200

大地の聖獣

今回は大地の聖獣が出てきます

池のモンスターを全て倒した俺たちは

一旦港に戻った



「おお!あんた達大丈夫だったのか?!」

先に港に逃がした男が言う

「ああ・・・池の方もなんとかなったぞ」

俺が男にそう言うと

「本当か?!みんなぁ!池は元に戻ったぞ!!」

男はそれを聞いて港にいたみんなに叫ぶ

するとみんなも大喜びで叫んでいた

俺はその光景に喜びながらも

「この辺り聖獣を祀っている神殿とかはないか?」

本来の目的である聖獣の居場所を聞いてみた

「神殿?・・・ああ!そういえばあったな〜」

男は思い出し話を続ける

「でもその場所は長らく封鎖されているはずだぜ」

と男は言った

「封鎖?どうしてだ?」

俺は封鎖の理由を聞くと

「なんでも恐ろしい魔獣が住み着いたとかなんとか・・・」

と男はそう答えた

だがその答えを聞いて俺は不審に思った

(魔獣が神殿に住み着く?そんなことがあるのか?)

魔獣とは本来高位の悪魔によって作られるものだ

つまりそう簡単には出現しないはずなのだ

怪しく思った俺は

「それはいつ頃からなんだ?」

封鎖された時期を聞いてみた

「確か・・・三ヶ月くらい前かな〜」

それを聞いた俺は確信した

三ヶ月前は奴らが海の神殿に出た時期だ

つまりその時期から封鎖されている

そしてこの国と奴らは繋がっているとなれば

この封鎖は十中八九黒の騎士団が関わっている

「その神殿の場所はわかるか?」

俺は早めに行った方がいいと思い

場所を聞いてその場所に向かった



「しかし池にモンスターを放つなんて

 こちらの動きが読まれてるみたいね」

道中でアウレアが言う

確かに一理ある・・・だがおそらく

「奴らは俺たちのことを監視はしてないだろう」

俺は奴らの監視はないと思った

なぜならフレアマの時は奴らにとって俺は予想外だったからだ

「・・・となれば誰かが私たちがここに来ることを知っていた

 ・・・ということか」

ウインレチアが考察する

もしかしたらあのカプスルという男が

俺と聖獣の話を聞いていたかもしれない

「とにかく・・・先を急ごう!」

俺たちは考察をやめ先を急いだ



港で教えられた場所に向かうと

そこにはすごい数の衛兵がいた

「どうやら封鎖されているのは本当のことらしいな」

草陰から入り口を見たウインレチアが呟く

「しかしどうするのよ?

 相手は黒の騎士団に協力していても一般人なのよ!」

とアウレアが言う

確かに困っている

もしここで揉め事を起こせば

おそらく外交問題になるだろう

どうしたものか考えていると

「・・・いっその事・・・全員・・・」

ヴィリディが不穏な事を言おうとする

すんでのところでルーブルムが

「それ以上は言っちゃダメだからね・・・」

とヴィリディの口をふさぐ

そんな時にモンスターが横を通りかかった

「・・・そうだ!」

俺は閃きそこらへんに落ちている石をモンスターにわざと当てて怒らせる

怒ったモンスターは俺に突っ込んでくる

「アルくん?!」

みんなが驚くがこれは俺の計算通りだった

そのモンスターのツッコミを躱すと

「なっなんだこいつは?!」

モンスターは衛兵たちの前に出た

衛兵たちはモンスターも退治するのに集中する

その隙に俺たちは神殿の中に入る



「神殿に入ったのはいいが・・・」

神殿の中には黒の騎士団が兵士たちがたくさんいた

「これは骨が折れそうね・・・」

とアウレアが愚痴る

「倒して前に進むしかないですね」

カエルラは武器を構えて言う

(確かにそうなのだが・・・うちの連中は好戦的なのしかいないな・・・)

俺は心の中でため息を吐く

「とにかく・・・行くか!」

俺たちは物陰から出て敵を倒す

「貴様は白騎士?!ものども奴を倒せ!!」

兵士たちは一目散に俺たちに向かってくる

「ずいぶん人気者になったじゃない」

とアウレアが意地悪く言う

「こんな奴らにモテたって嬉しくないんだが・・・」

と俺が呟くと

「大丈夫!私たちの中でもアルくんはモテモテだよ!!」

とルーブルムが励ましてくる

「いやそれはいいから真面目に闘えよ・・・」

俺はみんなの反応にちょっと呆れる

しかし今の言葉を一番言いたいのは敵側の人間だろう

ある程度倒すと奥から重装兵が出てきた

「あいつらは・・・!」

それを見た俺は今回この神殿にいる奴がわかってしまった

「どうするのアルくん?私たちの攻撃はあいつには効かないよ?」

とルーブルムが聞いてくる

「そうだな・・・二人に任せるか」

俺はアウレアとカエルラに任せる

というかもう二人とも

やる気満々で前に出ている

「ハァァァァ!!」

アウレアは一撃を打ち込むと重装兵が宙に浮いた

「・・・マジか・・・」

俺はアウレアのパワーに驚く

肝心のアウレアは空中にジャンプして

重装兵の上を取る

「これで・・・終わりだぁぁぁぁぁ!!」

アウレアは重装兵を叩き落とした

一方カエルラの方はというと

「ふん!」

重装兵の一撃をカエルラが盾で受け止める

「・・・こっちもこっちですごいな・・・」

俺はカエルラのパワーにも驚く

するとカエルラはハンマーを構えて

「ゴスペル・・・・・スマッシュ!!」

腹に思いっきり叩き込む

二人とも重装兵を倒した時に俺は思った

(絶対に二人を怒らせないようにしよう・・・)




重装兵を倒して奥に入ると

そこで待っていたのはやっぱりあいつだった

「やはりここまで来たか・・・カプスルの言う通りだったな・・・」

とそこで待っていたの騎士団二番隊隊長マレオが言う

「そういうお前らはここで何をしてるんだ?」

とマレオに聞いてみる

どうせ答えなど返ってはこないが

「我らがここにいる理由などとっくに知っていよう」

とマレオが言う

「じゃあ何で聖獣を操っているんだ?」

と今度は本当に知りたいことを聞いてみる

「ふん・・・そんなことを敵に教えると思っているのか?」

とマレオは言う

確かに敵に素直に目的を話すバカはそうそういやしない

すると俺はあることに気がついた

(聖獣がいない・・・?)

そうここに祀られている聖獣がいないのだ

そんな時急にインジェクタが反応して俺は鎧を纏う

「?!みんな躱せ!!」

俺は反応した理由に気づいてみんなに躱すように指示する

それを聞いたみんなは攻撃を食らわずに済んだ

そして後ろから襲ってきたやつを見てみると

角が木のような鹿がそこにいた

おそらくあいつがここに祀っていた聖獣だろう

「ほう・・・よくこいつの殺気に気づいたな・・・」

マレオが聖獣の隣に立ち俺に言う

「悪いがこれでもそれなりの修羅場をくぐり抜けているんでね」

と俺は嘘を言う

(本当はインジェクタが反応しただけんだけどね・・・)

本当はインジェクタが反応して不意打ちが来ると予測しただけなのだ

俺は聖獣を見てどうやって元に戻すか考える

するとそれを見抜いたようにマレオが

「そう簡単に洗脳を解除などできんよ」

と武器を構える

(ちっ!マレオの妨害をどうにかしながら

 聖獣を元に戻さないといけないのか・・・)

思わず俺はため息が出そうになる

するとそれを知ってか知らずかマレオが襲いかかってくる

「ぐっ!!」

俺がその一撃を受け止めると

「?!」

後ろから聖獣が追撃してくる

「このっ!!」

俺はそれを気合いで躱す

「アルくん!!」

避けた俺にルーブルムたちが心配して近づく

「大丈夫だ!」

俺は起き上がりルーブルムたちに言う

するとアウレアとカエルラが前に出て

「あの男は私たちで抑えるから

 あんたは聖獣をなんとかしなさい!!」

と言ってマレオに突っ込む

(そんな風に言われちゃやらないわけにはいかないか!)

俺は拳に魔力を込める

そしてそれを見た聖獣が突っ込んでくるがもう遅い

拳に魔力を込め切った俺は聖獣の頭に向かって

「いい加減に目を覚ませぇぇぇぇぇ!!」

思いっきり殴った

それを受けた聖獣は吹っ飛び




「ぐぉぉぉぉぉ?!」




マレオに命中した




「「「「「「・・・・・・」」」」」」

みんなが黙って俺を見る

かくいう俺も黙って今の現状を見ている

そして俺は頭に手を当て

「てへっ!」

笑顔でごまかした



「ぐぬぅぅぅぅ・・・!」

するとマレオが立ち上がってきた

「まさか俺ごと聖獣を攻撃するとな・・・」

マレオは感心したように悔しがるが

実際は只のマグレである

「だが・・・ここでの役目は終わった・・・!」

マレオはそう言って煙幕を放ち神殿を抜け出す

「あっ!・・・また逃した・・・」

俺は捕まえられずに悔しがる

するとルーブルムたちが聖獣のところに集まっていた

俺は気になり近づいて

「何かまずいことでもあったか?」

何か不備があったか聞いてみる

「いや・・・洗脳は無事に解除できたのだが・・・」

ウインレチアは言葉を濁す

そしてカエルラがそれを見かねて

「実は・・・完全に気絶してしまったんです・・・」

真実を俺に伝える

「・・・え?・・・」

俺はどういうことかわからずにいると

「どうやらあんたの一撃が聞いたみたいね・・・」

とアウレアは原因を言う

それを聞いた俺は



「・・・・・起きるまで待つか・・・・・」

とりあえず聞かなかったことにした




「ううん?」

しばらくしてようやく聖獣が目を覚ました

「大丈夫か?」

と気絶させた張本人である俺が聞く

「ん〜・・・大丈夫だよ〜」

聖獣は心配ないと告げる

俺たちはその聖獣にここであったことを伝える

「なるほどね〜・・・君たちが僕を助けてくれたんだね〜」

どうやら聖獣は理解したらしい

「僕はリグヌムって言うんだ〜よろしくね〜」

とリグヌムは自己紹介する

リグヌムはのほほんとした聖獣のようだ

「いいんだ・・・それよりも聞きたいことがある」

俺はリグヌムにそう言うと

「何かな〜?僕でよければ力になるよ〜」

リグヌムは力になってくれるらしい

「実は俺たち伝説の武具とかを探しているんだが

 何か知らないか?」

と本来の目的である伝説の武具について聞いてみた

「そうだね〜・・・確かこの国の城にそんなのがあった気がするよ〜」

とリグヌムは説明してくれた

それを聞いて俺たちは

「そうか・・・ありがとう」

リグヌムにお礼を言って神殿を後にした



「お城か〜・・・どうするの?」

とルーブルムが聞いてくる

「そんなものは決まっている」

俺たちが神殿を出ると

そこには先ほどの衛兵たちがいた

そして俺はさっきのルーブルムの質問に答えた



「直接取りに行くだけさ」

衛兵に捕まった主人公たち・・・一体どうなる?!


次回、歪んだ王国

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