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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
黒騎士編
13/200

スケルトン・カーニバル

今回はヒロインの戦闘がメインです

拠点とペット(?)を手に入れた俺たちは

平和な日々を送っていた



「そっちにモンスターが行ったよ〜」



(・・・平和かな?・・・)



俺たちは今ギルドの依頼で

ソルト・バタフライと言う

昆虫を探していた

なんでもそいつの鱗粉は

高級な塩らしく

それを使って王城のパーティ料理を

作りたいと依頼が来ていたのだ

そしてその依頼を受けた俺たちは

そいつがいる森に来ていたのだが・・・



「なんでこんなにモンスターがいるんだよ・・・」



その森ではすごいモンスターが繁殖していた

「そりゃあ春の季節ですから」

とルーブルムが訳のわからない答えを返す

「そんなことよりモンスターの相手をするわよ!」

とそんなやり取りを見ていたアウレアに叱られた

仕方なく戦闘に参加しようとしたら

「お前は参加しなくていい」

とウインレチアに止められた

「なんで?」

と聞いたら

「お前の攻撃では辺りを全部巻き込みかねないからな・・・」

と痛烈な一言を言われた

俺は膝から崩れ落ち

(別に・・・俺だって好きでこんなんになったわけじゃ・・・)

とうなだれる

「そう言い訳で私たちだけでやるぞ」

ウインレチアが仕切る

モンスターはイノシシのような感じで

数は40はいた


「ローズストライク!」

プレシカがレイピアで突きを放つ

その攻撃で5体が倒れた

「次・・・私・・・」

そう言ってヴィリディが消えて

「シャドウ・・・トリック・・・!」

敵の影から分身して出てきた

今度は7体

残りは28体

「次は私よ!」

とアウレアが空高くジャンプし

「フォールスマッシュ!」

一気に降下して斧を叩きつける

その衝撃で9体倒れた

残り19体

「私も行くよ〜」

とルーブルムは鎌を構え

「スクリームサイス〜」

と回転し周りのいたモンスターを

9体倒した

残り10体

「最後は私だ」

とウインレチアが魔法を唱える

するとモンスターの上に氷の塊が次々と出来ていって

「アイシクルレイン」

モンスター目がけて落ちていく

この攻撃でおそらく全滅しただろうが・・・



「・・・お前らも大概な気がするぞ」

そう言って俺は無残な森の跡地を見ていた



その後もソルト・バタフライの

捜索をするがなかなか見つけられずにいた

(本当にここにいるのか?)

そう思って諦めていた時

「いたよ〜」

とルーブルムが手を振る

俺たちは急いでそっちに行くと

そこには・・・



人に蝶の羽が生えた女性がいた



(・・・ソルト・バタフライって人型だったの〜?!)



驚愕の事実に驚いていると

「まずいわ!天敵のヤーサン・マンティスに襲われてる!!」

とアウレアが言うので俺も急いで

そいつを見ると・・・



目がサングラスみたいになっていて背広を肩にかけ

口に爪楊枝を咥えていた



(・・・ただのチンピラじゃねぇかぁぁぁぁぁ!!)



俺がどっちも人型だったことに驚いていると

ヤーサン・マンティスがソルト・バタフライに

近づいていった



*ここからは主人公の想像です*



「おうおう!そこのねぇ〜ちゃん俺と一緒にお茶しようや!」

とチンピラが絡む

「いえ・・・遠慮します」

と蝶が断ると

「ええやんけ〜なぁ?ちょっとでいいからさ〜」

とチンピラは蝶の肩に鎌をまわす

「ちょっ・・・やめてください!!」

と蝶が拒むと

「なんや?!こんだけ人が丁寧に誘ってるんに

 いややぬかすか!!」

とチンピラは蝶を突き飛ばし

「なら・・・力ずくで連れて行こうか?!」

と鎌を研ぎながら蝶に近づいていった



*想像終了*



「ちょっと待ったぁぁぁ!!」

一部始終を見ていた俺は止めに入る

「このチンピラがぁぁぁ女性に手を挙げるなど

 男の風上にも置けぬ奴め・・・この場で成敗してくれよう!!」

とかっこつけて言うと

「いや女性っていうかメスなんだけど・・・」

とルーブルムが訂正してくるだが

そんなものは些細なこと

問題はこいつをどうにかして蝶に恩を売り

目的のものを手に入れることだ

(ここは絶好の好機!!)

と剣を構えると

ヤーサン・ヤクザが突っ込んできた

そして俺に目がけて鎌を振ってくる

俺はその鎌を切り捨て

同時に背広も切り捨てる

「お前の・・・負けだ」

そう俺は言うとヤーサン・マンティスは崩れ落ちた

鎧を解除した俺はソルト・バタフライに近づき

「大丈夫ですか?」

と聞くとどうやら言葉はわかるらしくこちらを見て頷く

そして起き上がったソルト・バタフライは何かお礼をしたいらしく

俺はチャンス!!と思って

「すいませんがあなたたちの鱗粉をいただけませんか?」

と言った

それを聞いたソルト・バタフライは

こっちだと手招きしついていくとそこには

山のようになっている塩があった

どうやらこの季節多くのソルト・バタフライのオスが

鱗粉をばら撒くらしくそれのあまりだと説明されたが

(これは多すぎだろ!!)

さすがにここまでとは思ってなかった俺は

驚いていた



「これだけあれば十分か・・・」

と塩の山からちょっともらった俺たちは

ソルト・バタフライにお礼を言って森を後にした



こうして依頼を達成した数日後・・・



俺はマスターに呼ばれギルドに来ていた

「スケルトンの大量発生?」

と俺はマスターに聞いた

「ええそうよ」

とマスターは頷く

「最近、国境付近でスケルトンが大量に目撃されているの」

とマスターが説明する

「そしてその調査をあなたたちにお願いしたいのよ!」

マスターが俺にそう言って顔を寄せる

「出処はわかっているのか?」

と聞くと

「おおよそだけどね」

マスターがそう言いながら地図を広げる

「この城砦跡地に向かっていくのを見たって

 言っていたわ」

と地図を指差す

「・・・わかった・・・その依頼受けるよ」

と俺が渋々いうと

「ありがとう〜さすがアルくんね!」

マスターが喜んだ



「・・・でその跡地に行く・・・と」

アウレアがそう聞いてきたので俺は頷いた

「オッケー!なら準備しましょ!」

と各々椅子から立ち上がり部屋に戻って準備を始める

俺は馬車用の馬を手に入れようと外に出ると



「・・・・・」

なぜかルクスが馬車にくっついていた



「何してんの・・・お前?」

と聞くと

「我がいるのです!馬など借りる必要はありません!」

と鼻を鳴らすが

(なるほど・・・ついていきたいのか)

魂胆が丸見えだった

「わかった・・・お前に頼むよ」

と俺が言うと嬉しそうに尻尾を振っていた


数時間後・・・



「お待たせ〜」

と準備ができたルーブルムたちが出てきた

みんなの荷物を馬車に積み

「そんじゃ・・・出発!」

俺たちは城砦跡地に向かった



しばらくして街道に出ると

「っ?!」

そこには本当に大量のスケルトンがいた

「嘘・・・」

とアウレアが思わず言葉を漏らす

「主・・・どうします?」

ルクスが俺に聞く

「・・・そのまままっすぐ進め

 近く奴は俺らで対処する」

そう返し俺たちは武器を構え突っ込む

近くスケルトンを片っ端から倒しているが

倒しても倒しても湧いてくる

正直進んでる気配すらない

「これじゃあ埒があかない!」

と俺が言うと

「なら・・・私に任せろ」

とウインレチアが立ち上がり

呪文を唱えるそして

「メイルシュトローム!」

その言葉と共に俺たちを中心に

巨大な渦潮が発生する

それにスケルトンたちは飲み込まれ

約半数が消えた

「今だ!!」

とルクスに突っ切るように言う


そうしてようやくスケルトンの波から

脱出した俺たちは茂みの中で隠れて休憩していた

「なぁ・・・スケルトンってあんなに大量発生するもんなのか?」

と聞くと

「いや・・・本来スケルトンは死んだ者が未練を残し

 死体に魂が残ることで出来上がる・・・だが」

とウインレチアが説明し

「はい・・・最近この国であんなに死人が出たことはありません」

プレシカが補足する

「つまり?」

俺がそう聞くと

「あれは人工的に作られたスケルトンということだ」

ウインレチアがそう宣言した

「なるほど・・・な」

俺は納得すると

「おそらく作ったのは悪魔か死霊使いだろう

 スケルトンを作るぐらいなら下級の悪魔でもできるしな」

とウインレチアが説明する

「まぁなんにせよ・・・」

俺は立ち上がり

「あそこに行けばわかるだろ」

と城砦跡地の方を見る


休憩を終えて再び進み始めた

俺たちを待っていたのは・・・



大量のモンスター型のスケルトンだった



「おいおい・・・」

俺はそう呟く

「これはさっきより手こずりそうね」

とアウレアが馬車から降り

俺たちも続いて降りた

「ルクス・・・馬車を頼む」

と言って俺たちは構え戦闘を開始する


「にしてもモンスターのスケルトンまで出てくるとはね!」

と戦いながらアウレアが言う

「相当私たちに来てほしくないようだな・・・先方は」

とウインレチアが返す

「なんにせよここを突破しないとな!!」

俺は二人にそう言った

あらかた倒すと奥からさらにでかい影が向かっていた

「今度はなんだ?!」

と俺がそう言っていると

そいつが見えてきた

「まずいな・・・今度はドラゴンのスケルトンだ」

とウインレチアが答える

(さすがに手が回らんぞ!・・・なら!!)

と俺は思い剣に魔力を込め

「みんな、伏せろ!!」

そう叫ぶとみんな伏せ俺は剣を振り抜き

モンスター型のスケルトンを一掃する

「うし!あとは・・・」

と俺たちはドラゴンのスケルトンに視線を合わせる


「フルールド・スパーダ!!」

プレシカはレイピアの連撃を打ち込み

「・・・トライ・・・ソニック!」

ヴィリディが三人に分身して追撃する

その攻撃で膝をつくスケルトン

チャンスとばかりに頭上にジャンプするアウレア

「喰らいなさい!!バーサーク・・・インパクトォ!!」

と落下しながら渾身の一撃を放つ

それを喰らい怯んだところを待ち構えていたルーブルムが

「ヴィシャス・スラッシュ!!」

鎌を振り抜き胴を切り裂いた

そしてダメ出しに

「雷の杭よ!汝の敵を穿て!!」

ウインレチアが呪文を放つ

「サンダー・パイル!!」

大きな落雷が直撃し塵も残らず消えた



(俺の出番・・・なかった・・・)



「とりあえず片付いたわね!」

とアウレアが言う

「ああ・・・だが急がないとまた来るかもしれんぞ」

ウインレチアが答える

「だな・・・みんな!早く馬車に乗れ」

と俺は同意し馬車に乗るように指示する



一方、城砦跡地のとある部屋



「全く・・・実験の邪魔をしないで欲しいものだ」

とフードを被った男が水晶から俺たちを見て言った

「そして・・・」

と男は別の水晶に目をやり

「彼女も・・・・・ね」

と水晶に映った女性を見ながら言った

主人公が戦わないとなんか可哀想に感じた作者です


次回、微笑みの聖女は血だらけ?!

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