流氷
前半はモーリアルの歓迎会をします
俺たちは一旦モーリアルを連れて家に帰ってきた
「へぇ〜!結構いい場所に住んでるんじゃないか!」
モーリアルは俺たちの家を見て驚いていた
確かに普通の人ならばこの家を見て驚かないわけはないだろう
「さて・・・早速お前の荷物を部屋に運ぶぞ」
俺たちは船に積んでいたモーリアルの荷物を部屋に運ぶことにした
「おぉ〜!!アジトの時より部屋が広いぜ!!」
自分の部屋となる場所に着くとモーリアルはすごい喜んでいた
「それじゃあ早く荷物と家具を置くことにしよう」
俺たちはすぐに荷物と家具を置くと意外と女の子らしい部屋になっていた
「・・・・・」
あまりのファンシーさにあんぐりしていると
「あっ!あんまり見るなぁぁぁぁぁ!!」
恥ずかしさのあまりに暴れ出した
「ちょっ?!あんた!!部屋を壊す気?!!」
アウレアがなんとか動きを止めるがそれでもまだ我を忘れたままだった
「こうなったら私の作った鎮静香を使うよ!!」
するとルーブルムが懐から何やら線香のような物を出した
そして俺はそれにかなりの見覚えがあった
「!待てルーブルム!!」
嫌な予感がした俺はすぐにルーブルムを止めようとしたが時すでに遅く
「えぇい!!」
ルーブルムは線香に火をつけてモーリアルに嗅がせた
それによりモーリアルの暴走は治まったが何やら体をくねらせていた
「何だ?!急に・・・!体が熱く・・・!」
やはりモーリアルが嗅いだのは媚薬の線香だったらしい
「ルーブルム・・・後でお仕置きだ・・・!」
すぐに解毒されたモーリアルは恥ずかしそうにしていた
「畜生・・・こんな屈辱は初めてだ・・・!」
モーリアルは顔から火が出そうなくらい顔を赤くしていた
「お前・・・あれは処分するように言ったはずだが?」
俺は額に怒りマークを出しながらルーブルムに詰め寄る
「いっいやぁ〜・・・色々とわけがあるんですけど・・・一番の理由はアルくんをその気にさせようかと・・・」
ルーブルムは申し訳なさそうにしながらそう言った
「そうか・・・最後の発言はそれでいいな?」
俺は拳を鳴らしながらルーブルムに近づいていく
「いやぁぁぁぁぁ!!今度こそ処分するので許してくださぁぁぁぁぁい!!」
ルーブルムは泣きながら謝ってきたがもう遅い俺は部屋からルーブルムを連れ出しお仕置きしておいた
「さて・・・悪かったなモーリアル」
俺は素直にモーリアルに謝ると首を振りながら
「別にいい・・・その代わり・・・責任は取ってもらうからな!!」
どうやらルーブルムのせいで問題が増えてしまったらしい
「お取込み中すまないのだがみんなリビングに集まってもらえないか?」
するとそこへウインレチアが現れてリビングに集合するように行ってきた
俺たち言われた通りにリビングへ行くとウインレチアが地図を広げて待っていた
「さて早速だが次の魔法陣の場所について話しておくぞ・・・」
そう言ってウインレチアは地図のとある場所を指差す
「私たちが次に目指すのはこの流氷地帯だ・・・あの船があればここの固い氷も砕いて進む事ができるのでな」
それを聞いたモーリアルは何やら考え事をしていた
「確かにあの船ならこの流氷地帯も難なく進めるだろうが・・・何でここに行く事にしたんだ?」
モーリアルはなぜそこに行くのか聞く
「理由は簡単だ・・・近々この流氷地帯が溶けるという話を聞いたのでな・・・
氷の下にあるはずの魔法陣も姿を表すはずだろう・・・それが理由だ」
「なるほどな・・・理由はわかった・・・なら今からそこに行くための準備をしないとな」
そうモーリアルが言うと
「いや・・・今はそこまで急がなくてもいいだろう・・・氷が一番溶ける時期は一週間後だ
それまでに用意ができればそれでいい」
ウインレチアは首を振りながらそう言った
「わかりました・・・それではモーリアルさん今から屋敷を案内しようと思うのですが?」
それを聞いたプレシカはわかったと言った後モーリアルに屋敷を案内することにした
「おお!それは助かるぜ!是非とも案内してくれ!!」
モーリアルは待っていましたとばかりにプレシカについていった
「それじゃあ私もついていってきま〜す!」
それに続く形でエレウムも後をついていった
「みんな楽しそうですね〜・・・」
それを微笑まし感じでカエルラが見守っていた
「そりゃあ戦う事よりは楽しいでしょ・・・それよりも私たちは一応準備しに行きましょうか
ヴィリディ!咲間!悪いけどついてきて!」
アウレアは準備をするためにヴィリディを連れて買い物に行った
「やれやれ・・・あいつもゆっくりしていればいいのにな」
それ見てウインレチアはやれやれとばかりに首を振っていた
「たぶんモーリアルが来たお祝いをするつもりなんだろ?」
しかし俺はアウレアが買い物に行った理由はお祝いのためのものを買いに行くためだと考えていた
「なるほど・・・アウレア殿も表には出さないが内心は喜んでいるわけか・・・」
七瀬は俺の言葉を聞いて納得したのか笑っていた
「ああ・・・ちなみに咲間は買い物をするためのメモを完全に忘れて行ったみたいだがな・・・」
そう言ってウインレチアは落ちていた紙を見せた
(・・・相変わらずのドジっ娘ぶりだな・・・)
「やっぱし家に忘れて来てるんじゃないの・・・」
アウレアは帰ってくると咲間に対して冷たい視線を送っていた
「まさか拙者がそんなドジを踏むとは・・・不覚!!」
咲間は悔しそうにしていたが別に今始まったことではない
「それで?買い物は終わったのか?」
俺はヴィリディに買い物は無事に済んだのか聞く
「・・・うん・・・アウレア・・・覚えてた・・・だから・・・大丈夫・・・だった・・・」
どうやらアウレアは買い物メモに書いてあったことを全て覚えていたらしく大丈夫だったらしい
「そうか・・・ならモーリアルが戻ってこない内に準備をしておくぞ」
そう言ってみんなは歓迎会の準備を始めた
そして準備が終わると同時くらいにモーリアルを案内していたプレシカが戻ってきた
「準備は終わったみたいですね!」
プレシカは中の様子を見て準備が終わったと判断していた
「では今からモーリアルさんを連れてきますね!」
そう言ってプレシカは急いでモーリアルのところに向かっていった
「あいつも張り切っているらしいな・・・まぁ楽しいのはいい事ではあるがな」
ウインレチアがそう言った瞬間にモーリアルが中に入ってきた
「おいおい・・・こりゃあどうなってるんだ?」
中に入ってきたモーリアルは驚いていた
「これはあんたの歓迎会よ!」
アウレアはそう言って胸を張っていた
「けっ!嬉しいことをしてくれるじゃないか!ありがとうよ!」
モーリアルは嬉しそうにしながら目に涙を溜めていた
その後俺たちは普通に歓迎会を楽しんだ
途中でティタンの料理が出るなどのハプニングなどがあったが歓迎会は無事に終了した
(ハァ〜・・・さすがに騒ぎすぎたな・・・疲れた・・・)
俺は歓迎会が終わりすぐに風呂に浸かっていた
するとみんなも一緒に風呂に入りに来た
「まさか本当にダーリンと一緒に風呂に入るとはな・・・」
モーリアルは呆れた表情でみんなに言うが全く体を隠そうとしない感じを見る限り満更でもないらしい
「これがもう一つの歓迎会である・・・みんなでお風呂に入って心を一つにしようというものです!!」
するとルーブルムがもっともらしい発言をしていた
(実際はただ単に一緒のお風呂に入りたかっただけだろうな・・・)
しかし本心は俺と一緒に風呂に入るためだと確信していた
するとヴィリディが俺のすぐ横に来て
「・・・旦那様・・・一緒・・・お風呂・・・いや?・・・」
とわざわざ目線を下げて上目遣いをしながら言ってくるあたりに作為を感じるが
(・・・そんな言い方されたら断るわけないじゃん・・・)
俺も女の子には弱いらしく嫌とは言えなかった
「別に嫌じゃないから安心しろ・・・」
そう言いながら俺はヴィリディの頭を撫でた
「いいな〜・・・それじゃあ私はアルくんの頭を撫でよっと!」
その光景を見てルーブルムは羨ましかったのか今度は俺に抱きついて俺の頭を撫でてきた
「いいなそれ!私にもやらせろ!!」
すると面白そうと思ったモーリアルが混ざってきてなぜか俺の頭を撫でる会が出来上がった
(俺は子供か!!・・・あっ・・・子供か・・・)
あまりに頭を撫でられるので俺は子供かとツッコんだが実際に子供だったので何も言えなくなった
「それじゃあ最後は恒例のアルくんの体をみんなで洗ってあげよう!!」
そして最後にルーブルムは嘘の発言をしていた
「ちょっと待て・・・そんな恒例はないだろう」
と俺は言ったがすでにみんなの顔は捕食者の目になっていた
(これは・・・何言っても無駄だな・・・)
その後起きてみるとみんなで仲良く俺の部屋で寝ていた
それから一週間が経ち俺たちは流氷地帯に向かっていた
「アルく〜ん・・・寒い〜・・・」
あまりの寒さにルーブルムが抱きついてきた
「どうでもいいから離してくれない?」
俺はそうルーブルムに言うと何やらおもむろに服を脱ぎだして
「ねぇ・・・肌で温めてくれる?」
そう俺に向かって誘惑してくると
「服を脱ぐんじゃない!」
アウレアがルーブルムの後ろに立って頭を叩いた
「ちぇ〜・・・別にいいじゃん・・・アウレアも一緒にする?」
ルーブルムは意地悪そうにアウレアに向かって言うと
「ななな何馬鹿な事言ってんのよ?!!」
アウレアは顔を真っ赤にして拒否した
「あはは・・・お二人とも元気ですね・・・」
それを見ていたプレシカは苦笑いしていた
「どうでもいいが・・・あのままではアルバ殿が死ぬぞ?」
七瀬は俺の現状を見ながらそう言った
そう俺は今ルーブルムとアウレアの胸に挟まれた状態なので息ができていなかった
「ちょっ?!お二人とも!!そのままではアルバ殿が死んでしまうでござるよ!!」
そう言って咲間が助けてくれようとするのだが足を引っ掛けてそのまま突っ込んできた
「いててて・・・三人とも大丈夫でござるか?」
咲間は起き上がりながら俺たちの心配をする
「う〜ん私たちは大丈夫だよ・・・アルくんは?」
ルーブルムとアウレアは大丈夫だったが肝心の俺は
「・・・・・」
頭を打って気絶してしまった
「アルくぅぅぅぅぅん!!」
流氷地帯では何がアルバたちを待ち受けているのか?!
次回、海戦




