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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
21/200

遺跡の中に突入!

黒騎士とちょびっと戦います

遺跡の調査に行くことにした俺たちは

舟に乗り遺跡のある大陸を目指していた


「もうそろそろで着くわよ」

アウレアが前にある大陸を指差す

大陸についた俺たちはすぐにでも

現地に向かおうと思ったのだが・・・



「すいませぬ主よ・・・どうか我の事は気にせず」

まだルクスの体調が万全では無かった

(つーか馬車引くのはお前だから気にするぞ)

俺たちは仕方なくその港で一泊することにした

着いた時間が時間なだけに寝るには早いので

港を回って歩いていたら

「ほら!キリキリ歩け!!」

と首に鎖の繋がれた人たちが

怒鳴られていた

「あれは・・・」

俺が疑問に思って呟くと

「あれは奴隷じゃよ・・・」

と近場にいた老人が近くに来て答える

「奴隷?そんな制度は無かったはずだけど・・・」

アウレアが奴隷という言葉に疑問に思うと

「うちの国は普通に奴隷制度があるんだよ・・・

 罪人や借金で首の回らなくなった者

 果ては孤児たちまでも奴隷になっちまってるんだよ」

老人は眉間にしわを寄せて説明してくれた

「そんなこと・・・」

プレシカは一国の姫であるため

この国制度が許せないらしい

悔しがるプレシカの手をつなぎ落ち着かせた

「あんたらも気をつけなされよ

 この国の偉い奴は全員

 権力に物言わせるクズばかりじゃからな・・・」

老人はそう言い残し去って行った

俺たちも宿屋に戻ることにした



翌日・・・・・・



「さぁ主!我はいつでも準備万端です!」

ルクスはすごく生き生きした顔で

馬車につながっていた

(これはこれでめんどくさいな)

そんなことを思いながら俺たちは

現地に向かうことにした



遺跡に向かう道のり

のんびりしていると

馬に乗った集団が俺たちを取り囲んだ

「そこの女ども!命が惜しく金目の物を全て置いていけ!」

男はそう言って俺たちを脅すが

(完全に獲物を間違えたな・・・)

俺は盗賊に哀れな視線を送りながら

俺は馬車を降り剣を構える

「何だ?やるってのか?!」

男は威張っているが剣を持つ手は震えていた

「時間がないんだ・・・とっととしろ」

俺は挑発するとそれに気が触れたのか

一斉に襲いかかってきた

俺は全員の武器を粉々にし

剣を収めて拳骨する

全員を沈め終わる

「全く・・・これに懲りたらちゃんと

 実力をわきまえろよ」

全員を縄で縛ると

今度は騎士の集団がきた



俺たちは盗賊を捕まえに来たと思っていたのだが

なぜか俺たちを取り囲む

「これはどういうことだ?」

俺が騎士の男に聞くと

「お前たちを窃盗及び暴行罪で王都に連行する!」

と答えてきた

どうやらこの盗賊団と騎士団はグルだったらしく

俺たちが盗賊を退治した場合

正当な理由で俺たちを捕まえようとしていたらしい

もちろんそれに応じる俺たちではなく

「だったらこいつらも連行しろよ」

と俺が盗賊どもを指さすと

「その者たちは被害者だ

 連行する必要はない」

騎士の男はきっぱり拒否する

それにイラついた俺は

「だったら力づくで俺たちを捕まえてみろよ」

俺は全力の殺気を放つと

騎士たちが乗っていた馬たちが暴れ出し

騎士たちを振り落として逃げていった

「貴様・・・!」

騎士は俺を睨むがその実、足が震えていた

「おっお前たち奴を捕らえろ!!」

騎士は他のやつに命令するが

全員、拳骨一発で地に伏した

「バッバカな?!」

騎士は驚く

「誰の差し金でこんなことをしたんだ?」

俺はそいつに近づき拳を鳴らしながら聞くと

「お前こそ俺たちは騎士だぞ!こんなことをしてタダで済むと?!」

騎士が最後まで発言する前に拳を顔面間近まで近づける

「もう一度言う・・・誰の差し金だ?」

俺は今度こそ誰の依頼か聞くと

「くっ黒服にメガネを掛けた女が王に依頼したんだ

 そっそれ以上はしっ知らねぇよ」

と男は答える

「そうか・・・どうもありがとう」

俺はお礼を言って顔面を殴って気絶させる

「黒服って・・・」

ルーブルムがまさかという顔をしている

「まぁ・・・間違いないだろうな」

おそらくこいつらの王に依頼したのは

黒の騎士団のやつだろうだが・・・・・

(そんな悪人の依頼を受ける王様・・・か)

どうやらあの老人が言っていた以上に

この国は腐っているらしい

俺たちは次の刺客が来る前に着こうと目的地に急いだ




目的地に着いた俺たちを待っていたのは

黒の騎士団の連中だった

しかもこれまで出会った黒の騎士団の全ての隊がいた

「これってあの三人がいるってこと?」

アウレアが俺に聞く

確かに全ての隊がいるってことはその隊長である

あいつらもいるかもと思ったが

もう一つの可能性もあった

それは・・・・・




黒騎士本人がいるということだった




「とにかく中に入らないとな・・・」

俺たちは意を決し奴らの前に出る

「!白騎士の奴らが来たぞ!!」

一人の兵士が叫ぶと

どこからともなく兵士たちが集まり

あっという間に包囲され襲ってきたが

俺たちの方が圧倒的だった

しばらく交戦しているが

圧倒的にも関わらず敵の量が一向に

減っている気がしなかった

「こいつらどんだけいるのよ!?」

アウレアたちも同じ意見らしく

そろそろ体力の消耗がやばいと感じた

「このままではラチがあかない

 ここは私たちに任せてお前は先に行け!」

ウインレチアが俺に叫ぶ

俺は頷きここをみんなに任せて遺跡の中に入った



中はほとんど一本道で俺は走って奥に向かうと

急に大きな光の塊が飛んできた

「?!」

間一髪で交わした俺は影に潜み奥を見る

そこには大きな大砲とこの前に見た奴隷が

何か紐のようなもので繋がれていた

「やはりここまできましたか」

声が聞こえその主が大砲の後ろから姿を現した

その女は黒く長い髪にメガネをかけたスタイルのいい女性だった

「誰だお前は?」

俺が名を聞くと

「私は黒の騎士団副長スペクラ

 黒騎士様のためにあなたには消えてもらうわ!」

そう名乗ったスペクラはトリガーのようなものを引くと

大砲から光弾が発射される

(マジかよ・・・あれってどういう原理なんだ?!)

俺はあの大砲を無力化できないか考えていると

さっき見た紐のことを思い出した

(もしかして・・・奴隷たちからあの紐で何か吸っているのか?!)

大砲の原理に気づいた俺は岩陰から出て正面から歩み寄る

「ふっ・・・正面から来るなんて撃ってくださいって

 言っているようなものよ」

そう言ってスペクラはトリガーを引く

もちろん車線上にいた俺に直撃する

「だから言ったのに・・・・」

スペクラは勝ったという顔をしてたが

「?!」

俺は無傷のまま歩いていた

「馬鹿な・・・そんなこと!」

スペクラはトリガーを引いて大砲を連射してくるが

どんなに食らっても俺は無傷だった

そして・・・・・大砲から光弾が出なくなった

「何?!」

スペクラは驚くが当然のことである

大砲の弾は必ず限りがある

それは弾を生み出しているのが人間でも同じだ

俺はチャンスと思い剣を抜いて走り出す

「くそっ!!」

スペクラはトリガーを投げ捨て自分の腰にかけていた

二丁の拳銃で俺に攻撃してくる

だが今更そんなものでは傷一つ付けることなどできず

「デェヤァァァァァア!」

俺がスペクラに剣を振るが

「?!」

それが彼女に届くことはなかった




なぜなら俺の一撃を黒騎士が止めたからである




「ちっ!」

俺は急いで距離をとる

「黒騎士様!」

スペクラは急いで跪く

「申し訳ございません!あなたの命に背いた上

 白騎士に遅れをとりました・・・」

スペクラは罰を覚悟で報告するが

「別に構わん」

黒騎士は別に怒ってなかった

「しかし!」

スペクラは納得いかずに抗議しようとする

すると黒騎士はスペクラの頭を撫で出し

「お前は騎士団の中で一番尽くしてくれている

 失敗の一度や二度では咎めんよ」

と慰める

そして撫でるのをやめて俺に向き合う

「まさか・・・あんた直々に来るとはな・・・」

俺は素直に驚いたことを伝えると

「スペクラは私の右腕だからな・・・

 今お前にやられてもらうわけにはいかないのだよ」

と黒騎士は答える

「このまま帰れるとでも?」

俺は剣を構える

「無論・・・思ってないさ」

黒騎士も同じく大剣を構え

両者同時にぶつかり合う

あまりの衝撃で遺跡はミシミシと

崩れそうな音をしているが

気にせず俺たちは斬り合っていた

激しい剣撃のぶつかり合い

だがお互いにそんな激しい一撃にも関わらず

傷はおろか鎧に傷一つ付けることができないでいた

お互いに一旦距離を取り剣に魔力を込める

「「ハァ!!」」

激しい剣閃のぶつかり合い

それによって爆発が起きあたり一面を砂埃が包んだ

「!・・・ちぃ!」

そしてそれが晴れると奴はスペクラ共々消えていた

「逃したか・・・」

俺が悔しがっていると

「アルく〜ん!」

入り口の方からルーブルムたちが来ていた

「表の方は?」

俺はみんなの方が気になり聞いてみると

「それが急にみんな撤退して行ったの」

と首をかしげていた

「そっちはどうだったの?」

今度はアウレアが俺に聞いてきた

「黒騎士が現れてな・・・戦ったんだが逃げられた」

俺は顔を下に向けて悔しがりながら答える

「そう・・・とりあえずここにもう用はないし

 あの奴隷さんたちを連れて脱出しましょう」

とアウレアが気分を戻そうとする

「ああ・・・」

俺たちはその後奴隷たちを連れ脱出

とりあえず前回の港まで戻った



港まで戻ると

「おお!お前さんたち無事じゃったかい!!」

例の老人が迎えてくれた

「その奴隷たちは一体?」

後ろにいた奴隷たちがこの前見た奴隷だと気づいた

老人は俺に聞いてくる

「ああ・・・買われたところを追い出されたんだと

 仕方なくここまで連れてきた」

俺がそう説明すると

「そうかい・・・だったらこの者たちの面倒は

 儂がみよう」

と老人が言った

「いいのか?」

俺は大丈夫か聞くと

「ああ儂は各地を回る商人なんじゃが

 最近年で人手が欲しかったところじゃわい」

と笑顔で言ってくれた

俺たちは老人の言ってくれた通り

奴隷を任せその大陸を後にした



「いや〜今回もきつい旅になったね〜」

船の上で背伸びをしながらルーブルムが言う

確かに今回もまた黒の騎士団が現れた

おそらくこれからも会うことになるだろう

だが今回の戦いでわかったこともある

それは今の装備では黒騎士に

ダメージを与えることができないということだ

おそらくこれから黒騎士とは決着をつける時が必ず来るだろう

俺はその時どう対抗するか悩みながら家に帰るのであった

黒騎士の鎧はアルバの鎧と互角という設定です


次回、伝説の武具

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