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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
31/200

北の大地

なんかドラマのようなタイトルです

フレアマから北の聖獣について聞いた

俺たちは街に戻り

北の大陸のソーリについて

調べることにした



「なろほどね〜・・・ソーリか〜」

情報を集めに戻った俺たちはギルドマスターに話を聞きに来た

「その場所は知ってるけど〜・・・」

ギルドマスターはその場所を知っているようだが

なぜか言葉を濁す

「何かあるのか?」

と俺が理由を聞くと

「そこはかなり治安が悪くてね〜

 行くにはそれなりの準備をしなくちゃダメなのよ・・・」

と困り顔のマスターが答える

どうやらマスターが答えを濁したのは

その国の治安の悪さによるものだった

「準備って具体的に何をすればいいんだ?」

俺はその国に入るために必要なものを聞く

「絶対に必要なのは通行証と身分証ね

 身分証はここでも発行できるわ

 問題は通行証のほうね・・・」

とマスターが説明する

「問題?・・・簡単には手に入らないのか?」

とマスターに聞くと

「そうなのよ〜通行証は向こうの大陸でしか手に入らないのよ

 だから通行証を持ってる人がその大陸に行って

 通行証を取るしか方法がないのよね〜」

とマスターは言う

それを聞いた俺は困ってしまった

(そんな知り合いはいないぞ・・・)

俺に通行証を手に入れれる知り合いはいないのだ

「そうか・・・とりあえず身分証だけ発行してくれ」

俺はとりあえず身分証だけは手に入れることにした

「了解!明日までには用意させるわ」

そう言ってギルドマスターは部屋を出て行く



ギルドを後にした俺は家に向かいながら

どうやって通行証を手に入れるか考える

だがどうやっても思いつかなかった

そんな時だった

「おやおや何時ぞやの若者さんじゃないかい」

そう言って俺に話しかけてきたのは

いつかの港で会い奴隷たちを引き取った老人の商人だった

「久しぶり!あれから奴隷だった人たちはどう?」

俺は挨拶をして奴隷たちの今を聞くと

「ええ今はちゃんと全員真面目にに働いておりますよ

 おかげで私は日々をゆっくり過ごせておりますわい」

と言い商人は笑う

そんな何気ない会話をしている時に思い出した

(そういえばこのお爺ちゃんは全国を旅して

 商人をしていると言っていたな・・・)

そんなことを思い出した俺はダメ元で

お爺ちゃんに例の通行証を持っているか聞いてみることにした

「そういえば俺たち北の大陸のソーリって場所に行きたいんだけど

 通行証を持ってないんだ・・・お爺ちゃんは持ってない?」

と聞いてみると

「通行証ですかい?まぁこれでも全国各地を回って商売をしてるんで

 一応持ってますけど・・・」

お爺ちゃんは持っていると言った

それを聞いた俺は喜んだ

やっと入れる手立てが見つかったのだ

「悪いんだけどその通行証をもらえないかな?」

と通行証をくれるか聞いてみると

「別に構いませんが・・・大丈夫ですかい?

 あそこは私らの出会ったあの国以上に治安が悪いですぜ?」

とお爺ちゃんは言う

あのお爺ちゃんが言うほどなのだ

おそらくその国はよほど治安が悪いんだろう

だがそれでも行かなくてはならない

黒の騎士団が聖獣を狙っているのだ

俺たちはそれを阻止しなければ

「ああ・・。十分わかっている

 だがそれでも頼む・・・」

俺は頭を下げてお願いする

「・・・・・わかりました

 そこまで言うならお譲りしましょう・・・」

お爺ちゃんは懐から通行証を取り出し俺に渡す

「ただし気をつけてください

 これであんたがたに死なれちゃあ夢見が悪いですからね」

お爺ちゃんはそう言って去っていく




「とまぁ・・・これで通行証は手に入った

 あとは明日ギルドに身分証を取りに行くだけだ」

俺は家に帰りみんなに説明する

「まさかあのお爺様に助けて頂けるなんて思ってなかったです」

とプレシカは言う

確かに俺も一度は諦めたぐらいだ

あのお爺さんに出会えたのは

相当の奇跡だったろう

「これもアルくんが今まで良い事をしてきたからだね!!」

ルーブルムは俺に抱きつき褒める

「まぁ・・・それは良いとして

 俺は黒の騎士団の目的が気になる

 なぜ奴らは聖獣を狙っているんだ?」

俺はみんなにそう言うと

「確かに気になるわね・・・」

アウレアは俺に同意する

「それとあの黒い水晶も気になりますね〜」

カエルラは黒い水晶についても言う

「奴ら・・・何が・・・したいん・・・だろう?」

ヴィリディも気になっていてるようだった

「目的については不明だが

 あの黒い水晶についてはだいたいわかっているぞ」

とウインレチアが黒い水晶についてはわかったと言う

「本当か?」

それを聞いた俺はウインレチアに聞くと

「ああ・・・あれは神獣クラスすら封印できる

 白い水晶を応用したものだ・・・

 その力を使い聖獣の意識だけを封印し

 操っていたのだ」

ウインレチアは黒い水晶について説明してくれた

「なるほど・・・てかよくそこまでわかったな?」

俺は感心してそこまでわかった理由を聞くと

「実はあの時に黒い水晶の破片を拾っていたのだ」

とウインレチアは懐から黒い水晶の破片を取り出す

「これとルクスが封印されていた水晶に

 組み込まれていた魔法陣を比較したのだ」

とウインレチアは言う

この時俺はつくづく味方に恵まれたなと思った

「なら操られた聖獣の対処方法もわかったの?」

とアウレアは聖獣の洗脳を解除する方法も聞く

「それならとっくにわかっているさ」

ウインレチアは自慢げに言う

「それってどうすればいいんだ?」

俺はその方法が気になり聞いてみると

「アルバの魔力を込めた攻撃だ」

とウインレチアは言う

「聖獣は黒い水晶によって操られている

 だがアルバの魔力によってそれを妨害することができる

 その妨害のおかげで聖獣は自力で洗脳を解くことができるようになる」

とウインレチアは説明する

(・・・前回の戦いの時・・・そんなこと考えずに殴ったな・・・)

俺はウインレチアの説明を聞いてたまたま魔力の籠った攻撃を

当てることによって洗脳を解くことができたみたいなのはわかったが

俺自身はそんなことを考えずに殴ったので

若干だが罪悪感が湧いた

(フレアマ・・・・・ごめん・・・)

俺はフレアマに心の中で謝りながら

「そうか・・・なら今度から洗脳された聖獣には

 魔力の籠った攻撃をすればいいんだな?」

ウインレチアに確認を取る

「そうだな・・・今のところは・・・だがな・・・」

ウインレチアは含みのある言い方をする

「今のところ?・・・どういう意味?」

とアウレアが含みのある言い方が気になり聞くと

「どうやらあの黒い水晶はまだ未完成らしい」

とウインレチアは答える

それを聞いて俺はカプスルが言っていたことを思い出した

奴は実験のために来ていたと

「つまりこれ以上聖獣に試されたら

 いずれ俺の魔力でも洗脳を解除できなくなる・・・と」

俺がそうウインレチアに言うと

「・・・・・」

ウインレチアは何も言わずに頷く

「そうか・・・なら急いで奴らを倒さないとな」

俺はみんなにそういうとみんなも頷いた



翌日・・・・・



ギルドで身分証を受け取った俺たちは

北の大陸に向かった

「・・・あれがソーリ・・・」

しばらく舟に揺られて目的地に着いた

舟を止めて港を探索すると

「・・・これは・・・」

そこはひどい惨状だった

人々は痩せ細り

そんな中も働こうとしている

俺はその惨状が気になり

近くにいた人に理由を聞いてみることにした

「すいません」

俺は近くにいた男を呼び止める

「・・・なんですか?」

男は怪しみながら俺の話に耳を貸す

「ここはいつもこんな感じなのか?」

俺は今の現状を聞くと

「いや・・・今までは貧しいながらも

 漁や畑でなんとかなっていたんだ・・・だが」

男はそう言ってとある場所を指差す

「あそこの池が汚れてからは魚は寄り付かなくなり

 畑も枯れる一方だ・・・このままじゃ・・・全員死んじまう」

男はそう言って絶望する

「その池には何かあるのか?」

俺は原因の池について聞くと

「いや池自体は海に繋がっているだけで特に目立ったことは・・・」

男は池について説明していると

「ああ!でもこの前貴族に人間が

 ここを訪ねてきて池の調査をしに来たよ

 確か・・・その時からこの状況になったな・・・」

男は貴族の思い出しその時からだと言った

その貴族が怪しいと思った俺は

「それじゃあその池まで案内してくれないか?」

その男に池まで案内するように言った

「いいけど・・・特に何もないと思うぜ」

男はそう言って俺たちを池に案内する

「いいの?アルくん」

後ろからルーブルムが俺に聞く

「もしかしたらこの国のやつも

 黒の騎士団に関わっているかもしれないからな

 もしそうならほっとけないだろ?」

俺はルーブルムに助ける理由を説明する

「・・・んふふふ・・・さすがアルくん!いい男!」

ルーブルムは顔を赤くしたかと思うと

次の瞬間には俺に抱きつく

俺はルーブルムに抱きつかれながら歩いて行く



池に着くとそこには

「・・・これは?!・・・」

モンスターが大量にいた

「そんな!!池にはこんなモンスターなんかいなかったはず・・・

 なのに何でこんなに?!」

男は驚いて

男の口ぶりからこの池にはモンスターが発生する原因はなかったらしい

となれば・・・

「例の貴族か・・・!!」

俺たちは急いで男の人を逃がし

武器を構える

「だがこれだけのモンスター・・・貴族だけでは無理だな・・・」

ウインレチアは状況を見てそう言う

つまり・・・

「俺の予感は的中したってことか・・・!!」

どうやら俺の予想どおり黒の騎士団とこの国は関わりがあったらしい

「そうとなれば急いで倒すわよ!!」

アウレアがそう言うと同時にみんなで

モンスターを退治していく



ある程度倒し終わった俺たちは池の様子を見る

「・・・ひどいな・・・」

池の中はモンスターの死骸でいっぱいだった

そのせいで池は濁り見るに堪えない状況になっていた

「誰かなんとかできるか?」

俺はみんなに聞くと

「私ならなんとかできます」

カエルラが前に出る

「私の浄化魔法ならなんとか・・・」

とカエルラが言うので

「頼んだ」

俺たちはカエルラの頼むことにした

だがそれを許さないものがいた

「?!」

巨大なワニのモンスターが襲いかかってきた

「チッ!カエルラはそのまま池を浄化しろ!

 俺たちはこいつを倒すぞ!!」

俺はみんなに指示してモンスターに向かう

ワニは俺たちに噛みつこうとするが俺たちはそれを躱し

「でやぁぁぁぁ!!」

アウレアが斧を口に突き刺した

するとワニは口が開けなくなった

(そういえばワニって噛み付く力より口を開く力は弱いって話だったな)

それを思い出した俺はチャンスだと思い一気に畳み掛けた



「よし!」

モンスターを倒し終えた俺たちにカエルラが近づき

「池の浄化終わりました!」

と言う

それを聞いて一安心する俺たち

「だがここに黒の騎士団の手がかかっているなら

 急いで聖獣に会いに行かないとな」

俺はそう言うとみんなも同じ思いらしく

急いで港に戻るのだった

お爺ちゃんの事は俺も忘れてました


次回、大地の聖獣

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