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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
27/200

プレシカのお願い

今回はプレシカのお願い

捉え方によってはちょっと嫌な話です

主人公side


今回はプレシカのお願い事

してその願いは・・・



「婚約者の振り?」

俺はなぜかドゥクスから話を聞いていた

「ああ・・・実は隣国の王子が

 プレシカ様のことを気に入っていてな・・・

 だから今度王城で開かれるパーティーで

 お前とプレシカ様が婚約者だと発表したいのだ」

と言われた

それ自体は別にいいのだが問題は

「それ〜・・・俺が襲われる可能性ない?」

ターゲットが俺になるかもしれないということだ

「その辺は心配ないだろう

 お前を倒せる人間などこの世界のどこにもおらんよ」

とドゥクスが言うが

(いや・・・黒騎士っていうやばいやつもいるんだけどな・・・)

俺はそう思いながら軽く遠い目をしていた

「そんなわけで今度のパーティーちゃんと参加しろよ」

そう言い残してドゥクスは去っていった

「ハァ〜・・・面倒くさいことになったな〜」

そんなことを言っていると

それを聞いていたプレシカが部屋に入ってくる

「すいません!私のせいで・・・」

とプレシカは謝る

「いや別にプレシカが悪いわけじゃないだろ」

俺はそう言ってプレシカの頭に手を置き

「それにいい機会だろ・・・ちゃんとみんなに報告する・・・な」

と頭を撫でながら言う

頭を撫でられたプレシカは

「・・・キュ〜・・・」

顔を赤くして倒れた

(・・・やっぱ不安だわ・・・)




そしてパーティー当日

俺は正装して王城に来ていた

俺は普段の服で行こうとしたら

ルーブルムに止められ

『パーティーならこっちを着て行きなさい!』

とこの服を渡された

正直助かったのだが

(なんであいつ・・・俺のサイズを知っていたんだ?)

ルーブルムが俺のサイズを知っていたことに疑問を抱くが

これ以上考えるのはなんか怖いのでやめた

そんな中パーティー会場に着いたのだが

みんな俺のことをすごい見てくる

それもそうだろう子供が一人でこんな場所に来ていたら

誰だって気になる

俺は気にしないようにしていると

「よう!楽しんでるか?」

いつもの甲冑姿ではない正装をしたドゥクスが話しかけてきた

「いやこんなに見られて楽しむも何もないんだが・・・」

俺がそう言うと

「まぁこんな子供が一人でいたらそれは注目されるわな!」

と大声で笑い出す

(こいつ・・・あとで覚えてろよ・・・)

そんなことを思っていると

みんなが騒ぎ出した

俺は何が起こったのか疑問に思っていると

「どうやら王たちが来たみたいだな」

とドゥクスが説明する 

俺たちも近づくとそこには



純白のドレスに身を包んだプレシカがいた




「・・・・・」

思わず俺は見惚れてしまう

「おいおいどうしたんだ?」

隣にいたドゥクスがニヤニヤしながら俺に聞く

「いや・・・本当にお姫様だったんだなって」

俺が素直に答えると

「惚れ直したか?」

とドゥクスに聞かれる

「残念だが・・・惚れ直すほどあいつの評価は低くないよ」

俺はそう答えながら微笑む

するとこちらに気がついたプレシカが近づく

「お待たせして申し訳御座いません」

プレシカは会って早々謝ってくる

「いや別に待つほど待ってないんだが・・・」

俺はそう答える

すると何かを察したドゥクスが

「どうやら俺はお邪魔みたいだな」

と言って去ってしまった

(余計な気を・・・・)

と思っていると

「?!」

プレシカが急に手を繋いできた

「すいません・・・・お嫌でしたか?」

そう不安な声で聞かれる

「いや突然だったから驚いただけだよ」

と言って安心させる

実際のところ、顔を赤くした女性に涙目でそう言われたら

大丈夫しか言えない

そんな俺たちに近づく男がいた

「初めましてプレシカ姫

 僕はクイデムと言います

 以後お見知り置きを」

と言ってその男はプレシカの前に跪く

プレシカは顔には出さなかったが

握っていた手に力が入っていた

「・・・・・」

それを感じた俺は

「アルバ様?!」

プレシカの手を引っ張ってテラスに向かった



「大丈夫か?」

テラスについた俺はプレシカに聞く

「はい・・・助けてくれてありがとうございました」

プレシカはお礼を言う

「別に・・・お前はああいうの苦手なんだな・・・」

俺は王族のプレシカがああいった対応が苦手だとは思ってなかった

そのことを伝えると

「はい・・・私は上辺だけで言われる言葉は苦手です・・・」

プレシカは手すりに手をつき星空を見ながら答える

おそらくプレシカじゃ俺には想像できないこともあったのだろう

「俺にできることはあるか?」

俺はプレシカの助けになりたくて聞くと

「・・・では」

とプレシカが俺の肩に頭を乗せる

「しばらくこのままでいさせてください」

とプレシカが言う

「ああ・・・・」

と俺は答えるが内心は

(肩に女の子の頭がぁぁぁぁ!!近い近い近い!!・・・女の子って柔らかいな〜

 めっちゃいい匂いする〜・・・って匂いを嗅いで変態か?!俺はぁぁぁぁ!!)

めっちゃ動揺していた

「こんなんでよければいつでも力になってやるからな」

俺はプレシカにそう伝える


こうしてプレシカのお願いは終わった



ちなみに俺とプレシカが交際していると

みんなに伝えると開いた口が塞がらない感じだった

(まぁ・・・普通はそうだよね・・・)



主人公side out



プレシカside



私は久々に王城に帰ると

近々パーティーがあることを知らされた

しかもそこでアルバ様と私が婚約していると伝えると言われ

私は急いでお父様のところに向かった

「お父様!!」

私はお父様の部屋に入る

「おお!プレシカか!ちょうどよかった

 お前に伝えたいことがあったのだ」

とお父様は言う

「それは今度のパーティーの件ですか?」

そう私が聞くと

「なんだもう聞いていたのか」

とお父様は答えた

「なぜアルバ様を危険に晒すような真似をするのですか?!」

と私は怒鳴る

するとお父様は椅子から立ち上がり窓の外を見ながら

「プレシカよ・・・確かに

 アルバ殿には迷惑をかけることになるだろう

 だが私が本当に心配しているのはプレシカ!

 お前なのだ!!」

と言った

「・・・それはどういう意味ですか?」

私は納得いかないながらもお父様の意見を聞くことにした

「この前の事件で我が国はだいぶ疲弊した

 その隙をついて隣国がこの国を取ろうと狙ってくるだろう

 だが力ずくではこの国は取れない

 となれば残るはお前との政略結婚だ」

お父様はこの国の現状を説明する

「だからこそお前だけは守りたい私たちは

 アルバ殿との婚約を発表してお前を守ることにしたのだ」

お父様は今回のパーティーの本当の狙いを答えた

「お父様・・・」

それを聞いた私はお父様がどんな思いだったか察した

「アルバ殿ならきっとお前を守ってくれる

 だからお前は幸せになりなさい」

とお父様は言ってくれた

私はその言葉に涙しながら

「・・・はい!」

答えた



そしてこのことをドゥクスがアルバ様に伝える

それを聞いたアルバ様はやはり不安な顔をしていた

私はアルバ様に

「すいません!私のせいで・・・」

と謝る

「いや別にプレシカが悪いわけじゃないだろ」

と言ってくださった

そのあとアルバ様は私の頭に手を置き

「それにいい機会だろ・・・ちゃんとみんなに報告する・・・な」

と言って頭を撫でてくださった

私はあまりの嬉しさに

「・・・キュ〜・・・」

顔を真っ赤にして気絶した



そしてパーティー当日

私は王城で着替えるため家を早くに出た

家を出る前にルーブルムさんが

『期待して待っててね!』

と言っていたが何のことだろう

王城に着いた私は

自室でドレスに着替える

「ちょっといいかしら?」

するとその部屋にお母様が入ってきた

「お母様?どうしたのです?」

私はお母様を部屋に入れ聞くと

「いえあなたに渡したい物があって・・・」

そう言ってお母様はペンダントを取り出す

「これは?」

と聞くと

「これは私が主人から受け取ったもの

 そして私を守ってくれたお守りよ」

とお母様は言った

「そんな大切な物・・・受け取れません!」

と私が拒むと

「ううん・・・これからのあなたには

 必要な物・・・きっとこのペンダントがあなたを守ってくれるわ」

とお母様は笑顔で言う

「お母様・・・」

そんな事を言われてしまっては受け取らないわけにはいかない

それを受け取った私は早速付けてみる

「よく似合ってるわ・・・ではあなたの想い人に見せに行きましょうか?」

とお母様は私をからかう

「お母様!」

と怒鳴るももはや聞こえていなかった

「もう!」



着替えを終えた私たちは

会場に入った

みんなが私たちに集まる中

私はアルバ様を見つけた

「・・・・・」

それはいつもと違う正装の格好していて

とてもカッコよかった

「・・・はっ!」

しばらく見とれてようやく我に帰り

(ルーブルムさん・・・ありがとう!)

とりあえず心の中でルーブルムさんにお礼を言った

そしてアルバ様のところに向かう

「お待たせして申し訳御座いません」

と謝ると

「いや別に待つほど待ってないんだが・・・」

と言ってくださった

(アルバ様・・・なんとお優しい・・・)

アルバ様の優しさに浸っていると

いつの間にか隣にいたドゥクス

(いやひどくね!!)

が何かを察してくれたようで

「どうやら俺はお邪魔みたいだな」

と言って去ってくれた

(ドゥクス・・・ありがとう

 あと・・・ごめんなさい

 居たのに気付かなかったわ・・・)

私は心の中でドゥクスにお礼と謝罪を言う

そして二人っきりになった私は

チャンスと思い

アルバ様の手を握った

「?!」

手を握られたアルバ様は驚いていた

(もしかして嫌だったのかしら?・・・)

そう思った私は

「すいません・・・・お嫌でしたか?」

と直接聞いてみた

するとアルバ様は

「いや突然だったから驚いただけだよ」

と言ってくださった

(アルバ様はやっぱりお優しいお人・・・)

そんなことを思っていると

一人の男が近づいてくる

「初めましてプレシカ姫

 僕はクイデムと言います

 以後お見知り置きを」

と言って男は私に跪く

だがその男の目は私など捉えていなかった

その男の対応に嫌がっていると

「アルバ様?!」

突然アルバ様が私の手を引っ張ってどこかに走る



「大丈夫か?」

とテラスに着いたアルバ様は私に聞く

「はい・・・助けてくれてありがとうございました」

と私がお礼を言うと

「別に・・・お前はああいうの苦手なんだな・・・」

と聞いてきた

どうやらアルバ様は私がさっきみたいなのが嫌いだと

わかったらしい

それに少し嬉しくなりながら

「はい・・・私は上辺だけで言われる言葉は苦手です・・・」

と本当のことを話す

するとアルバ様は私を安心させようと

「俺にできることはあるか?」

と聞いてくださった

それを聞いた私は

「・・・では」

思い切ってアルバ様の肩に頭を乗せた

「しばらくこのままでいさせてください」

と伝えると

「ああ・・・・」

と言ってくれた

私はその行為に甘えてしばらくそのままでいた

するとアルバ様が

「こんなんでよければいつでも力になってやるからな」

と言ってくれた

それを聞いた私は思っていた




(アルバ様の隣にいれるなら私は・・・・・)

次回でデート回ラストです!


次回、カエルラのお願い

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