一番大きな芸術
いよいよ十頭将との戦いも終盤になってきました
翌日になり俺たちは予定通りばらけて魔法陣を探していくことにした
ちなみに俺たちが回るのはこの街の南側だ
「にしても・・・大きすぎませんかね?この街・・・」
しかし改めてこの街の大きさを理解し探すのに苦労している俺たちだった
「本当だね〜・・・しかも目ぼしい所は全部警備が付いてて中に入れないし〜・・・これは無理な気がしてきたよ」
ルーブルムはそう愚痴りながら移動している
「・・・潜入・・・する?・・・」
するとヴィリディが例のごとく物騒なことを言ってきた
「やめなさい・・・」
俺はやめるように言うとちょっと落ち込んでしまった
「でっでもこのままではヴィリディさんのいっ言う通り潜入するしかかっ確認のしようがありませんよ?」
するとティタンがフォローするかのようにどうするのか聞いてきた
確かに今のままでは無駄に時間を浪費してしまうだけだった
(どうしたもんかね〜・・・!)
俺はどうするか考えていた時にふと昨日ウインレチアが言っていたことを思い出した
(そういえばウインレチアはあの時この街の責任者と会いたがっていたな・・・ってことは
その人に会えば警備の中も入れるようになるんじゃね?)
そう考えた俺は目的地を変更してこの街の責任者に会うことにした
「でもどこにいるかもわからないしな・・・誰かに聞いてみるか・・・」
俺は居場所のわからないこの街の責任者について聞こうとした時だった
「ああ!それならこの先にある大きな城に住んでるんだって!!」
なぜかルーブルムはすでにその人の居場所を知っていた
「・・・なんで知ってるの?・・・」
俺はなんで知っているのか聞く
「え?だってこの観光ガイドに載ってたよ?」
(なんで観光ガイドに出てる城に住んでるんだよぉぉぉぉぉ!!)
とりあえず責任者がいるというそのお城に向かうことにした俺たちはそのまま歩いていた
「しかしこの国の責任者は王様か何かなのか?」
俺は城に住んでいる人に対して王族か何かなのかと考えていると
「いっいえどうやらおっお城を買い取っただっ大富豪らしいです」
ティタンが王族ではなく大富豪で城は買い取ったものだと言った
「なるほど・・・ってことは普通に会えそうだな」
俺は王族ではないのなら結構簡単に会えそうだと思っていた
しかし現実はそうでもなかったりする
「・・・何・・・これ・・・」
城に着いた俺たちを待っていたのは驚くほど長い行列だった
「何でこんなに行列ができているんだ?」
俺はなぜこんなに行列ができているのか疑問に思っていると
「知らないのかい?最近ここを仕切っている責任者が病気で伏せているらしくてね
もうそろそろ余命だからって城と全財産を譲るらしくその為の審査に来ているわけだ」
前に並んでいる人がこの行列を並んでいる理由を教えてくれた
「そうだったですか・・・教えてくれてありがとうございます」
ティタンはその人にお礼を言う
「しかしどうしたもんかね・・・このままだと今日はおろか明日も並ぶことになりそうだぞ」
俺はあまりに長い行列を見ながらどうするか考えていた
「確かにこのままだと時間がかかりそうだね〜・・・仕方ないな〜・・・」
そう言ってルーブルムは何かの呪文を唱え始めた
「パフュームスリープ」
ルーブルムは魔法で行列に並んでいる人を眠らせてしまった
「お前これどうやって収拾つけるつもりだよ・・・」
ルーブルムにどうやって収拾をつけるつもりか聞くと
「えっ?そのままにしておけばいいんじゃないの?」
「・・・それはダメだろ・・・」
俺たちは後で眠ってしまった人たちを起こすことにして今は先に進むことにした
「次の方はあなたたちですか?それでは係りの人の案内に従ってください」
門の中に入ると受付の人が待ち構えていてその後案内人が来て城の中に入った
「さすがに城と言うだけ会って大きいな・・・」
俺は城を案内されながら改めて中の大きさに驚いていた
「ここが主人の寝室になります」
すると目的の場所に着いたらしく俺たちは一つの部屋の前に立たされた
「ではどうぞお入りください・・・」
案内人に扉を開けてもらい俺たちは部屋の中に入ると
「おお!待っておったぞ!!」
ベッドで寛ぐ年老いた老人がいた
「・・・弱ってんじゃなかったの?・・・」
俺はその様子を見て噂を本当ではなかったのかと思っていると
「いや?儂は確かに余命あとわずかじゃよ?でも動けないわけではないから
残りの余生を楽しもうと思っていたんじゃよ」
するとその老人は噂は本当だといいその為の生活だと言っていた
「いや・・・普通は逆だろ・・・」
俺は冷めた目でその老人を見ていると老人はそのまま座り直し真剣な顔になった
「・・・どうやらお前達は儂の財産がほしくてここにきたわけではなさそうじゃな・・・何用でここにきたのじゃ?」
老人は俺たちが別に理由できたことを一目で見抜いてきた
「理由はただ一つ・・・この街が危険に晒されていることを話しにきた・・・」
俺は真剣な顔をしながら街に危険が迫っていることを伝えた
「いいじゃろう・・・話を聞こうではないか・・・」
老人は俺の真剣な顔を見て本当だと判断し何が起きようとしているのか聞いてきた
俺はその老人に全てを話すことにした
「なるほど・・・海帝を止める為の魔法陣にそれを破壊しようとする十頭将か・・・
いささか信じがたいことじゃが・・・ここは歴史的な建造物が数多く存在するからのう・・・」
老人は俺たちの話を聞いてどうするか考えていた
「まぁいいじゃろう・・・お主達の話を信じることにしよう・・・」
老人はそう言って手を叩き召使いを読んだ
「あれを持ってきてくれ」
召使いはそれを聞いてすぐに部屋から出て行ってその数分後何かを持って帰ってきた
「これは許可証じゃ・・・これを警備の人間に見せれば建物の中に入ることができる」
俺たちはその許可証を受け取った
「避難の方は儂から話をつけておくことにしよう・・・頑張るのじゃぞ・・・」
老人はそう言って笑顔で見送ってくれた
「・・・なんかすごいお爺ちゃんだったね・・・」
ルーブルムはあまりの変わりように驚いていた
「まぁ・・・とりあえずこれで建物の中に入れるようになったし万事順調ということで・・・」
俺たちは城を後にして再び南側の建物へ回っていく
「ほっ本当にこれはつっ使えるのでしょうか?」
ティタンは少々不安になりながら建物の前にいる警備の人に許可証を見せる
「・・・どうぞ・・・」
すると警備の人は普通に通してくれるようになった
「本当に通れたな・・・」
俺は驚きながらも建物を調べて行った
「全然ないな・・・マジでここにあるのか不安になってきた・・・」
建物をくまなく探してみているが魔法陣は見つからなかった
さすがにここまで探してないとなるとこの街には魔法陣はないのではと考えてしまう
しかし他の所も探してみないことにはなんとも言えないので俺はもう少し探してみることにしたのだが
「「「「?!!」」」」
他の場所で爆発が発生したらしい
「チィ!まさかもう来たのかよ!!」
俺たちはすぐに爆発のあった場所に向かった
「マジかよ・・・なんで街にモンスターが入り込んでいるんだ?!」
爆発のあった場所に着くとそこには大量のモンスターがいた
「とりあえず俺たちで何とかするぞ!」
俺はルーブルムたちと一緒に大量のモンスターを倒すことにした
「ハァ!」
付近にいたモンスターたちを倒していく俺たちだったが
「さすがに数が多い!!」
街の人々を守りながらこの数を捌くのはさすがにきつかった
「しまった?!」
そしてついに捌ききれずにモンスターに抜かれてしまった
「クリスタルカッター」
すると抜かれたモンスターが全て切り裂かれた
「すまない・・・遅れてしまったな」
どうやらタイミングよくウインレチアたちが来てくれたらしい
「アルバ・・・早く城とやらに行け・・・そこに高速で飛んでいく物体を見た」
ウインレチアはここに来る途中で城に飛んでいく物体を見たらしい
「まさか・・・十頭将か?!」
俺はウインレチアにその存在を聞くと
「おそらくそうだろうな・・・ここは私たちに任せて早く先に行け」
俺はそれを聞いてすぐに城へ向かった
「大丈夫なの?アルバ一人で行かせて?」
アウレアは不安そうにウインレチアに聞く
「仕方ないだろう・・・住民を避難させる方が最優先だ
それにアルバなら大丈夫だ・・・十頭将などに負けるわけがない」
ウインレチアはそう言って大丈夫だと言っていたが
「私が言っているのは建物の心配なんだけど?」
「「「「「「「「「「「・・・あっ・・・」」」」」」」」」」」
城に着くとすぐに大きな穴が目に見えた
「チィ!なんとか間に合ってくれよ!!」
俺は急いで城の中に入るとそこにいたのは
「爺さん・・・」
おそらく襲撃してきたであろう十頭将と口から血を流し倒れているこの城の主だった
「大丈夫か?!爺さん!!」
俺は老人に駆け寄り大丈夫か確認する
しかし余命僅かの体にこの攻撃はもはや致命傷でしかなかった
「ほほほ・・・さすがに老骨のくせに張り切りすぎたか・・・しかしこの少ない命でたくさんの命を救えたのだから
まぁ・・・いい生涯ではあったかのう・・・」
老人はそう言いながら俺の服をつかみ
「勝て・・・必ず・・・だ・・・」
そう言い残して老人は息を引き取った
俺はそれが今目の前にいる十頭将との戦いを言っているのか
それとも海帝との戦いを言っているのかはわからなかったが
(わかってるよ爺さん・・・俺は絶対に負けない)
俺はどちらにしろ負けるわけにはいかなかった
「別れの挨拶は終わりましたかね・・・では・・・死んでください!!」
相手の十頭将は老人が死ぬと同時に俺に襲い掛かってきた
「グバァ?!」
しかし鎧を身に纏った俺の拳を受けて吹き飛ばされた
「悪いが・・・一撃で決めさせてもらう・・・」
俺は十頭将が吹き飛ばされた方向に向かって極大の剣閃を放った
剣閃は先にあった全てのものを飲み込みそのまま虚空へと消えた
その後戦いの後始末が終わり俺はウインレチアに街の中心へと呼ばれていた
「どうやら全員集まったらしいな」
他のみんなもすでに来ていた
「それで?何かわかったの?」
アウレアは魔法陣について何かわかったのか聞く
「ああ・・・私もさすがに驚いたぞ・・・まさかこの街自体が魔法陣だったとはな」
ウインレチアは驚愕の真実を教えてくれた
「嘘でしょ?!この街自体が魔法陣?!!」
俺たちは心底驚いていた
「モンスターが襲撃してきた時に被害状況を調べるべく空に飛んだ時にようやく気づくことができた
全く・・・ここまでくるともはや芸術と呼べる代物だよ・・・」
ウインレチアはやれやれといった顔をしていた
「それじゃあ俺はここで魔力を流せばいいわけか」
俺がそう言うとウインレチアは頷き早速魔力を流してみた
(これは・・・あの言い合いの時の記憶?)
俺は再び記憶を見るとそこは知った記憶の場所だった
『兄さん!いくらなんでも人類を滅ぼすなんて間違っていると!!』
弟らしき人は何やら武装をしている男を止めようとしていた
『貴様もわかっているだろう!!奴らは自分の利益の為なら他のすべてを犠牲にする!!
たとえそれが自分の命であろうとな!!その所為であいつも死んだのだ!!だから俺は全ての人類を滅ぼす!!
たとえ弟でも邪魔をするなら容赦しないぞ!!』
そう言って兄は剣を構えた
『兄さん・・・もう・・・こうするしかないのか・・・!』
弟も剣を抜き兄と対峙するところで記憶は途切れた
(もしかして・・・この魔法陣を描いたのはあの弟なのか・・・それじゃああの兄が海帝か?!!)
海帝の正体が分かった主人公・・・果たして海帝はどうしてそこまで人類を憎むのか?
次回、癒しの森




