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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
28/200

カエルラのお願い

今回でデート回ラスト!!

主人公side


今回でみんなからのお願いは最後

そして最後・・・

カエルラからのお願いとは・・・



「孤児院にお手伝い・・・ね」

今回のお願いは孤児院にお手伝いに一緒に行こうだった

「でもなんで孤児院なんだ?」

俺は今回のお願いについて聞くと

「実は・・・私はその孤児院の出身なんです」

とカエルラはそこで育ったことを話す

「そしてその孤児院が今悪い人たちに脅されているらしいんです」

とカエルラは話を続ける

それで今回のお願いに合点がいった

カエルラは生まれ育った孤児院を助けたくて

俺のお願い事で頼んだのだ

(そういうことなら協力しないわけにはいかないな・・・)

そう思った俺は

「なら早く行くぞ」

と急いで準備し孤児院に向かう



「ここがカエルラの育った孤児院か・・・」

孤児院についた俺たちは

早速中に入った

するとそこには

子供たちに囲まれる神父の姿があった

「神父様!!」

それを見たカエルラは走っていく

「おお〜カエルラか・・・久しいの〜」

カエルラを見た神父は嬉しそうに言う

「初めまして・・・アルバ・アルジーンテュムと言います」

俺もカエルラに続いて近づき挨拶する

「おお・・・お主がカエルラの言っておった・・・」

と神父が言うと

「神父様」

神父の後ろにいたカエルラがものすごい殺気で睨む

「余計なことを言わないでくださいね」

とカエルラは笑顔で言うが

その笑顔はとても怖かった

「そっそれより悪い奴らが脅してきてると聞いてきたんですが?」

俺は話をそらすために今回来た目的を言うと

「ええ・・・実はこの孤児院を潰して新しくお屋敷を建てたいと言う

 貴族の方がおりましてその方が毎回傭兵を雇っては

 ここを立ち退けと尋ねてくるんです」

と神父は言っていた

孤児院にいた子供たちも怖かったらしく怯えていた

(どうやらその貴族とやらは相当のワルだな)

そう思った俺は

「ならしばらくここにいることにします」

ここにしばらくいることにした

「いいのですか?」

神父は不安そうに言うが

「ええ・・・ここはカエルラの育った場所

 なら俺にとっても守るべき場所です」

俺はここを守ってみせると言った



こうしてしばらく孤児院にいることにした俺たちは

子供たちと遊んでいた

「お兄ちゃ〜んこっちこっち!」

俺は子供たちに手を引っ張られて

外に出ていた

カエルラは孤児院の中でもしもの時に大丈夫なように

待機していた

「ちょっと待ってくれよ〜」

子供たちに引っ張られながら着いた場所は

「おお〜すごい木だな〜」

大きな桜の木が生えている場所だった

「いつもここでお花見とかするんだよ〜」

子供たちがそう説明してくれる

「へぇ〜・・・」

俺は桜を見ながら返事すると

「お兄ちゃんとかも一緒にお花見しようよ!」

子供たちがお花見に誘ってくれた

「そうだな・・・じゃあ今度はみんなも連れて

 お花見に来るよ」

俺は子供たちを撫でながら答える

そんな時だった

「お〜い!!」

後ろの方から声が聞こえる

俺は後ろを振り返ると

さっきカエルラと一緒に残った

子供の一人がこっちに走ってきていた

「どうした?」

俺は走ってきたそいつに話を聞くと

「例の貴族の奴らが来て孤児院を荒らしてるんだ!!」

と子供は焦りながら言う

「!!」

それを聞いた俺は急いで孤児院に戻った



「大丈夫か?!みんな!!」

俺は勢いよく扉を開けて

中を確認すると

「アルバくん!!」

そこには人質として捕まっているカエルラと神父に

貴族と雇われた傭兵たちがいた

そして孤児院の中は見るに堪えない状況になっていた

「おやおや・・・君のような子供が助っ人ですか・・・」

貴族がバカにしたような口調で言う

「お前か・・・こんなことをしたのは・・・」

俺はその時珍しく怒っていた

「ええ・・・彼らが頑固でね・・・だから

 強行手段に出ました」

と貴族からは罪悪感の一つも感じられなかった

「まぁ・・・あなたにもおとなしくやられて貰いますがね」

貴族はそう言うと周りにいた傭兵達が武器を構える

「そうか・・・なら・・・」

俺は剣を抜き



「どんなことされても文句はねぇよな・・・」

鎧を纏った



鎧を纏った俺は近くにいた傭兵を殴り

天井に突き刺した

「なっ?!」

貴族は驚いているがそんな暇などは与えない

俺はそのまま突っ込み残りの傭兵を同じく天井に突き刺した

「なっなっなっ!バカなお前は?!」

尻もちをつき腰を抜かす貴族

「あの伝説の白騎士か?!」

どうやら俺は結構有名になったらしい

俺は尻もちをついている貴族に近づき

「今度この孤児院になんかしてみろ

 俺がお前に同じことをしてやるよ」

と脅す

それを聞いた貴族は

「すすすすいませんでしたぁぁぁぁぁ!!」

謝った後すごい勢いで逃げていった

「全く!・・・」

鎧を脱いで俺はカエルラと神父を解放した

「すいません・・・アルバくん

 子供たちを逃がすのに手一杯で・・・」

カエルラは俺に謝る

「気にするな・・・それより怪我はないか?」

俺はカエルラの心配をする

「大丈夫です・・・ありがとうございます!」

カエルラは笑顔でお礼を言う

「ああ・・・とりあえずこれでもう

 あいつらも襲ってこないだろ」

俺は神父にそう言うと

「そうですな・・・本当にありがとうございました」

深々と頭を下げる神父それに続き子供たちもお礼を言う


こうしてカエルラのお願い事は終わった

それと後日

子供たちに言った通り

他のみんなも連れてお花見を一緒にした




主人公side out




カエルラside



私は今アルバくんにどんなお願い事をしようか悩んでいた

その時私が育った孤児院から手紙が来ていた

その手紙には最近貴族が傭兵を雇って

孤児院に脅しをかけてきているというものだった

「そんな・・・」

この手紙を見て私は焦った

その孤児院には子供しかおらず

神父様もご老体

誰も孤児院を守る力はなかった

「どうすれば・・・!」

悩んでいた時に思った

これをアルバくんへのお願い事にすればいいのだと

そう思った私は早速アルバくんにお願いした

するとアルバくんは理由を聞いてきた

「でもなんで孤児院なんだ?」

とそれに私は素直に答える

「実は・・・私はその孤児院の出身なんです」

と私はそこが大切な場所だと説明する

「そしてその孤児院が今悪い人たちに脅されているらしいんです」

と今の孤児院の状況を話す

するとアルバくんは

「なら早く行くぞ」

と急いで準備してくれた

その行動は私を思ってのことだと思うと

私は思わず嬉しくなってしまった

(ダメダメ!今回はしっかりしないと!)

私は気をとりなおしアルバくんと一緒に準備して

孤児院に向かう



孤児院についた私たちは

早速中に入った

中には私が育った懐かしい内装に

私を育ててくれた神父様

そして元気な子供たちの姿があった

「神父様!!」

私は嬉しくなり

神父様のところに走って行った

するとそれに気がついた神父様が

「おお〜カエルラか・・・久しいの〜」

と嬉しそうに行った

するとそんな私の後ろからアルバくんが来て

「初めまして・・・アルバ・アルジーンテュムと言います」

と神父さまに挨拶する

それを聞いた神父様が

「おお・・・お主がカエルラの言っておった・・・」

と私がアルバくんのことを話していたことを言いそうになったので

「神父様」

と言って話を止めさせる

そして釘をさすように

「余計なことを言わないでくださいね」

と笑顔で言った

その後アルバくんに改めて事情を説明する神父様

それを聞いたアルバくんがここに留まると言った

「いいのですか?」

神父様は不安そうに聞くが

「ええ・・・ここはカエルラの育った場所

 なら俺にとっても守るべき場所です」

とアルバくんは答えた

それを遠くから聞いていた私は

(アルバくん・・・そんなにも

 私のことを大切にしてくれていたんですね・・・)

顔を赤くして嬉しさに顔を緩ませる

「おねいちゃん?大丈夫?」

子供たちに心配されて私は

「大丈夫だよ〜気にしないでね〜」

と言ってごまかす



その後アルバくんは子供たちに連れられて

外に行った

私は万が一のために

神父様や他の子供達と一緒に孤児院に残った

すると神父様が突然

「カエルラ・・・お前は少し変わったの〜」

と言ってきた

「いきなりどうしたんですか?」

と聞くと

「今のお前さんはとても幸せそうだったからな

 あのお方のおかげかの〜」

と神父様が言う

それを聞いた私は

「・・・そうかもしれませんね」

と笑顔で答える

それを見た神父様は

「お前は昔から自分の為ではなく

 誰かの為に行動していた

 じゃが今のお前さんは

 自分の為にも行動できるようになった

 儂はそれが嬉しくての〜」

と涙目になりながら私に言う

確かに私はみんなのことを最優先し

自分のことをおろそかにしていたかもしれない

だが今は違う

今はアルバくんやルーブルムさんたちと一緒にいること

それが私自身の幸せになっているのだ

(きっとアルバくんと出会ったから私は変わることができた

 だからアルバくんは私にとって・・・)

そんなことを考えている最中だった



「?!」



孤児院の扉がこじ開けられ

そこから数人の武装した男と貴族が入ってきた

「貴様・・・!」

神父様は立ち上がり不快感をあらわにする

「やぁ・・・神父様・・・

 そろそろこの孤児院を明け渡す覚悟は決まったかな?」

貴族の男は神父様に聞く

「貴様に明け渡すわけがなかろう!!」

だが神父様は頑として拒む

「そうですか・・・なら仕方ありませんね・・・」

貴族の男が合図すると傭兵たちが暴れ出した

「なっ?!貴様!!」

神父様は怒りをあらわにする

「あなたが悪いんですよ・・・

 おとなしく明け渡してくれればこんな

 強行策に出なくてよかったのですよ」

貴族の男がそう言うと傭兵の一人が

子供たちに襲いかかろうとしていた

「危ない!!」

私はその傭兵を突き飛ばし

「逃げて!!」

子供たちを逃した

「おやおや・・・子供たちだけを逃すなんて

 なんて慈悲深い・・・」

貴族の男は馬鹿にしたように言う

「まぁ・・・ですがどの道あんな子供たちなど

 どうでもいいのでね」

私と神父様は囲まれ捕まってしまう

そんな時私はあの人のことを思っていた

(助けてアルバくん!!)



「大丈夫か?!みんな!!」

その人は来てくれた



「アルバくん!!」

私はアルバくんの名前を叫ぶと

「おやおや・・・君のような子供が助っ人ですか・・・」

貴族の男がニヤつく

「お前か・・・こんなことをしたのは・・・」

そう言ったアルバくんは私でもわかるほど怒っていた

「ええ・・・彼らが頑固でね・・・だから

 強行手段に出ました」

だが貴族の男はそんなことに気づかず

「まぁ・・・あなたにもおとなしくやられて貰いますがね」

と火に油を注いだ

その後アルバくんに傭兵たちは全滅させれ

逃げていった貴族の男

全てが終わり捕まっていた私たちを解放したアルバくん

「すいません・・・アルバくん

 子供たちを逃がすのに手一杯で・・・」

と私が謝ると

「気にするな・・・それより怪我はないか?」

とアルバ君は私の心配をしてくれた

「大丈夫です・・・ありがとうございます!」

私は嬉しさに心を満たされながらお礼を言った




(やっぱりアルバくんは私にとって大切な人であり

 ・・・・・・この世で一番好きな人・・・・・・)

次回からは引き続き本編を書きます


次回、聖なる力

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